洗顔時…薄い膜が張ってるような

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

筋肉や循環器の衰えは正直に現れるものですね。
サッポーは積極的に意識しないと運動やスポーツが出来ない性で、怠け心がすぐに勝ってしまうのです。
ここ一年ほど、全くと言ってよいほど運動をしない生活にすっかり馴染んでおりました。

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ある日終電に乗り遅れそうになって、御堂筋線の長い階段を駆け上ろうとしたのです。
(いつもはエスカレーター(^_^;))
そうしたら、もう少しでホーム!という所で、つま先が階段に引っかかり、思わず両手をついてしまいました。
すぐ気を取り直し階段を昇ろうと踏み出したらまた引っかかるのです。
足を20センチ上げたつもりが10センチしか上がっていないのです。

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普段はバリアフリーや手すりなど、縁のない世界と思っておりましたが、この出来事はショックでした。
何喰わぬ顔で電車には乗りましたが、明日からエスカレーターは使わないと決心したサッポーでありました。

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今回のテーマとは関係ありませんが、肌だけ若くて元気……などというのは甘い。
みんな連動しています。
身体の健康作りも忘れないようにしましょう。

 
 

すすぐ時、肌に一枚膜が張っているような感じが……

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

この感覚は、つい先日ご愛用者の“Midori”さんから戴いた相談なのですが、時々いらっしやいます。
いつも解説をして済ませていたのですが、これは読者に広くお伝えすべき重要な肌からのメッセージだと気がついた次第です。

このメッセージに対する対応を間違えていると、気づかない内に肌が育たないケアに陥っていることになります。


■ “Midori”さん の相談

> こんにちは。“Midori”と申します。
> 恐縮ですが、貴社のクレンジングクリームについてひとつお教えい
> ただけますでしょうか?
> 
> 私はこのクレンジングクリームでの洗顔を試み始めて2・3週間ほ
> ど経ちますのですが、毎晩洗顔の度にどうしても心配になることが
> あります。つまり、クリーム使用の後、石けんで洗っても、どうしても
> 皮膚の上に薄い膜が張ったような感触の洗い上がりとなり、「さっ
> ぱり、つるり」とは洗い上がらないのです。毎日毎日このような「膜」
> を顔に残して良いのだろうか、と強く不安になります。
> 
> 何か私の洗い方が悪いのでしょうか?それとも「膜」が残ることに
> 心配はないのでしょうか。
> 
> ご教示いただけましたら幸いです。
> どうぞよろしくお願い申し上げます。


読者の中にも、このような感覚に覚えのある方が、多数いらっしゃるのではないでしょうか。

「そんなこと感じない。石けんで洗ったあとは、キュッキュッと肌が鳴って、もうさっぱり、つるりのしっとりだよ。」

それならいいのですけどね。

すすいでいる時、すすぎ終わった時、キュッキュッでもなく、ツルンツルンでもなく、何かヌメっているような感触と言うか、肌に何か残っているような、潤んだスクリーンが一枚貼ってあるような感覚の残る場合があります。

 
 

未熟化していた肌が、肌が育つケアを始めた途上に現れる特有の現象

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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まず始めに、サッポーの見立てを。
結論から先にお伝えします。“Midori”さんの心配は全く要りません。

未熟で剥がれやすい角質の肌に現れやすい―あるいは感じやすいと言うべきでしょうか―感覚です。
肌が育つケアを始めた当初に現れやすい状態です。

むしろ肌が育つ良い経緯として捉えましょう。
肌が育ち、より美しくなる歩調に合わせ、消えていく感覚です。

「膜が張ったような」感覚を与えているのは膜ではなく、肌そのものです。
膜と感じている感触は、洗顔後肌が乾いた状態では感じないはずです。
肌が育ち、育った角質が肌を覆うようになると、膜を張った感覚はなくなります。

この膜と感じているもの、何か残っていると感じているものを、きれいさっぱり取り除こうとしていたら、育った角質が作る肌を目指すことは出来ません。
よく育った美肌は望めないのです。

サッポーのクレンジングクリームは洗浄能力のない純なクリームです。
本当はクレンジングクリームと言うより、化粧浮かせクリームと呼びたいところですが、そうもゆかず、名はクレンジングクリームとしています。

註)サッポーのクレンジングクリームは一般に言う拭き取り用クレンジングクリームと同種の製品です。
石けんによる仕上げ洗顔なしに、そのまま化粧していただいてよいものです。

ではスクリーンはこのクリーム?
いいえ違います。
サッポーがお勧めする洗顔方式は、(過敏な肌でない限り)その後に仕上げ洗顔として石けんによる洗顔をお勧めしています。
これでクリームはきれいさっぱり洗い流されます。

ところが“Midori”さんはこの仕上げ洗顔時の肌に、薄い膜を張ったような感覚と、感触として何か残っているような異物感がおありなわけです。

とても微妙な感覚で、説明が難しいのですが、大切なことなので、ぜひ理解していただきたいと思います。
ここを間違うと、せっかくの育とうとしている肌も育つことが出来ません。

 
 

すすぎ洗顔時の肌感触……≪未熟化した傾向にある肌の場合≫

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

未熟なままに角化した角質が作る肌は、肌が育つケアを始めると、洗顔時どのような姿を見せるのかを見て行きましょう。

▼ サッポーの推奨する化粧落とし~洗顔を行った場合

サッポーの化粧落とし(純なクリームで化粧を浮かせる)、及び洗顔(石けんで洗い流す)を行うと、現在のありのままの素肌が現れます。
ありのままの素肌とは、

  • 取れそうで取れない未熟な角質達が取れずに残っている
  • 角質同士を繋ぐ細胞間脂質(セラミド等)がむき出しになる

肌が育つケアを始めてしばらくすると、以前の未熟なままに角化した角質達がすぐに剥がれず、以前よりたくさん肌に踏み留まる時期があります。

半分取れかかったこの未熟な角質達一つ一つは小さいため見えませんが、洗顔直後は水分を含みふやけた状態にあります。
水を含んだ苔のようにヌルッとしたなめらかな感触を与えます。
しかし、すぐに乾きやすいものであり、乾くとこの感触はなくなります。

もう一つの細胞間脂質は固形の脂と考えたらよいものです。
この二つの要素の作る感触が、洗顔直後の肌につるり・さっぱりとした感触を与えない原因であり、膜があるように感じたり、何か残っているように感じる原因です。
また未熟な角質が作る肌の場合、肌表面だけが早く乾き縮むため、違和感を生じ、これもまた違った膜を感じさせる原因となっています。
膜というよりこわばった感覚として覚える人も多いでしょう。

▼ 洗浄力を備えた化粧落とし~石けん以外の洗顔料を使用した洗顔を行った場合

一方、洗浄力を備えた化粧落とし(≒水だけでかんたんに洗い流せる化粧落とし)、そして石けん以外の洗顔料を使用した洗顔直後の肌は、

  • 剥がれかけた未熟な角質達はきれいに取り除かれる
  • 角質同士を繋ぐ細胞間脂質(セラミド等)に界面活性剤が、ぴたりと付着する一方で、洗顔時の水分を肌に留める

このスタイルの洗顔が、成熟した肌であろうと、未熟な角質の肌だろうと、洗顔直後の肌に、つるり・さっぱりとしたみずみずしい感触を与えてくれるのは上の二つの理由によります。
一皮むけた肌?が現れ、しかも表面に爽やかな感じを与える水の湿り気を帯びた状態です。

サッポーが推奨するのはもちろん前者の方ですよ。
でも、後者の方が気持ちよさそうですね。
つっぱり感を強く感じやすい未熟化が進行した肌には、しっとりとした優しさだって感じさせてくれます。
洗顔直後のつっぱり感をあまり感じさせないのですから……。

しかし既にお気づきの通り、後者のように、未熟な角質でも傷み剥がれかけたものは取り除き、細胞間脂質に界面活性剤を付着させ、その場のしっとり感を作ることは、さらに次なる角質剥がれが早く進行する準備をしていることになります。
これでは肌が育とうと努力を続けていても、なかなか成果が上がらないわけです。
ターンオーバーが早まり、表皮の育つ時間が短くなるからです。

それでは、良く成熟した角質が作る肌の場合、サッポースタイルの洗顔でも、“Midori”さんが感じたような、「薄い膜を張ったような」感覚はなくなり、感じることが出来なかった「さっぱり、つるり」の感触は得られるのでしょうか。

見て行きましょう。

 
 

すすぎ洗顔時の肌感触……≪成熟した角質が作る肌の場合≫

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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表皮の育つ時間がしっかり与えられ、よく育った表皮が角化して出来た角質はよく太り、角質が持つべき機能をしっかりと備えた角質(層)です。
サッポーはこのように良く育った角質を「成熟した角質」と呼んでいます。

  • 柔らかく、しなやかで、水分を保持する能力が高い
  • バリアー層としての機能が高く、安定した肌状態を作る
  • 角質層最表層のバリアーとして役目を終えた角質は、角質を繋ぐ細胞間脂質分解酵素を放出し、洗顔時に自らさらりと肌から離れていく

つまり、よく育った肌では、角質の一つ一つが美しいままに役目を終え、洗顔時にはさらりと剥がれていくようになるのです。
剥がれる能力が不十分な未熟な角質のように、剥がれかけてはいるが、尚肌に残り働こうとするような哀れな姿を見せないで済むように育っているわけです。
水でふやけてヌメッとした感触の角質は存在しないのです。

このように良く育った角質が作る肌は、洗顔直後の肌においても、剥がれかけて水でふやけるような角質はないために、「さっぱり、つるり」としています。
むき出しの細胞間脂質(セラミド等)も脂っぽさを感じさせるような存在にはなりません。
その後乾いた肌は、肌自らが潤いを保持しているため、「さっぱり、つるり」に加え「しっとり」しているのです。

註)文中、未熟化した肌、未熟な角質が作った肌とは、次のような状態にある肌のいずれかです。

  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • 過敏肌
  • ニキビが出来やすい肌
  • アトピー、アレルギー肌
  • 肌理が粗い肌
  • 毛穴が目立つ肌
  • 角栓が出来やすい肌
  • 毛穴が黒ずみやすい肌
  • テカリやすい肌

それぞれ程度によりますが、いずれも一つ一つの角質が未熟化した状態の肌が見せる姿です。

 
 
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いかがでしたか?
これで肌が育つケアを継続できますね。
けっして「肌に何か残っている」なんて(そして「それをキレイに落とそう」なんて)考えないでくださいね。

 
 

追伸―サッポーのクレンジングクリームについて

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

“Midori”さんのお尋ねは、そもそもクレンジングクリームのことでしたね。
でも、原因はクリームではなく肌そのものでしたので、クレンジングクリームについてはほとんど触れていませんでした。

▽ サッポーのクレンジングクリーム

容易に洗い流せる便利なクレンジングクリームが多くなっています。
クリームやオイルに洗浄剤(界面活性剤)を追加した製品です。
サッポーのクレンジングクリームは洗浄剤を配合しない※純なクリームです。
だからすすぎ洗いしてもクリームが肌に残ります。
それらをすっきり落とそうと思えばさらに石けん洗顔が必要となります。
※成分中の界面活性剤はすべて乳化剤として配合しているため、肌には洗浄剤としての影響を与えない

不便といえば不便ですが、肌に界面活性剤を残さない化粧落とし法であり、洗顔法になっています。
角質の剥がれやすさを作らないためです。
肌(表皮)がよく育つためにはとても大切な、譲れない部分です。

▽ 肌が育つ秘密 ―サッポーのクレンジングクリーム・隠れた効用

サッポーのクレンジングクリームは洗浄剤を使用していません。
化粧や汚れを馴染ませ浮き上がらせるために12種類の油脂を使用しています。
クリーム化し、水相の構成もしっかりあるので、水溶性の汚れも同時に馴染ませることができ、効率よく肌の負担が少ない化粧浮かせ法として完成しています。

そして隠れた素晴らしい効用が、溶けにくくなってこびりついている酸化皮脂・酸化油脂を浮き上がらせてくれることです。
柔軟で水分の多いよく育った肌についた酸化油脂は簡単に洗い流せるのですが、改善したい肌ほど硬くてこびりつきやすいのです。
といって洗い流せる溶解力のある洗浄剤を使用していては、角質はがしに繋がります。

改善を必要としている肌には、夜だけでなく、朝の洗顔時にもこの純なクリームでのマッサージをお勧めしています。

 
 
 
 
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ハイ、今日の授業はこれまで。

 
 

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