私の肌は脂性肌……という思い込み

 
 
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乾燥しやすい肌や皮脂が多い肌があるのは事実です。
自分の肌だけを見ても、皮脂でベタベタしやすい部分と、乾燥気味な部分があります。
一人ひとり肌質に個性があるように、同じ自分の肌の中にも性質が異なる部分が混在しているのが私達の肌です。

ところが、この肌質を表す“脂性肌”とか“乾燥肌”なる言葉が一度私達を捉えると、一人歩きを始めるように、サッポーには見えるのです。

  • 脂性肌だと思った人はますます脂性肌の度合いが強くなる
  • 乾燥肌だと思った人はますます乾燥肌の度合いが強くなる

「えっ、そんなこと‥あるはずがない?!」と思われるでしょう。

ところが、サッポーのご愛用者との最初の頃の相談や質問のやりとりを見、改善の経過を見ていくと、間違いなく上のような傾向が顕著に見られるのです。

言葉には実現力があるといわれますが、本当にその通りなんですね。
今日は脂性肌だと思い込んだ人が、ますます脂性肌になっていく原因を見ていくことにします。

  • 私はどうしようもない脂性肌だとお思いの方
  • 私のTゾーンの脂性には困ったものだとお思いの方
  • 「脂っぽい部分はますます脂っぽく、ドライな部分はドライに...混合肌は進行していくものなのね」とお思いの方

要チェックですよ。

きっとあなたの脂性肌は、あなたの思い込みが作っているのです。

 
 

脂性肌とは

 
 
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一般に脂性肌といっても様々な脂性度合いを含んでいます。
ほんの少し脂っぽいだけでも脂性肌という言葉は使われますし、ベタベタして脂取り紙で吸い取ってもすぐに皮脂が滲み出てくる肌も脂性肌と呼んでいます。

元々誰の肌も多少脂っぽい部分はあるものです。
でもそれらは脂性肌と呼ぶべきではない、とサッポーは考えています。
しかし「脂性には違いないのだから、脂性肌と呼んで何が悪い」と言われたらそれまでです。
つまり脂性肌という言葉の厳密な定義は無いに等しいのです。

そこで以降の講義の混乱を避けるために、ここで言う“脂性肌”をサッポーが定義します。

▼ サッポーの定義:脂性肌

  • 他人に比べ、やや脂っぽいなと思う。
  • 皮脂でテカる時、他人よりやや早めにテカりが現れる。
  • 汗の多い季節には、他人よりやや化粧が崩れやすいな、と思う。
  • 季節・環境によるが、日に一度は化粧直しをした方がよい。

曖昧な表現が多くて申し訳ないですが、この程度がサッポーの見てきた本来の脂性肌です。
「えっ、この程度なら脂性肌というより、ちょっぴり脂っぽいだけじゃない。」と、思いませんでしたか。

“ちょっぴり脂っぽいだけ”‥その通りなのです。
本来の脂性肌とは“ちょっぴり脂っぽい”肌を言うのです。
「それでは、それ以上に脂っぽい肌はなんと呼ぶの?」
やはり脂性肌に違いありませんね。
しかし、それは“作られた脂性肌”です。

▼ サッポーの定義:作られた脂性肌とは

  • 洗顔後20~30分もすると皮脂が滲み出てくるのがわかる

洗顔をすると皮脂腺が活発化し、20~30分もすると肌表面を覆い始めます。
この段階では、少しうるおいを取り戻したかな、という程度の触感です。
もちろんある程度の差はあります。
これが普通肌やちょっぴり脂っぽい肌です。

ところが、見た目にも触感においても皮脂の存在を如実に感じる場合、これは作られた脂性肌です。

  • 脂取り紙で皮脂を取り除いても、しばらくすると、またベタベタと…。
  • いつもテカっている感じ。
  • いつもべたついている感じ。
  • 化粧がすぐに浮いてしまう。崩れやすい。

これぞ脂性肌ですね。
でも、これが“作られた脂性肌”なんです。仮の姿です。
本当の肌はこんなに忙しく皮脂は活躍しないのです。
ところがこの仮の姿がずーっと続いていたら、「これが私の肌質」と思ってしまうのは良く理解できます。

でもこの脂性は仮の姿。
あなたのケアが変われば、本来の“ちょっぴり脂っぽいだけ”の肌に戻すことが出来ます。

 
 
S》》 いかがですか?
この脂性はどうしょうもないと思っていた方、希望が湧いてきたでしょうか。
この希望を、「肌を変えていく勇気」に変換するために、“作られた脂性肌”が実際に誕生していくパターンを見ていくことにします。

パターンが理解できると、脂性肌改善策は自然に身に付きます。

 
 

“作られた脂性肌”誕生のパターン

 
 
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よくあるパターンを紹介します。
これらのパターンに法則性を確認し、あとは自分でチェックするのですよ。

▼ パターンその1:洗顔料、洗顔法

  • 脂性肌は洗顔が大切
  • 洗顔でさっぱりさせるのが肌にも良い
  • べたついたら、多い時は日に三度・四度と洗顔するのが良い

これらは脂っぽい肌を持つ人によくある思いです。
特にこれだけでは悪いケアとは言えません。
ところが、これらの思いに少し“こだわり”の力が加わると、ケアを誤り、見事に“作られた脂性肌”を誕生させていきます。

“作られた脂性肌”の原因となるケア

  1. さっぱり洗い流せる化粧落としが肌に良いと思う
  2. 油っぽさを感じるような洗顔料・化粧落としは避ける
  3. 脂っぽい部分は念入りに、知らず知らず洗う手指に力が入る
  4. 洗い上がりの肌にさっぱり感があればよいのに、化粧を落とす時、洗う時にまでさっぱり感を求めるようになっている

“作られた脂性肌”がなぜ誕生する?

バリアー層を形成する角質細胞が未熟化するからです。
そうです。
上の1~4は全て角質の剥がれを促進する洗顔法になっているため、表皮が生長しないままに角化するようになるからです。
未熟な角質でバリアー能が低下した肌は皮脂分泌を亢進させて肌を守ろうとします。
乾燥気味の肌でも、皮脂腺の発達した部位はそれなりに皮脂分泌が増加します。
普通肌はべたつき気味になります。
ちょっぴりオイリーな肌はすっごくオイリーな肌に変身していきます。

するとどうでしょう。
ますます“脂性”を感じるため、ますます1~4のケアに精を出すようになります。
“作られた脂性肌”の完成です。

▼ パターンその2:さっぱり仕上げのケア製品、ケア方法

  • さっぱりした感触の製品が脂性肌に良い
  • 保湿が足りないから皮脂が多くなるのだ
  • オイル成分不使用の製品が脂性肌に良い

これらは脂っぽい肌を持つ人に取り憑きやすい思い込みのフレーズです。
上の二つなど、決して悪いことを言ってるわけでもありません。
しかし「脂性肌」という言葉が一人歩きを始めます。

“作られた脂性肌”の原因となるケア

  1. アルコール(=エタノール)配合量の多い化粧水等を好む
  2. 保湿ケアにはこだわるが保護のケアはなおざり…の傾向
  3. 油性化粧品は一切使用しないというこだわりの定着

“作られた脂性肌”がなぜ誕生する?

すすぐだけで洗い流せる化粧落としが肌に界面活性能を残し角質剥がれを促進するように、一定量を超えたアルコール配合製品も角質剥がれを促進し、さらに肌の持つ天然の保湿成分を奪う働きをします。
一方アルコールには肌をさっぱりさせ、サラサラさせる効能があり、一時的だが肌を収斂させる気持ちよさも伴う。
…だからでしょうか。
アルコールそのものには毒性があるでなく、何の罪もないのですが…。
ただ度を超せば毎日少しずつ角質の剥がれは予定以上に亢進する状態になっていきます。

また保湿ケアが強調され、効果的な保護のケアとなる油性化粧品(乳液やクリーム等)が敬遠されるのは、誤情報の影響に振り回されているからでしょうか。
それとも保湿性能の高い成分が普及し、油性化粧品を使用しなくてもある程度保護してくれるので、感覚的に必要性を感じない状態が多いからでしょうか。
あるいはもっと感覚的な、さっぱり感志向の高まり故でしょうか。

とにかくいくら保湿能が優秀でも保護力に関しては肝心なところで力を発揮できないため、角質を乾燥させ、剥がれやすくしバリアー能が低下するため、次第次第に角層角質の未熟化が進んでいきます。
皮脂が活発化せざるを得ない状況に、肌は追い込まれていくわけです。

 
 

私の肌は脂性肌……という思い込み:まとめ

 
 
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さらに前段のパターンを続けてもよいのですが、際限がありません。
陥るパターンに共通する法則性を見いだし、あとは私達個々のケースで考えるようにしましょう。

▼ 陥るパターンに共通する法則性

  • 角質剥がれを促進するケアになっている
  • 今を良くする、良く見せるという変化に流されている
    (肌は時間をかけて育ち変化する…という視点が欠落)

例えばそのキーワードが

  • サラサラ(感志向)、マット(肌志向)
  • ベタベタ(感忌避)、テカリ(感忌避)

このような言葉にあるのかも知れません。
もちろんマットな肌を目指し、ベタベタした肌を改善したい…で良いのですよ。
問題はその方法にあるのですね。

 
 
 
 
S》》 いかがでしたか。“作られた脂性肌”をイメージで掴んでいただけたでしょうか。
まさに「脂性肌」という言葉が一度私達の思い込みになると、ますます脂性肌を作っていく流れが出来るように見えます。

悪い意味での言葉の実現力ですね。
どうせなら、良い言葉の実現力を利用しましょう。
でも「肌は育つから美しくなる」という言葉が前提ですよ。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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