夏は美肌づくりの危機とチャンス

肌にとって、夏はどんな季節でしょう。

  • 何といっても紫外線が恐い夏
  • 肌にも悪そうな汗で、ベタベタする夏
  • 基礎化粧がホントに肌によいのか、疑いたくなる夏

夏が去り秋になると

  • 急に肌の乾きが気になる
  • 毛穴が以前より目立つようになっている
  • 肌が過敏になっていることに気づく

どうみても夏は美肌づくりの危機にしか見えない。
本当に、夏は美肌づくりのチャンスとなる季節なのでしょうか。

夏は美肌づくりの危機とチャンス

 
 
《《B
B子
ニキビ肌だった頃、毎年夏には一段とニキビが増えてたの。
でも、ニキビ肌と決別した年は、逆に夏にニキビが減ったのよね。
きっと夏には肌の危機とチャンス、両方があるのね。
《《A
A子
B子さんのお話しで気づいたのですが、サッポー先生のケアを始めた年、最初そんなに劇的な変化は感じなかったのです。
でも、秋になって感激したのを覚えています。

毎年秋には乾燥と、アトピーっぽい過敏さに悩んでいたのが嘘のようになくなっていたのです。

《《C
C子
どちらも、秋に良くなったことに気づいたってわけだ。
脂っぽい肌も、乾燥しやすい肌も、夏のケアがキーになっているというんだな。
餅肌のあたしはいつもしっとりすべすべ、夏も冬も関係ないがね。
《《B (Cおばさん、ケアの躾自慢が始まりそう)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましよう。
 
 

皆さんのおしゃべりは正解です。夏こそ美肌を作るチャンスなのです。
しかしこのチャンスを無駄に過ごす人が多いのも事実。
無駄に過ごすだけならよいのですが、逆に肌を傷め様々なトラブルの原因を作っている場合がよくあります。
なぜなら夏のチャンスは同時に危機をもたらす要素を持っているからです。

読者はこの美肌づくりのチャンスを生かす人になってください。
夏に肌を傷める人と、夏に美肌づくりが進む人では秋に大きな差が出ます。
それが毎年となると、加齢に伴い肌年齢に大きな差が出るのは当然の帰結なのです。

チャンスを生かすにはどうするか、「ああする。こうする。」「あれがよい。これがよい。」…では、百通りのパターンを並べても間に合いません。
女性の数だけ「こうする。これがよい。」があるからです。
簡単な基本を知り、応用問題を解けるようにしておくことが、遠回りのように見えて、最も早く確実な成果を上げる方法です。

 
 

日本の夏は肌が傷んでいても気づかないほど肌環境がよい!?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌環境の良し悪しを判断するには、どのようなダメージがどのように影響するのかを考えることになります。
肌老化の三大ダメージで見てみましょう。

紫外線

紫外線の怖さはいうまでもないですね。
一年を通じ、注意すべきダメージです。
ただ、夏はさらに強いダメージを受けやすいことは忘れないでください。
紫外線強度は晴れた日なら、6月の下旬が一年で最も強い時ですが、実際には梅雨の明けた7月や8月の方が影響度は大きくなります。
紫外線総量が多くなっているからです。

基本的な注意を怠らなければ、夏だからといって環境が悪いと騒ぐほどのものではありません。
紫外線は美肌塾読者の方なら十分に防ぐことができるダメージです。

乾燥

夏の肌環境のポイントの一つは乾燥にあります。
しかし、よく湿度が肌乾燥の話題にされますが、日本の夏は湿度が高く、北海道から南の沖縄まで平均湿度は70~80%の範囲での湿度分布となっています。
最低湿度も50%を超えています。
肌としては良い環境といえる湿度です。

それなら乾燥のダメージはないのかというと、それが大いにあるのです。
冷房された空間、除湿された空間で過ごす割合が増えているためです。
機密性の高いビル空間では、空調による適切な湿度管理がなされているところも増えてきましたが、そうではない設備がまだまだ多いようです。
冬の最低湿度の時間帯と同じ程度の乾燥環境なのです。
しかし、夏はこの乾燥を余り感じません。気づかないのです。

酸化によるダメージ

紫外線による酸化促進を除けば、夏だからといって特に環境は変わりません。
しかし、夏の間は夜更かしが多くなって、化粧を落とすのがいつも夜遅く…、このようなことで酸化ダメージを受けることが多くなっているとしたら、それはあなたの肌管理上の問題です。
夏に限ったことではありません。
ここでは取り上げませんが、酸化に対する注意はいつも大切です。

 
 
S》》 三大ダメージを見てきましたが、皆さんの常識範囲内ではないでしょうか。
これらのことなら、注意するノウハウはお持ちですね。
紫外線も乾燥も、まともに受けると大変なダメージです。
しかし、適切な防御ができていたら。そんなに慌てるような問題ではありません。

これなら確かに、夏は肌にとって良い環境です。
美肌を作るチャンスだというのも頷けます。
しかし、いったいどこに美肌づくりを妨害する危機があるというのでしょう。

 
 

夏は美肌づくりのチャンス

 
 

紫外線に無防備に当たることと、行き過ぎた冷房や除湿による乾燥にさえ注意しておけば、夏は特別なことはしなくても、肌自身が美しくなろうとする能力が発揮される時です。
紫外線や乾燥に対する対処は、誰もが良く知っていることばかりなのですから。

乾燥が始まる秋をしのぎ、寒さが加わる厳しい冬に耐える、健康で美しい肌が育つ大切な時期。
それが夏なのです。
6・7・8月に加え、比較的高い湿度が維持されている9月まで、適切なターンオーバーを肌に続けさせることが、美肌づくりを可能にします。
湿度の高い夏は健康な角質が育つ、またとない良い機会なのです。

 
 

美肌づくりのチャンスを台無しにしているもの

 
 

それでは今までお話ししたダメージ以外に、美肌が育つ妨害をしているものとは何でしょう。
適切なターンオーバーができないようにしているのは何でしょうか。

それは皮肉にも、肌に限っていえば好ましいはずの湿度の高さと、気温の高さにあります。

 
 

汗でべたつく肌の処理に誤りがある

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

絶えず肌から蒸散している汗は、自分では気づくこともない汗で、天然の化粧水などとも言われるように、肌の健康と美しさにとって無くてはならないものです。

しかし、夏のように気温が高く湿度も高いと、玉の汗、流れる汗、噴き出る汗となって肌を汗浸しにします。
ここに隠れた大きな問題が発生します。

汗浸しとはつまり水浸しと同じ。
長風呂したりプールにつかっていると厚い角質層を持つ手のひらや足裏が白くなっているのに気づきます。
角層が水分でふやけている姿です。
この状態の角質層は簡単に傷つきやすく、はがれやすくもなっています。
汗を貯めた顔の肌も、この時の手のひらや足裏と同じ状態になっています。
角層が薄いので判らないだけです。
このように汗をかいた時、どのような処理をしているでしょう。

▼ 汗を拭く行為が拙劣だと角質を傷つけている

ふやけた角質は豆腐のようなもので、タオルやハンカチ、ティッシュなどで摩擦を加えると簡単に傷つきます。傷ついた角質は乾きやすく脆くなり、早くはがれていきます。

この状態における処理は摩擦せず汗を吸い取るために優しくタオル等を肌に押し当てるだけでなければなりません。
強めに押さえるのも良くありません。
汗は焦らず、優しく、ゆっくりと処理すべきものです。

▼ 汗を肌に貯めていると角質層の劣化が進み、
角質が剥がれやすくなる

流れる汗をぬぐおうともせず、何かを一生懸命にしている姿は美しいものですが、女性の場合、無意識に汗を取り去る習慣を身につけて欲しいのです。
水浸しになる回数と時間の長さは、角質層の保水力を徐々に低下させます。
肌(角層)が持つセラミドや天然保湿成分(NMF)が失われていくからです。
肌が乾いた状態に戻った時、簡単に角質が剥がれるような角層に劣化していきます。

水仕事で手荒れができるのと同じことが、顔の肌で起きているのです。
意識せずとも、こまめに汗を処理する習慣作りが肌を救います。

▼ 汗の処理に冷房やエアコンの風を利用すると、
角質の傷みが進み、剥がれやすくなる

汗を貯めたまま風に当たると汗が気化蒸散し、冷やーっとして気持ちが良いものです。
特に冷房の風だと、乾くのも早いですね。
ところが、肌の水分を気化させ蒸散させる量が多いほど、セラミドや天然保湿成分(NMF)が奪われていく量も多く、角質層は劣化しはがれやすくなっていきます。

汗は必ずタオルやハンカチで処理した後、できれば直接エアコンの風に当たらず涼むようにするのが肌に優しい方法です。

▼ 冷房された場所では、保護のケア不足があると、
角質は乾燥し、剥がれやすくなっていく

エアコンディショニング(室温・湿度・気流etc)が理想的にされている場合は良いとして、通常26℃程度に設定されている冷房下では、少し軽作業などをするとかなりの汗をかいているものです。
しかし特に汗を感じない、快適であるという場合は、かなり低い湿度になっています。
汗は出ているが、どんどん乾燥している状態です。
身体としては快適に思えますが、むき出しの顔の肌は、冬季の昼間の乾燥状態にさらされているのと同じ環境です。

上のような環境であると判れば、保湿のケアだけでなく、クリームなど油性化粧品での保護ケアもそれなりにしっかりしておくことが大切です。
乾燥で傷んだ角質層は、簡単にはがれるように劣化していきます。

▼ 汗をかき不快だからといって、洗い過ぎていると、
大切な角質まで洗い落としている危険性が高い

汗をかき肌がベタベタすると、不快感から一時も早くすっきりさせたいと思うのは、よく理解できる感覚です。
しかし、この時にいつも洗顔料を使っていたら、いくら健康な角質層を持つ肌でも、角質のはがれは早まります。
サッと水だけのすすぎ洗いで済ませることができればいいのですが、化粧をしているとそうもいきません。

よほど環境が悪く、肌の汚れが気になる時以外は、優しく拭き取ることで、汗の処理とすべきです。

他にもいろいろな角質のはがれを促進するパターンがあります。
しかし大切なのは、上のような考え方を参考に、普段の習慣の中に角質のはがれを促進していることはないか、を考えることができるようになることです。
その時のあなたは、間違いなく優秀な肌の管理責任者といえます。

 
 
S》》 夏から秋にかけて次のような傾向がある方は幸いです。
洗顔料や基礎化粧品が角質に優しいものであることが前提ですが、あなたが気づき、対処を変えれば、肌が変わっていくからです。
  1. 外ではべたつき気味、冷房空間では乾燥気味…
  2. 冷房空間では夏でもかさつきが気になる…
  3. 肌をオイリーに感じる時とドライに感じる時が…
  4. 秋になると、混合肌の進行をより深刻に感じる…
  5. 夏の間にいわゆる大人のニキビが多発…
  6. 夏から秋にかけてひどいニキビに悩まされる…
  7. 秋風を感じる頃、毛穴がより目立つように思う…
  8. 秋風を感じる頃、肌が敏感になっているのを感じる…
  9. etc…

何のことはない、いつも講義している角質ケアの夏バージョンですね。
しかし、知識として整理できていないと、問題に直面していても気づかずにいるものです。

今年は、いつもの夏と違って美肌づくりの成果を上げる夏にしてください。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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