肌の声を左右するダメージ…紫外線 Part-2

 
 
《《C
C子
紫外線の酸化力というのはスゴイものなんだな。
活性酸素の存在は、その有益性と危険性の両面を持つんだ。
まー、でもあまり深入りしたくないね。難しそうだから。
《《B
B子
Cおばさんにしては随分な控えめ発言・・・。
何かあったの?
《《C 愛用のパソコンのOSを入れ替えたのさ。
主人が「ワカラン」というので、ア・タ・シがだよ。
上手くいったと思ったら、使えなくなった機能があってね。
一週間奮闘したんだが、ダメ!
でもね・・・何と娘が数十分で治しちまった。
《《A
A子
母の威厳がなくなった、というわけですね。
《《B おばさん、私に一言、言ってくれたら良かったのに。
《《C 「知ったかぶりは威厳をなくす」と悟った・・・というわけさ。
(・・・美肌術だけは負けたくないがな。)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましょう。
 
 

肌の声を左右するダメージ・・・紫外線 Part-2

 
 
サッポーの
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視点

紫外線は前回の標準知識として紹介したように、肌にとってほとんど100%有害といってよいほどに肌の劣化・老化を促進する存在です。その怖さは広く知られ、皆さんの対処もそれなりに適切な方法でなされています。

しかしこれだけでは、それなりの…としか言えません。
サッポー美肌塾の塾生の皆さまには、一歩だけでよいですから、レベルを上げて欲しいのです。

何も「完璧な紫外線防御の対策を取れ」といっているのではありません。
“肌は育つから美肌になれる”ということを、もう一度肝に銘じて以下を読み進めて下さい。

ダメージを完璧に避けるのはムリです。
多少のダメージとつき合いながら、肌の力を信じ、肌が育つようにするフォローが大切なのです。
この違いが、美肌とそれなりの肌を分けているのです。

 
 

紫外線の悪影響が作る肌の声

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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大きなダメージの影響と対処は皆さんよくご存じのはずですから、ここでは、あまり気にならない小さな影響への対処を見ていくことにします。美肌とそうでない肌とを分かつのは、まさにこの部分なのです。

「大したことはないはずだけど…、チョッと紫外線にあたりすぎたかな?」と思った時、同じダメージでも肌タイプにより、反応は様々です。

▼ その日に現れる肌の声(反応)

  • Aタイプ⇒ すぐに赤くなって、ほんの少し黒っぽくなったかな
  • Bタイプ⇒ 赤くなってから、徐々に黒っぽくなった
  • Cタイプ⇒ 赤みが出たかなと思ったら、すぐに黒っぽくなってきた

全く黒くならない人や、逆に赤みが出ずにすぐ黒くなる人もいますが、滅多にいないので、ここでは大雑把に三つのタイプに分けて見ていきます。

素肌で30~40分間、日光の下で過ごすと、誰でも現れている現象です。
こんな変化は変化に入らない、と思っている方もいるかもしれませんね。
でもこの現象、実はこれで立派な軽い火傷症状なのです。

 
 

Aタイプの肌が受ける紫外線の影響

 
 

赤くなるのは、損傷を受けた細胞が炎症を起こす物質を放出し、毛細血管を拡張させているものです。
色白でメラニンが少ないこのタイプは、細胞の損傷を受けやすいのです。
程度によりますが、翌日には赤みは引いていきます。
黒っぽさはその日の内に消えています。

しかし、美肌が育つ歩みは確実に二~三歩後退しています。
見た目は案外早く元通り回復したように見えますが、見た目だけです。
肌の過敏度は高い状態が続いています。
再び不用意な紫外線ダメージを受けると、ダメージは1/2でも、二倍の影響を受けてしまう肌状態です。
紫外線だけではありません。
乾燥にだって、化粧品による酸化のダメージにだって二倍の悪影響を受ける状態になっています。

表皮全体が傷み、もちろん角質層も傷んでいるから上のような弱い肌状態になっているのです。
元に戻ったように見えるからといって、保湿・保護のケア、ダメージとのつき合い等々、しばらくは油断禁物です。
これがUVB波のもたらす悪影響です。

もう一つ、このタイプの肌が注意すべきは、UVA波の悪影響です。
いわゆる“三日ぐらいしてから黒さが目立ってくる”、日焼け(サンタン)の影響はほとんど現れない肌タイプ(メラニン生産が少ない)なのですが、B・Cタイプの肌に比べてはるかに多くのUVA波を真皮層に受け入れています。
同じ紫外線を同じだけ浴びても真皮層の損傷は格段に大きいのです。

しかし、この損傷は全く感じないし、見えません。
表面化するのはずっと後だからですね。
日焼けしないことを良いことに、B・Cタイプと同じような紫外線とのつき合いをしていたら、肌の老化はウンと早まってしまいます。

紫外線UVB波の影響はすぐ肌に現れるので、大まかな紫外線対策は良い習慣をお持ちの方が多いようです。
しかし、日焼けしない肌は気づかずUVA波のダメージを蓄積していく傾向が多く見られます。
このタイプにシワやたるみができやすいのは、このようなところに原因があります。

∴日々の紫外線対策には人一倍注意すべき肌です。

 
 

Bタイプの肌が受ける紫外線の影響

 
 

日本女性にもっとも多い肌タイプです。

紫外線を浴びると、肌に分布しているメラニンがある程度の紫外線を吸収してくれます。
さらに再黒化※するメラニンも適度に分布しており、紫外線を浴びると素早く黒っぽくなって紫外線防御を強化します。
このような性質のおかげでUVB波による炎症(赤み)は少なく済み、真皮層に侵入するUVA波も少なくなります。

Aタイプに比較して同レベルの紫外線対策をしていたら、肌が受けるダメージの影響は少なく済むので、美肌を育てやすいと言えます。
適切な紫外線対策を継続すれば、色白肌も目指せるし、そんなに悪影響を受けずに適当な日焼け肌を維持することも可能です。
Aタイプに比較すると、好みの適用範囲に融通がきく肌と言えます。

このように表現するととても都合の良い肌です。
でも条件があるんですよ。
それぞれの場合に応じた適切な紫外線対策が、行われていることが条件です。

しかし、このタイプの肌が紫外線の悪影響を受けている例は沢山あります。
むしろAタイプより多いかもしれません。
それは、機能的に恵まれていることがかえって災いしているようです。
見てみましょう。

紫外線ダメージの悪影響で最も判りやすいのは、赤みがでる肌の炎症です。
しかし、赤みの出現はAタイプに比べ受けるダメージが少ないので軽微なものです。
翌日には忘れています。
表皮のメラニンが再黒化して肌が黒っぽくなりやすいのですが、この黒っぽさは数時間経てば消えてしまいます。

どうですか?
これなら紫外線ダメージも印象に残りませんね。
紫外線に対して鈍感になるのです。
肌が、ではありません。
ケアの視点が鈍感になるのです。
その結果、より多くの紫外線を浴びる傾向・習慣が自然と身に付いてしまうことです。

紫外線から肌を守る、より高い能力が備わっていても、より多量の紫外線被爆が重なっていけば、当然のことながら、肌の劣化・老化はより早く進行していきます。

このタイプの肌が注意すべきは、表皮最上層の角質層に、より多くの悪影響がでることです。
紫外線ダメージはその酸化力、酸化破壊によるものですが、最上層の角質がやはり最も多くの影響を受けるからです。

 
 

Cタイプの肌が受ける紫外線の影響

 
 

このタイプは紫外線の悪影響を最も受けにくい肌です。
紫外線だけがダメージなら、最も恵まれた肌と言えます。
日々のメラニン産生の基礎量が多いのです。

このメラニン産生能のおかげで、紫外線を浴びても少々のことでは、ほとんど炎症(赤み)を起こすこともないし、メラニン分布量が多い分、再黒化による紫外線防止能力も高いわけです。
真皮層だってよりしっかりと護られます。

色白美肌を目指すには不利ですが、いわゆる美肌、透き通る肌、透明な肌を目指して欲しいタイプです。
紫外線ダメージの影響はウンと少なくて済む、美肌が育つに有利な肌なのですから。
このタイプで美肌を実現していらっしゃる人の肌を見ると、肌色ではなく、肌の透明感が美しさを作っていることを実感します。

紫外線に強い恵まれた肌ですが、意外にもこのタイプの肌には過敏肌が多いのです。
どうしてだと思いますか。

  • Bタイプに輪をかけた紫外線に対する鈍感さ

やはりこれなんですね。
ところが、同じように角層だけは傷みが大きいため、他のダメージの影響も巻き込み、ターンオーバーの悪循環を起こしていくわけです。
つまり、美肌が育たない要因を作っています。

もう一つ原因があります。

  • BタイプやAタイプに比べ、角層が若干薄い肌が多い

このことがさらに角質層を傷みやすくし、ターンオーバーの悪循環が起こりやすくしているのです。

 
 

紫外線の悪影響を少なくし、美肌が育ち続けるには

 
 
サッポーの
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いかがでしたか。

  • ダメージを知り、肌を知る。
  • あなたの肌はどのタイプに似ていましたか?
  • あなたは肌管理の弱点を見つけることができましたか。

紫外線対策の基本は誰もがある程度実践しています。
差がつくのは、“ダメージを受けていても見た目に重大だと思えない”程度の影響への対処です。

特に紫外線の場合、炎症を起こさないUVA波はどんなに弱い紫外線でも被爆した量だけ真皮層の劣化・老化が進んでいます。
すぐに表面化しないので紫外線対策はいつもそれなりにしておくことは全てのタイプの肌に必要なことです。
肌を支える真皮層が貧弱になれば、肌の体力が衰え、表皮は育ちません。
美肌が育ちません。

そして本当に注意すべきは、紫外線による酸化の悪影響です。

酸化による破壊が起こす炎症としての赤みや、肌の白さが失われること、真皮層の劣化・老化によるシワ・たるみなどが注目されますが、これらは前項の注意でほぼ対処できるものです。

酸化による悪影響でワンランク上の美肌術を目指そうと思えば、何れのタイプの肌もバリアー層である角質層が酸化され、早く劣化していないかに注目すべきなのです。
ターンオーバーのサイクルが早まり出す悪影響は、紫外線の力をもってすれば容易いことなのです。
しかし軽微である場合、この異変に気づき対処している人は少ないのです。

このテーマの延長は、いつもの「美肌が育つケア」のお話しになるので省略しますよ。
角質層の劣化は乾燥肌、脂性肌、混合肌、キメ・毛穴の亢進と、肌質に応じた悪い面が現れてきます。
紫外線ダメージからもこのようなトラブルに発展していくのですね。

そして、このちょっとした紫外線ダメージが悪影響して起きるターンオーバーの異変は、『洗顔後の肌の声を聞く』習慣ができていると、しっかり対応ができるのです。

健康な美肌なら

  • 肌が乾くスピードの違いが生み出す違和感の差

を捉えて下さい。

すこし傷み、少し不健康になっている肌なら、

  • 肌が乾くスピードの違いが生み出すつっぱり感の差

を捉えて下さい。

ひどく傷んだ肌なら

  • 肌が乾くスピードの違いが生み出すつっぱり感・傷み・刺激の差

を捉えて下さい。

美肌術とはこの積み重ねです。
日々継続することです。
肌の声はあなた自身が見分けることができるように聞き続けて下さい。
聞き続けないと、声の差はいつまで経っても理解できません。

美肌術上達の秘訣はちょっとした差のようです。
半歩の違いです。
しかし、半歩の歩みの差が一ヶ月経ち、半年経ち、一年を経ると、とても大きな差となっている・・・美肌は育って初めて美肌になることができるからです。

 
 

補足・・・再黒化とサンタン(日焼け)

 
 

再黒化という言葉の説明が抜けていましたね。

日々生産され肌に分布されるメラニンは、表皮の育つ歩みと共に上に押し上げられ、表皮が角化する直前にはメラニンの黒っぽい色素は抜け、透明になっています。
そしてやがて、垢と一緒に排泄されていきます。
これがメラニンの一生です。

色が消え、役目を終え、排泄されるのを待っているこれらのメラニンですが、少し強目の紫外線を浴びると、素早く元の黒さを取り戻し、肌内部を護ります。
これを再黒化と読んでいます。
しかし、この黒っぽさは数時間後には消えてしまいます。
素晴らしい働きですね。

一方、サンタン(日焼け)というのは、強い紫外線を浴びると、表皮基底層のメラニンを作る細胞が普段より何倍ものハイペースでメラニンの大量生産を始めた結果、いわゆる日焼け症状をていしたものを言います。

この場合、紫外線を浴びてすぐには黒くならず、三日ほどすると肌の黒っぽさが目立つようになってきます。
その後、強い紫外線を浴びないように注意していても、メラニンの大量生産はすぐには中止しません。
このようにして肌が黒くなることを、サンタン(日焼け)といいます。
すっかり元に戻るのに数ヶ月を要します。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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