ニキビに悩む肌の石けん選び

 
 
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サッポー先生

こんにちは、サッポーです。

前回は永年炎症ニキビとの付き合いがある“Kuma”さんのご相談を紹介し、大きな観点でニキビ対策に取り組む視点・姿勢といったところをテーマにしました。

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今回は、その逆にミクロの視点でニキビ対策にスポットを当ててみました。
テーマは「石けん選び」です。

引用させて頂きましたのは、“drumsuko”さんのご相談です。

 
 

ご相談:石けんについて

 
 

■ “drumsuko”さん のご相談

>  HPみました。にきび、脂性、毛穴のつまりで悩んでいます33歳
>  男です。
>  
>  HPは参考になりました。石鹸に興味があるのですが、市販され
>  ている界面活性剤を使用していない石鹸を使えばいいんじゃな
>  いかと思うのですが、どうなんでしょう。無添加石鹸とか、石鹸素
>  地100%の物とか……回答いただけるとありがたいです。頭皮に
>  もたまに、背中にもニキビが出来ます。


 
 

ニキビに悩む肌の石けん選び

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ニキビ肌改善に、洗顔の大切さがよく言われます。

洗い流してしまうものとのイメージがありますが、肌に直接的な影響を与えている重要なケアの一つです。
洗顔に使用する洗顔料選びは、洗顔の巧拙以前の大切なポイントです。

しかし、「洗顔料選びさえ間違えなければよいのか」と言うと、そうではないのですね。
ニキビ肌改善における洗顔の位置を確認しておきましょう。

前回の美肌塾で、ニキビ対策を大きな視点で見た場合、

  • 皮脂が詰まること      ……の解決
  • 炎症を伴う場合があること ……の解決

この二つの問題に対する解決が主要なポイントだと申し上げました。
そしてその取組には二つの方向性がありました。

  1. とにかく今を何とかしなければ……という方向
  2. 将来ニキビの出来ない肌に変えていく……という方向

もちろんサッポーは2の「ニキビの出来ない肌質に変えていく」方向を目指して頂きたいのですが、そのためのもっとも大事なポイントは、

  • 肌がよりよく育ち続けること

この一点に尽きると説明しておりました。

しかしこの一点を満足させるには、

  1. 角質を剥がさない化粧落とし
  2. 角質を剥がさない洗顔料
  3. 角質を剥がさず保湿し、肌を柔らかく整える保湿製品
  4. 角質を剥がさず様々なダメージから肌を守る保護製品
  5. スキンケアに伴う様々な良いケア習慣
  6. 良い食生活・食習慣
  7. 良い生活習慣

……と、上のように関係する事柄は、たちまち拡がってまいります。

それぞれにおいて、ポイントとなる事項は少なく、また簡単なことばかりです。
この様な中で、洗顔料の選び方は、ニキビ肌改善の重要な要素ではありますが、多くの中の一つであることを知っておくことも必要です。

ちょっとした些細なことがネックになっていて、結果としてニキビ肌から脱出できない、といったケースがよく見られます。

 
 
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“drumsuko”さんの場合、男性なので、少しは簡単だと思いますが、基本的な肌に関する事項は女性と変わりありません。

“drumsuko”さん。この様な位置づけで、洗顔を捉えてくださいね。

 
 

長期的な視点:ニキビ肌改善に使用する洗浄剤は石けんが最適

 
 
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肌のバリアー層(角質層)を構成している角質細胞の未熟化が進行していることが、皮脂詰まりの根本原因になっているので、肌が育つことは、ニキビ肌改善を支える最大の要素と言えます。
皮脂詰まりしなくなれば、ニキビは発生さえしないわけですから……。
もちろん炎症も起こらなくなります。

未熟化が進行した肌にとって、角質剥がれを促進しない洗顔料の選択は、肌が育つ上で重要なポイントの一つであるわけです。

しかし、この様な石けんの特性は、何もサッポーの石けんだけでなく、アルカリ性の性質を持つ固形石けんなら、共通の長所です。

>  市販されている界面活性剤を使用していない石鹸を使えばい
>  いんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう。無添加石鹸
>  とか、石鹸素地100%の物とか……

その通りです。

でも石けんとは界面活性剤そのものなのですよ。
不純物が入っておりますが、大雑把に言いますと、100%の界面活性剤には違いありません。
石けんという界面活性剤の長所は、使用することによって水に触れると、アルカリ性の性質が消えて行くと同時に、界面活性能も消滅する点にあります。
つまり界面活性剤ではなくなるのです。
この様な性質を持つのは唯一石けんだけです。

この様な長所があるので、洗顔料にアルカリ性の石けんをお勧めしているものです。
だから無添加石鹸でも、石鹸素地100%の石けんでも、本当の石けんなら何でもいいわけです。

ところが困ったことに、このアルカリ性であることが曲者で、悪さをします。
肌に対して刺激を与えるのです。
誰でも、石けん水が目に入って飛び上がるほどしみた覚えがあるでしょう。
あれがアルカリ性の刺激です。
目の玉の皮膚は毎日傷だらけになっているので、あのように強くしみるのです。

正常な肌部分では、石けんのアルカリ性の刺激など何とも感じません。
ところが、傷がある場合は刺激を感じます。
しかし、肌に使用する場合は目にしみるほどの強い刺激には感じないので、多少の刺激など、こんなものかなと無視しがちです。

しかし問題はしみることではありません。
この刺激が、炎症を促進する働きをするのです。
皮脂詰まりするだけのニキビ肌なら、石けんのアルカリ性の刺激は強い刺激として伝わらないので、問題はないのですが、赤みのあるニキビ、つまり炎症を伴うニキビがある場合、あるいはその様なニキビが出来やすい肌の場合、このアルカリ性の刺激に対しては、自覚する以上に強い刺激として伝わっているので注意が必要です。

ニキビに悩む肌の場合、バリアー層(角質層)を構成する角質の未熟化が進行しており、石けんの弱アルカリ性の性質でも非常に強い刺激と受け止めて、過敏に反応してしまう肌がほとんどだからです。

つまり、よくニキビが出来る肌部位は過敏に反応する肌になっているのです。
もちろん多少の反応から、かなり強い反応まで、様々なのですが、洗ったあとしばらく肌の赤みが増すような場合、それなりの強い反応をしていると見た方がいいでしょう。

この様に、石けんによる洗顔は、ニキビ肌改善における洗顔料として、他の洗浄剤では代わり得ない優れた特性を持っているのですが、刺激を持つため、時には使用しない方が良いというケースが多々あります。
炎症を促進させることは、ニキビを悪化させますし、肌が育つ大きなブレーキにもなってしまうからです。

サッポーの「肌が育つケア」に取り組まれる方にも、「肌が育つケア」を継続し、見事にニキビ肌とサヨナラできる方と、どこかで枝葉対策がいつのまにか主たるケアになってしまう方とがいます。
これでは、いつまで経ってもニキビと縁を切ることは出来ません。

石けんの持つ以上のような長所・短所を踏まえて、石けんを選び、使用していくことがニキビ肌改善のポイントと言えます。

 
 

過敏なニキビ肌:石けん選びの重要なポイント

 
 
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過敏になり易いニキビ肌にとって、刺激のない、肌に優しい石けんを選ぶことは、最重要な選択要素になるわけです。
しかし、その重要な要素とは、無添加でもなく、石けん素地100%でもありません。
もっともっとミクロな要素が重要な影響を与えています。

結論を先に申しますと、ご覧になった洗顔キャンペーンのサイトでも触れられていましたが、石けん選びの重要な要素とは、

  1. 強アルカリである「遊離アルカリ」が存在しないこと
  2. 材料油を構成する脂肪酸の適切な選択と不純物の排除

です。
この二点を満足させた石けんが、刺激の少ない、肌に優しい石けんと言えます。

1. 強アルカリである「遊離アルカリ」が存在しないこと

石けんの持つアルカリ性が刺激の元であると説明しましたが、元々、石けんのアルカリ度は低いものです。
弱アルカリ性といわれるように、肌に使用する石けんは全て似たようなアルカリ度(pH値)に作られています。

ところが強い刺激を肌に与えているのは、この様な表に現れるpH値ではなく、隠れた強いアルカリ刺激があるためです。
遊離アルカリの存在です。
ごくわずかな存在にすぎないのですが、弱アルカリ性ではなく、強い刺激を持つ強アルカリ性なのです。

健常な肌なら、この様なわずかな遊離アルカリの存在など感じることさえないのですが、過敏な肌はこのわずかな遊離アルカリの存在に過敏に強い反応を示してしまうのです。

しかし石けんを作る過程で、どうしてもこの遊離アルカリの存在を許してしまうのが通常の石けんです。

2. 材料油を構成する脂肪酸の適切な選択と不純物の排除

動植物油脂が石けんの材料として使用されますが、これらの油脂は多種類の脂肪酸で出来ています。
ところが脂肪酸の中には、肌に対して元々刺激性の強いものがあります。
健常な肌なら、全く気にしなくていいのですが、過敏な肌には負担の高い刺激となるものです。

例えばサッポーのソープはパーム油とパーム核油を原料に使用していますが、油脂を構成する9種類の脂肪酸の内、害はないが刺激性を持つ、カプリル酸、カプリン酸などは除いています。
また自然の油脂には、微量ですが多くの自然不純物が含まれており、遊離アルカリの存在を許す原因の一つになっています。
食用にする場合と異なり、肌に使用する場合は不要な邪魔者となるため、この様な不純物をきちんと排除したものが良い原料と言えます。

以上の二点について配慮がなされた石けんであれば、過敏さを持つニキビ肌にもかなりの程度安心して使用できるものになります。
しかしアルカリ性であることに違いはありません。
極度に過敏さを増している状態では、やはり過敏に肌が反応することがあります。

この様な時には、石けん洗顔そのものを中止すべきです。
洗顔はすすぎ洗顔だけにする。あるいはサッポーのクレンジングクリームのように洗浄剤を使用しない純なクリームのマッサージとすすぎ洗顔だけにする、といった対応が望まれる状態です。

 
 
S》》

いかがでしたか?“drumsuko”さん。
石けん選びのポイントが見えてきたら、幸いです。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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