洗顔の過ちPart-2…洗顔料の選択

洗顔の大切さはみんな良く知っているつもり。
でも“つもり”ではいけません。ほんものかどうか確かめていきましょう。

つっぱり感がわかる洗顔料がよい??

 
 
《《C
C子
洗顔がスキンケアの基本だというところはわかったよ、先生。
しかしだな、つっぱり感がわかる洗顔料の方が良いというのは何となくわかるのだが、娘に説明できるほどの自信はないな。
《《B
B子
オイルやクリームでの化粧落としは別にして、他の洗顔製品って、洗浄成分はみんな界面活性剤。
きっと界面活性剤が関係してるのよ。
《《A
A子
でも先生が勧めていた石けんだって界面活性剤でしょう..??
《《C 化粧落としの洗顔料が問題なのかな?
化粧落としをわざわざ面倒なオイルかクリームでやれってことだからね。
S》》
サッポー先生
少しずつ核心に近づいてきたかしら?
 
 

洗顔料の選択

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

洗顔料の良し悪しは、使用感や洗い上がりの感覚だけで決めることはできません。

使用を続け、

  • 肌によい結果がでているのか
  • 肌に悪い結果がでているのか

これが判定基準であるべきです。

いくら使用感や洗い上がりの感じが良くても結果が悪ければ×です。
前回の講義で「洗顔の影響」として考えられることを列挙しました。

  • つっぱり感が大きくなる
  • かさつき症状が出てくる
  • しっとりさがなくなる
  • 毛穴が目立つようになる
  • 水分不足の肌は過敏になる
  • 何となく肌がくすんでくる
  • 身に覚えのないシミができる
  • 肌が乾燥しやすくなる
  • 肌がざらついたり、硬くなる
  • 肌理が粗くなる
  • 皮脂が詰まりやすくなる
  • 過敏だとメラニンが発生しやすい
  • 肌の透明感がなくなる
  • 少しの乾燥で痒みが…….
  • 部分的に皮脂腺が活発化、べたつく部分がでてくる

それならば、「上のような兆候があると全て洗顔の影響なの?」と、疑いたくなります。
しかしこのような肌状態は洗顔以外に、いくらでも原因が考えられることばかりです。

やっかいなことに洗顔の悪影響とは、すぐに表れないで毎日少しずつ影響が拡がっていく性質のものなのです。
悪影響とは、あの角質層の状態を少しずつ少しずつ悪くしていくことにより、発生しているものだからです。

つまり、
洗顔料の選択には、一般のスキンケア製品とは異なった視点が必要
ということになります。

肌への影響がわかりにくいだけに、洗顔料の選択はけっして間違えたくない美肌づくりの分岐点と言えるところです。

 
 
《《A Cおばさまが大きな落とし穴って言ってたのはこのことですね。

  • 使用感がとってもいい(^_^)
  • この泡立ちが大好き(^_^)
  • これだとつっぱらない(^_^)
  • 洗い上がりがしっとり(^_^)

…なんて、単純に決めてたらいけないってことなんですね。
問題は使い続けた結果ですね..うーん。

《《B 使用感が良くて泡立ちがよい。つっぱらなくてしっとりの洗顔料は、みんなダメなの?
それならみんなだまされるわ!
《《C ところがそうでもないのさ。
穴だって簡単にわからないから落とし穴なんだよ。
そうだろ? 先生。
S》》 そうね。いいものもあれば、よくないものもある。
肌の状態によって良し悪しも変わる。
確かに、これでは選択できませんね。

羅針盤の針は何か。それが選択のキーとなります。

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

答えとなる視点は“つっぱり感”です。

洗顔によって、肌表面の汚れと一緒に酸化した皮脂や化粧品が取り除かれた肌は無防備であるため、角質層から水分が蒸散していきます。
表皮下層部分からの水分補給より水分蒸散のスピードが速いと、肌の表面は早く乾き違和感を感じます。
これが“つっぱり感”です。

角質の一つひとつが良い状態にあり、キチンと整列し整った状態にあると水分蒸散のスピードがゆっくりとしたものなので、ほとんどつっぱり感は感じないものです。乾燥した環境でも「少しつっぱるかな..」といった程度です。

しかし、角質及び角質層の状態が良くないとどんどん水分が逃げ、乾いていくため、強い違和感を感じ、時には痛みさえ伴います。
「洗顔後はすぐに化粧水をつけて乾燥を防ぎましょう。」などといわれるのは、乾燥による肌(角質層)のダメージを防ぐためです。

洗顔後の肌のつっぱり感は、肌の状態を表すバロメーター、羅針盤のような役割を持ったものなのです。
肌の状態を知り、適切なスキンケアを行っていくことで、肌は改善されます。
そして美しい肌を維持し、不要な老化の進行を遅らせることができるのです。
つっぱり感はスキンケアの指針、羅針盤でもあるわけです。

そして、この“つっぱり感”は洗顔料選択の指針ともなり得るのです。
洗顔してお肌の水分をふき取ったあと、つっぱりを感じる洗顔料と、そうでもないもの、むしろしっとりした感覚が続く洗顔料など様々です。

 
 

つっぱり感がわかる洗顔料の良し悪し

 
 

つっぱり感があるのは「肌が乾きやすい状態になっているよ」ということでした。しかしつっぱっている(乾燥し続けている)のを放置することは、肌が乾燥ダメージを受けるだけです。

  1. ○:肌の状態が良いか悪いか、昨日と比べて良い傾向か悪い傾向にあるかを知ることはスキンケアの大切な視点。
  2. ×:つっぱり感を感じるのは気持ちいいことではない。
  3. ×:すぐにケアしないでうっかり放置していたりすると、肌を乾燥させてさらに肌の状態を悪くする。
  4. ×:痛いほどの、肌が壊れるようなつっぱり感を覚える肌は時にヒステリーを起こし、かぶれ症状のような過剰反応を示すことがある。
 
 

つっぱりを感じない洗顔料の良し悪し

 
 
  1. ○:嫌なつっぱり感を感じないで済むのは安心感がある。
  2. ○:過敏過ぎる肌でも大きな失敗がなく安心して使用できる。
  3. ×:肌の状態が良いのか悪いのかを知ることがむずかしい。
  4. ×:乾燥しやすい肌、かさつく肌、肌理の粗い肌、毛穴が拡がった肌、いつまでもつき合いのあるニキビ等々……・これらの原因が洗顔料にあった場合、肌が改善されることはない。
 
 

良いのはどれ?

 
 
サッポーの
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視点

このように比較してみるとつい、つっぱり感を感じない洗顔料を選びたくなります。しかし、ここに大きな落とし穴があるのです。
良く比較してみましょう。

  • つっぱり感を感じる洗顔料の欠点(×印)は、洗顔後すぐにケアを始めることで解消することができます。

一方、

  • つっぱりを感じない洗顔料の欠点(×印)は言い換えると、悪い影響を受けていてもわからない、ということです。これは肌の改善には繋がらないことを意味し、悪影響が進行しても気づかない、という欠点です。

選択の正解は『つっぱり感がわかる洗顔料』なのです

この落とし穴の“仕掛け”が見えてきましたか? 理解できましたか?
気づくと身震いする人がいるかもしれませんね。

 
 

つっぱり感を感じない洗顔料が肌に悪い影響を与える場合とは

 
 
サッポーの
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界面活性剤の長所が作り出す“長所のような欠点”が肌に悪い影響を与えることがあるのです。

界面活性剤は様々な成分の機能を発揮させるため、化粧品作りの様々なところで利用されています。

界面活性能による起泡・消泡・乳化・分散・浸透・洗浄・可溶・柔軟・保湿作用が利用されます。

肌に対し問題が発生しやすいのは、洗浄に使用された場合です。
油性の汚れにくっつき肌を洗浄する作用は最大の長所なのですが、このくっつくという界面活性能は汚れだけでなく、角質と角質を繋いでいる脂質(セラミド)ともくっつくのです。そしてもう一方の手で水分とくっつくのです。

するとどうなりますか? 肌に水分が引き留められるため、肌が乾燥しにくくつっぱり感が起きません。肌がしっとりとしているのです。肌は気持ちいいですね。
ところが界面活性剤にくっつかれた脂質(セラミド)はその寿命を縮め、角質と角質を繋ぐ役割を早く放棄することになります。

このようにして角質が予定より早くはがれていく隠れた原因になっているのです。
つっぱり感がなく、肌を保湿してくれる長所がじつは肌の機能低下を起こしていく構造的欠陥を作り続けていたのです。

同じ原理が肌につける乳液やクリーム作りに利用されているわけですが、この場合乳化作用と呼ばれます。洗浄に利用される場合、その能力が汚れだけでなく肌に対して作用するわけです。この場合洗浄作用・保湿作用と呼ばれます。洗浄剤の保湿作用とは響きの良い喰わせ者ということです。

 
 
《《C なるほど、これでようやく自信を持って娘に「洗顔」が語れそうだよ。
しかしひとつだけ大事な点が抜けてるように思うのだがね。

石けんも同じ界面活性剤なんだろう。
でも先生が勧めているのはなぜ石けんなんだい?

 
 
《《A《《B そうですよ、サッポー先生!
なぜ石けんだったらいいの?
 
 
S》》 おや、私としたことが…これは失礼。

確かに石けんも化学的に合成された界面活性剤そのものです。
しかし、同じ界面活性剤でも他にない素晴らしい長所を持っているのです。

▼ 洗顔時、水に触れてしばらくすると、石けんの界面活性能はなくなってしまう
すると角質をつなぐ脂質(セラミド)とくっつくことができないから、すすぎで洗い流され、セラミドを劣化させることはない…というわけです。
しかし、角質層の状態が悪いと乾燥によりつっぱり感があり、保湿作用もないためすぐに化粧水をつけなければならないというわけです。

これでよろしいですね。
欠点のように見えてじつは大切な長所…これが石けんの持つ顔です。洗顔のこの大きな落とし穴、大きすぎて見えなくなっているのかもしれませんね。

あっ、それから..界面活性能が消えてしまうこの石けんの秘密は、石けんがアルカリ性であるところにあります。
また機会があればこの点についてお話ししましょう。

今日の授業はこれまでとします。

 
 

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