ダメージヘア ホームケア編 Part-2…日常のヘアケアの巧拙

ダメージヘア ホームケア編 Part-2

 
 
S》》
サッポー先生
前回の続き、髪が受けるダメージ・ホームケア編です。
1.洗髪時に受ける髪のダメージ
2.すすぎ時に受ける髪のダメージ
3.タオルドライが引き起こす髪のダメージ
4.ドライヤーブロー時に受ける髪のダメージ
5.髪の自然乾燥が起こす騒動とダメージ
6.下手なブラッシングが髪に与えるダメージ
7.スタイリング時の…………・・
前回は▽1、2、が終わったところ、今日は▼3.タオル…からです。
《《C
C子
タオルドライで、どうして髪がダメージを受けるんだい?
わたしの理解が一歩足りなかったのかい。
ため息が出るネー。
《《B
B子
そうよ。Cおばさん。
基礎となる考え方を知ると、自在にケアを考えることができるの。
わたしがニキビにグッバイできたのは、『角質に優しく』という基礎理論のおかげよ。
いろいろな謎が全部解けちゃった。
《《A
A子
そうですね。
たくさんの美容ノウハウを、あれもこれもと取れ入れても迷うだけ。
元となっている理由を知る方が、本当は簡単なのですもの。
《《C そりゃあそうだ。
応用が利くようになるからな。
観念して講義を聴くようにするよ。
(悔しいね。娘っ子に諭された…)
S》》 ハイ、授業を始めます。
 
 

ダメージヘアの原因 その3
日常の家庭におけるヘアケアの巧拙が与えるダメージ(続き)

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

パーマやヘアのカラーリングは繰り返す毎に髪のダメージを増やすため、サロン選びの巧拙は大きなポイントとなる視点でした。
しかし、もう一方のホームケアが髪のダメージを促進させるものであっては、やはり健康な美髪は期待できません。

ホームケアは日々のケアです。 小さな悪影響でも毎日となると髪にとっては大きな負債の蓄積です。
前回の続き、基本となるヘアケアの行動を追いかけていきましょう。

3.タオルドライが引き起こす髪のダメージ

洗髪の儀式が終わるとタオルで濡れた髪の水分をある程度取り除くことは有益な手順です。
あとの髪の乾燥が楽になります。
しかし、この手順の何を勘違いするのか、男性がよくやるがごとくに、タオルでゴシゴシと髪を拭いている女性がいます。
あるいはまた、髪をタオルでくるむところまではイイのですが、それを両手でグッと絞っているその力強さ。
これでは髪の表面を作るキューテクルは傷だらけになるだけでなく、たくさんの綻びを作っていきます。

* 基本となる視点

  • 肌の角質と同じで、濡れた角質(キューテクル)は、柔らかく傷つきやすくなっている。
  • タオルと髪の接触は軽くおさえる程度で十分。
    タオルの給水力は大切なポイント。
  • 髪同士が擦れるのはとても破壊力のある摩擦。
    洗髪時もすすぎ時も注意が必要ですが、タオルドライ時も同じ。
    髪同士が強く擦れ合う行為は全て見直す。

タオルドライは吸水性のよい大きめのタオルで丁寧に髪をくるむだけです。
髪をくるむ方法は上の視点を基本にそれぞれ良い方法を考案してください。

4.ドライヤーブロー時に受ける髪のダメージ

ドライヤーで髪を乾かすのが一般化しています。
入浴時間が遅くなり、就寝までの時間が短くなったからでしょうか。
便利には違いないのですが、ドライヤーの熱は簡単に髪を変質・劣化させます。
しかも、濡れた(湿った)髪が最も熱ダメージを受けやすいのです。

* 基本となる視点

  • 濡れた髪は、熱風が55度程度の温度で、変成が始まる。
    乾いた髪では、80度くらいで変成が始まる。
  • しかし、熱風を当てる時間が長ければ、もっと低い温度で変成してしまう。
  • 1000Wを越えるドライヤーの吹き出し口は、130度~140度の高熱。吹き出し口から15センチ離すと、80度~90度。20センチ離すと70度程度となる。55度以下の熱風にするためには30センチ程度も離さなければならない。
  • 乾燥の決め手は温度と風量。
    頭皮と髪の中を吹き抜ける空気の量が決め手。
    ドライヤーは熱源より、モーターの性能を重視して選ぶことがポイント。
  • 頭皮と髪の表面を乾かすのが目的。
    必要以上の乾燥は頭皮を傷め、毛髪内部の水分を奪う。

上の視点をもとに様々なアドバイスがされています。
あなたも同じように安全で便利な方法を考えましょう。

  • ドライヤーの熱風は髪から20センチほど離す。
  • ドライヤーの首を振り、同じところに熱風をあてないようにする。
  • 送風で水分を吹き飛ばすつもりでドライヤーを使用する。
    髪の温度上昇を感じたら必ず送風に切り替える。
  • 髪は根元さえ乾燥させれば全体が乾いている
    …位の感覚でするのがよい。
  • ブラッシングはある程度髪が乾き、キューテクルが硬くなってから行う。
  • 熱で傷めず、しかも短時間で済ますのが上手なヘアドライ。

下手なドライヤー使いはキューテクルをめくり上がらせ、はがれやすくします。
既に傷んだ髪だと中の髪繊維が変成し、繊維を満たしているタンパク成分などが流れ出します。
髪の劣化は補修剤(トリートメントetc)で応急修理することしかできません。
髪そのものが修復されることは二度とないのです。
毎日のドライヤーで髪を傷めていては、美髪は遠のくばかりです。

5.髪の自然乾燥が起こす騒動とダメージ

ドライヤーが危険なら、タオルドライのあとは自然乾燥が良いということになります。
言葉通り、髪が何事もなく自然に乾燥すれば、ダメージは受けません。
ところが、髪が乾くまでに様々な障害があるのです。

* 基本となる視点

  • 濡れた髪は髪内部の角質繊維同士の結合が外れており、乾くときに再結合する。
    この結合が髪のスタイルとなる。
  • 乾くまでの髪、湿った髪のキューテクルは物理的な力が加わると簡単に傷つく状態である。
  • 髪の毛は伸縮性が豊かで、引っ張ると元の長さの150%くらい迄伸びる。
    しかし、濡れているときの髪は半分の張力で同じように伸びてしまう。
    限界を超えると切れるか、弾性を失い、元へ戻らなくなる。

上の視点をもとに様々なアドバイスがされています。
危険な行為はないか、あなたの場合を考えましょう。

  • 髪が湿った状態で寝てしまうと、睡眠中に乱れた髪のスタイルで乾き再結合が行われ寝癖ができる。
    髪が乾いてから就寝しないと翌朝が大変なだけでなく、髪同士が擦れて傷んでいる。
  • 髪が濡れた状態でのブラッシングやコーミング(櫛通し)は柔くなっているキューテクルを傷つけやすい。
  • 髪が濡れた状態でのブラッシングやコーミング時、髪が伸びきっているのに気づかず髪を傷めている。
  • ブラッシングやコーミングがどうしても必要なとき、ある程度髪が乾き、髪が丈夫さを取り戻してから無理な力が入らないように注意しながら行う。

ドライヤーブローでの髪の乾燥、自然乾燥による髪の乾燥、いずれにも長所と欠点があります。
いずれの方法でも、サッポーは良しと考えます。
但しそれぞれの欠点を配慮した上で、あなたの生活スタイルに合わすことが条件です。

6.下手なブラッシングが髪に与えるダメージ

濡れた髪、湿った髪のブラッシングは要注意と解りましたが、乾いた髪なら大丈夫…とは単純に行かないところがヘアケアの難しさであり、魅力かもしれません。
ここにも罠があります。一歩踏み込んで知っておきましょう。

* 基本となる視点

  • 乾いた髪は脆くて欠けやすくなる。

    濡れた髪は濡れた紙のように柔らかく破れやすいのですが、乾いた髪は金属のように硬く傷つきにくくなる代わりに、ガラスのように脆く壊れやすい性質を持つ。

  • 髪の乾燥が稚拙だと、髪表面を覆い髪を守るキューテクル(角質)が反り返り、めくれが目立ち引っかかりやすい形状になっている。
  • ブラシや櫛の材質硬度は髪より柔らかいものが基本。
    しかし、柔らかくても表面仕上げの粗雑なものは引っかかりを作りやすい。
  • 帯電列の離れたもの同士が擦れると、大きな静電気が発生する。
    髪の毛とブラシや櫛を擦り合わせても静電気が発生し、毛母細胞を傷める。

    毛髪に近い帯電列を持つ材質のブラシや櫛が、静電気の発生を少なくする。
    豚毛や猪毛が好まれるのはこのためです。
    プラスチック系ではナイロンが髪に近く、アクリルやポリエステルは髪に遠く静電気を発生させやすい。
    木製の櫛は中間に位置するも、髪に良いといわれるのは水分を含む材質のため発生した静電気が逃げやすく悪影響がないからです。

上の視点をもとに様々なアドバイスがされています。
危険な行為はないか、あなたの場合を考えましょう。

  • ブラッシングは毛先から始め、中程から、そして根本からの順序でゆっくりと強い力が加わらないように行う。
  • 髪が濡れているときは、目の粗いブラシや櫛を使用し、目の細かいブラシや櫛は禁物。
  • ブラッシングはナイロン製毛で目が粗めのものを、目の細かい獣毛製品はスタイリングに使用するのがよい。
    (ポリエステル製でも静電気を逃がす機能付きがある)

大切なのはキューテクルを傷めないで、静電気の帯電を少なくするための視点であり、様々なアドバイス・テクニックなのですね。この他にもまだまだありそうですね。

7.スタイリング時に髪が受けるダメージ

サロンではないから余り難しい作業はないと思います。
しかし、ここにも危険はいっぱい。
ダメージを嗅ぎ分ける視点は今までと変わりません。
ここでは、言葉を変えて説明するだけにします。復習にしてくださいね。

* 基本となる視点

  • 寝癖など髪についた癖を直すのに髪を湿すことが必要だが、この時髪は伸びやすくキューテクルは柔らかく弱くなっていることを忘れるな。
  • 髪を湿して形を作り、その髪が乾燥する瞬間に髪型が固まる。
    自然乾燥で髪型を作るのは安全だが、手間と時間がかかり過ぎ、上手にできない。
  • ドライヤー・アイロン・ホットカーラーなどの熱源ツールは、髪の乾燥を早め、素早くスタイリングする便利アイテム。
    しかし、湿した髪は55度で変成が始まることを忘れるな。
  • 熱負荷時間を如何に短くするかが、スタイリング時のダメージを少なくするポイント。
    しかしホットカーラーやアイロンは100度を超える危険な温度帯。
    家庭での使用はサッポーの立場からは不可。
 
 
S》》 どんな場面があるかは、本当に人様々なので今日の知識・視点をもとに、ご自分で注意すべき点を見つけてみましょう。
あなたにはもう考える知識が備わったはずですね。

ホームケアにおけるダメージといっても、実に様々な場面と様々なケアが織りなす中に生まれるものです。
髪の弱点となる性質を知り、どのようなダメージがあるかを知ることで、信頼できるヘアケア・ヘアメイクをあなた自身が考えることこそ大切なのです。

 
 
 
 
《《C なんだ。こんな簡単な理屈だったのかい。
もっと早く知っておきたかったな。
《《B ぜんぜん簡単じゃない。
一つひとつは理解できたと思ったけど…。
一度に覚えようとすると全部忘れそう!
《《A B子さんはノートをとらないのですか。
でも、一度理解できたのなら心配ないですよ。
いざその場面に遭遇すると思い出すものです。
そうでしょう、Cおば様?
《《C 整理術が下手なんだな、B子は。
キーワードで覚えるのさ。
濡れた髪、乾いた髪、摩擦、力、熱…
これだけ覚えたら理屈は全部思い出せるのさ。
《《B 熱…ドライヤー、55度、80度、時間、変成……
ホントだ。全部覚えてる。
これイタダキ!来週会社で昇進試験があるの。希望がでてきた!
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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