知られざる角質の秘密 Part-1…角質・角質層とは

 
 
《《C
C子
“肌”というと、角質のことを思うようになったね。
先生がスキンケアというのを、いつからか角質ケアと呼ぶことが多くなったろう。
あのころから、肌は“角質”だ、と思えるようになったね。
《《B
B子
“スキンケアとは角質ケア”ってことか。
角質が良い状態になれば、肌がきれいになってるのだから、確かに角質ケアよね。
でも“角質ケア”じゃあ……、何となくイメージが…。
《《A
A子
私の弱点を発見しました。やはり惑わされていたみたいです。
スキンケアのスキンとは皮膚のことでしょう。
でも角質も皮膚だし、表皮全体も皮膚だし、真皮も皮膚でしょう。
だからスキンケアといっても、いったい何を指したケアなのかとても曖昧だったのです。
だから私のスキンケアも曖昧だった。
《《C 美しくするというイメージは大切だが、そのイメージを実現するスキンケアは、合理的な智慧の積み重ねってことさ。
B子みたいにイメージに流されていると、どこかで不合理なケアが入り込み、居座るんだ。
本当のスキンケアは簡単なのに、なかなかできない理由さ。
《《B 「知識を得る時、言葉は大切に」ってことでしょう。
(イメージが…と、言っただけなのに……)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

知られざる角質の秘密

 
 
S》》 スキンケアの重要なキーワードが“角質”“角質層”です。
真皮層を覆う表皮の最上層としてある細胞の層です。
まもなくアカとなってはがれていく細胞片の層です。
良くも悪しくも言われるこの“角質”“角質層”のことを正しく理解していないと、けっして美肌を作ることはできません。
肌の健康を維持できないからです。

皮膚・スキン・肌…美しくありたいと願う対象です。
しかし、具体的な肌の手入れを考える時、言葉の指す意味が明確でないと、間違ったケアを正しいケアと思い込み、無駄な努力を続ける原因になっています。

無駄ですめば良い方で、取り返しのつかない無駄な努力であった場合、それは不幸になる努力となっています。

今日はこの角質について、見ていきます。

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼ 角質・角質層とは

私たちがきれい・汚いと評価している“肌”は紛れもなく角質の層です。
表皮の上層を占める、まもなくアカとしてはがれる直前の細胞層です。
この部分を別名バリアー層とも呼んでいます。
皮膚を守り、身体全体を守る外界との接点となる部分です。
強い丈夫な性質の材料ケラチン(タンパク質の一種)でできています。
爪や毛髪と同じケラチンの仲間です。表皮細胞が成長し、完成した姿です。

▼ 美しい肌とは

1.しっとりとうるおいのある肌
水分を保持する能力が高い角質で覆われると、触ると吸い付くような潤いのある肌表面が形成されます。
2.すべすべした乱れのない肌、べたつかない肌
水分を保持する能力が高い角質で覆われた肌は、表面が乾いても豊富な水分の層が肌を守るので皮脂分泌が亢進することなく、また乾燥が角質のはがれを引き起こすこともなく、すべすべした状態が維持されます。
3.肌理が整い、毛穴が目立たない均一で美しい肌
水分を保持する能力が高い角質で覆われた肌は、肌を作っている角質の一つひとつが柔軟性を持ち、柔軟に形を維持しているので肌理が乱れません。そして、毛穴が拡がらないのです。
4.乾燥してもダメージが少ない強い肌
水分を保持する能力が高い角質で覆われた肌とは、天然保湿成分(NMF)が豊富に存在する肌のことです。そのため同じ乾燥下におかれても水分を余り失わないのです。

「水分を維持する能力が高い角質」…なるほど、だから美しいのか…よく理解できますね。

▼ 美しくない、好ましくない肌とは

1.乾くと硬さを感じる肌
水分を保持する能力が低い角質で覆われると、肌表層は乾きやすく、乾いたケラチン(角質・角質層)は硬くなります。様々な悩める肌の前の段階です。
2.カサカサ肌、荒れ肌(皮脂腺が発達していない部分)
水分を保持する能力が低い角質で覆われると、乾燥で角質は乾き、縮み、歪みを生じ、硬く脆くなり、はがれやすくなります。はがれても、すぐ下の角質が同じように変質していきます。
3.肌理が乱れ、毛穴が目立つ肌(皮脂腺が発達している部分)
水分を保持する能力が低い角質で覆われると、肌を作っている角質の一つひとつが、乾き、縮み、小さくなるので肌理が乱れ、毛穴が大きくならざるを得ません。
4.不自然にべたつく肌
水分を保持する能力が低い角質で覆われると、肌のバリアー能力が低下するため、刺激を感じやすく、皮脂腺の発達した部分では皮脂分泌が亢進します。
5.過敏な肌
水分を保持する能力が低い角質の層とは、肌のバリアー能力が低い肌です。ダメージを受けやすいだけでなく、有害菌やアレルギーの抗原も入り込みやすい角質の層となっています。敏感肌やアトピー肌の治りにくさはここにあります。

…なるほど、肌の悩みの原因はここに…「水分を保持する能力が低い角質」が作り出す、様々な好ましくない肌の状態、良く理解できましたね。

 
 

どれが本当の美肌ケア?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

もう判りましたね。『水分を保持する能力が高い角質を育てるケア』が本当の美肌ケアです。このような角質を作り上げているのは肌そのものです。しかし、良い角質を育てるには、良い環境と、育つ時間が必要です。

ならば、良い環境と、育つ時間を肌に与えるのは何か……。

  1. 角質に優しく、角質を傷めず肌を整え、保護できる化粧品
  2. 不用意に角質をはがさないスキンケアの知識とノウハウ

この二点が揃えば、肌はあなたが知らなかった、驚くほどの「美しくなる力」を発揮し始めます。
肌はいつも健康になろうと努力しているからです。
これが本当の美肌ケアです。

ところが、このように間違いのない美肌ケアでも、沢山ある情報の落とし穴にはまらないとは限りません。
というより、どんどん間違ったケアに呑み込まれていくことが多いのです。

次回は美肌ケアのようで実は美肌ケアではないという、「美肌ケア」の落とし穴についてみていくことにします。

 
 
 
 
《《B 今日の授業は、私にとって復習のようなものね。
す~い、スイのスッと理解できたもの。
すっかり身に付いているみたい。
次回の『美肌ケアの落とし穴』を早く聞きたいな。
《《C そう言う時は、こう言うんだよ。
「今日の授業でしっかり知識が整理できました。次回の落とし穴を理解したら、もう惑わされることはありません。」ってな。
美肌と聞けば、判断機能が麻痺するんだろう、B子は。
《《B (当たってる…)
《《A 美肌づくりと、美肌維持。
少しずつ自信が湧いてきました。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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