化粧品を使用しないケア…経過のご報告

 
 
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サッポー先生
今回は、サッポーのお客様と美肌塾のスキンケア相談員のやりとりをご紹介します。
いつものサッポー美肌塾では知ることの出来ない、肌を育てるノウハウが随所に隠れています。
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ご紹介する “naho”さんは、1年前にピーリングジェルとめがね拭きクロスによる洗顔で、一気に肌の調子を崩され、その後も回復せず悪循環を繰り返されていたご様子でした。

今年の3月(註:この講義は2005年4月末発行)が、サッポーとの出会いでしたが、その時はサッポーのあの優しいソープさえ使用できないほどの状態でした。

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肌が育つ方向のケアに、マイナスからのスタートです。
一番難しい最初の一歩を踏み出されようとしています。

美肌が育つケア、応用編として参考にしていただければ幸いです。

 
 

石けんさえ使用できないのでクレンジングクリームとすすぎだけの洗顔に

 
 

■ “naho”さんのご質問・相談と
美肌塾スキンケア相談室K.Sからのアドバイス返信

>  K.Sさん、こんばんは。
>  先日は とても丁寧で分かりやすいお返事 とてもうれしかったで
>  す。
>  ありがとうございました。

>  あれから 言われた通り、洗顔フォームでの洗顔もお休みし、朝
>  晩とも素洗いで様子をみています。
>  仕事日は クレンジングクリームで丁寧に落とし、その後も素洗い
>  にしています。

ご使用になったクレンジングクリームはサッポーのですね。
石けんは使えなくてもサッポーのクレンジングクリームが使用できるなら、肌改善の方策が一つ増えます。
また、ご使用のクレンジングクリームがサッポーと同種のものであれば、同じことが言えます。
化粧するしないにかかわらず、石けんが使用できない状態でも、一日に一度クレンジングクリームで優しくマッサージしてあげることは、肌上の酸化物を落とすのに役立ちます。
肌の育つ環境が一歩前進です。

化粧を落とさない朝を含め、夜と合わせ二度行えばさらに良しです。
微妙な差が大事なときなのに、アドバイス不足でした。

 
 

肌に何かが残っている感覚……無意識の角質剥がし

 
 

>  クレンジングクリームのヌルヌル感って、初めはそうでも、お風呂
>  に入ってるうちに、風呂内の蒸気でだんだん自然に取れていくも
>  のなんですね?びっくり&新発見でした。

>  今までは 肌上に少しでも何かが残ってるんじゃないかと、せっせ
>  と何かで落としてきた気がします。オイルクレンジング&固形石鹸
>  の組み合わせは、すごい脱脂力ですよね……。これを4年くらいつ
>  づけてました……。
>  とりあえず これから脱出できただけでもかなり助かったと思いま
>  す。サッポーのHPを読んで実感しました。

洗浄剤を使用しないタイプのクレンジングクリームは肌にクリームが残りますが、これは皮脂と同じで40℃前後のお湯に浸かっていると、どんどん溶けていくのです。
さっと溶けるわけではないですが、流れていくのですね。
しかしうっすらと肌に残っています。
これはいいことなんですね。
特に今の過敏になっている“naho”様の肌にとっては頼もしい味方です。
肌が反応しない化粧品代わりになるものです。

しかし40℃前後のお湯といっても、長湯は肌上の脂質を溶かしすぎるので逆効果になります。
台所仕事などでも出来るだけ湯温は水に近くした方が手荒れしにくいのは、これと同じ理由ですね。

 
 

痒み……過敏な肌は少しの刺激でも過剰な反応をする

 
 

>  顔のかゆみは「髪の毛1本ふれただけで飛び上がるくらいムズム
>  ズ」この状態からは少しはマシになりましたが、頬とフェイスライン
>  はまだかゆみはあります。
>  つい掻いてしまうと、じんましんのように赤くなってしまう時もありま
>  す。

紫外線と春の風に注意すれば、気温は随分肌にとって過ごしやすい状態になりました。
化粧品を使用していなくても、肌が育つ環境はある程度良い環境といえます。
着実に肌は安定の方向に向かっているようですから、これからも今の配慮を継続しましょう。

今の角層状態で掻く行為は、強い危機の連絡を肌の毛細血管網に伝えることになります。
血管を拡張させ、血液成分を出し充血させ、防衛体制を取り始めるので、掻くのはやめてくださいね。
育った角質を作り安定させないといけないときなので、是非「‥うん」とこらえて、掻く以外の方法で痒みを納得させましょう。

 
 

角質が未熟で乾きやすいと感じる肌の違和感

 
 

>  ただ、肌が少し太ってきたような気がします。これっていいことです
>  か?
>  顔の皮膚って元々もっと分厚かったんだ……と思い始めました。

角質剥がれが亢進状態にあった肌が、角質を大切にするケアに切り替えると、未熟な角質で乾きやすく剥がれやすい体質を持っていても、それなりに居残って肌を守っているわけです。
しかし、乾きやすい角質の層であることに違いはありませんから、柔軟性は乏しいため、肌の感覚としては厚くなったような感じを受けます。
事実、厚くもなっているわけです。
このようにして肌は自ら、次に角化する細胞が育つように必死の環境作り(バリアー力強化)を行っているわけですね。

化粧品が使えるようになり、保湿・保護のケアが出来るようになると、同じ状態の角質層でも保湿されて柔軟になり、皮膚へのフィット感がアップするので見た目も良くなり、厚みも感じさせないものとなります。
そして肌の育つ環境としては、より充実した環境にもなるわけです。
最初の一歩、もう少しの辛抱かもしれませんね。

 
 

日本人は洗い過ぎ?清潔好き?

 
 

>  人間の顔って そんなにセッセと洗わなくても大丈夫なん……です
>  か?
>  日本人は顔を洗いすぎ とよく言うみたいですが。
>  K.Sさんは どう思われますか?

肌を衛生的に保つのには、特に何か変な汚れでも付けない限り、毎日お風呂に入り、ジャブジャブするだけで十分に清潔です。
特に日本の水は地下水にしろ、水道水にしろほぼ軟水と言える水なので、肌の汚れを取る能力は高いのです。
石けんや洗浄剤を使用しなくても、十分に清潔さを保てるのですね。

しかしより良い美肌を求めるには、酸化した皮脂をもう少しきちんと取り除いた方がより良い状態を目指せるわけです。
また衣服を着ることのない顔の肌の場合、傷みを少なくするためと飾るために、油性のスキンケア製品、ベースメイク、メイク製品を使用します。
これらは酸化するので肌上の酸化物が増えます。
角質層の傷みを少なくするためのスキンケア製品ですが、時間の経過とともに、角質にたいするマイナス要素も増えてくるわけです。
するとこれらの酸化物を取るとなると、お風呂に浸かるだけでは無理です。
そこで洗浄剤を使用することになるわけです。

この時の洗顔が適切であるか否かによって、肌はより美肌に向かうか、その逆の方向に向かうかが決まると言ってもいいくらい微妙な分岐点を作ります。
ここで間違うとより良くするはずが、悲劇の拡大になってしまうわけです。

日本人はもともと清潔好きな国民性なので、洗うことが好きです。
それに加えて、使用する洗顔料や、洗浄剤の性質が便利なものに大きく変化してきました。
その結果、角質を剥がれやすくする洗浄剤を使用する割合が増えています。

このことに関し、女性全般と、若い世代の男女共通に、特に乾燥しやすい肌が増えているという統計データが示されていますが、その理由について、洗浄剤の変化の与える影響が大きい‥と専門家の間では推定されています。
しかし、この因果関係の統計データはありません。
調べるのが困難なのでしょうね。

朝シャンをする若者が増えたように、洗いすぎる傾向のある国民性であることは確かなようですが、洗浄剤の変化がその結果をより助長しているのだと思われます。

 
 

肌が育つケアが見せる一過程……角栓の姿

 
 

>  顔中の毛穴から飛び出ている白い細長い角質片は、今はつけっ
>  ぱなしですが、肌が太ってきたら 自然にポロっと取れていく気が
>  してきたのですが、今は我慢我慢ですか?

未熟な角質は、角質と角質をつないでいる細胞間脂質(セラミド等)を分解する酵素の放出が不十分なため、さらっと剥がれずに肌に居残っているのです。
本当の意味で太った肌、成熟した角質になってくると、脂質分解酵素により、肌最表層にいたると、お風呂に入って一撫でするだけで自然に細胞単位で剥がれていくものなのです。
これが本来の角質細胞の垢としての剥がれ方です。

剥がれずにいる視認可能な角質片は角質細胞一つではなく、たくさんの角質細胞の塊です。
これらが角栓となって皮脂詰まりを起こす原因になる場合、別の対処が必要ですが、そうでない限り、けっして無理に取り除こうとしないことです。
角質片はしっかり働いている角質とも繋がっており、取り除くとそれらをも道連れにさらに大きな単位で剥がれていきます。
これでは肌が育ちません。

自然に取れていくのを待ちましょう。
我慢我慢ですね。

>  とりあえず、今はこんな状態です。また、お手すきのときでけっこう
>  なので、お返事いただけたらうれしいです!

いかがでしたか?

私の返信・アドバイスがお役に立てば幸いです。
判りにくいところや、新たな疑問がありましたら、再度ご質問・ご相談下さいませ。

スキンケア相談室 K.S

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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