ピーリング・ふき取り・成分の浸透

 
 
《《A
A子
今日質問の“昌子”さんの気持ち、私とてもよくわかります。
だってね。一つひとつ正当な理由があるんですもの。
《《B
B子
天使のように素直な私なんか、お話の筋さえしっかりしていたら、100%信じちゃうよ。
《《C
C子
やれやれ…。
判断力を磨くために美肌塾に来てるんだろう。
あたしの偉いところは、いつも結果を反省する習慣があることだね。
視点がぶれないのさ。反省だよ。
《《B おばさんはずるい!
この前は「信じることは良いことだ」と言ってたのに。
《《C 信じる前に判断があるだろうが・・・
(未来の亭主の顔が浮かぶね。)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めましょう。
 

ピーリング・ふき取り・成分の浸透

 
 
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■ “昌子”さん のご質問

>  乾燥がひどいので ダブル洗顔はやめました。
>  洗顔でなく自宅でできる軽いピーリングや、古い角質を取り去る
>  ふき取り化粧水も使用するのはいけないのでしょうか。
>  きれいに汚れを取り除かないと化粧水や美容液の有効成分が
>  肌に入っていかないような気もしますが..。

>  もう一つ、イオン導入器での汚れ取り機能は、肌に負担なく
>  汚れが取れているのでしょうか?


■ “SAPPHO”のアドバイス

質問抜粋
>  自宅でできる軽いピーリングや、古い角質を取り去るふき取り
>  化粧水も使用するのはいけないのでしょうか。

今日の肌の見映えだけを重視すれば、あながちピーリングや角質除去を否定することはできません。
しかし、健康で美しい肌作りを目指すならけっして使用すべきではありません。

角質は取り除かないといけない…という思い込みは、スキンケアのかなり広い範囲に影響が及んでいる様子です。
“昌子”さんだけでなく、多くの方から角質を取り除くことに対するこだわりが捨てきれないで、お悩みになっているメールを戴きます。

・ 角質≒美肌を阻害するもの

このような偏ったイメージが共通して定着しているようです。
混乱の原因は「角質が美しさと醜さの両面を提供するもの」だからでしょう。
好ましくない面だけがクローズアップされ、利用されているように思います。

 
 

取り除きたいと思わせる角質(の層)

 
 
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≪ 様々な好ましくない状態の肌 ≫

  1. 乾くと硬さを感じる肌(乾きやすい肌)
  2. カサカサ肌、荒れ肌(皮脂腺が発達していない部分)
  3. 肌理が乱れ、毛穴が目立つ肌(皮脂腺が発達している部分)
  4. 不自然にべたつく肌
  5. 過敏な肌

このような好ましくない肌を作っている角質には、共通の現象がみられます。

  • 角質層が未熟な痩せた角質でつくられている
  • 痩せて水分保持力のない角質はダメージで傷みやすく寿命が短い
  • 傷んだ角質は見た目に悪くなる(上の1~4)
  • 痩せた角質を大量に送り出し、厚みを作って肌を護ろうとしている

これらの状態が目に見えたなら、誰も角質を取り除こうとはしないでしょうね。
まさに悪循環そのものなのですから..。
そして、これら傷んだ角質を取り除いた時に一時的ではありますが、新しく現れる未熟な角質でもきれいに見えるのです。取り除きたくなりますね。

 
 

角質除去など考える必要のない肌

 
 
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≪ 健康で美しい状態の肌 ≫

  1. しっとりとうるおいのある肌
  2. すべすべした乱れのない肌、べたつかない肌
  3. 肌理が整い、毛穴が目立たない均一で美しい肌
  4. 乾燥してもダメージが少ない強い肌

このように良い状態を維持している肌の角質には、共通の現象がみられます。

  • 角質層が水分をたっぷりと含む柔軟な角質でつくられている
  • 水分をたっぷりと保持する角質はダメージに強く寿命が長い
  • 角質の傷みが少なく、寿命がくると美しいままに自ら剥がれていく
  • よく肌を護ってくれるので表皮がよく育ち美しい角質が作られている

「水分を維持する能力が高い角質」…なるほど、だから美しいのか…よく育つからそうなるんだな…よく理解できます。
これなら、わざわざ角質を剥がそうなんて思いもしない、というわけです。

 
 

サッポーのケア

 
 
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上記二例のように対比すると、悪循環に嵌っていく過程がよく判りますね。

  • 肌の美しい様とは=角質の美しさであり
  • 肌の美しくない様=角質の美しくない様

同じ角質なのですね。
美しい角質を育てれば肌は美しくなるのです。
しかし、育つには時間がかかります。
美しさを阻害している角質を取り除いて美しく見せるのは容易に今すぐできるわけです。
しかし、この罠にはまってはいけません。
時間がかかっても育てましょう、というわけです。

 
 

安易なケアにはしらせる言葉のトリック

 
 
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質問抜粋
>  古い角質……
>  乾燥がひどいので ダブル洗顔をやめました……
>  きれいに汚れを取り除かないと化粧水や美容液の有効成分が肌に……

短絡的で安易なケアに思わず引き込まれてしまうのには、言葉のトリックもあるようです。

▼ “古い角質”“不要な角質”

いろいろに表現されますが、“古い角質”“不要な角質”この二つの表現が多いですね。
通常、顔の肌において古い角質が見られる肌はまずありません。不要な角質もまずありません。
非常に老化した肌でターンオーバーの周期も遅くなっている肌の角質は、古いとか不要と呼んでいいものです。
しかしこのような状態は、老人の肌でも、普通の生活をしている人には見つけることが困難なものです。

むしろ、私たちが好ましくない、取り除きたいと思っている角質とはとても若い角質なのです。
しかし、未熟で体力がない角質であるため、すぐに傷み古びて見えてしまうのです。
もしこれを古い角質、不要な角質だと見誤り、取り除いたりすると、悪循環に陥っていくわけです。

▼ ダブル洗顔

“ダブル洗顔”という言葉は、定義が不確実なまま広く使用されています。

≪ 二度洗いする意味でのダブル洗顔 ≫
洗顔料を用いて二度洗うと、汚れはよく落ちますが、働いている角質まで予定より早くはがすように働きます。
肌がしっかり育つように、よい環境を作るための洗顔であるはずが、肌そのものの育つゆとりを奪う洗顔になりがちです。
≪ 二種類の洗顔料を用いるダブル洗顔 ≫
化粧落としと仕上げ洗顔を二種類の洗顔料を用いて行う洗顔法。
二つの洗顔料の特性を生かし、洗浄力の低いもので様々な汚れを落とし、角質のはがれを少なくしようと言うものです。

洗顔で角質を剥がしすぎる傾向が出ていたら、乾燥しやすくなるのは必然ですね。
角質層こそ肌の保湿能をコントロールしているバリア層なのですから…。
汚れを落とすために大切な角質まで落としていたら、なんのための洗顔か判りません。
美しい肌、つまり美しい角質を育てるのがスキンケアの目的なのですからね。

▼ 有効成分の肌への浸透

有効成分が肌に浸透する…この“肌”とは、角質層のことです。
角質層を良い状態に整え、保護し、良い状態を維持させることが、これら有効成分第一の目的です。
このような角質層の良い状態が維持されて、初めて表皮がしっかり育つ、美しい角質になれる環境が整うわけです。

角質層(バリア層)を越えて、生きた表皮細胞層や真皮層などに化粧品の成分が侵入すると大変です。
肌が過敏に反応したり、肌に炎症を起こしやすい…などはこのような浸透が起きている可能性があります。
アレルギー肌やアトピー肌が過敏で炎症を起こしやすいのと同じ現象です。
角質の剥がれが起こりやすく、未熟な角質の層で肌ができているのですね。

肌の汚れを取り除くことは大切ですが、これは洗顔料を用いてザッと洗うだけで肌にとって不要な汚れは取り除かれます。
見える汚れには余りこだわらなくていいのです。
もちろん、見た目にもきれいに洗顔される方が良いに決まっていますが、フィット性の高いベースメイクやメイク料には角質のはがれを伴わなければ落ちないものも沢山あります。
やむを得ずこれらを使用した時も、ムリに落とさず、角質が自然に剥がれるのを待てばいいのです。(一日待つだけで十分です。)

 
 

イオン導入器

 
 
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質問抜粋
>  イオン導入器での汚れ取り機能は、肌に負担なく汚れが取れている
>  のでしょうか?

イオン導入は医療面における有効な局所療法として、様々な方面で研究が進んでいますが、何れも一時的な対症療法として、純粋な医療面での使用が望まれるものです。

本来の目的は、バリア層の間隙を縫って治療のための薬効成分を肌に侵入させるものです。
皮膚を切開しないで薬を使えるというものです。
これは皮膚と成分の帯電を利用して惹きつけたり反発することを利用したものですが、肌につけた金属類、パウダーなどを肌から離れさせることに利用し、汚れ取りにというものがあるようですが、そんなことまでして取り除く必要があるものかとなると大いに??です。

スキンケアは肌を健康に、美しくするためのケアです。
それも、継続して行えるものでなくてはなりません。
このような観点から、サッポーは日常のスキンケアにイオン導入法を利用するのは賛成できません。

 
 
 
 
S》》 いかがでしたか。
美肌を育てる、表皮が健やかに育つのを助けるケアをするだけで、肌は美しくなっていきます。
そのように肌はできているのです。
自分の肌を信頼してあげましょう。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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