7~10日でキメが細かくなる?…医薬部外品

 
 
S》》
サッポー先生
今回は今までとちょっと異なった角度からの質問を紹介します。
“tomo”さんから頂いた「医薬部外品」の話題です。
 
 
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■ “tomo”さん のご質問・相談

>  いつもサッポーさんにお世話になっています。
>  はじめてメールしました。こんな質問はおかしなことかもしれませ
>  んけど、聞いてください。

>  私は通信販売の番組が好きで、夜仕事から帰ってくるというのも
>  あってよく深夜にやってるテレビを見るのですが、最近、あるミル
>  キーローションを見ました。医薬外部品として認証されたというも
>  ので、見ていて心を奪われてしまったのですが……

>  それは、外側は、乾燥やほこりなどから皮膚を保護し、内側は水
>  分や栄養分を蒸発させずに潤いをキープするというものです。
>  マイクロスコープで肌のキメを見たら、すごくきれいに整っていて、
>  だいたい7日~10日位でキメが細かくなるそうなのですが・・。
>  こんな、上手い話があるのかな・・?と、内心疑っています。

>  原材料を見ると、カオリン、トルマリン、酸化亜鉛、酸化チタン、尿
>  素と、正直さっぱり?なんですが、心配なのは、よく見るヒアルロン
>  酸とかロイヤルゼリーとか、そういったものの名前が入っていない
>  ことです。
>  もちろん、肌に害のあるものではないと思うのですが・・正直、大丈
>  夫なのかな??

>  そんなにいいものなら、ちょっと使ってみたいなと思ったのですが、
>  少しためらってしまったのでメールしました。
>  あと、こういった、肌を保護してくれるようなものはサッポーにはあ
>  りますか?もし何かあれば、紹介してください。
>  長くなってすいません。よろしくおねがいします。


■ サッポーからのアドバイス返信

通信販売も、深夜番組となるとかなりきわどい表現が多くなるのでしょうか。
深夜だけでなく、監視の目が届きにくいローカル局も同じかも知れません。
たまにサッポーも感心したり呆れたりしながら見ていることがあります。
なかには“tomo”様がおっしゃるように、心奪われるものがありますね。
もっとも、サッポーの場合は化粧品でなく、他のものなんですけどね。

幸い販社の名称がないので、遠慮せず率直にお答えします。
もし変なもので、使用されてお困りになるのは“tomo”様ですから、アドバイスするサッポーにも責任が出てまいります..ものね。

まず“tomo”様が気になった事項の判断基準について、サッポーの視点を参考に述べます。
今後の通販番組の表現を見る参考にしてください。

※医薬外部品として認証された……

サッポーは医薬部外品扱いの製品を化粧品として使用すべきではないと考えています。
医薬品的なある効果を目的の一時利用は賛成ですが、毎日継続利用するのはお勧めしません。
化粧品のように、継続使用を前提に健康な美肌作りを助けるという目的ではないからです。

従って、あたかも化粧品のような目的だけを喧伝し、医薬部外品としての目的などほとんど言わない売り方をしているものには注意が必要です。
実際の製品はどのような目的(効果)をもって医薬部外品の申請をし、認証を得たかということを知る必要があります。
“tomo”様のメールからは発見できませんでした。
※医薬部外品の目的については後述

※乾燥やほこりなどから皮膚を保護し~潤いをキープする

これは化粧品として特に問題無しの表現です。
いずれの化粧品でも言ってよい内容です。
ただしその成果のレベルは個々に使用しないと判らないところですね……。

※7日~10日位でキメが細かくなる……

医薬品でも化粧品でも、きめが細かくなったり粗くなったりはしません
もしそうであれば別人の肌です。
肌理が整ったので、きめ細かく見えたのかも知れませんね。
肌理は乱れると粗く見えます。

肌理が整うことをPRしたものとすれば、これは化粧品としての効能です。
しかし「7日~10日位で..」というところが気になります。
正常な肌の育ち方だと10日位で目に見えるような変化はしないからです。
ちょっと要注意表現ですね。

※肌に害のあるものではないと思うのですが……

化粧品ではなく、医薬部外品扱いですから、化粧品だと思って継続的に使用していると、肌に好ましくない影響(害)があっても全く不思議ではないのですよ。

医薬部外品は“医薬品的な”目的のために、害のあるものも、ある範囲で許されているのです。
医薬品と似たところですね。

※カオリン、トルマリン、酸化亜鉛、酸化チタン……

これはUV防止製品に多用される成分というかパウダー類です。
心配すべきものではありません。
この中で特にUV防止能があるのは酸化チタンですね。
白い金属です。

※尿素

これはくせ者です。
優しい良い顔をする一方、後でアカンベーをする性質の悪い面も持っている成分です。
傷んだ肌は見る見るきれいになったように見えるのですが、使い続けると裏切られます。

昔も今も抗角化症薬として治療や市販薬に、広く使われているものです。
硬くなった角質を柔らかくして、なお角質の剥がれを優しく速めることが、ターンオーバーを亢進させ傷んだ肌の治療に役立つ優れものです。
ある悲惨な状態に落ち込んだ肌にとっては救世主のような役割を果たします。
しかし、傷んだ肌の応急対応が出来た後も、化粧品のつもりで使い続けると、ステロイド剤やピーリング剤の誤使用と同じ様な悲惨な結果をもたらします。

以上、“tomo”様のメールから半分は推定で少し踏み込んだ視点でアドバイスをしてみました。
医薬部外品は全成分が表示されないので判らないところがあります。
また例え全成分が表示されたとしても、どのように配合され使用されているかまでは判りません。

きめが細かくなったように見えたというのは、尿素の働きかも知れませんね。
もしそうであれば、けっして美肌作りのために使用すべきものではありません。
緊急避難のための医薬品的なアイテムとしてみるべきですね。

>  それは、外側は、乾燥やほこりなどから皮膚を保護し、内側は水
>  分や栄養分を蒸発させずに潤いをキープするというものです。
>  こういった、肌を保護してくれるようなものはサッポーにはあります
>  か?もし何かあれば、紹介してください。

この“保護”という働きが上にお書きになった役割を指すものでしたら、それこそ日々のスキンケアそのもののことです。
サッポーシリーズで言えば、乾燥から保護するのが乳液やクリームです。
紫外線から保護するのがプロテクトベースであり、パウダリーファンデーションです。
“水分や栄養分を蒸発させずに潤いをキープする”というのは“保護する”のと同じことを言い換えているだけですね。

 
 

参考:医薬部外品扱いの化粧品は良い!?良くない!?

 
 
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医薬部外品扱いの製品は化粧品と同じように店頭等で簡単に手に入れることが出来ますが、けっして化粧品ではありません。ところが近年の傾向として、化粧品とどう違うの?…といった医薬部外品扱いの化粧品が一部ではありますが、普通に見られるようになりました。

化粧品の全成分表示が法制化された時にも、一部の化粧品が医薬部外品にわざわざ扱いを変更しました。

何故でしょう。
一部の製品群だと信じておりますが、次のような理由から医薬部外品の認定を受けていると想像したくなるものが見られます。

▼ 医薬部外品、薬用○○、の表示が販売に役立つ

医薬、薬と言った言葉が何となく肌に良いイメージを与えることがあるからでしょう。
全ての人がそう思うかどうかは大いに疑問ですが、一定の割合でいらっしゃるのではないかと思われます。
医薬部外品、薬用‥の名を使用するが、その目的はあまり表示せず、積極的にアピールするのは化粧品としての役割にする‥といった良いとこ取りが出来るのはセールス上効果がある、といったところでしょうか。

▼ 医薬部外品扱いにすると全成分を表示しなくてよい

2001年の薬事法改正では、化粧品だけ全成分表示が義務づけられました。
なぜか医薬部外品はその対象になりませんでした。
化粧品とは目的が違うからかも知れません。
しかしこのことで全成分を見せたくない?化粧品が、一斉に(一部ですが)医薬部外品に扱いを変更したように見えました。
たまたま偶然が多数重なっただけかも知れませんが..。(^_^;)

上の二つはそう罪のないものが多いかも知れません。しかし次のような例は、そんなに多くないと信じますが、罪は深いでしょう。

▼ 一時的に美肌効果を見せる‥あとは知らない!?

尿素も使い方によっては美肌作りの敵になってしまうのですが、同様に角質剥がれを促進する成分(ピーリング剤等)が利用されていると、傷んだ角質の肌はターンオーバーの亢進によって、一時的に肌がきれいに見える時期が速効で現れます。
しかし、これは肌が良き生長をした結果ではなく、未熟な細胞が次々と角化してきれいに見せているだけです。

これは後々悲惨な結果をもたらします。
このような医薬部外品としての目的とは異なったところで、使用成分が利用され、販売促進のために利用されていたら……これは恐いことです。

医薬部外品の悪口を言うような説明になってしまいましたが、正当な目的のために、正当に案内されている製品が医薬部外品の大部分ですので、けっして誤解のないようにしてください。

でも健康な美肌作りが目的である化粧品と異なることは事実。
ここは一つ消費者として明確な視点を持っておく必要がありそうです。
サッポーの視点を紹介します。

新商品には注意!

化粧品と同じようにロングセラー商品は信頼できます。
すぐ消えていく新商品には、一時的な効果だけを見せて販売しようというものが多い。
(もちろんこれからロングセラーになる本物もあります。)

医薬部外品の目的を知り、使用目的の一致を確認する

医薬部外品として認められる目的は下に記す四項目です。
これらの項目と、その製品を勧めている目的が一致しているか確認出来れば、まず大丈夫ですね。
妖しげなのは医薬部外品の目的が出てこないものですね。

※医薬部外品の目的(認可を受けた理由)

  1. 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
  2. あせも、ただれ等の防止
  3. 脱毛の防止、育毛又は除毛
  4. 人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみ等の駆除又は防止

これを化粧品様の顔を持つ医薬部外品に言い換えると、

ニキビ、肌荒れ、かぶれ、しもやけ等の防止、肌の殺菌消毒、ひび、あかぎれ、あせも、ただれ、うおのめ、たこ、手足のあれ、かさつきの改善、あせも、ただれの防止、すり傷、切り傷、刺し傷、かき傷、靴ずれ、傷口の消毒や保護……

といったものです。

“tomo”様が心奪われた商品も、上のいずれかの目的が医薬部外品としての効能なのですね。

 
 
 
 
S》》 いかがでしたか?
“tomo”様がご覧になった商品の輪郭、だいたい掴めてきたでしょうか。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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