え!これもダメージ?…物理的ダメージ Part-3

 
 
《《B
B子
美肌を育てるって、どんなことでも角質に関係してるのね。
角質にさえ注目してたら、間違ったケアの世界に迷い込むことはないのかも?
《《A
A子
今気がついたの?
B子さんはとっくに卒業してたものだと……。
私は美肌塾で、角質に対する見方が180度転換しましたもの。
目からウロコでした。
それ以来、ずーっと角質中心に見ています。
《《C
C子
すると、B子のニキビ肌卒業は偶然だったのかい?
《《B 偶然じゃない!ちゃんと知ってたもの。
少なくともニキビは、角質の育ち方がポイントだって、必死で理解したんだから…。
《《C 他人のトラブルは横に置いても、自分のトラブルとなると、目は皿、耳ダンボで聞いてたわけだ。
《《B おばさんは人のこと見過ぎよ。
《《C 優しさと言ってほしいね。
優しい目には見たくないことも映ってしまうんだよ。
 
 
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましよう。
 
 

え!これもダメージ?…物理的ダメージ Part-2

 
 
サッポーの
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▼ 物理的ダメージとは

「質量やエネルギーが肌感覚で明瞭に知覚できる種類のダメージ」

圧迫、引っ張り、摩擦、冷熱、温熱…などが与えるダメージです。

“明瞭に知覚できる”…ここに私たちを惑わす罠が仕掛けてあるようです。
今までのダメージをみると、「知覚はできるが、それをどの程度重大視するかの判断は人それぞれだ」というものでした。

なぜなら、知覚する対象は質量やエネルギーであって、ダメージを知覚するわけではないからです。
痛い、熱い、冷たい…と飛び上がるようなものであれば判りやすいが、不快感を殆ど覚えないものだからです。
まして、個々に異なる判断基準を示せといわれても、それは無理な相談です。

しかし、これらのダメージを受け続け、知らず知らず肌を傷めている人は多いのです。
知識を基に、自らの経験知を磨いていくことが大切です。美肌づくりの差がつく部分です。

さあ、見ていきましょう。

 
 

冷熱・温熱

 
 
サッポーの
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まず基本を押さえます。

▼ 冷熱・温熱が及ぼす作用

冷熱などと表現すると、冷たい熱さがあるのかと誤解しそうですね。
要するに“冷たさ”です。
温熱とは暖かさや熱さのことです。
人の身体は37℃前後で正常に機能し、新陳代謝が行われるようになっています。
2℃も上下すれば、正常機能はおろか命さえ危うくなります。
この体温を適切に維持すべく全身に血液が流れ、一方汗のように体温を下げる放熱機能を持っているわけです。

このような身体の中で皮膚は、この適切な体温維持がもっとも困難な部位と言えます。
皮膚に接する外界は氷点下に達することもあれば、高温サウナのように、100度を超える環境におかれることもあります。
このような場合においてもしばらくの間なら、身体は37℃前後を維持すべく働いてくれます。
この“しばらく”を可能にしているのがバリア層と言われる部分、つまり角質層部分であるわけです。
死細胞だからなしえる働きとも言えます。

とはいえ、不死身に見える角質層も実際には、正常温より10℃程度乖離した冷・温熱に晒され続けると、劣化が始まります。
しかし、血液や汗による恒温維持機能が間に合わなくなると、大問題が発生します。
皮膚の生きた部分、表皮や真皮細胞・構造物の破壊が始まり、細胞壊死の状態が拡がって行くことです。
角質層の損傷はゆっくりとしたものですが、肌内部はいきなり破壊・壊死に繋がるものです。

しかし、体温より10℃前後乖離した環境などは、肌にとってはしばしばおかれている環境でもあります。
特にトラブルが起きないのは、血液や汗の持つ機能によって護られているからです。

ところが、このような細胞破壊・壊死の現象は、しばしば発生しているのです。
しかも、発生していても気づかないでいることが多いのです。
肌を表面からみて、角質層の傷みが少なければ、気づかないからです。
しかし、角質層に覆われた内部では、表皮や真皮層の破壊・壊死が進んでいる…このような場合がしばしば発生しているのです。

これでは美肌が育つ見込みはありませんね。
しかし、このようなことが現実にあるのでしょうか。
理屈は理解できたけど信じられない…こんな感じですね。

具体例を挙げてみていきましょう。

 
 

凍傷やしもやけに注意する…では遅すぎる

 
 
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凍傷やしもやけは手足の指と相場が決まっていますが、たいていの場合表面化しなければ凍傷とは呼びません。
特に露出が常の顔の場合、凍傷と呼ばれる前の段階に至っている場合は多くあります。

  • 寒風に肌を長くさらした場合
  • 寒気の中に長時間いた場合

顔の場合はこの二つが大半です。
手足は保護されている場合が多いのですが、顔だけは化粧で保護されているに過ぎないことが多いためです。
肌がピリピリと痛みを感じた時、肌が赤くなってすぐには元に戻らないような時、このような時は表皮や真皮の細胞壊死が発生しています。
しかし、肌表面の角質層はそんなに傷みが進行しないので、気にすることなく、済んでしまっているだけです。
凍傷に至る前の段階です。
皮膚の損傷は確実に発生しているが、表面化するほど進行しなかっただけの話です。
このような繰り返しが多いと、美肌はおろか肌の劣化そのものが目立つようになります。
美肌を育てるよりも、壊れた部分を補うことで精一杯なのです。

凍傷やしもやけに至る前の段階として、水とのつき合いがあります。
しかしこの場合は、顔ではなく手がその被害を受ける中心です。
前述の寒風・寒気が肌に与える影響と同じです。

いずれにしても、冷熱に対する対処は、冷たさでピリピリ感や痛みを感じる回数を減少させることが大切です。
赤くなる回数を少なくする工夫が美しい肌、美しい手指を育てます。
けっして寒さとつきあうな、水仕事を避けよと言っているのではありません。

 
 

熱風呂好きは美肌になれない

 
 
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身体や皮膚の健康によいお風呂の適温は38℃~39℃のあたりです。
しかし寒い冬の季節などには、浴室の空気が肌寒いと、もう少し熱めの風呂に入りたくなります。
40℃くらいの湯に入る人が多いのではと推定されています。

40℃程度の湯温だと体温・皮膚の内部温は適性に維持されます。
肌細胞の壊死を心配する必要はありません。
といっても少し長風呂する習慣があると、皮脂が取れすぎて乾燥肌に傾いてはいくでしょう。

問題はさらに熱い湯です。
42℃くらいの湯でないとお風呂に入った気がしないという人がいます。
カラスの行水であればダメージは少ないでしょうが、5分、10分と浸かる人の肌はかなりの損傷を受けます。
皮脂が取れすぎて乾燥しやすい肌になるだけでなく、毎日一定量の細胞損傷が発生します。
「あー、いい湯だった」と真っ赤になった肌が落ち着くのを待つ爽快感がわからなくはありませんが、皮膚は毎日の損傷をカバーするのに必死で、美肌を育てる余裕などはありません。

 
 

低温火傷をする前に注意するのが美肌術

 
 
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低温といっても、少なくとも体温より高い温度です。
しかし、通常いわれる火傷をする温度よりは、かなり低い温度です。
この低温火傷の特徴は肌表面、つまり角質層に異変はないのです。

肌内部の生きた表皮部分や真皮層が火傷するのです。
内部が壊れて健康な肌や美しい肌を維持できるはずがありません。
遅れて見かけの肌部分、つまり角質層も哀れな状態に変化していきます。
顔を低温火傷する人は滅多にいないと思われますが、時折おられるようです。

  • コタツの赤外線ヒーター
  • 電気カーペット
  • 床暖房

この三つが犯人の筆頭です。
原因は、同じ部分に集中して熱が移転することにあります。
もう一つの原因は、熱源に対して圧迫が加わることです。
コタツの中で暖まる足、ホットカーペットと体重で圧迫されるお尻や背中が犠牲者です。
顔が犠牲になるのは、うつ伏せに寝てしまう人に限られたことでしょう。

圧迫は低温火傷の進行を驚くほど早めるので注意が必要です。
圧迫で血液の流れが悪くなった部分に集中して熱が伝わるのだから、熱の逃げ場がなくなり効率的に組織が壊死していくわけです。
一分、二分で低温火傷の進行は始まっています。

注意すべきは低温火傷と気づかない段階のダメージを繰り返さないことです。
見た目でわからなければ良いというものではありません。
壊死している部分が多いか少ないかだけの違いです。
まず損傷を受けるのは肌内部だということです。
外からは見えないのです。

顔に限っていえば、低温火傷の対象熱源は違ったものになります。
様々な暖房用ヒーター、ストーブ、昔であればたき火なども該当します。
45℃~50℃で低温火傷は始まります。

  • 顔を熱源に近い所に位置させる
  • 熱源に近いところに顔をおく時間の長さに比例する

このような場合に限り、顔の肌にも悪影響が及びます。
45℃~50℃のものに直接触れると熱いので即座に気がつきますが、空気を介しているとそんなに熱いとは感じないのです。

 
 

サウナの功罪に注意!

 
 
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女性にもサウナ好きが増えてきました。
45℃~50℃で低温火傷が始まるなら、乾燥タイプの恒温サウナは80℃~90℃、高い設定になると100℃を超えるものも多くあります。

しかし、汗の放熱作用に護られるため、低温火傷は進行しないのです。
といっても、限界は比較的短時間内に訪れます。
続けて入る時間は5分から、長くても10分以内にして、まずは切り上げるようにする必要があります。
冷水で皮膚温を下げた後にまた利用するというような注意を鉄則にすべきです。
同時に、汗が出るように水分補給を忘れてはいけません。

サウナは肌や臓器にけっして良いものではなく、皮膚や身体内部の機能トレーニングに優れた効用を持っているものです。
上手な利用は肌にも身体にもよい効用がありますが、間違った利用はそれぞれに逆効果です。

同じサウナでも安全なのが、遠赤外線サウナでしょう。
50℃前後で高温サウナと同じ、或いはそれ以上の効果を発揮するからです。
「そんな温度では物足りない」などと言うべきではありません。

 
 
 
 
S》》 以上「冷熱・温熱」についての講義でした。
思い当たるところが幾つかありましたでしょうか。
大切なのは気づくことです。

肌が受ける“物理的ダメージ”の影響は、言われなくても自覚している強いダメージと、生活習慣に埋もれ、気づいていないダメージとがあります。
注意すべきは、自覚しにくいダメージの方ですね。
美肌づくり…大きな分岐点の一つです。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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