夏用化粧品、冬用化粧品 美肌術…ミクロの視点

 
 
S》》
サッポー先生

平成の若武者が求める美学には、かつてこの国が育てた武士のおしゃれに似たところがあるのでしょうか。

今回の講義は、つい最近、サッポーの健康が育つ洗顔をお始めになった、“kyouhei”さんからのご相談をネタに組み立てました。

青春のニキビから脱するため、様々に良いと言われることをしてきたが、皮脂は多いのに乾燥とニキビが同居する肌をつくってしまったという、ボクシングをされている十代の青年です。

生活スタイル、カルチャーは違えど肌に起きる現象は男女変わらぬものです。女性読者もぜひ参考にして下さい。

 

夏用化粧品、冬用化粧品

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

■ “kyouhei”さん のご質問・相談

>  夏真っ盛りの今時分から心配するのは早計かも知れませんが、
>  自分は、ここ二年ほど、いつも秋から冬に掛けて肌状態が悪くな
>  り、その次の夏が終わる頃に良くなるというサイクルを繰り返して
>  います。

>  今冬は夏場と変わらぬような、トラブルがあまりない肌ですごした
>  いと思ってるんです。でも、いつくらいから秋・冬場対策へのケアに
>  変えればいいのかわかりません。そして秋から冬の対策の仕方も
>  わからなくて困ってます。

>  例年は洗顔後数時間経つと、夏場では経験しないほど肌が硬くな
>  り顔に表情が作れないくらいに動かせなくて困ってます。これは乾
>  燥しているということなのでしょうか?

>  今手もとには、夏場用乳液&化粧水、それにサッポーの化粧水と
>  保湿クリームがあります。
>  今年の夏場は前者のみ使用しています。
>  後者は冬場専用にしようと思ってるのですがどうでしょうか?
>  この考えでよければ、その使い方等のアドバイスもよろしくお願い
>  します。


“kyouhei”さんはニキビと、ニキビによる赤み、肌の乾燥、過敏さ、紫外線にも過敏、毛穴の汚れと角栓ができやすい状態…等々に陥っていました。何がきっかけか判りませんが、今までのアドバイスのやり取りから推定するに、これが良いあれが良いと言われたことを素直に実行してきたのが、逆に悩みを増大、深刻化させていたように見えました。

典型的な角質剥がれの亢進状態が続いている肌になっていました。今肌の健康を取り戻すべく、サッポーの美肌が育つケア、健康が育つケアに取り組んでいらっしゃいます。3ヶ月前より始め、11回目のご相談です。

今回は“kyouhei”さんのご相談から、サッポーがお伝えしたい視点をピックアップしてご紹介します。

 
 

化粧品は季節別に揃えるのが良い?

 
 
サッポーの
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>  今手もとには、夏場用乳液&化粧水、それにサッポーの化粧水と
>  保湿クリームがあります。
>  今年の夏場は前者のみ使用しています。
>  後者は冬場専用にしようと思ってるのですがどうでしょうか?

化粧品選びにおいて、夏用とか冬用という考え方は取らない方がケアを間違えずに済みます。
夏用とあると、何となく夏には夏用がよいと思ってしまうし、冬用とあれば冬の肌にピッタリなんだと思いたくなります。
しかし、このようなスキンケアは一見細やかに見えて、逆に一律なスキンケア、誰でも同じスキンケアになってしまうものです。

▼ 夏に冬あり、冬に夏あり…肌の環境は様々

例えば、乾燥を取り上げると、今は夏であっても、学業や仕事の性質も関係しますが、現代人は冷房された乾燥空間で過ごすことが多くなっています。
特に閉め切られたビル冷房は冬の乾燥よりすごい乾燥空間を作っています。

次に皮脂の状態ですが、夏は多くなり、冬は少なくなるのが肌が備えている性質の一側面です。
しかし現実は、肌の状態が送る信号、身体のホルモンバランスとか、精神的・肉体的ストレスによる影響の方が、皮脂の多少に大きな影響を与えています。
これに加えて持って生まれた肌の個性による違いがあります。

夏や冬という季節が作る環境以外に、夏や冬に似た環境がいくらでもあるのが現代の私たちの生活様式です。
夏には夏用、冬には冬用…この考え方が見当外れなケアに陥る罠だという点、しっかり納得しておきましょう。

このように見てくると、季節が及ぼす肌への影響だけを考慮した化粧品を使用すると、現実の肌状態にあっているかどうかは非常に疑わしくなってきます。
特に、夏は肌を守るためのケアよりも、夏が作り出す不快感を和らげることだけが使用する製品の選択視点になりがちです。

正しい化粧品選択の視点は、いつも肌を健康に育てる助けとなるものであるか否かを問うものになっていなければいけません。
その上で使用感の良いケア構成を考えたケアを組み立てるのが、理想的な肌管理者の姿勢です。

▼ サッポーのスキンケアに夏用・冬用の考え方はありません

夏は夏向きに、冬は冬向きにケアしていただく方式です。
「湿度が高く皮脂が多い時はこのように...」「乾燥した環境ではそのように...」というように、環境や肌状態に合わせて使用アイテムの構成を調整し、ケアを考えるようにします。

“kyouhei”さんの選択がけっして間違っているわけではありません。
しかし、間違う可能性はかなり大きいと言えます。
肌はけっして一律の性質を持っているわけではありません。
また環境や肌状態によって微妙にその性質を変えていく存在です。

  • 「夏は夏用、冬は冬用」は画一的な肌ケアとなる。

同様に、

  • 「乾燥肌用」、「脂性肌用」も画一的な肌ケアとなる。
  • 「シミ用」、「ニキビ用」...も画一的な肌ケアとなる。
 
 
S》》 以上、夏用・冬用といった視点を紹介しましたが、夏向きとされる製品の注意点を一つご紹介しておきます。
 
 

さっぱり感を演出するアルコールの功罪
(肌にとっての快・不快と、あなたが思う快・不快)

 
 
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夏が暑いのは誰にとっても同じです。
ここに陥りやすい大きな落とし穴があります。
夏場は汗が多くなります。
この汗が保湿性・保護性の高いスキンケア製品を使用すると、ベタベタ感を増幅させ不快感と感じてしまうことです。

このような不快感や「脂ぎっててイヤだな」といった感情が、いつしか、当然避けるべきものとして心の中に鎮座するようになります。
誰だって脂ぎった感じの肌になる時はあるものなのに、時と場合によらず、少しでもベタベタしたら気になって仕方がないという、条件反射のような感覚に成長していきます。
あとはサッポー美肌塾でよくテーマにしました、洗い過ぎ、角質の剥がしすぎ…、といった角質剥がしに繋がるケアを始めてしまいます。
悪循環の始まりです。

さらにこの悪循環を助長するのが「さっぱり感」という感触をもたらすアルコールの功罪です。

  • 汗でベタベタする…イヤだな…
  • 脂でギトギトする…イヤだな…

拭いても拭いても出てくる汗、流れる汗だけならよいけど、手で触るとベタベタギトギトした脂(油)の存在を感じます。

「夏はさっぱりした化粧品がいいな。」というわけです。

夏用とあっても、ある程度の範囲で保湿と保護の加減をしたものなら、むしろ便利でよいのですが、強いさっぱり感、角質剥がしを伴うさっぱり感をつくる製品を選んでしまったりするのです。
ここで活躍するのがアルコールの存在です。
皮脂・セラミドを溶かし、肌を乾燥しやすくし、さらさら感を高める効果があります。
これは角質を剥がれやすくする仕掛けにもなっているわけです。

アルコールを使用した製品の選択を間違うと、ターンオーバーの悪循環をつくるきっかけになることがよくあるのはこのためです。
表示名ではアルコールのことをエタノールと表示される場合もあります。
この成分の使い方次第で、さっぱり感をかなりの程度自在につくることができます。

 
 

さっぱり感、爽やか感が強調される化粧品に注意!

 
 
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化粧水にはたいていアルコール(エタノール)が使用されていますが、その配合比が問題なのです。
化粧水を構成する水相部分の安定溶剤として利用されている範囲なら、何も問題ないのですが、「夏用」とか、「さっぱり感が強調され

ている」とか、「サラサラ・すべすべ感の強調」「ひんやりした感触の強調」が過ぎる製品は、肌の乾燥や角質剥がしを助長する行き過ぎた製品です。

夏の間は汗の水分で角質層の衰退に気づきませんが、秋風が吹き始めると急に乾きやすい肌、過敏になった肌に気づくことになります。
角質の未熟化が進行していたのです。

化粧水・乳液のいずれにおきましても、保湿性を謳っているものに配合されているアルコール(エタノール)量だと心配する必要はありませんが、さっぱり系、爽やか系を謳っている製品の場合、アルコールの量はウンと構成が高くなっています。
乾きやすい肌作り、角質剥がしに繋がるので注意が必要です。

けっしてアルコール(エタノール)に毒性があるわけではありません。
しかし、アルコール濃度がグンと上がると全く違った性質・影響を持ってきます。
注射する時にアルコール消毒するようにアルコール濃度の濃いものには殺菌力や強い洗浄(溶解)力が出てまいります。
また気化しやすいためさっぱりとした感触を得ることができ、収斂効果が出てまいります。

上のような性質を利用して、皮脂が活発な方の肌コントロールや日焼けした時の収斂化粧水などに利用される場合があります。
しかしこれが問題なのですね。
皮脂を溶かしてさっぱりさせる。
気化熱で肌を冷やす。
これらの効能はその時は気持ちがいいのですが、セラミド等の脂質まで溶かしていくので、角質を剥がれやすくするのです。

例えば、さっぱり・爽やか系の化粧水類は、通常の化粧水の50%増し程度の大量のアルコールが使用されています。

サッポーのスキンローションはしっとりタイプですので、アルコールの配合比は肌に何ら心配のないものになっています。

一方、サッポーのさっぱりタイプであるスキンコントロールローションには、アルコール類が使用されていません。
オイリーな方にはアルコールの多いさっぱりしたものというのが定説ですが、サッポーシリーズではオイリーさを正常化するにはよくないということで、使用しない工夫をしております。
その場の感触よりも肌を育てる方を優先した、というわけです。

 
 
S》》 以上、「夏用」と言う言葉に焦点を合わせて、注意点・視点を見てみました。
 
 

まとめ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼ 季節ではなく、環境や肌状態に応じてスキンケア製品各アイテムの使用加減で、その日に応じた肌に整える。

このような視点を持ちましょう。
これがケアを間違えない視点です。
夏はある程度べたつくもの。
冬はかさつき気味になるものです。
しかし、角質層がよく育った細胞層に変わっていけば、べたつきもかさつきも減少します。
もっとも大切なのは肌の健康を育てることです。

といっても、べたつき過ぎてイヤだなという場合、サッポーのスキンコントロールローションのように、そんなに「あー、さっぱりする」といった際だった使用感はないが、肌の育ちを阻害することなくある程度のさっぱりした使用感を得ることができる…このような製品を選んで、使い分けましょう。

▼ 汗の多い時は水相の多い乳液は使用せず、また同じく水相の多い化粧水を控えめにして、サッポーのクリームのように、ホホバ油(蝋)の性質が前面に出てくる製品を使用するのもベタベタさせないケア法となる。

大切なのは自分の肌と相談しながら、肌の育ちを阻害しないアイテムで自分流のケア、自分の肌が満足するケアを確立していくことです。
使用感や感触も大切ですが、けっして肌が育つことより優先させてはいけない、ということを強調しておきたいと思います。

>  今冬は夏場と変わらぬような、トラブルがあまりない肌ですごした
>  いと思ってるんです。

“kyouhei”さんのご相談を利用させていただきました。ありがとうございます。
サッポーの健康が育つケアで、昨年までと一変した肌で今年の冬を迎えて下さい。
ボクシングも頑張りましょう。ご健闘を祈ります。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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