「早春の気候が仕掛ける罠」に注意 Part-2

 
 
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サッポー先生

いよいよ3月、春ですね。
(※この記事は2006年3月に配信されたものです)
3月は「三寒四温」ではなく、「温・雨・風・寒」が四日周期で繰り返すような、慌ただしい天候の変化がある季節と案内しておりました。

暖かくなり、少なくとも肌環境は良くなっているはずなのに、なぜか春はトラブルが多くなります。
その理由は様々に推定されるわけですが、この様な天候とも、目に見えない密接な関係があります。

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前回の講義では「早春の気候が仕掛ける罠」として、3月のご注意を申し上げましたが、「何となく判ったようで、実際には判ってない!?」とご不満の声もお聞きしてしまいました。

もう少し視点を明確にしましょう。

 
 

暖かくなったからと油断するな!……スキンケアは完全冬型で

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

日を経るにつれ、陽射しを暖かく感じる……この感覚は嬉しいものです。
ところがその実態は?

  • 昨日寒かったのに、今日は暖かいな。春だな。
  • おや、雨が降りそうだ。と思ったらもうポツポツ降り出した。
  • 雨は上がったけど風がある。寒いとはいわないけど、案外冷たい。
  • 今日は意外と寒い。もう少し厚着しておくのだった。
  • 昨日寒かったのに、今日は暖かいな。春だな。

むりやり並べるとこんな感じですね。
こんな天気を日毎に繰り返しながら、春が進行していきます。

そして、室内はまだしっかり暖房された環境です。
そして、たいていは密閉型の乾燥する暖房システムです。

3月は1月・2月に比較して、最低気温、最高気温ともに平均して3度ばかり暖かくなっているだけです。
でも、それ以上に春を感じます。
身体がその様に反応してしまうのです。

でも、肌(角質層)はそうではありません。
肌の感じている現実と、私達の感覚や意識は相当にずれているのです。

身体を守っている私達の肌(=バリアー層)は死細胞の層です。
身体の衣服として完成したものなのです。
平均して3度ばかり気温が高くても、受ける乾燥ダメージは真冬と変わりません。

それだけではありません。
天気は暖かくなったり、湿ったり、風が吹いたり、また寒くなったりと肌の環境がコロコロと変わります。
そして室内の暖房は変わらないのですから、より乾燥ダメージを受けやすい環境だと考えた方がいいのです。

★ ポイント

スキンケアは真冬だと思って通した方が良い月、これが3月です。
多少べたつく日があったとしても、防御の手綱は緩めるべきではありません。

 
 

油断するなと言っても油断が生じる……意識・感覚のずれ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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3月、そして4月も、常識的なケアが出来たら肌管理は合格の季節です。
ところが、常識の基準が微妙にずれる季節なのです。
意識してるつもりが、結果としては意識できていないケアになっています。
意識や感覚にずれが生じているのです。

気温や乾燥は前段で説明の通りです。

  • 肌が湿った後に乾く時、角質は効果的に乾燥ダメージを受ける
    晴れ・雨・風・暖房……想像してください。
  • 平均3度の気温上昇を身体はずいぶん暖かく感じるが、角質にはちっとも暖かくないだけでなく、より乾燥しやすい状態
  • 一日の気温差が拡大し、室内との気温差も合わせると、肌表面はますます乾燥しやすい環境が作られる
  • 最大の罠が風。すごく冷たく感じていた風が、気温が3度上がるだけでずいぶん優しく感じる。僅か3分でもコートの襟を立てていたのが、10分くらい平気で風を受けるようになっている。

次に紫外線を見てみましょう。

  • 春の陽ざしは優しく、気温は低いのにとても暖かく感じる。
  • 3月の紫外線量は9月の紫外線量より多い。

いかがです。意外に思われましたか?

これは気温の低さが、感覚を麻痺させているからです。
9月の紫外線に対してどのように対応していたかを思い出してください。
そして感覚が起こすずれに意識が惑わされないように、ケアにおける紫外線対策のレベルを見直し、新たにインプットしておく必要があります。

 
 
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以上、少しくどくなりましたが、「早春の気候が仕掛ける罠」に嵌る人は多いだけに、繰り返し案内いたしました。
罠とは「罠に嵌っていることに気づかせないこと」のようです……。

 
 
 
 
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いかがでしたか。

“春は季節の変わり目”という視点で、様々な注意が案内されているのを見ることがあります。
でもこれではあまり具体的な留意点が見えてこないですね。
やはり「肌が育つ」という視点で見るべきだと、サッポーは思います。

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自分の肌だから、自己中心的に見ていたらいいと言うものではなく、春のケアは、他人の肌をケアしているが如く、他の人を思いやるような視点が必要なのかもしれませんね。

良い春をお過ごし下さい。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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