再確認・美肌術三原則 「化粧品を知る」 Part-3

桜の花とかけて「サッポーの肌が育つケア」と解く 6

 
 
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サッポー先生

サッポーの『美肌術三原則』、今回は「化粧品を知る」の3回目、最終回です。

  1. 肌を知る (誕生・成長・完成(=死)・別れ)
  2. ダメージを知る (肌にストレスを与える環境を知る)
  3. 化粧品を知る
    (肌が育つ環境を作る・肌が育つ邪魔をしない化粧品)
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少し角度を変えた視点で、エッセンスをお届けしています。
こだわりを捨て、白紙で普段のスキンケアを見直してみましょう。
常識だと思っていたスキンケアに、意外な非常識を発見するでしょう。

その時あなたの肌は、もう一段高い育ち度の肌を目指し、育ち始めます。
桜の花は散り、今は新緑の葉が目にまぶしい季節となりました。

 
 

化粧品を知る : 化粧品個々の役割と、肌が育つケア
  ~ 肌を洗浄する化粧品

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

先に結論から見ていきましょう。

▼ 洗浄剤選択の視点

  1. 肌に界面活性剤の残らない洗浄剤であることが、安定した肌の育ちを保証する。
  2. 角質を傷めず、溶かさず、取り除かず、汚れのみ取り除く洗浄剤が肌に育つ時間を与える。

でも、これだけでは製品選択の視点にならないですね。
次のような疑問だって湧いてきた方がいるかもしれません。

  • 界面活性剤は肌に良くないの?
  • 古い角質、余分な角質は取り除かなくていいの?

これらの疑問に応えながら、もう少し視点を確かなものにしていきましょう。

肌の洗浄は二つの場面が想定されます。
一つは化粧を落とす時の洗浄。
もう一つは、いわゆる洗顔です。
しかし、一つの洗浄用品で化粧も落とし、同時に洗顔も済ませることが出来る便利な洗浄剤もあります。

何れにしても、肌の洗浄用品は洗い流すものだから、汚れさえ落とすことができたらよいのではないか、と考えて良さそうなものです。
ところがそうではないのです。
汚れだけでなく、角質を取り除いたり、剥がれやすくしている場合が多いのです。

洗浄には、界面活性剤が洗浄力として使用されます。
界面活性剤は様々な働きをする化粧品を作る上で、なくてはならないものですが、洗浄剤として働くように使用された場合、その界面活性能はこれから働くわけで、様々なものにくっついて作用することが使命となります。

化粧汚れを始めとした様々な汚れにくっつく一方で水分にもくっつくわけです。
この様にして、様々な汚れは全て水に溶けて洗い流されていきます。
これが洗浄の原理です。

ところがこの時、洗浄剤として使用されている自由な界面活性剤は汚れだけにくっつくわけではなく、肌にもくっつきます。
いわゆる水と油脂分にくっつくのが界面活性剤の特性ですが、角質と角質を繋ぐ細胞間脂質(セラミド等を言う)と結合するわけです。

これが角質を取り除く働きとなります。
さらに問題はその後も界面活性剤が肌に残り、働き続けることです。
脂質を溶解し、次の洗顔時に効果的に角質を剥がれやすくする下準備をしているわけです。

この様に界面活性剤が肌についたからといって、毒性が働き悪さをするというのではありません
ただ洗浄剤としての働きを続けているだけです。
このことがターンオーバーを速め、角化が促進されるために、表皮が育つ時間を奪っているわけです。
次第に未熟な角質のバリアー層が形成されていくことになります。

ところが唯一、洗浄剤として使用されても、肌に残らない界面活性剤があります。
それが石けん、アルカリ性の石けんです。
多くの水と触れることにより、アルカリ性の性質が消えると、界面活性能も消えてしまいます。
界面活性剤ではなくなるのです。

「それなら、石けんで化粧も落とせたらベストね。」と言えそうです。
しかし、残念ながら石けんの洗浄機能ではベースメイクやメイク製品は綺麗に落とせません。
‥‥それならどうする?
サッポーの選択視点をご紹介しましょう。

▼ 洗浄剤選択の視点

  1. ベースメイクやメイクによる化粧汚れは、洗浄剤(界面活性剤)を使用せずに、純なクリームやオイルでのマッサージでなじませ、肌から浮き上がらせておき、拭き取るかすすぎ流すことによって取り除くと、肌に界面活性剤が残らない。
  2. このあと、仕上げ洗顔として石けんを使用すれば、さっぱりと洗い上がり、これもまた肌に界面活性剤が残らない。

「なるほど!」となるわけですが、ここでまた問題点が出てきます。
「化粧を浮き上がらせるためのクリームやオイルには、洗浄剤が配合されているものも多いが、どうして見分けたらよいのか?」という問題点です。
見た目では判りませんからね。
同じクリームやオイルに見えます。
成分を詳しく知らなくても、洗浄剤が配合されているかどうかを見分ける、簡単な方法をご紹介します。

▼ 洗浄剤選択の視点

  1. すすぐだけで「洗い流せる」と案内されているものは、洗浄剤が配合されているものです。すすいでも肌にクリームやオイルがヌタリと残るものが洗浄剤の配合されていない製品。

この点について、「洗い流せる」等の案内表示がないものは、実際に使用することによって確認することになります。

 
 
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以上をもって、肌の洗浄剤についておよそのところを判断できるようになりましたでしょうか。
この他に蛇足を持って付け加えるならば、この様な組合せで製品を選ぶ際の、個々の製品優劣の見極め方です。

しかしこの点について話し始めると長くなりますので、また別の機会にすることに致しましょう。
結論は肌の育ちが階段を昇るように続くことです。

 
 

化粧品を知る : 化粧品個々の役割と、肌が育つケア
  ~ 肌を適切な状態に整える化粧品

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌を適切な状態に整える化粧品とは、保湿することを主たる目的にした系統のスキンケア製品です。
化粧水や美容液などが代表的なものです。各社が様々な名前を付けて用意しています。
サッポーは「整肌」製品と呼んでいます。

肌(角質層)を良い状態に保つこと、すなわち肌を適正に整えることは、表皮細胞が育つ上で大切な環境条件を整えることになっているのです。

ポイントとなる論点に絞り、結論から見ていきます。

▼ 「整肌」製品選択の視点

  1. 角質、及び角質層に水分を含ませ、角質及び角質層を柔らかくし、よりバリアー能の高い状態に導くもの。
    保水性能の高い製品、つまり保湿性能の優れた製品。
  2. 角質を剥がれやすくする性能(成分)を持つものは避ける。

いかがでしょうか。

でも、これで製品選択の視点とするには、少し不親切ですね。
ある程度の知識を持たないと、多くの隠れた落とし穴に嵌り込みます。
その辺りを捕捉しておきます。

角質層の保水性を高める(保湿する)ことは、様々な効用をもたらします。
肌が柔らかくなり、しっとりとした良い感触をもたらします。
肌にとって有り難いのは、比熱の高い水分の持つバリアー能が高まることにより、暑さ・寒さ・熱さ・冷たさの優れた緩衝剤となり、皮脂や汗の分泌を、安定した状態に導きます。

ところが、即効的な効果を追求するに過ぎる製品が多く見られます。
良い成果を早く見せたいという供給サイドに安易さがあるのでしょうか。
それとも私達消費者が速効性を求めるゆえでしょうか。

柔らかい肌感触を作る方法として、整肌製品に使用される角質柔軟剤の種類に問題点の多くが見られます。

▼ 角質柔軟剤

サッポーが適切と考える角質柔軟剤は、純粋な意味での保湿成分だけです。
保湿することにより、角質を構成しているケラチン質(蛋白質)が柔らかさを増すものです。

しかし、不適切と言えるものが多く使用されています。
柔軟効果はあるが、柔軟剤と言うより、角質溶解剤、角質剥離剤(ピーリング剤)と呼ぶべきものが使用されている場合です。

レチノール(レチノイン酸)やフルーツ酸(AHA)に代表される角質剥離剤も使用量が少なければ、剥離の一歩手前の角質溶解に留まり、結果角質は柔らかくなるので角質柔軟剤と表現されている場合が多く見られます。

▼ 角質溶解剤≒角質剥離剤

レチノール(レチノイン酸)、フルーツ酸(AHA=アルファヒドロキシ酸)‥グリコール酸・乳酸・酒石酸・リンゴ酸、等々。
そして、サリチル酸や尿素などが広く用いられています。
これらの成分には保湿作用もあるので、保湿剤と案内されている場合さえあるので注意が必要です。

短期的には肌に対する柔軟効果は、一層顕著になるので一度味わうと素晴らしいものに感じます。
しかし2週間、3週間、あるいは1ヶ月といった長い視点で比較すると、次第に肌は未熟化、硬くなっていくことがわかります。
肌が育たないからです。
しかし、その日その日においては、柔らかさを実感できるというわけです。
落とし穴に落ちていることを気づかせない落とし穴なのです。

柔らかい肌、魅力ある響きです。そして肌が備えるべき大切な性質です。
本来は肌そのものがよく育ち、肌そのものが柔らかさを持つことが肝心なのですが、上に説明したように、育つことを脇に置いた柔らかさ作りになっている場合があるのですね。注意しましょう。

肌の柔軟さの効用は、当節冒頭に挙げたことだけではありません。
化粧のりを良くし、汗を肌に貯めず、角質をふやけさせ剥がれやすくなることを防ぎます。
また、皮脂や汗で化粧が崩れるのを防ぐ効用もあります。

上の様な効用は、化粧品の保湿能によりある程度可能なことですし、また見せかけの一時的な柔らかさ作りによっても可能となるものです。しかし、見せかけの一時的な柔らかさ作りでは肌は育ちません。
継続的な美肌を目指すための本質は、肌そのものをよく育った柔らかい角質の肌に育てていくことです。

多くの製品が、一時的な肌状態の良さを作ることに傾いていることに、サッポーは危惧を覚えます。
読者の皆様はくれぐれもこの視点を忘れないで下さい。

もう一つ、「整肌」製品を見る視点をご紹介します。

化粧水や美容液などの肌を整える製品の効用に、肌の触感をよくすることがあります。
さらり感としっとり感が、適度にバランスしていることを誰もが望みます。
しかし、この様な肌に使用した感覚だけを頼りに、これらの製品を選んでいたら、思わぬ失敗をしていることがあります。

▼ 「整肌」製品選択の視点

  1. 一年を通じ保湿能が変わらない性能を発揮する製品。言い換えると、湿度の高い時にべとつかず、湿度の低い環境でも、しっとり感を持たせる製品。

一年を通じ、環境に左右されず高い保湿能を発揮するヒアルロン酸の様な成分もあれば、コラーゲンに代表される様に湿度が高い時に高性能になり、湿度が低下する乾燥した環境では保湿能が低下する成分もあります。
しかし総合的な使用感・触感・仕上がり感の評価はこれらの様々な保湿能力を発揮する成分の組合せで決まります。
これが良いと一概に提示できませんが、夏にべたつきやすく、冬に乾燥しやすい状況を著しく感じる場合は、見直してみる必要があります。

肌の育ち度が低レベルな状況にあるため、夏にべたつきやすく、冬に乾燥しやすくなっている肌も多く見られますから、判定する時は成分だけでなく、肌状態もしっかり考慮に入れる必要があります。

いつも優れた触感を得ることは大切です。
しかしこれだけではいけません。
思わぬ失敗をしないために、さらにどのような視点が必要なのでしょうか?

▼ 「整肌」製品選択の視点

  1. よく育った肌部分で使用感・触感・仕上がり感を確かめることが大切。

べたつく肌部分、乾燥が目立つ部分‥等々、問題のある場所で確かめるのは長期的にも良いとは限らないということです。

例えば、ある製品によって保湿された状態は、肌によってはべたつきと感じる場合があります。
ところが、肌のべたつき感は肌状態によって変化するものです。
肌の育ち度が高まってくれば、皮脂や汗は安定し、次第に同じ製品でもべたつきを感じなくなります。

逆にべたつきを嫌だからと、収斂系、さっぱり系の度の過ぎた製品を使用していると、その場はよい触感を得られても、べたつく肌の改善は進まないばかりか、ますますべたつき度を増していくことになりかねません。
肌が育たないからです。

「今の肌に使用感が良い」というだけで選んでいると、失敗するとはこの様なことを指しています。

大切なのは肌が育つ方向の製品であるかどうか……ということです。
そのためにはよく育った肌部分で使用感を確かめることが、秘訣の一つであると言えます。

 
 
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「整肌製品選択の視点」いかがでしたか。
スキンケア製品の選択には、その場の評価だけではなく、これから育っていく肌を目指す視点も必要だということですね。
今日の美肌か明日の美肌か……の視点です。

 
 

化粧品を知る : 化粧品個々の役割と、肌が育つケア
  ~ 肌をダメージから守る化粧品

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌は鍛えると強くなる筋肉の様な性質は持っていません。
つまり、肌が育つ成果以上のダメージを受けた分だけ劣化し、弱くなっていきます。
衣服の様なものです。

肌が健やかに育ち、高いレベルの育ち度を維持するには、化粧品等を利用して、肌が受けるダメージを少なくしてあげることが極めて大切であることは、読者の方ならよくご存じの常識です。
肌が自らを守る能力には限界があるからです。

代表的なダメージである乾燥と紫外線から肌を守る化粧品について、肌が育ち続ける観点から見てみましょう。
サッポーは肌を守るこれらのケアを「保護」ケアと呼んでいます。

▼ 「保護」製品選択の視点

  1. 乾燥からの保護には油性成分が必須
  2. 角質を剥がれやすくする性能(成分)を持つものは避ける
  3. 紫外線からの保護製品はケースバイケースで使い分ける
  4. 酸化ダメージと乾燥ダメージと紫外線ダメージ(参考)

それぞれの視点毎に見ていきましょう。

▼ 1.乾燥からの保護には油性成分が必須

保湿効果の高い製品も油脂が配合されていないと、乾燥に対する保護効果はあまりありません。

保湿するケアと保護するケアを同じ意味に捉えているケースをよく見かけます。
保護ケアによって保湿効果が高まるので、保護することを保湿すると言っても大きな間違いではありませんが、逆に保湿製品の保護効果は小さなものなので、保湿製品で保湿しておいて、保護のケアはこれでOKと思い込んでいたら、これは悲劇に繋がっていきます。

保湿成分の発達で保湿効果は高くなっているのですが、乾燥した環境では、肌の水分は蒸散を続けています。
何もしないより、少しはましかな‥‥といった違いでしかありません。
触れてみると、しっとりしているので肌が乾燥しているようには思いません。
しかし肌の水分は着実に移動、蒸散しているのです。しっとりしているのは保湿成分そのものです。
皮脂によって水分を通さない膜が作られていますが、乾燥した環境では油性化粧品(乳液やクリーム等)で強化しておくべきなのです。

角質の未熟化が進行し、既にべたつきやすい肌になっている肌ほど、油性化粧品を使用して肌を乾燥から守り、肌が育つケアにしなければいけないのですが、実態は逆のケアをしているケースが目立ちます。
明日のべたつきより、今日のべたつきが……やはり気になるのでしょうね。

▼ 2.角質を剥がれやすくする性能(成分)を持つものは避ける

この部分は前項の「整肌」製品選択の視点と同じです。重なりますので、解説は省略します。
保護ケア製品においても、≪角質柔軟剤≫≪角質溶解剤≒角質剥離剤≫を使用したものがかなり出回っているので、ご注意下さい。
常用すると、肌の育ちはどうしても停滞します。しかも、多くは未熟化が進行するものです。

▼ 3.紫外線からの保護製品はケースバイケースで用意する

紫外線防止能を表すSPF値やPA値を追求するのではなく、肌に対する優しさを常に考慮して、使用する製品を紫外線とつきあう程度に応じて何パターンかを揃えておくことが大切です。

紫外線を浴びることが時々ある‥といった程度の生活スタイルなら、紫外線散乱剤(金属パウダー)を配合した普通のファンデーションだけで十分です。
できるなら、プレスした固形のファンデーションがパウダー密度が高く紫外線防止能も高いので、お勧めです。
しかし、肌が育っていないと、のりが悪くて見映えが悪くなります。
この場合、クリームタイプでもリクイッドタイプでもよいと考えます。
防止能が少し低めだと理解しておけばいいわけです。
多少紫外線を浴びることが多くなる場合は、日焼け止め下地にやはり紫外線散乱剤を利用した製品を用い、ファンデーションと重ね、ダブルガードできたら、まずたいていの場合はOKです。

問題は普段の生活スタイルから逸脱する時の製品選択です。

逸脱とは、例えば多くの時間、強い紫外線を浴びることが予定され、しかも、

  • 多量の汗が予想される
  • 化粧崩れをなんとしても避けたい
  • 化粧はしないが、紫外線はしっかり防止したい

等々です。
この様なケースにおいては、紫外線散乱剤を練り込んだだけのファンデーションや日焼け止め下地製品では、すぐに崩れ始め、紫外線防止力も低下します。

  • 耐水性機能を持たせた化粧崩れしにくい製品
  • あらゆる状況に、安定した紫外線防止能を発揮する紫外線吸収剤利用製品

この様なケースでは、肌に対する優しさは紫外線防止能を維持することの方がはるかに大切です。
そこで便利なのが、耐水性を機能付加した製品です。
またスポーツやレジャーなどで肌が置かれる状況を考えると、化粧直しを頻繁にしなくても安定した紫外線防止能を発揮できる紫外線吸収剤を使用した製品が有利です。

但し、便利で安心だからという理由だけで、夏になると毎日この種の製品を常用するケースが増えてまいります。
サッポーはこの種の製品はいざという時だけにして、普段は利用しないことを勧めています。
なぜなら、肌が育つブレーキになりやすい機能だからです。

耐水機能が付加されると、肌の水分が減少します。
常用すると乾燥肌に傾いていきます。
また紫外線吸収剤使用製品は肌に軽微な炎症を起こさせている場合が比較的多く、気づかないままに常用してシミを作るケースが目立つからです。

といっても、いざという時は紫外線の方がはるかに大きなダメージを与えるので、使用することを恐れてはいけません。
大切なのは常用する危険に気づくことです。

以下、製品選択と直接関係しないのですが、躓き防止のため補足しました。

▼ 4.酸化ダメージと乾燥ダメージと紫外線ダメージ

ダメージから肌を守るケアは大切ですが、どうかすると「このケースでは、どうしたらよいの?」という場合があります。

乾燥や紫外線から肌を守る製品は油性化粧品です。
紫外線を浴びたり、時間が経つとこれらの油脂の酸化が進行し、酸化ダメシーが大きくなるから、この様な「油性化粧品は使用しない」といった判断をしたくなるケースが出てまいります。
しかしこれでは乾燥ダメージや紫外線ダメージはどうなるの?ということになります。

「あちらを立てれば、こちらが立たぬ。こちらを立てればあちらが立たぬ。」というわけです。
紫外線防止だけにこだわる人、乾燥防止に特にこだわりが強い人、そして酸化防止にどうしてもこだわってしまう人……それぞれです。
この様な場合、前項の耐水性機能と乾燥・紫外線の関係、紫外線吸収剤と炎症反応・紫外線防止の関係に対するのと同じ様な判断が必要とされます。

乾燥や紫外線のダメージは、酸化によるダメージよりもはるかに大きいので、常に乾燥防止、あるいは紫外線防止を優先させることが基本です。
乾燥や紫外線の程度によりますが、何れも短時間で急激にダメージが進行する性質です。
一方の油脂酸化のダメージは過激さはありませんが、ジワジワと、常に影響を与えているダメージで、いつのまにかダメージが深く進行しているといったケースが多いのです。

 
 
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以上、「肌が育っている成果が現れ続けているか」という観点で、「化粧品選択の視点」をご紹介しました。
長くなりましたので、もう忘れられたかもしれません。
前回挙げました視点をもう一度案内し、大元の視点の確認と致します。

 
 

「化粧品を知る」視点 : 長い視点で肌の変化を見る

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌が育っているか、逆に未熟化した細胞が多くなっているか……これは次の項目の変化を見ることで判ります。
良い変化は「育っている」ことを表し、悪い変化は「未熟化している」ことを報せています。

  • 肌の硬さ・柔らかさ
  • 乾燥度……カサカサ~ザラザラ
  • 皮脂の過度な分泌
  • 肌理の整合……あらさ
  • 毛穴の目立ち度合い
  • 角栓のでやすさ
  • 毛穴の黒ずみやすさ
  • 皮脂詰まりの発生度
  • 肌の過敏さ
  • 肌に刺激感……ピリピリ・痒み等

ところがこの様な変化は日々の変化としては判りません。
2週間、3週間、あるいは1ヶ月といったサイクルで変化を見なければ、本当の肌の変化であるかどうかは判りません。

使用した時だけよくてもあまり意味がないのです。
良くないケースも多いのです。
つまり、化粧品の真価を計るには、ある程度の期間を経て評価する必要があるということです。
この視点を肝に銘じておきましょう。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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