紫外線でしわ・たるみができる仕組みを知れば、対策もわかる

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シミだけではなく、しわやたるみの主な原因が「紫外線」であることは、もはや常識化しています。

しかし、どうして紫外線を浴びるとしわやたるみができるのか、その仕組みまでを理解している人は多くありません。

理解していれば、対策もバッチリで、しわ・たるみ用化粧品に手が伸びることもない……はずですね。

本日のサッポー美肌塾では、しわやたるみができる仕組みについて解説していきます。

しわ・たるみは真皮層の劣化によるもの

しわやたるみは、角質層を含む表皮の問題ではなく、その表皮を支えている真皮層の問題です。

まずは、表皮と真皮層との違いをみていきましょう。大きな違いは……

  • 表皮は0.2mmの厚みがあり、真皮層はその10倍程で弾力がある
  • 表皮は細胞の層できているが、真皮層の大部分は細胞が作り出す構造物でできている

構造物はコラーゲン線維やエラスチン線維のタンパク質で、真皮層にまばらに存在する「繊維芽細胞」が作っています。

ベッドのスプリングの様に線維がコイル状に絡み、弾力に富むため、「弾力線維層」と呼ばれます。

柔軟な弾力線維層が表皮を支えることで、肌にハリや弾力がうまれます。

この弾力線維層が傷むと柔軟性を失い、真皮層が劣化し、しわやたるみが表面化するのです。

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では、紫外線とはどう関係しているのでしょう。

真皮層に届く紫外線の怖さ

紫外線は表皮を超えて真皮層にまで届くダメージです。

紫外線は、肌に触れると活性酸素を発生させます。活性酸素は不安定な状態にあり、すぐに他の物質とくっついて安定しようとします。そして、くっつかれた物質は酸化します。活性酸素は、他の物質を酸化させる力が非常に強いのです。

この活性酸素が真皮層の繊維芽細胞を損傷し、弾力線維を分断していきます。

分断された部分には凸凹ができ、それが幾度も繰り返されると、しわやたるみとして表皮に現れます。これが、いわゆる「光老化」です。

このような紫外線の酸化破壊とでも言うべきダメージの強さは、化粧品による酸化ダメージなどの比ではありません。

紫外線対策は、日々のUVケアや日傘、帽子などのツールで防ぐべきであり、1年を通じて手抜きは許されません

一度できたしわやたるみは良くならない?

ここで、新たな疑問が生まれます。一度壊れた真皮層は…しわやたるみは…良くならないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。真皮層は日々作り替えが行われています

  • 「だったら、心配しなくてもいいのでは?」
  • 「私のしわやたるみはずっと良くならないけど……」

という声が聞こえてきそうです。

弾力線維層を構成するコラーゲン線維やエラスチン線維、これらの作り替えには、早いもので2~3年、多くは4~5年かかります。

ところが、その途中で紫外線ダメージを受けると、再び繊維芽細胞や弾力線維層が劣化し、真皮層の再生効率も落ちてしまいます

つまり、真皮層を作り替えるスピードと劣化するスピードの差が、しわやたるみが改善や悪化を左右するのです。

真皮層を作り替えるスピードが優勢なら、時間はかかりますが、一度できたしわやたるみの改善も夢ではありません。

本当の肌改善は、肌にしかできない

とはいえ「何年も待てない!!」ですよね。しわ・たるみ用化粧品を使ってみたくなる気持ちもよく理解できます。

使うことを否定しませんが、基本は忘れないでください。

  • 例えば、コラーゲン配合の化粧品を使っても、肌のコラーゲン線維になるわけではありません。化粧品成分のコラーゲンとは保湿成分であり、全くの別物です。
  • 例えば、抗酸化を謳うビタミンC配合の化粧品を塗っても、紫外線に触れた瞬間、その抗酸化作用はなくなります。紫外線の破壊力には太刀打ちできないのです。
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肌は肌にしか作れません。私達がすべきは、肌自身が繊維芽細胞を生みだし、柔軟な弾力線維層を育む環境作りです。

それには、紫外線対策以外に普段のスキンケアや肌管理が大事です。サッポー美肌塾にたくさんヒントが転がっています。

サッポーは、しわ・たるみ対策にも“肌が育つケア”を推奨していますからね。

真皮層の作り替えには数年かかるといいましたが、表皮の良い状態が続けば、1~2年で見た目が随分変わってきます

表皮自体の水分保持力がアップし、ふっくらしてくるので、しわやたるみが目立ちにくくなるのです。

これを励みに、しわ・たるみ対策を頑張っていきましょう!

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 紫外線の発する活性酸素が真皮層を傷め、しわやたるみの原因に
  • しわやたるみ対策には、紫外線対策をはじめ、トータルケアが必須
黒板に注目!


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