冬のダメージをケアする Part-3…身体・手足の乾燥・痒み

冬のダメージをケアする Part-3(応用編)

 
 
《《A
A子
顔はとても厳しい環境で努力しているのですね。
北風が吹けばさらされ、日が射せば紫外線にさらされる。
手は手袋やポケットで守られ、足はストッキングに靴でしょう。
顔の肌は、案外たくましい体力を持っているのかもしれません。
《《B
B子
北風と紫外線だけで済めばいいけど…。
職場では上司や先輩の圧力にゆがみ、お家では母の小言が待っている。
わたしの顔、良く耐えてると思う。
《《C
C子
心で受けずに顔で受け流すなど、なかなかどうして誰にでもできることではないよ。
A子の言うとおり、B子の柔肌はたくましいんだな。
『面(つら)の皮が厚い』とは上手く言ったもんだ。
《《B ……。
(何を言われても自然にこの笑顔が作れるまで、どれだけ涙を流したか。Cおばさんのおかげよ……(;_;))
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

肌の乾燥と痒み

 
 
S》》 主婦湿疹は女性に多い悩みですが、肌の乾燥と痒みは冬になると老若男女共通の悩みになっています。
いつからそうなったかを辿っていくと、やはり“いつかの冬”をきっかけに始まっていることが多いようです。

雑学を仕入れ、日頃のスキンケアのノウハウをもとに、家族の肌の健康を守ることができる人となってください。

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

のどが乾く(渇く)とお水を飲めば癒えます。肌が乾くと痒くなります。しかし痒いからと言って掻いていると、慢性的な痒みに悩まされるようになり、冬の間中、痒みに悩まされることになります。

▼ 痒みの原因は角質の乾燥

やはり角質がキーになっています。乾燥は角質の水分を減少させ、角質を硬くします。
さらに乾燥すると反ってきます。
このような角質でおおわれた肌と衣服がこすれると硬くなった角質がチクチクと皮膚を刺激します。
これが痒みとなって伝わるのです。

ここでボリボリ掻くと、乾燥して硬く脆くなっていた角質層組織は一気に崩壊し、ますます角質の皮膚刺激が起こりやすくなります。
ここまで進行するとなかなか立ち直れず、痒みが慢性化します。

「なんだ痒みも角質ケア!」…その通りです。
といって、身体の痒みを防止するためにいつも化粧品を利用したケアをしていたら、不経済そのものです。

▼ 身体や手足を乾燥させる原因を取り除く

身体や手足は化粧品ではなく、衣服・衣類で守られています。
化粧品で守られている顔より、条件はいいはずです。
対策も立てやすいはずですね。
すると乾燥させる原因を知り、その原因を除くことが出来れば解決するのでしょうか。
ところが、ここに気づかなかった知識の欠如があり、日々の注意が役立っていなかった…といったことがよく見られるのです。
確認のつもりで、自分の常識に穴がないか、再チェックしておきましょう。

*1. 気温が低くなると、汗や皮脂の分泌が極端に少なくなる

天然の化粧水であり、クリームである皮脂が少なくなる…これは仕方がないですね。
保湿しそれを守る能力が低下していることを、明確に認識することが大切だ…というように受け取りましょう。
つまり、乾燥の影響をより受けやすくなっています。
ということは、夏の冷房による乾燥よりも注意が必要、保護対策をしっかりする必要があるということです。
おまけに顔と違って、皮脂の分泌量そのものが身体や手足は、さらに少ないのです。
ただし、環境はいつも衣類に守られウンと良い…というだけなですね。

*2. 冬の乾燥した環境をさらに促進するもの

エアコン、ファンヒーター、ハロゲンヒーター、炬燵、ホットカーペット、床暖房、…etc. いわゆる密閉型といわれる暖房器具で、水分の補給無しに室温のみ上がるため、湿度は30%を切る状態。
冬の外気の湿度が平均して50~55%だから、大変な乾燥環境を作ります。
しかし、暖房無しで冬を過ごすなんて…とても出来ません。
暖房する以上、部屋の空気に水分補給、つまり加湿する必要性がでてまいります。
加湿の方法にはいろいろなものがあります。

  • 解放型の暖房器具に切り替える。

    燃焼が水分を補給するガスストーブや石油ストーブなどです。
    そんなことは出来ないという家庭も多いでしょうね。
    (註;給排気式のストーブは密閉式。)

  • 加湿器を設置する。

    この加湿器が一番簡便で効果的な方法でしょうか。
    もちろん他にも加湿する方法はいろいろありますが、ある程度広い部屋ではかなりの努力が必要なものです。

  • 室内の観葉植物を増やす。
  • 水を張った容器を随所に配置する。
  • 絞った濡れタオルを数枚部屋に配置する。

冬の乾燥期間中、長時間過ごす空間では湿度を高める工夫をぜひしておきたいものです。
ではどの程度の湿度を維持すべきなのかですが、これがけっこう難しいテーマなのです

  1. 肌のことだけを考えるなら

    湿度70%を確保するのがベストです。
    風邪のウイルスも殆ど生存できず、冬のよい風邪予防になります。
    しかし結露が多くなり、後始末が不十分だとカビやダニの発生が心配になります。
    するとアレルギーのある方は逆効果ということになります。

  2. 一般的な指標として湿度40%~60%が適当

    ウイルスをそんなに寄せ付けず、肌もそれなりの対応をしておけば我慢できる範囲で、結露もひどくはない…このあたりで妥協した指標として理解しましょう。
    肌の乾燥改善、痒みのでる肌質を治したいなら、60%程度の湿度を維持したいところです。

*3. 減少した皮脂をさらに奪う入浴時の過ち

一つはお風呂やシャワーの高い湯温です。
寒い冬は熱めのお湯で暖まりたいところですが、適温は38℃~40℃の間で調整すべきです。
熱いお湯は必要以上に皮脂を溶かし、さらに角質のはがれを促進します。
もう一つ過ちの多いのが身体の洗浄です。
乾燥を感じる身体や手足の肌にボディソープや石けんは皮脂の奪いすぎとなり、熱い湯と同じく角質のはがれを促進します。
ボディソープや石けんの使用は週一度程度にし、普段は手で撫で洗いするだけにしておきます。
恐い汚れはこれで十分に落ちています。

*4. 乾燥・痒みの原因である傷んだ角質をさらに傷める、入浴時の過ち

快適なはずのお風呂も乾燥した肌、痒みのある肌にとっては危険がいっぱいのようです。
美肌塾の塾生なら熟知の部分ですね。
公然と行われている角質はがし行為を中止することです。

  • 洗浄にブラシを使用する行為
  • 垢すり行為
  • タオルの誤った使用

    タオルを肌に優しく上手に使用してくださいというより、タオルそのものの使用をやめるべきです。
    ボディソープや石けんを使用するときも手で洗うのです。
    それで十分に洗浄効果はあります。
    特に乾燥肌や痒みの改善をしたい場合、使用厳禁としましょう。
    濡れた身体を拭き取るときは、顔と同じように押さえて、水分を吸い取るように使用します。

*5. 掻くという罪を減少させる・なくす

痒いときは無意識に掻いてしまうものです。
しかしタオルを押しあてて使用するなど、良いケア習慣を目指しながら、一方で爪を立てて肌を引っ掻いているのは矛盾です。角層の壊れ方は哀れなほどです。
顔と違って見えない部分だから容赦なくいじめられているのでしょうか。
ならばこれは心の躾・訓練が必要です。

  1. 痒みがでやすい部分に接触している肌着は、硬くなった角質を刺激しない材質にする。

    吸湿性のある綿製品や、一部のウール製品が適当です。
    化繊・合繊やウール製品が痒みを起こしやすいのは、繊維のミクロの形状が硬くなった角質と摩擦を起こしやすいからです。
    化繊・合繊やウールそのものに罪があるわけではありません。
    角質の状態が良くなれば、摩擦による刺激はなくなります。

  2. 電気毛布や毛布使用上の注意

    睡眠中にポリポリ肌を引っ掻いている人がいます。
    これがあると痒みの改善など望めません。
    電気毛布は密閉型の暖房機そのもの。
    乾燥機のように肌をどんどん乾燥させるので、どうしても痒みのでる肌を作っていきます。
    さらに毛布の繊維の形状により、肌の角質を大いに刺激し、痒みを促進させるものとなります。
    対策は使用しないのが一番ですが、毛布の暖かさは捨てきれないという場合、少なくとも毛布に綿布地のカバーをかけることです。
    もちろん、寝間着だって前項の配慮が必要です。
    就寝用にソックスが必要な人は、吸湿性のある角質に柔らかい繊維素材(綿・絹等)を選びます。

*6. 肌に対する直接的な手入れ

身体や手足にも顔の肌と同じ考え方でスキンケアを行うことは有効です。
というより、より早く大きな成果をもたらすといった方が正解ですね。
なぜなら、顔より恵まれた環境下にあるからです。
痒みが出たら迷わず手入れしてあげることです。

方法はここでは省略しますよ。
肌の洗浄は*3、*4、で述べたとおり、洗浄剤は余り使用せず、手で撫でるだけがいいですね。
あとは顔の肌と同じように、保湿・保護のケアをしておきましょう。
すぐに痒みが治まってくると推定しますが、痒みがなくなってからプラス2週間はこのケアを継続します。

なぜなら、まだ角質層は完全によい状態に整っていないからです。
多少のことでは調子が狂わない強い肌(体力のある肌)にするには、良い環境でもこれくらいの余裕を肌に与えてあげることがポイントなのです。
ある程度良い環境が維持され、良い習慣が身につくと、このようにして改善された慢性の痒みはまず二度と起こらなくなります。
「あっもういい感じ」…で放り投げないでくださいね。

 
 
《《C さっそく亭主にも教えよう。
夜中にゴソゴソ布団の中で足を掻いているからな。
これも躾..か。
だが、あの亭主がタオルを押しあてるようにして体を拭いている姿など、想像できないね。
素直にやってくれるかな。
《《B あらっ、おばさんでもためらうことがあるのね。
《《A Cおば様のご亭主は、おば様の言うことなら大丈夫ですよ。
ご亭主のパソコンの壁紙にはおば様の作品がずーっと飾られているのでしょう。

《《C そう言えばサッポー先生、手荒れの話が今日はなかったね。
わたしの優しい動きが映える手を夢見ているのだけどね。
S》》 手指の美しさは女性にとって憧れるところです。
しかし冬は女性の手指にはとても厳しい季節。
泣き所でもあります。
続きをしたいところですが、次回の楽しみにいたしましょう。

ハイ、今日の授業はこれまで。

 
 

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