たばこは肌に良くない? 喫煙と肌の関係

喫煙女性のイメージ画像

本日の講義は、スキンケア相談室に届いた相談を元に、「喫煙と肌の関係」がテーマです。

まずは、こちらをご覧下さい。

1667年 1977年 1987年 1997年 2007年 2017年
男性 82.3% 75.1% 61.6% 56.1% 40.2% 28.2%
女性 17.7% 15.1% 13.4% 14.5% 12.7% 9.0%

JT(日本たばこ産業株式会社)が毎年行っている喫煙率調査からの抜粋です。実際は、年代別に細かく調査されているのですが、ここでは全年齢の平均喫煙率を10年毎にまとめました。

50年前と比較すると、とにかく激減してるのが特徴です。男性は1/3に、女性は1/2になっているのですから。

性別・年齢別に年次推移を見ると、とても興味深い現象も見られるのですが、ここは相談者の意に従い、喫煙と肌の関係をサッポーなりに推考したいと思います。

“Taisuke”さん(男性)の相談

こんにちは。
サッポーを使い始めてもうすぐ半年が経ちますが、かなりニキビも減りそれと同時にストレスも減ってきました。商品が良いことはもちろんでしょうが、こうしたメールによる相談に対する的確なアドバイスのおかげでもあります。 本当にありがとうございます。

今回また疑問に感じたことがあるのでメールさせていただきました。それは喫煙と肌の関係です。喫煙が肌に良くないことは漠然とはわかっているのですが、たばこを吸うとビタミンCが失われ、結果肌に良くないというぐらいの知識しかありません。それ以外にどういった形で肌に影響を与えているのかを教えていただけるとありがたいです。

たばこはしばらくやめていたのですが、仕事を始めてまたちらほら吸いだしたので、せっかく綺麗になり始めた肌にどの程度影響するのか知りたくてメールした次第です。
お返事お待ちしてますのでよろしくお願いいたします。

“Taisuke”さんの気がかりは、もっぱら肌との関連にある様子です。

喫煙される方には、同じく気になる内容ですね。貴重なご相談ありがとうございます。

喫煙の害はどこから

禁煙のイメージ画像

たばこの害が叫ばれ、禁煙が当たり前の世の中になりました。自治体によっては禁煙地帯が作られ、違反者には罰金が適用されるところもあります。本人の健康だけでなく、周囲の健康まで奪うといわれるところが、喫煙率の減少に拍車をかけたのでしょう。

でも、減少したとはいえ、男性では3~4人に1人、女性だと、11人に1人は確実に喫煙者がいます。好きで吸ってる人から、やめたくてもやめられない人まで様々なのでしょう。どのように喫煙を考えたら良いのか、喫煙者・愛煙者を悩ませる問題であるようです。

ここは一つ、美肌塾の特色を出して、サッポーの視点として案内したいと思います。微妙な部分もあるので、サッポーも確たる提示ができるとは思いません。私の場合ならこう考える……といった参考にしてください。

喫煙の害

直接的には呼吸器疾患、循環器疾患、肺癌・喉頭癌などが生命の危機をも生む問題として代表的に取り上げられています。実際には多方面で肉体の損傷を促進する要素をもっているため、関係する病気や弊害を挙げていくとキリがありません。

たばこにはさまざまな有害物質が含まれており、その数は200種類以上といわれ、発がん性物質だけに限っても、50種類以上があげられています。しかもそれらは、非喫煙者と比べると、○倍に発症リスクが高まる……などといったデータ付きです。

喫煙が害に結びつく基本的なところをあげると、

喫煙による活性酸素の増大
  • あらゆる細胞・組織の損傷
  • ビタミンCを大量消費する
一酸化炭素、ニコチン、タールの悪影響
  • 一酸化炭素による動脈硬化の促進と全身酸素欠乏
  • ニコチンによる心拍増加・血圧上昇・末梢血管収縮
  • タールによる呼吸器疾患、癌の発生を促進

このような、良くない要因・要素が様々なトラブル・弊害に結びついていきます。確かに、呼吸器、循環器、血液に影響し、活性酸素の害が……となれば、全ての細胞に影響する可能性があるわけですから、どんな病気に結びついても不思議ではないような気がしてきますね。

といって、喫煙者はみんな不健康で病気持ちで短命かというと、けっしてそう言い切ることが出来ないのも事実です。

さて、それでは肌との関係に絞って、見ていきましょう。

喫煙と肌の関係

喫煙による活性酸素の増大

  • しわの増加、深まり
  • シミ・くすみの発生
  • 肌の老化を促進

たばこの煙にはニコチンやタールだけでなく、過酸化水素が含まれているため、たばこを吸うことは直接活性酸素を吸入し、血液中に送り込んでいる様なものなんですね。そして全身を駆けめぐるわけです。活性酸素はとにかく取り憑いた細胞や組織を壊していくのが仕事ですから、当然肌もその被害を被ります。

この破壊的な活性酸素を穏やかにさせているのが、抗酸化作用を持つ体内で作られるSOD(酵素)やビタミンC・E・P、ベータカロチン等々です。最近ではポリフェノールの方が有名かもしれません。ところが喫煙を続けていると、これらの抗酸化物質がどんどん消費されてしまうわけです。

コラーゲンの生成に関係しているビタミンCを消費してしまうとなると、これはしわが増える要素であり、肌の老化が促進されるのは仕方ないところです。あるいはまた、紫外線による活性酸素がシミ発生の主原因であるように、たばこによる活性酸素の刺激も同様の働きをしても不思議ではありません。ビタミンCにはメラニン色素還元作用もあり、その機能が減じるのですからなおさらです。

ビタミンCのイメージ

喫煙習慣をやめるのが最高の対策ですが、やめられない人はせめてビタミンCを強化して、少しでも活性酸素の害を少なくしましょう。

たばこ一本につき、25mgのビタミンC喪失の目安です。ビタミンCは、失われる量の倍量摂取としましょう。つまり「標準摂取量+50mg×たばこの本数」が、効率を考えると妥当でしょう。

一酸化炭素、ニコチンの悪影響

  • さえない顔色・肌色
  • 新陳代謝の低下
  • 肌の老化を促進

たばこ葉燃焼時に必ず発生する一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬を阻害します。これは身体にとっても肌にとっても損失です。

また、ニコチンは末梢血管を収縮させるので、毛細血管で支えられている皮膚には打撃です。血流が阻害されるわけですから、顔色が暗くなり、皮膚温が低下するだけでなく、肌の代謝活動そのものにブレーキがかけられたようなものです。

喫煙習慣をやめるのが最高の対策ですが、やめられない人はたばこの本数を減らして、一酸化炭素を減少させるしかありません。ニコチンについても同様ですが、ニコチンの少ない銘柄・タイプに切り替えるのも一つの方法です。

いかがでしたか?

愛煙家読者の皆様には、少々耳の痛い内容だったかもしれません。

喫煙が美肌作りの障害であることは、紛れもない事実ですが、どの程度肌に影響を与えるかは、人により様々です。

今回の講義を参考に、今後のたばことの付き合い方を考えてみましょう。

追講:ここ1~2年の動きですが、電子たばこ※が急速にシェアを伸ばしています。昨年(2016年)一気に5%台をシェアし、今年は10%台を超える勢いです。従来のたばこに比べた弊害の少なさが強調されていますが、功と罪がある程度出揃うには、少なくとも10年程度を要すると思われます。サッポーの評価はそれまでお預けです。

※電子たばこ…葉たばこを燃やすのではなく、加熱によって蒸気を発生させ、それを吸引する形式

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • たばこは活性酸素の増大や新陳代謝の低下等、肌に様々な弊害がある
  • ビタミンCをたくさん摂ったり、たばこの銘柄を変えるなど努力が必要
黒板に注目!

編集後記

たばこに関しては、様々な研究が行われているようです。大抵健康被害に関することなのですが、肌にも影響があるなら、ぜひテーマにして欲しいものです。

愛煙家の方にとっては大きな問題ですからね。

「サッポー美肌塾」第221号 / 2005年5月27日 発行


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