目指せ、美髪&健康な頭皮!上手なタオルドライ、ドライヤーの正しい使い方

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美しい髪でいたい、健康な頭皮でいたい……でも日常生活には、それを邪魔する危険がいっぱい。

その中でも、今回はタオルドライドライヤーについてみていきます。

いくら良いシャンプーやトリートメントを使用していても、それに続く、タオルドライやドライヤーの使用が上手にできていなければ、洗髪の成果は半減します。

とはいっても、髪質や髪の長さ、パーマやカラーリング、毎日洗髪する人、洗髪後の環境、使っているドライヤーも様々。今回は基本的な考え方を案内しますので、ケースバイケースで対応できるようにしていきましょう。

タオルドライはなぜ必要?

タオルドライをすることで、ドライヤー前に頭皮や髪の余分な水分を早く取り除き、乾きやすくします

髪を早く乾かした方が良いのには、いくつか理由があります。

その一つが、濡れた頭皮と髪は、とても傷付きやすく、ちょっとした力が加わるだけで壊れるからです。

髪の構造模式図

頭皮は濡れた状態が続き、ふやけると、剥がれやすくなります。角質浸潤を起こした肌と同じですね。頭皮(角質)が剥がれたものがフケです。

髪は濡れると、キューティクルが開き、内部に水が入ります。すると内部の毛繊維同士の結合(水素結合)は解け、自由で不安定な状態になります。

頭皮も髪も濡れたまま放置すると危険なわけです。

上手なタオルドライのやり方

まず、タオルドライは湿気の多い場所では効率が良くありません。ドライヤーを使うときも同様です。

広い部屋に移動するか、そのままお風呂場や洗面所でする場合は、窓を開けて風通しをよくしましょう。

乾いたタオルで髪を挟み、軽く押さえます根元から毛先に向かって、少しずつずらしていきます。押さえる、離す、ずらす、このリズムを繰り返します。

キューティクルは髪を取り巻き、根元から毛先に向かって、うろこのように連なり、髪を守っています。

もし、毛先から根元に向けてタオルをずらしたり、摩擦が起こるような拭き方をしたりしていると、キューティクルは欠けてしまいます。ちょうど魚のうろこを剥ぐような感じになります。

タオルと髪が接しさえすれば、水分は吸い取られます。髪をぎゅっと絞ったり、ゴシゴシしたりと髪同士がこすれ合う拭き方は避けましょう。

一度にたくさん吸い取ろうとは思わずに、小分けにしてまんべんなく、慎重に優しく行うのかポイントです。

吸水性の高いタオルがあれば、時短になりますよ。

自然乾燥はおすすめしない

髪は早く乾かした方がいいのは解ったけど、ドライヤーは面倒だし、熱のダメージが心配……だから私は自然乾燥派!という人がいます。

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たとえば、お風呂から上がって、タオルドライしたら、髪をタオルでぐるっとターバン巻き。時折タオルで優しく髪を押さえながら、家事やテレビタイム。

頭皮も髪も傷つかないし、寝るころにはあらかた乾いている。これなら自然乾燥でも大丈夫でしょ!というわけです。

ところが、ここには別の問題が発生します。

タオルで巻かれ、頭皮の湿った状態が長く続くと、菌が増殖し、臭いの原因になります。また、タオルで髪が折り曲った状態で半乾きになると、その姿で再び結合し、型がついてしまうのです。

これらも髪を早く乾かした方が良い理由です。自然乾燥はおすすめしません

ドライヤーは、温度より風量

タオルドライのあとは、髪を乾かす作業に入りますが、必ずしもドライヤーが必要なわけではありません

髪を乾かすのに必要なのは、温度(熱)よりも風の量。洗濯物が早く乾くのと一緒です。つまり、髪の毛と毛の間に、大量の空気が通ればよいのです。

ドライヤーでなくても、たとえば、広い部屋で風力の強いサーキュレーターや扇風機を髪に当てれば、効率よく乾かすことができます。

でも、これはみんなができることではないので、一般的にはドライヤーを使用することになります。

ドライヤー(温風)の熱に注意!

濡れた髪は、物理的に壊れやすいだけでなく、熱のダメージも受けやすい状態にあります。

1000Wを越えるドライヤー(温風)の吹き出し口は、130℃~140℃の高熱です。15cm離すと80℃~90℃、20cmで70℃くらい。

乾いた髪はドライヤーの熱が80℃くらいまでなら大丈夫ですが、濡れた状態だと55℃くらいから髪を構成するタンパク質(ケラチン)の変成が始まります。濡れた状態の方が熱が伝わりやすいのですね。

ドライヤーの熱を55℃以下にするには、30cmも離さなければいけません。腕がかなりつらいし、現実的ではありません。

また同じところに当て続けると、温度が上がりやすくなります。

温風で乾かす場合、20cmほど離して、腕を動かし、まんべんなくドライヤーをあてるのが良いでしょう。

上手なドライヤーの使い方

上では、ドライヤーの温風について解説しましたが、頭皮や髪にとって、より安全なのは、冷風(送風)モードで乾かすことです。

これなら熱のダメージや吹き出し口からの距離を心配する必要はありません

但し、温風よりは若干時間がかかるので、できるだけ風量が多い(モーターの性能が高い)ドライヤーを選びましょう

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髪の毛を指でかき上げて、頭皮と髪の中を風が吹き抜けるようにあてます。髪が密集し、乾きにくい根元を中心に。根元があらかた乾くころには、毛先も乾いています。

ある程度乾いたら、キューティクルは閉じて硬くなり、髪内部は再結合します。この状態になってから、ブラッシングすれば、髪は傷みません。

健康な頭皮は、健康な髪の毛を生み出します。

もし髪が傷んでしまったら、トリートメントで応急補修することしかできません。髪そのものが元に戻ることは二度とないのです。

だから、タオルドライやドライヤーの使い方で足を引っ張っていては、毎日のヘアケアの努力がもったいないのですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • タオルドライは、髪に乾いたタオルを触れさせるだけ
  • ドライヤーは冷風モードにして風量で乾かすのがベスト!
黒板に注目!


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