冬に備えて Part-3…オイリーな部分

冬に備えて Part-3

 
 
《《B
B子
今日のオイリーな肌の部分のことは聞き逃せない。
ニキビがなくなって一年近くになるけど、今流行の大人のニキビは、肌の乾燥が原因って言うでしょう。
今年は乾燥もすごそうだし。
《《C
C子
乾燥肌も大変だが、ニキビは肌を傷めるからな。
だがね、B子の場合、ニキビの心配はもういいよ。
これからは肌理と毛穴だな。
想像するだけで…、うん美肌だよ。
《《A
A子
色の白いB子さんは、今のままで十分美肌ですよ。
肌理も毛穴も、気にするような状態じゃないのですもの。
私なんか、むしろオイリーな肌がうらやましい……。
一番可哀想なのは乾燥肌です。
《《C みんな自分の不幸が売り物かい。
心配するのが好きなんだな。
「私以上の美肌になるにはどうするか…」
こんな心配でもしてみな。チョッと難しいけど。
S》》
サッポー先生
ハイ、授業に入ります。
 
 

オイリーな部分

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

乾燥肌は乾燥肌で悩みの種。
一方、オイリーな肌もいろいろな悩みの種を生みます。

しかし、心配だけでは何もかわりません。

Cさんの言うとおり、悩みを解決する心配の方が楽しみがありますね。
そう思ったとき、既に心配は夢や希望に変わっているのでしょう。

オイリーであることは、けっして悪いことではありません。
むしろ、外部環境にいつも曝される顔を、健康で美しく保つために必要な肌質というべきです。
そのためか、身体の皮膚に比べて顔面皮膚には発達した皮脂腺が、それも数多く存在しています。

ところが、他人と比較すると皮脂の分泌が少し多いだけで気にするような差でもないのに、様々なトラブルと結びつくことがあるためか、オイリーであることそのものがトラブルであるかのような錯覚を起こし、新しい悩みを作っていく人もいます。

▼ オイリー肌だと思う人の悩み

  1. 皮脂が多くべたつく肌
  2. 毛穴が目立つ肌
  3. 肌理が粗い肌
  4. べたつくのに乾燥が気になる肌
  5. 毛穴の皮脂詰まりが気になる肌
  6. 角栓が出来やすい肌
  7. ニキビが出来やすい肌
  8. べたつきはなくなったが硬さが気になる肌
  9. 皮むけが見られる肌

少なくとも一つや二つは、皆さんが経験していることばかりです。

上のようなトラブルが進行していく原因を辿っていくと、不思議にも乾燥肌の進行によって起こるトラブルと同じ背景が見えてきます。
そうなのです。
角質はがれの亢進です。
一方ではかさつき、一方ではべたつく…この背景は同じなのです。

▼ 洗顔後の素肌を見る

オイリー肌には皮脂の存在が多いという現象があるわけですが、皮脂はそもそも肌や身体を守る大切なバリアー層(角質層)のさらにバリアーとして働く皮脂膜を作っている、なくてはならない存在です。
この皮脂の存在なくして、肌(角質層)は健康も美しさも維持できません。

しかし不思議なことにこの皮脂が活発だと言うことでトラブルを作る女性が多いのです。
肌の健康と美しさを守るための存在であったはずなのに……。
皮脂のため息が聞こえてくるような現実ですね。

どこに原因があるのでしょう。
しかし原因探しをする前に、まずオイリー肌を見る四つの視点を確認しておきましょう。
それぞれの視点は、全て角質層の状態と関係しています。

▼ 脂性肌 四つの視点

乾燥肌を見るのと同じ、洗顔後しばらくの素肌を観察します。

▽ 視点1:つっぱり感

  1. つっぱり感はない
  2. つっぱり感は多少あるが、気にならない
  3. つっぱり感があるが、時間を経ると気にならない
  4. つっぱり感が強く、とても素肌ではおれない
  5. つっぱり感というよりピリピリヒリヒリ、肌が壊れそう

▽ 視点2:肌の硬さ

  1. しっとりと柔らかい
  2. しっとりとは言えないが、硬くはない
  3. ピンとしたハリを感じるが、乾きやすく硬い
  4. 乾いた硬さを感じるが、時間を経ると脂っぽい
  5. かさつきを感じるが、時間を経ると脂っぽい

▽ 視点3:肌理・毛穴

  1. 比較すると確かに粗め、しかし目立たない
  2. 粗くなったわけではないが、少し目立つ気もする
  3. 粗くなった、大きくなった、目立つ、化粧のりが悪い
  4. 皮むけ、皮脂詰まり、毛穴の黒ずみ
  5. カサカサ・ガサガサ・ザラザラ、角栓、ニキビ

▽ 視点4:皮脂の状態

  1. 時々べたつきを感じるときがある
  2. べたつき気味であることが多い
  3. 洗顔後化粧時に、もうべたつきが気になる、化粧崩れがひどい

▼ 判断・判定の基準

▽ 基準1

1→2→3→4→5と各視点のナンバーが大きくなるほど、角質はがれの亢進度も大きいと見ます。

▽ 基準2

「つっぱり感」の度合い(ナンバー)が大きいと、「肌の硬さ」、「肌理・毛穴」や「皮脂の状態」…もナンバーは大きくなる関係にあります。
つまり、それぞれのナンバーが大きくなるほど、角質はがれの亢進が進んでいると見ます。

▽ 基準3(注意点)

  • 時々の湿度や生活環境の違いで「つっぱり感」は大きく左右されます。 また、洗顔後すぐに化粧水などで保湿すると、状態把握は出来ません。
  • 「皮脂の状態」は、気温の高い季節や環境だと多く分泌されるので、少し割り引いてみる必要があります。
  • 「肌の硬さ」「肌理・毛穴」…などは、いつも同じ場所で見る限り、そんなに左右されません。

四つの視点をもち、上記の基準・注意でもって、肌の状態(角質はがれの亢進度)を見ていると、変化を見逃すことがなくなります。

亢進した角質はがれが、ゆっくりした正常なペースに戻るときは、階段を上るように一歩一歩です。
しかし、はがれが亢進するときは、階段を転げ落ちるように一気に進行します。
従って、角質はがれの状態変化を、間違いなく早期にキャッチすることは、スキンケアのスキルアップにはとても大切な視点なのです。

 
 

スキンケアの視点

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼ 角質はがれが亢進しないように肌を維持する

これが、最も大切な目的です。
この状態が上手に維持できていると、肌の悩みに巻き込まれるようなことはまず起こりません。
いつも健康で美しい肌を容易に維持できるのです。
しかし、いつも良い環境ばかりに肌をおいているわけではありません。
仕事に、レジャーに、スポーツにと、肌は否応なく様々な環境につきあうことを余儀なくされます。

▼ 四つの視点とも1を定位置とし、2を感じたら意識して戻す努力をする

つまり、ある程度の失敗はやむを得ません。
しかし、「つっぱり感」「肌の硬さ」「肌理・毛穴」「皮脂の状態」…のいずれかが少し高じたところで異変に気づき、立て直すようにすれば、階段上でよろけただけで、踏みとどまることが出来るのです。
悩みとなるようなトラブルに到らずにすむのです。

▼ 既にいずれかの項目に3・4・5がある場合

つっぱり感の強さ、肌の硬さやかさつきがあるのに脂っぽい、肌理が粗く毛穴も目立つ、皮むけや皮脂詰まりがたびたび発生したり、角栓・ニキビに毛穴の黒ずみ、異常にべたつく肌、過敏に皮脂が出る状態…

…このような状態が一つ二つとあるならば、けっして下手な悪あがきはせず、腰を据えてサッポーのいう角質ケアに取り組むのが、安全で確実な解決策となります。
急がば回れ、というより元々近道などないのです。

なぜなら、いずれも表皮の構造・体質が変わってしまって起きている問題ですから、表皮の構造・体質を変えていくケアが求められているからです。

>角質ケアPart-1…角質が悪役になったのはなぜ?

>角質ケアPart-2…そもそも角質とは:肌の美しさ

>角質ケアPart-3…美しい角質を育てるケア:角質除去の悪循環

>角質ケアPart-4…正しい角質ケアの成立:肌はこう変わる

>角質ケアPart-5…角質のはがれを促進するもの:間違った化粧品&スキンケア

 
 

肌を離れた視点...皮脂分泌を促進させるもの

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

スキンケアの観点からのみ、皮脂が多い肌部分のケアの方向性について授業しましたが、皮脂の分泌を促進している要素は、スキンケア以外の要素にも重要な面があります。

片手落ちの肌管理にならないよう簡単に触れておきましょう。

その1・男性ホルモンの影響

男性ホルモンには、皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌量を増やす作用があります。
男性の皮脂量が多いのは、女性に比し男性ホルモンのバランスが高いからです。
しかし、女性にも男性ホルモンのバランスが高くなる時期があります。
思春期の女性は男性ホルモンの分泌が増え、どっと皮脂の分泌が高まります。
まだ未発達な毛穴は、この多量の皮脂を処理できず、この時期にニキビ顔を体験する女性が増える…というわけです。

このことは、どうすべきことでもありません。
ただただ、適切なケアの方法を教え、間違った手入れによる理不尽な被害の拡大を避けることが、ベストであるわけです。

その2・食生活の影響

“体内の脂肪を増やす食品の摂取量は適量で”ということです。
どんな食品かというと、

  • 糖質
  • 甘いものですね。ケーキ・チョコなどのおやつ、ジュース類が双璧。
    これは自分で点検してください。

  • 脂質
  • 脂(油)を使用した料理です。
    ファーストフーズにスナック菓子類を忘れてはいけません。

  • 酒・アルコール
  • 男女を問わず、深酒は良くありません。

いたずらに減らせと言うのではありません。
摂りすぎるのを控えるように、ということです。
それぞれ必要量の摂取は必須です。(お酒は不要)

それでも摂りすぎる傾向がどうしても収まらない方は、ビタミンB群をサプリメントで強化し、脂肪の代謝と分解能力が落ちないように、食生活ケアが必要です。
B群は水溶性ビタミン、毎日補給が必要です。

ついでにホルモンバランスを適切に保つべく、ビタミンEも強化しておきましょう。
ビタミンCと合わせ、美容にも健康にも良いビタミンばかりです。

 
 
 
 
《《A 毛穴が目立つのに気づくのではなく、角質のはがれに気づけと言うわけですね。
そして、毛穴を目立たなくしようとするのではなく、角質のはがれの亢進を緩和する。

スキンケアって、見る視点が変われば、とんでもない方向に走ってしまうものですね。

《《B 女性なんだもの。
『これがよい、ニキビにはこれ!』って言われたら、
『あらっ、ほんと!』となって、
『角栓を取り除いて、毛穴すっきり!』で、もうバッグの財布に手が…
《《C 21世紀を生きる女性は、賢く理知的でなければダメだよ。
B子みたいのがいるから、女は騙しやすいなんていわれるのさ。
《《A でも最近のB子さん、何となく鋭いのよ。
理屈無しの切り返しがお上手だもの。少しずらすのよね。
《《C (理知より感性というか、悟性みたいな…油断大敵だ)
S》》 確かな視点をもてば、理屈抜きで見抜く目が養われます。
美肌塾で基礎と雑学を詰め込むのが役立っているのですよ。

ハイ、今日の授業はこれまで。

 
 

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