一口に“たるみ”といっても…… 美肌術…ミクロの視点

ご愛読者からの情報をミクロの視点として活用させて頂いております。
読者からの質問は常に新しい視点を教えてくれます。

スキンケアの原理・原則を知ることは、毎日の手入れ上達の基本です。
しかし、日々の肌ケアにおいて出会う「この場合、あの場合」に直面すると、原理・原則を知ったつもりでいても、なかなか応用できていません。

具体例を見ていくことは大切なことです。

 
 
《《A
A子
知識があるから、正しく見ることができるのですよね。
でも、見当外れの見方をしていることがよくあるのです。
授業ではしっかり理解しているつもりなんですけど…。
《《B
B子
やっぱりミクロの視点はいいわ。
でも、もっと好きなのは具体策。
こうすれば良いって分かると、もうきれいになったつもりになれる。
《《C
C子
A子とB子を足して二で割れば、美肌が育つCおば様だな。
智慧がつくのさ。
《《B えー、Cおばさんみたいになるの!
《《A Cおば様のようなきれいな肌に…なるのでしょう。
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

一口に“たるみ”といっても...

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

愛知にお住まいの“Yumi”さんより、いただいていた質問を引用させて頂きました。


■ “Yumi”さん のご質問・相談

>  今回配信分より、購読させて頂いています。
>  初回からなるほど。。と感じる部分が多く、今後に期待と
>  バックナンバーも確認しなければと思っています。

>  今年35歳になります。シミ、くすみを気にしていましたが、
>  最近「たるみ」が最大の悩みです。

>  たるみという言葉は、もう少し年齢が上がってからの悩み
>  と思っていました。しかし、日々、今ひとつと感じる肌の状
>  態(張りのなさ等)、顔立ちの印象(ふっくらしていない、口
>  元のもたつき等)=「たるみ」と最近気づいたのです。
>  口角の横にちりめん皺がでてることがあります。

>  質問は、
>  *1「たるみ」対策と、改善お手入れについて
>    (どの程度まで、改善できるか)
>  *2 日常生活で注意すること
>    たるみや皺は体調でも変化しますか。
>  *3 エステについて
>    —転記割愛—

>                     34歳 3歳男児の母


美容によく使用される言葉には、しっかりした定義が殆どありません。
状態を何となく描写してお互いのコンセンサスを得ている曖昧なものです。
といって、定義された専門用語が使用されると、一般には美肌術として伝わりません。

このような曖昧さの中だからこそ、夢や希望があるのかもしれません。
しかし、美肌術が曖昧であっては、夢や希望が実現する可能性は低いものとなってしまいます。
“たるみ”もそのような曖昧に使用される言葉の一つですね。

“Yumi”さんが対策に取り組まれるに当たり、状態把握をしっかり行い、視点を定める必要があります。
見てみましょう。

>  今ひとつと感じる肌の状態(張りのなさ等)
これは表皮と真皮層、肌そのものの状態です。
対策視点はたるみではなく、サッポー美肌塾の中心的テーマ“肌が健康に育ち、美しい角質(肌)になる”というところですね。
>  顔立ちの印象(ふっくらしていない、口元のもたつき等)
これは皮下組織と筋肉の問題のようですね。
たるみの視点です。
でも、肌表面の元気無さ(はりのなさ=水分不足)から、ふっくらした感じを持てなくなっているだけの場合もありますから、肌そのものの視点でよいのかもしれません。
>  口角の横にちりめん皺が
これは表皮の問題です。肌そのものの視点ですね。
ちりめんじわがいつも消えずに定着していたら、真皮層も加えた本格的なしわと見做さなければなりません。

このように分解し、一つひとつの事象に焦点を当てると、対策の視点はたんに“たるみ”だけではいけないようです。
対策の方向性がいくつあるか、はっきりしてきましたね。

 
 

“たるみ”と“しわ”と“はり”…どう違うの?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

サッポーの美肌術が正しく伝わりますように、それなりの定義をしておきましょう。
対策の具体的な視点が、さらに明瞭になります。

▼ 肌のたるみ…サッポーの定義

原因その一
皮下組織(皮下脂肪等)を支える筋肉(表情筋)の退化・萎縮で筋肉にゆるみができ、皮下組織がたわみ、あたかも肌のたるみであるかのように現れているもの。
原因その二
皮下組織を弾力のあるネット組織で覆い支えている真皮層の弾力繊維(コラーゲン繊維等)の損壊・劣化が多く、皮下組織を支えきれず、あたかも肌のたるみであるかのように現れているもの。
原因その三
皮下脂肪の貯えが増大し、繊細な筋肉(表情筋)や薄い膜のような真皮層では支えきれない重さとなり、あたかも肌のたるみであるかのように現れているもの。
原因その四
皮下脂肪の急激な減少により、必要な皮膚面積が減少するも、皮膚はそんなに早く対応しないので、あたかも肌のたるみであるかのように現れているもの。

一つひとつがあてはまる場合もあれば、これらの組合せになっている場合もあります。
“Yumi”さんの場合、原因はいずれにあるのでしょうね。

殆どのたるみは筋肉の劣化・退化や皮下脂肪の状態によって肌がたるんで見えているものを言います。
肌にとってはいい迷惑ですね。

「たるんでいるのは筋肉であり、皮下脂肪の付き方の問題だろう。私(肌)はその上に乗っかっているだけなんだから……。」

肌対策ではなく、筋肉や皮下脂肪対策だと、肌は言いたげですね。

最近では肌(表皮と真皮層)の状態によって、肌の元気がないように見える…このことを“たるみ”と表現されることもあり、混乱しているようです。
リフトアップとかリフティングといった表現が流行ったからでしょうか。
いかにもサッポーが言う“たるみ”の改善がイメージされます。

▼ ミクロの視点

“たるみ”は皮下組織の状態と真皮層組織の状態が現れたもの。
表皮そのものに影響は現れていない。

今回のテーマは“たるみ”ですが、“しわ”と“はり”についても簡単に確認しておきましょう。
周辺の知識が不足すると対策の焦点が定まらず、適切なケアに繋がりませんからね。

▼ しわ…サッポーの定義

原因その一
表皮を支える真皮層の劣化・損壊が表皮に現れ、表皮の形状まで変えてしまったもの。
真皮層の劣化・損壊とは弾力のあるコラーゲン繊維やそれを繋ぐエラスチン繊維に起きた現象です。
対策は、これらの再生促進と劣化・損壊防止にあります。
真皮層が正常化すると、表皮も正常化します。
原因その二
表皮や角層を構成する一つひとつの細胞が未熟で痩せており、肌の水分維持能力が低く、その状態がしわとして現れたり、消えたりしているもの。
対策は肌が育つケア、美肌が育つケアですね。

▼ はり(のなさ)…サッポーの定義

原因
「表皮水分量の不足」そのものです。
表皮や角層を構成する一つひとつの細胞が未熟で痩せており、肌の水分維持能力が低く、その状態が“はりのなさ”として現れています。
しわの◆原因その二と同じです。
しかし“しわ”にはいたっていないだけです。
対策は肌が育つケア、美肌が育つケアです。

この程度に絞ると判りやすく、対処も間違えずに済みそうですね。
原因の範囲を拡げるとみんな繋がり、重なって、収拾がつかなくなります。

 
 
 
 
S》》 “Yumi”さん。美肌塾のテーマになる質問をありがとうございました。

今回はマクロの視点を交えながら、“たるみ”を見るミクロの視点を紹介しました。
次回はこの続き、二つの視点から外れないように、いよいよ具体的な対策に入っていきます。

肌が変わっていくには、正しく見、正しく知り、正しく対応していくことが必要なのですね。
読者の方におかれても、今一度自分の肌を正しく見る練習をしてみましょう。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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