目の下のくま

目の下のくま~いったい何なの?

C子:
C子

目の下のくまなんて取れるもんじゃあないよ。
あれは疲れると出てくるんだよ。
疲れを取ることだね。

A子:
A子

疲れもそうだけど、血行が悪いからだって聞いたわ。
だから私、ベビーオイルでマッサージしてます。

B子:
B子

「タバコがいけないんだ」って、だからお母さんが「絶対やめなさい!」って。
ずいぶん前にやめたのだけど……それでも出てくる時は出てるわ。

サッポー先生:
サッポー先生

みなさん全員、くまとのつき合いがあるようですね。
とても気になる人から少し気になる程度まで含めると、約7割の女性が気にしている様子です。
(美肌塾の常設講義に入れておかねば……)

ところが、「くま」の定義が曖昧だからか、医学的な解明がこれからという分野だからか……思いつきのようなアドバイスも多く、危険がいっぱいです。

サッポーの視点

危険なケアを避けるには、「くま」について知る必要があります。
定説がないので、サッポーが決めることにします。

まず「くま」とは、文字通り“色と色の接する部分”、“光と陰が接する部分”、“かすんだ陰(かげ)のような部分”のことです。
この陰(かげ)を作っているのは何か?

  • しわやたるみの影、凹凸の影
  • 血行が悪く血液が滞留、多くなっている
  • 皮膚のメラニン(色素)量が多くなっている

この三つの現象がほとんどと考えて良いでしょう。もちろんこれらが重なって現れている場合もあります。目の下辺りがもっとも目立つようですが、目の周りに起こりがちな現象です。

影によるくま

これは光を当てれば消えるものです。
対策はしわやたるみを作らないようにすることです。
今回のテーマにはしません。省略しますよ。

血流によるくま

目の周りの皮膚は薄く、毛細血管が発達した部分。ここの静脈網に滞留した血液(うっ血)が透けて見えています。
青み~青紫っぽいくすみです。濃くなったり薄くなったり変化するのが特徴です。
低血圧の人に顕著なのも特徴。

メラニン(色素)増加によるくま

メラニンの生産量が多く、表皮内のメラニン色素が多くなっています。
淡い褐色のものが多い。
血流によるくまに比べると、濃淡の変化がほとんどありません。

あざの一種(太田母斑)で、皮膚の深部にメラニンが沈着している場合があります。
血流によるくまと似た灰紫っぽい色を帯びている。
濃くなることはあっても、薄くなることはありません。

目の下のくま~どうしたらいい?

C子:

そういえば、いつ見ても黒っぽい人がいるね。
あれは血流の問題ではなくて、メラニンかい?
シミのようなものなんだね。

A子:

私は血行が悪くなった時のくまのようだから、マッサージで正解ですね?

B子:

タバコはあまり関係ないの?

でも先生!メラニン増加によるくまは、どうしたらいいんですか?
血流によるくまだって、出なくなった…なんて聞いたことがないもの。

サッポー先生:

タバコのニコチンは、一時的ですが血管を収縮させ、血流を悪くします。マイナス材料には違いありません。

くまに対し、どうしたらよいか?
……本質部分を見ていくことにしましょう。

サッポーの視点

血行が悪くなるとくまが……ということが一般常識になっていたようです。
しかし、くまにはメラニン増によるものが多く、多くの女性の悩みを深めていることが知られるようになってきました。

血流によるくま~対策

マッサージは血行を良くする常識のようにいわれていますが、肌の血行を良くするのに強いマッサージをしていては、肌の美しさはだいなしです
また、皮膚の浅い部分にある毛細血管は、逆に傷むことの方が多いことを知っておきましょう。

1.目の周囲に限っていえば、マッサージはしない方がよい

毎日の洗顔や、手入れ時の自然なマッサージで十分。
積極的にマッサージを取り入れたい場合、入浴時の温水・冷水の刺激によるマッサージが肌に優しくて良い。

2.肌が受けるダメージを目の周り限定でチェックする
  • まず紫外線。毛細血管を直接傷めるダメージです。
  • 乾燥、酸化、冷気などのダメージが毛細血管を萎縮させている・・肌管理の基本に注意。
  • アイメイクに使用するブラシとその使い方が、肌を傷め、毛細血管に刺激を与えている。
3.血行を良くするためにビタミンを強化する

毛細血管を作る材料で不足がちなのはビタミンC。
ビタミンEは血流を良くするだけでなく、女性美を作るビタミンといっても良いものです。

4.疲労を取る。体調を整える。ストレスを貯めない。

睡眠不足や疲労、体調のくずれ、精神的ストレスが血行を悪くしています。
血管は、身体の状態や心の状態の影響を受けやすいものなのです。

メラニン(色素)増加によるくま~対策

目の周りは表皮も真皮も薄く、とても過敏で繊細な部分です。
メラニンの発生は、紫外線を初めとする様々なダメージと、心の状態、身体の状態が悪くなると生産量が増える仕組みになっています。
目の周りは、その反応がさらに過敏なところだと自覚してください。

血流によるくま対策1~4と同じ注意が必要です

下手なマッサージはメラニンの発生を促し、ダメージは全てメラニンの生産量を増やす働きをします。
ビタミンCは作られたメラニンを還元してくれ、血行が良くなると肌は安心し、メラニンの生産量は減少するというわけです。

そして、体調や心の状態がバランスを失うと、血行が悪くなるだけでなく、ホルモンバランスが変化し、自律神経にも影響を与えます。
メラニンの生産をするメラノサイトという細胞が、ホルモンバランスと神経に大きく影響されることは、シミの授業の通りです。

全て肌のスキンケアの基本そのものです。
これらの基本以外にチェック項目をあげると、

  • 素人のピーリングや美白剤・紫外線吸収剤の使用で、シミになっている場合がとても多い。正しい使用法・つき合い方を知りましょう。
    過敏な目の周りこそ、肌にあった優しいケアがポイントです。
  • 太田母斑(あざ)の場合、レーザー治療が可能です
    化粧品で何とかしよう、なんて思わないことです。

A子:

これまでの授業で習ったことがほとんどですね。
でも、なぜケースに応じて応用問題が解けないのかしら?

B子:

ですよねー。聞いたら納得するんだけど……。

C子:

簡単に解けたら、苦労しないよ。
あたしはこう見えても子供の頃、数学は得意だったんだ。
二次方程式が解けるようになったときは嬉しかったね。
でも問題が変わると解けない。数をこなすことさ。

サッポー先生:

その通り。
基本的な視点が定まり、いくつもの視点からスキンケアを見る練習をしていくと、どのような問題も解けるようになるのです。

ところで、くまができたときはどうしてますか?
美肌塾では対象外にしているテーマですが、視点だけ伝えておきます。

サッポーの視点

《参考》 くまの隠し方

くまやシミ・くすみは光と陰(かげ)の問題ですから、ぼかすことです。
肌より濃い、しかしくまやシミの作る陰より明るい色もので、ベースメイク・メイクアップの工夫をすることです。

サッポー先生:

これは応用問題です。
各自で隠し方は工夫しましょう。

ハイ、今日の授業はこれまで。


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