知られざる角質の秘密 Part-2…美肌ケアの落とし穴

角質を健康に育てることが、美肌づくりのポイントだと解りました。
しかし、いざ知識を生かして実戦となると、混乱した情報に戸惑い、流されていきます。

美肌ケアのようで美肌ケアでないという、最も陥りやすい美肌ケアの落とし穴について見ていきます。

美肌ケアの落とし穴

 
 
《《C
C子
どうせ、ピーリングのことだろう。
娘のニキビで実験して懲りたからね。
あたしゃ二度とやらないよ。
《《B
B子
お嬢さんを実験台にして、おばさんはしなかったのでしょう。
(二度とやらないなんて、一度もしてないんじゃないの。)
《《A
A子
でも美しくなるっていわれたら、B子さんではないけど、心が揺れそうですね。
《《B どうしていつも私?
私はもう化粧品ジプシーじゃありません。
《《C “美しい”という言葉に弱いのは女性なら許されて良いことだな。
しかし、落とし穴には落ちたくないね。
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
S》》 前回は、
  • 美しい肌とは、
    水分を維持する能力が高い角質でできた肌
  • 好ましくない肌とは、
    水分を保持する能力が低い角質でできた肌
だから、
  • 本物の美肌ケアとは、
    水分を保持する能力が高い角質を育てるケア
つまり、
⇒ 美しい角質作りには、良い環境と、育つ時間が必要

  1. 角質に優しく、角質を傷めず肌を整え、保護できる化粧品
  2. 不用意に角質をはがさないスキンケアの知識とノウハウ
ということでした。

角質は正常に育てば、みんな美しくなるようにできています。
美しくないのは肌自身の思い通りに育ってないだけです。
思い通りに育たない責任は、肌が育つ環境と時間を与えていないあなた自身にあります。

言い換えると、

  • 「あなた次第で角質は美しく育つ」
  • 「あなた次第で素肌は美しくなる」
と言うことです。
 
 

最大の落とし穴は“時間が仕掛ける罠”

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

この“時間がかかる”という罠は見えないがゆえに有効に働きます。
さらに、この時間の罠に“きれいを実感する”という仮の成果が用意されるとどうでしょうか。
罠に嵌っていることさえ気づかずに、その罠にはまり続けることを良しとさえするようになります。

この罠に嵌りやすいのは、今の肌に不満がある場合です。
つまり、角質層の状態が好ましくない場合です。
素肌の状態評価を50点と仮定し、説明します。
次のようなストーリーです。
(註:数値は解りやすいようにデフォルメしています)

  本物の美肌ケア
の肌美観度…A
罠のある美肌ケア
の肌美観度…B
 
スタート(1日目)  
素肌の状態: 50点 50点  
醜い角質を除去: しない+ 0点 する +20点  
保湿ケア効果: +15点 +15点  
保護ケア効果: + 5点 + 5点  
美観度 計: 70点 90点 ……20点差
 
2日目  
素肌の状態: 51点 49点  
醜い角質を除去: しない+ 0点 する +20点  
保湿ケア効果: +15点 +15点  
保護ケア効果: + 5点 + 5点  
美観度 計: 71点 89点 ……18点差
 
3日目  
素肌の状態: 52点 48点  
醜い角質を除去: しない+ 0点 する +20点  
保湿ケア効果: +15点 +15点  
保護ケア効果: + 5点 + 5点  
美観度 計: 72点 88点 ……16点差

上の三表の推移を読み解いてください。
あなたならどちらのケアを、どちらの化粧品を選びますか?
醜い角質の除去をするBの方が、圧倒的に良い成果ですね。
20点もの差がつくのですから、誰だってBの方を選びたくなります。
しかし、もっと先の肌を考えた時、戦慄が走るはずです。
本当に良いのはAの方だと計算できるからです。

このように表にして数値化し、AとBを並べているから初めて客観的に比較できるのです。
ところが残念なことに、実感として把握できるのは自分の昨日の肌と今日の肌、よくても一週間前の肌と今日の肌を比較するのが精一杯です。

角質除去によるマイナスは1点でプラスは20点なのですから、良くなってると感じるでしょうね。
一週間前の肌を正確に覚えていたとしても、マイナス7点とプラス20点…、やっぱり良い印象の方が強いわけです。
気づきなさいという方が無理なのかもしれません。

その日その日の肌を美しく見せることは大切ですが、もっと大切にすべきは、美しい肌を作る肌自身の実力を日々高めていくこと、そしてその能力を維持していくことです。

 
 

“時間が仕掛ける罠”の具体例

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

皆さんがよくご存じのことばかりです。

  • 医療的な強い酸によるケミカルピーリング
  • ソフトタッチのフルーツ酸ケミカルピーリング
  • 角質をはがす毛穴の汚れを取るパック≒ピーリング
  • マッサージや繊維の摩擦を利用したピーリング
  • 尿素で角質を柔らかくし剥がれやすくする≒ピーリング
  • 角質を落としすぎる洗顔料≒これも一種のピーリング

このようなケアの方法は、日常のホームケアとして、サッポーは支持できません。
何が何でも今日の美肌を…ということもあるでしょうから、全てダメというつもりはありませんが、美肌づくりの本道ではありません。
明日の美肌は遠のくばかりです。

次のような表現がされている場合も、「今日の美肌づくり」タイプと言えます。
「明日の美肌づくり」には障害となる作用です。

  • 古い角質を取り除く、洗い流す…
  • メラニンを含んだ古い角質を取り除く、洗い流す…
  • 角質剥離成分を配合…
  • 老化角質を取り除く、洗い流す…
  • 不要な角質を取り除く、洗い流す…
  • 角質を柔らかくし、取り除きやすくする…

つまり、積極的に角質を取り除こう、あるいは洗い流そうといった主旨が明確な製品は、前段でいう「罠のある美肌ケア…B」タイプというわけです。

素肌の状態がかなり良い状態だと、このような罠に嵌ることは少なくなります。
なぜなら、「罠のある美肌ケア…B」タイプの製品を使用しても、成果が現れないからです。

角質層の状態
が良い場合
本物の美肌ケア
の肌美観度…A
罠のある美肌ケア
の肌美観度…B
 
スタート(1日目)  
素肌の状態: 80点 80点  
醜い角質を除去: しない + 0点 する + 0点  
保湿ケア効果: +15点 +15点  
保護ケア効果: + 5点 + 5点  
美観度 計: 100点 100点 ……差はなし
 
2日目  
素肌の状態: 80点 79点  
醜い角質を除去: しない+ 0点 する + 0点  
保湿ケア効果: +15点 +15点  
保護ケア効果: + 5点 + 5点  
美観度 計: 100点 99点 ……-1点差

成果に差がないだけでなく、使用を続けると少しずつマイナス効果が表面化する…というわけです。

肌状態の悪い方が罠にはまりやすく、肌の状態が良いと罠に落ちることは少ない…何となく不公平を感じますね。
でも、これが公平な自然の摂理なのです。
「素肌の状態を良くしなさい」…いつもあなたに、肌は正しい信号を送ってくれているのです。

 
 
 
 
《《B 「美肌ケアのようで、美肌ケアでない」ケアって、とにかく肌が美しくなって、その状態がある程度の期間続くってことなのね。
《《A ある程度ではなくて、ずーっと毎日成果が確認できるわけでしょう。
美肌ケアに間違いないと思って当然ですね。
でも一ヶ月、二ヶ月と経つと、以前と比べて肌の状態が悪くなっている。
でも、このケアが悪いとは思えない。
毎日良さが実感できるのですもの。
ホントに恐いお話ですね。
《《C ずーっと良さが実感できるわけではないよ。
ある程度、素肌の状態が悪くなると過敏になってくるからな。
どこかで肌に合わないと気づくわけだ。
それに角質を取り除く効果がそんなに強くなければ、現状を維持できる場合もある。
この場合なら、ずっとこれは良いと思い続けることだってできる。
ただし、より良くはならないということだな。
《《B …それも哀しいお話。でもスゴイ誘惑。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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