肌の声を左右するダメージ…酸化 Part-2

前回は“ラディカルな酸化ダメージ”
今回は“ソフト(?)な酸化ダメージ”です。

どちらが恐いかですって?それはラディカルな方に決まってます。
でもね……本当は今回のソフトな酸化ダメージの対処が美肌を分けているのです。

 
 
《《B
B子
ネー、ホントにシミは紫外線だけが原因じゃないの?
《《A
A子
前回のこと、まだ気にしてたの?
B子さんは楽天家と思っていたけど、意外に心配性ね。
《《B だって母さんのシミ、治らないんだもの、私もいつか……。
《《C
C子
シミは恐怖を感じた肌が作り始めるもの、と教わったろう。
もう一つは、心の動揺がシミとして現れる。
紫外線が最大の原因には違いないだけさ。
お母さんも美肌塾に来て貰ったらいい。
《《B ……うん。(おばさんと話したら、もっと動揺する……。)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましょう。
 
 

肌の声を左右するダメージ…酸化 Part-2

 
 
サッポーの
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視点

前回は活性酸素に焦点を当て、ラジカルな激しい酸化ダメージについて話しました。
しかし、サッポーが美肌塾生に心得て頂きたいのは、むしろ今回お話しする、“ソフトな酸化ダメージ”を意識できるようになることです。

強い酸化ダメージに対しては、注意する習慣が皆さんにできているとサッポーは見ています。
例えば、紫外線対策などは、皆さん本当に注意するようになりました。

それに対し、ソフトイメージのダメージは案外無視されています。

育ち続けるはずの肌だから、誰もがなれるはずの美肌です。
ところが「ああ、美肌だ」という人は、やはり少ないのです。
その理由は、目立たないダメージに対する対応に違いがあるためです。

 
 

ソフト(?)な酸化ダメージ…酸素

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ダメージですから本当に“ソフト”であるわけはないのですが、ダメージに気づかないわけですから、ソフトということにしておきます。
ソフトである理由は、次のようなところにあります。

▼ ダメージの進行が遅い酸化である

活性酸素による酸化の進行は目にもとまらぬ早さですが、通常の酸素による酸化はゆっくりと進行していきます。
皮膚に与えるダメージがゆっくりと進行していくものだから、ダメージを受けて、肌が傷んだことに気づきません。
これは酸化によるダメージに限ったことではありません。
乾燥や紫外線だって軽微な影響だと、特に気にならないのと似ています。

だからダメージも大したことはない・・・と考えると、これは大きな誤りです。

▼ 酸化が始まり、過酸化脂質ができると、さらに自動的に酸化が進行していく

あらゆるものが酸化し劣化していくのですが、酸素は脂質と結びつきやすいため、皮脂中でも最も酸化しやすいスクワレンがまず一番に酸化します。
時間の経過と共に皮脂膜全体が酸化していきます。
過酸化脂質に変質していくのです。

次に、肌を作っている細胞膜がこれまた酸化しやすい不飽和脂肪酸でできているので、次々と酸化が伝染していきます。
過酸化脂質は隣の脂質の水素を引き抜くので脂質が不安定になり、酸素と結びつき酸化していく。
このような連鎖反応を起こしているのです。

▼ 紫外線や乾燥ダメージは、避けると肌への影響も小さくなるが、酸化によるダメージは進行し続け、さらに拡大していく

酸化によるダメージがどういうものか、およそイメージできたでしょうか。

 
 

酸化によるダメージが肌に与える悪影響

 
 
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細胞が集まってできた肌の細胞自身を劣化・破壊していくわけですから、進行度合いが肌のターンオーバーに悪影響を与える状態が続くと、様々な目に見える形の悪しき肌状態が現れてきます。

荒れた肌、乾燥しやすい肌、ニキビや吹き出物のでやすい肌がそうです。
さらに悪しき状態が続くと、シミ、シワ、タルミと肌劣化の象徴とも言える現象となって現れてきます。
肌を構成している細胞そのものが劣化していくのですから、好ましくない肌、全ての背景になっているダメージといっても良いでしょう。

この酸化ダメージを一気に減少させるとか、完全に防止するなどということはできません。
肌そのものの構成要素であり、肌は酸素に取り巻かれており、酸素無くして生きることが許されない私たちですから、仕方がないですね。

しかし、仕方がない…だけでは困ります。
この酸化ダメージは今も、ジワ、ジワジワ…と、進行しているのです。
その日だけでは何も感じることはありませんが、一週間、一ヶ月という経過と共に肌が下り坂にあるようでは、あなたの肌は間違いなく、一歩一歩、美肌から遠のいているのです。

 
 

酸化ダメージを軽減する方法

 
 
サッポーの
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大切なのは肌のターンオーバーを早めるほどの悪影響を与えない程度に、酸化ダメージの影響を軽減させるだけの対策と配慮・智慧が必要だということです。

肌も日々成長しているわけですから、日々傷み、廃棄していく部分があって当然です。
しかし、廃棄するスピードが成長・成熟を上回る状態にあると毎日少しずつ少しずつ肌の細胞は未熟化していかざるを得なくなるわけです。
育つ間が与えられないわけですからね。

▼ 酸化ダメージ軽減具体策

前回のラジカルな酸化ダメージ対策と一部重なりますが、主だったものを列記します。
よくご存知のことがほとんどと思われますが、皆さんそれぞれにおいて、対策の位置づけが異なるはずです。 整理し直しておきましょう。

□ 紫外線を避ける・防御する

紫外線はラジカルな活性酸素による大きな酸化ダメージの侵攻を引き起こすものですが、大気の汚れやタバコなどと同じように通常酸化の促進剤としても働きます。
紫外線の避け方、防御策についてはよくご存じなので、ここでは省略します。
とにかく一番に注意すべき、酸化を促進するダメージです。

■ 酸化しにくい油脂構成を持つ油性化粧品の選択を心がける

油脂類が最も酸化しやすいので、まず油性化粧品に注目です。
鉱物油に比較し、動植物油は酸化しやすいということを知っておきましょう。
動植物油の中でも特に植物油は酸化しやすい不飽和脂肪酸の割合が大きいので注意が必要です。

別に鉱物油をお勧めしているわけではありません。
しかし、いたずらに植物油だけで構成されたものにこだわるのは大いに疑問です。
鉱物油は過去の粗悪品のイメージが残っており、不等に悪者扱いされた過去を持っておりますが、そのような風説に振り回されないことの方が大切です。
精製技術が高度に発達した現在のスキンケア製品に使用される鉱物油に、当時のような粗悪なものはありません。
安全性だけでいえば植物油より安心です。

サッポーのお勧めはホホバ油を油脂構成に配分した製品です。
油の名がついてますが、ロウ類に属する油で、酸化が進行しにくい特徴を持っています。
大切なのは油脂構成を上手に行っているものを選ぶことです。
心あるメーカーが大切にしている秘蔵部分と言えます。

化粧品の油脂は皮脂を補い肌の酸化を守る最前線です。
上手な選択と使用は皮脂の酸化の進行を遅らせてくれるのですね。
それがまた、肌酸化の進行を遅らせるというわけです。

■ 洗顔間隔のバランスが大きく崩れないようにする

皮脂も化粧品の油脂も時間の経過と共に酸化が進み、過酸化脂質が多くなり、肌の酸化を促進する度合いが高まっていきます。
従って、洗顔で変質した肌上の油脂分を洗い流すことは、とても有効な酸化ダメージ軽減策となります。

といって、何度も洗顔すればよいというものではありません。
確かに酸化によるダメージは少なくなりますが、洗い過ぎによる角質のはがれを促進するようなことがあっては本末転倒です。
酸化ダメージを軽減する目的も、角質のはがれを促進させないためなのですからね。

しかし、皮脂過剰や乾燥防御のためにたっぷりと油性化粧品を使用している場合、しかも紫外線で酸化度合いが高まった時などは洗顔回数を日に三度にした方が、ターンオーバーの良い状態を保つのに役立つ場合もあります。

毎日の基本とすべきは朝・夜、二度の洗顔で、その間隔 —昼間の間隔と夜から朝にかけての間隔— のバランスを大きく崩さないことです。
12時間と12時間、きっちりバランスを取れとまではいいません。
しかし、「朝7時の洗顔で、夜はいつも12時に洗顔する」といった間隔バランスでは、24時間を7時間と17時間に分けることになり、崩れすぎたバランスと言えます。
午後から夜12時の間の酸化の進行はひどいでしょうね。
酸化は進めば進むほど加速度がついてくる性質があるのですから。
特に問題なのは、そのような日が続く、そのような習性になっているといった状態です。

以上が、主たる通常酸化によるダメージ軽減策です。
最初の紫外線は別格として、後の二項の重要性は見逃しがちですね。
その上、見逃していてダメージが進行していても気づかない…と言うところがこのダメージの恐ろしいところです。

また、酸化ダメージが油脂に関係しているからといって、「油性化粧品は使用しない」といった極端な選択をすると、これも本末転倒です。
肌の乾燥が進行し、かえってターンオーバーを早める原因を作っていきます。

微妙ですね。
この微妙なところで日々差を付けていくことが、美肌をもたらしているのです。

 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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