冬に備える Part3…化粧品では守りきれない

前々回は肌状態を知る方法、チェックの方法をお伝えしました。
前回はダメージの厳しい冬はダメージを見越した早めの保護ケア、そのポイントはクリームの適切な使用にあるとお伝えしました。

今回は冬に備えるケアの最終章。
冬の肌は化粧品だけでは守りきれないケースに何度も遭遇します。
これをしのぐケア(肌管理)を知らないと、今まで蓄えた知識の成果が半減します。

 
 
《《B
B子
フルフェィスのヘルメットに、50ccのバイク。
おばさんの季節ね。
今日はそんなテーマでしょう。
《《A
A子
おば様はあのスタイルでシミとお別れになったのですから、乾燥を防ぐなど当然というわけですね。
乾燥避けグッズのお話しでしょう。
《《C
C子
たぶん……ね。
愛用のメットゥ(ヘルメットのつもり)がシミを退治してくれたわけじゃあない。
あの習慣が、あたしにいろいろなことを教えてくれたのさ。
“一を聞いて十を知る”とはあたしのことだな。
《《B 「夏は汗がたまらん!」でしょう。
それとも「バイクに乗らない時も思わずヘルメットを被ってたこと」?
《《C 汗対策はとっくにクリアしたさ。
後の例が当たってるね。
表現はもう一つだがな。
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましょう。
 
 

冬に備える Part3

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

皆さんのご想像通り、冬の冷気がもたらす乾燥ダメージに対する防御を、化粧品の力だけで考えるのは、現実的ではありません。
寒さや乾燥から肌を守る方法については、化粧品以外の力が必要な環境なのです。

しかし、寒い日が続いていると私たちは我慢することに慣れ、案外平気で、あなたの肌と化粧品で作ったごく薄いバリアーだけでダメージに直面させていることが、頻繁にあります。
そうではありませんか?

一方、身体の方はというと、しっかり防寒しています。
肌の持つバリア能や化粧品の持つ保護能力も、肌をピッタリ覆う衣類に勝ることはできないのです。
それなのに、なぜ?

  • 顔は毛細血管密度が他の部分の数倍発達しており、寒さに強い。加えて皮脂腺も多く活発で、さらに化粧でガードされている。
  • 身体がしっかり防寒されていたら、顔が凍り付くぐらいに寒くても、ガタガタ震えるようなことはない。

このように大きな視野で見ると、顔だけ寒さや冷たさに晒されていても、ある程度までは余裕を持って我慢できる状態にある、と言えるのです。
ところが、この顔の皮膚が持つ優秀な能力と、あなたの無神経な我慢強さが仇となって、顔の肌に冬のダメージを刻印していくのです。

鏡に向かって手入れをしている時は、肌に対してとても優しい気持ちになっているのに、身体全体を襲う冬の寒さに直面すると、身体の一部である顔の肌のことは、なぜか後回しになっているのです。

 
 
S》》 以上のことを、しっかり覚えておいてくださいね。
その上で、皆さんご存じのアドバイスをいたします。
 
 

冬の寒さや乾燥を防ぐ小物を準備せよ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

襟の大きなコート、それともマフラー、ショールにストール、スカーフも役に立ちます。
それに手袋。
風がある時はどうしているか。
風がなくても、自転車に乗れば風を切ります。

ましてバイクに乗る人は、Cさんのようにフルフェィスのヘルメットが必須です。
防寒衣でもフードのついたものと、そうでないものがあります。
あなたの生活場面に合わせて、必要性の高いものがあるはずです。

次に大切なのはスタイルとファッションを気にする皆さんの場合、品揃えが重要な意味を持ってきます。
このマフラーは、このスカーフは合わないからなくてもいいや…では、肌が可哀想です。

いろいろなケースに、様々な服装に使えるものを持っていなければ、わがままな皆さんは肌を犠牲にする習慣があります。
皆さんに肌の悲鳴が聞こえてくるのは、ダメージが表面化してから、ですからね。

 
 
S》》 これくらいは常識でしたか?
皆さんにとって必要なグッズ、大丈夫ですね。
知ってるだけではダメ。
まず、あなたが使えるものを揃えておくことです。
はい、それでは小物の準備はOKとして、次はどうでしょう。
 
 

準備だけではダメ!いつでも使えることが決め手

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

冬の戸外に比較するとお家の中は天国のようなものです。
少なくとも風は吹きません。
外へ出てからマフラーが欲しくなったが「まー、いいか」ではせっかく用意している防寒小物は何の役にも立ちません。

今日は大丈夫と予想しても、スカーフぐらいはバッグに忍ばせておくべきです。

  • その日一日の行動と肌環境を考える習慣を持つ。
  • その時必要が無くても、持ち歩く習慣を身につける。
  • 職場にも予備の防寒小物を置いておく。

Cさんが気づかれたのは、様々な場面に遭遇した時の習慣の大切さだったのでしょうね。
ヘルメットのように法令で義務化されると素直に従う習慣はあっても、文句を言わない肌が求めている習慣はなかなか身につけることができないものです。

  • 習慣にするには継続した努力が必要。

継続の努力が、努力の不要な習慣を作るのですね。
「継続は力なり」といいますが、スキンケアにおいては「よい習慣は力なり」です。

 
 
S》》 いかがでしたか?
これは「良い習慣が身に付いているか」が問われているのですね。
我慢強い顔だからこそ、良い習慣で守ってあげないといけません。
 
 

ポイントは風。空気の流れに敏感になれ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

防御の小物も、用意する習慣もOK。
しかし、これでも全てにおいていつも良い環境に肌をおけるかというと、難しいですね。
そんなにいつもいつも肌のことばかり気にかけるわけには参りません。

そこでもう一つのポイント、ポイントというより、極意ですね。
これをお伝えしておきます。

  • 風の存在がダメージを2倍、3倍、~10倍にしている。
  • 気温や快適さに惑わされず、空気の流れに敏感であれ。

さらに具体的にいうと、肌を撫でていく風の量と、肌が風を受ける時間を少なくすることです。
洗濯物を干す経験でご存じのはずですね。
気温が高くても乾くのに時間がかかりますが、風があると気温が低くても、驚くほど早く乾くものです。
肌だって、同じように乾きます。
水分が効率よく奪われるのです。

  • 肌が乾燥しやすい冬は、戸外・室内を問わず風に注意する

風と云うより、空気の流れですね。
肌に感じるような空気の流れは温度に関係なく、確実に肌の水分を奪っていきます。
室内においても常にエアコンの風を感じるような場所は、肌にとっては大鬼門です。

さらに、冷たい風は体温(肌温)を奪っていきます。
暑い夏や気候の良い春秋はむしろ心地よい風ですが、冬の風に対する肌の反応は一変します。
体温を維持するはずの毛細血管の血行は、対抗上活発になって肌温を維持してくれるかというと、全く逆です。
体温の低下を防ぐために、一気に血行を悪くします。
肌よりも、身体を優先した対応を取るのです。

水分を奪われ乾燥する上に、さらに血流が悪くなった肌は、物資や弾薬の補給が閉ざされた前線の兵士そのままです。
誠に哀れな運命です。

いかがですか。
これだけ云えば、風の怖さ、身に沁みて頂けましたね。
極意とは、風を避けることです。
対策に結びつくように云いますと、顔の肌を吹き抜ける風の流れを止めること、少なくすることです。
マフラーを不幸にも持っていない時、あなたはどうしますか。
コートの襟を立てる。
顔の向きを変える。
風が直接あたらない工夫を様々に考えるでしょう。
この工夫が、肌の受けるダメージを1/2、1/3、~1/10にする極意なのです。

工夫をマスターできれば、マフラーを用意しなくても平気といってるのではありません。
あくまで次善の策です。
またこれは一例に過ぎません。
ケースに応じた皆さんそれぞれの対処が決め手。
いつも意識できているか否かが、決め手です。

 
 
 
 
S》》 今日の美肌塾はいかがでしたか。
ジングルベルのマーチが、あちこちから聞こえるようになってきました。
気分は行進曲でも、律儀に顔を前に向けて風を切らなくても良いのです。
もう一度、「冬に備える」一連の授業をおさらいしてください。
Cさんのように、計画を立て、実行しないと身に付かないものです。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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