爪の美しさと健康

ご質問・ご相談は多く戴いておりましたが、爪について、美肌塾でテーマにしたことがありませんでした。
しかし、爪も髪と同様に、皮膚の変形したものに違いありません。
それも美しくしたい肌と同じ角質です。

サッポー流で見ていきましょう。

 
 
《《B
B子
私なんか、会社で毎日パソコンの画面をにらみながら、キーボードを叩くもんだから爪を伸ばせないの。
だからマニキュアも似合わないのでしない。
《《C
C子
十分伸びてるじゃないか。
爪が短いとマニキュアはダメと思ってるのかい?
《《C (ズバリえぐるのは、おばさんの得意技なんだ…)
《《A
A子
どうしたの? B子さんは指も爪もきれいじゃない。
今日のテーマで思わず手を見つめたら、子供が生まれる前と比べるとずいぶん指先が老けたようなの。
子供が生まれ、爪など見る余裕もなかったのかしら?
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

爪の美しさと健康

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点
“ちかこ”さんより
“mayyan”さんより

『ツメについて!これを食べると早く伸びるとか、きれいに伸びる…は?』

『一日中パソコンとにらめっこ。
爪が弱くなり、波打って松の木の皮のよう。
色は全体がピンクで根元の白いのはほとんどなし。
ちょっと当たるだけで割れたり、ヒビがはいる。
マニキュアはせず、ハンドクリームや市販の保護剤を試すも効果はなし。
どうして?』

爪を美しく見せるという観点は、今日の授業では取り上げず、その前の段階、「健康な美しさを持つ爪を育てる」という視点で進めてまいります。
その方が大切ですね。
しっかりと基本を知ってから、ネイルアートに取り組むようにしましょう。

▼ 健康な爪は美しい

爪が健康だと美しいことは今までの体験から、皆さんは知っているはずですね。
ところが、髪の毛や肌の角質と同じで「痛い!」とは言わない存在なので、爪の健康については忘れがちです。
健康な爪を育てることができたら、爪は美しいのです。
そして、様々なネイルアートも自在に楽しめるというわけです。
まずこの点をしっかりと基礎においてください。

▼ そもそも爪ってなに?

髪の毛が肌と同じケラチンで作られていることを、以前にお話ししましたが、爪も同じケラチンで作られています。
肌が柔らかいケラチン質(角質)なのに対し、髪の毛や爪は硬いケラチンで出来た角質です。
同じ皮膚なのですね。
髪の毛と異なるのは、とても厚くて大きいところです。
もう一つの違いは、メラニン顆粒が存在しないので透明である点です。

肌が乾燥すれば乾いた角質がカサカサとはがれやすくなるのは、私たちが日常において肌で実感しています。
また髪の毛が、例えばドライヤーの熱を下手に浴びて、キューテクルが変形したりめくれて壊れていくのも良く知っています。
髪が乾きやすくなって、スタイリングで悩むことが多いからでしょうか。

爪もまったく同じです。ただ、その程度が異なるだけです。
肌より乾燥に強いし、キューテクルのように薄くないので壊れにくいだけです。

「爪のケアは、たぶんこうしたらよいのだろう。」
…について、およその輪郭が想像できましたか?

 
 

爪を美しく育てるには

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ご想像通り、肌を健康に美しく育てるのと原理は同じです。
ポイントを列挙しましょう。

1.保湿と保護

生きた表皮が作り出した構造物(角質)ですから、いつも良い状態、良い環境においておくことは、爪の健康・強さ・美しさを維持する上で大切なことです。
しかし、肌のように保湿までしてあげなくても、クリーム類(油性)で保護してあげるだけで十分です。
ただ、指は働き者なので、取れやすいからマメにしてあげることです。
爪専用の保護製品も販売されていますね。

爪は乾燥すると欠けやすくなります。
硬くなる分、欠けやすいのです。
乾いた爪を爪切りで切ると、欠けたりする場合があります。
これは乾燥している警告信号。
既に不健康な状態です。
爪に水をつけ保湿力のある化粧水を上塗りし、しばらくしてから切ると柔らかくなっています。
あるいはお風呂上がりに切るかですね。
そしてクリーム類で保護しておくのです。

2.爪の状態が悪くなる原因を知る

保湿と保護は理解したが、どんな時に爪はダメージを受けるか、あるいはダメージを受けやすくなるのか、これを知っておかないと、いつもいつも爪用にクリームなど持って歩くわけにはいきません。

×1.ネイルカラーやその薄め液、特に除光液の作用

これらは溶かす能力の高いものばかりですから、いくら丈夫な爪とは言え、頻度の高い使用は乾燥しやすい爪を作っていきます。
黄ばみがでた爪などもその影響です。
使い方によっても大きな差が出ますが、ここでは触れません。
爪の弱さや変調が確認されたら、これらの楽しみは中止です。
爪そのものを不健康にしてまですることではありません。

×2.手仕事が与える影響

洗剤やそれに類する薬品を使用することが多いと、当然傷みの進行は早くなります。
こまめな保護のケア習慣が大切です。
爪に対する物理的な摩擦が多い場合は、手袋の着用や指サックの利用も視点として持っておくべきです。

3.爪の育ちが悪くなる原因と対策を知る

既に現れている爪は上手に健康と美しさを維持することが大切ですが、最初から健康で美しい爪が育たない場合があります。
このような場合の視点は三つあります。
視点と対策を見ていきます。

*1.爪母(そうぼ)を傷めていないか

肌の場合、表皮細胞(角化細胞)を作っている基底細胞に当たるのが、爪母(そうぼ)といわれる部分です。
爪の根っこの辺りです。指はけっこう過酷な作業に使用されることが多く、硬い爪を支えながら爪を作り出している細胞なので、思わぬダメージを受けている場合があります。
このような場合、爪の育ちが悪くなります。
爪が薄い、割れやすい、たてじわが目立つ、時には横溝が出来たりする……。
様々な爪の育ちの悪さとして現れます。

*2.爪母のある付近の血流が悪い(指先部分の血流)

栄養を運んでくれる血流が悪いと当然爪母の働きは悪くなります。
爪母を傷めるのと同じ結果が現れて当然です。

*3.爪を作る栄養素の何かが不足している

普通の食生活をしていたらまず心配のないところですが、偏食気味の人や、偏食してるつもりはなくても偏った食生活になっていることは多いものです。
爪を作っているケラチンは、たくさんの種類のタンパク質で出来ています。
これも念のためにチェックが必要です。

爪母を傷めたり、血流が悪くなる原因を列挙し、対策を考えましょう。

1.甘皮を傷める

俗にいう『甘皮』とは爪の生え際にある柔らかい皮の部分です。
爪上皮(そうじょうひ)といいます。
生まれたての爪部分を守り、直接爪母に接している角質です。
これを美容上いじくったり、手仕事で傷めたりすると、爪母の調子が悪くなります。

2.爪周辺(爪母周辺)が強い衝撃や打撲を受ける

上のようなダメージもたまに受ける程度だと、よく見られる爪のなかにできる白い斑点が出来る程度で済みます。
しかし、しょっちゅうこのようなダメージがあると間違いなく、爪母は傷み血行も悪くなります。

3.爪周りの皮膚に炎症をよく起こす

炊事・洗濯・掃除と指を使う作業の多い主婦は指先を傷め炎症も起こしやすいものです。
これは爪母にも大きな影響を与えます。
爪に横溝が出来たり、続いている場合は爪そのものがひ弱に育ちます。

4.爪を必要以上に長く伸ばしている

爪は細かな作業するのになくてはならない存在ですが、指の先端より伸びる部分が少しでも長くなると爪にかかる負担、爪の根元(爪母)にかかる負担は急激に拡大します。
このような爪で指先や爪自身に負荷のかかる作業をしていると、爪母は傷める、血行は悪くなる、と言うようにダブルのダメージを受けます。
爪が割れやすい、欠けやすい…だけでなく、横溝も多く出来るようになります。

爪のファッションとして爪を長くしたい気持ちは分かりますが、生活スタイルや仕事スタイルを考えたものにしないと、爪の基礎となる美しさを失ってしまいます。

爪を作っているタンパク質を作るのに、必要な栄養素をチェックしておきます。
これも肌と同じで、爪と同じ材料をとればよいというものではありません。
様々な栄養素を材料に、身体自身が、肌そのものが加工し、作り出されているものです。

1.爪の材料となる主な栄養素

様々なタンパク質と亜鉛。
タンパク質は、動植物から広くとるのがベストです。
亜鉛はアサリや牡蠣などの貝類、カボチャの種や卵・大豆にも含まれています。

2.タンパク質を代謝し、新しく作り出す微量栄養素

ビタミンB2、B6、ビタミンC。
これらの微量栄養素が深く関わっています。

 
 
S》》 “ちかこ”さん、“mayyan”さん。こんなところで参考になりましたか。
まず基本的なところから見直していきましょう。
 
 
 
 
《《C なんだ、肌と同じだな。
大切な栄養素だって変わらないじゃないか。
あたしは偏食などしないから、全く心配ないね。
《《B 目に見えた形は違うけど、肌と同じ構造なのね。
そうと分かった時、ネイルケアが急に身近に見えてきた…。
私の爪も可愛く見えてきた。
《《A 老けた…なんて言ったけど、私の爪、まだまだ美しさを取り戻す自信が出てきました。
《《C 私の指先を見てご覧。五十代の指に見えるかい?
《《B ホント!おばさんの爪、きれい。
(ご主人に家事を手伝わせてるからよね……)
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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さて、サッポー美肌塾の講義はいかがでしたか。
役に立つ内容でしたか、それとも既に知っている内容でしたか?

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