美肌にも効果あり!ホルモンバランスや自律神経を整えてくれる、太陽と風の存在

太陽や風がホルモンの分泌に影響?

今回の講義は、太陽と風を受けて美肌を目指そう!という内容です。

「え!?いつもの話と違うのでは?」

その通り、違います。

紫外線は大きな破壊力を持つダメージであり、風は肌を乾燥させる元凶です。ところが、その反面肌にとって素晴らしい効用もあるのです。

美肌塾では、敏感肌を何度かテーマに挙げています。そして、相談室にお寄せいただく相談の多くは、この敏感肌の方からです。それだけ悩みが深い…ということなのでしょう。

アレルギー・アトピー・炎症ニキビ・湿疹・赤み・ヒリヒリ・痒み……等々。敏感肌とは、マスト細胞という免疫細胞が騒ぐようになった肌のことです。

このマスト細胞、真皮層上層の毛細血管周辺に存在していて、何かしらの危険を察知すれば、ヒスタミンを放出します。すると毛細血管が拡張し、白血球を皮膚内部に漏出させる準備を始めます。これが炎症性の赤みです。

漏出が起こると、白血球と化粧品や雑菌等、異物との戦いが始まります。炎症が進み、戦いが終わると膿と一緒に異物は排除されます。

もちろん、敏感肌に陥ったそもそもの原因を忘れてはいけませんが、いつまでも敏感肌から抜け出せない方は、このような免疫システムの不調を起こしやすくなっているのです。

その対策の一つが「太陽」と「風」なのです。どういうことなのか、見ていきましょう。

太陽の光でホルモンバランスが整う

太陽の光を目に入れる

朝起きたら、窓を開け、明るい光を目に入れましょう。直射日光でなくてもOK。これだけで一日のリズムが整います。

朝に自然の光を浴びて体内時計をリセット

この後15時間ほど経過すると、再び眠たくなってきます。朝の太陽光が覚醒⇔睡眠のリズムを作り、日々リセットしてくれます。体内時計という言葉を聞いたことがありますね。

そして、さらにはメラトニンやセロトニンの存在です。

脳の奥深くにある松果体(しょうかたい)からメラトニンというホルモンが分泌されます。これは夜の間にたくさん分泌され、睡眠を促し、身体を休めます。

このメラトニンの原料となっているのが、セロトニンという神経伝達物質です。

私達の神経や心、そして肉体の興奮を抑え、穏やかな覚醒状態を作っています。セロトニンが少なくなると鬱状態になります。極めて重要な働きをしていると言えます。

このセロトニンは太陽の光が目に入ることによって作られます。

昼間も15分以上、出来れば30分、太陽の下で過ごす

上に挙げたセロトニンは、食欲・生殖・運動・体温・呼吸・消化・心臓……などの健康にも密接に関わっています。肉体の健康は、精神の健康に繋がります。もちろん、美肌にも。

目から入った太陽光は、大脳の視床下部を経て、脳幹の縫線核(ほうせんかく)でセロトニンを作るのですが、この視床下部こそ全身のホルモンバランスをコントロールしているところに他なりません。

経験がある方も多いと思いますが、肉体的・精神的ストレスが大きくなると、ホルモンバランスが崩れ、免疫システムが機能低下します。すると身体の不調だけではなく、肌の健康も損なわれます。肌状態によっては、敏感傾向が出やすくなります。

日々生活する中で、様々なストレスを受けるのは当たり前です。これらストレスに抵抗する上でも、セロトニンは重要な役割を果たしているのです。

目覚めの時だけでなく、昼間に15分~30分、戸外で目に強い光を感じ、セロトニンを増やしましょう。

このように太陽の光は、恐ろしい破壊の面と心身の健康を育む慈愛の面を持ち合わせているのです。

自律神経とホルモン、そして外気との関係

「自律神経」という言葉はよく聞きます。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、拮抗する関係で身体の臓器・器官(皮膚も含む)に作用しています。

体温調節・呼吸・血液循環・消化吸収・排泄……身体が持つあらゆる機能に及んでいます。もちろん肌の器官である皮膚にもです。

交感神経は興奮させ、副交感神経はリラックスさせる、というのも聞いたことがあるでしょう。

自律神経は、視床下部によりコントロールされているのですが、ここはホルモンが分泌される場所でもあります。なので、お互いに影響していると言われます。

ホルモンバランスに影響すると言うことは、肌にとって大切な免疫機能にも作用する、ということなのですね。

自律神経が整うポイントは、外気

自律神経は外気に触れることによって、正常に働くと言われています。

外気とは、風・暑さ寒さ・明るさ・暗さです。予想外のものと出会い、緊張とリラックスを繰り返します。

屋外の刺激をうまく利用しましょう

普段の生活において、外気を感じることが少なくなりました。家でも職場でも一年中エアコンが効き、環境が一定に維持されています。これでは、自律神経の正常な働きは望めません。

快適なことは素晴らしいですが、戸外で過ごす時間も確保し、自律神経が大きく揺さぶられる機会を設けましょう。スポーツでも良し、散歩でも良いのです。

アトピー・アレルギーの増加を防ぐ

数十年の間にほどの間に、アトピーを持つ子どもの激増が話題になり、現在もその傾向は止まりません。

この様な症状に悩むのは、子どもだけではありません。アレルギー体質の大人も増えています。

治療にはステロイド剤(副腎皮質ホルモン)が多用され、効果を上げていますが、同時に非常にリスキーな面も持っています。

アレルギーによる炎症を鎮め、ターンオーバーが早くなることで、肌の修復を早めてくれます。肌はきれいになりますが、同時に肌細胞は未熟化しています。

一時的であれば良いのですが、長期間に渡り継続することで、恐い局面を招きます。このような薬の効果は、免疫機能を抑制することだからです。

小さな頃から外気に親しみ、時に自然の厳しさの中で遊ばせることが、自律神経を鍛え、様々なアレルギー症状の発生を減少させます。

いかがでしたか?

太陽と風、違った面が見えてきたでしょうか。スキンケアにも気遣いつつ、上手な付き合いが出来るといいですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 太陽の光を見ると、ホルモンバランスや心身の健康が保たれる
  • 外気によって、自律神経が整ったり、アレルギー防止になる
黒板に注目!

編集後記

普段は注意すべき、紫外線と乾燥の元、太陽と風のお話でした。それぞれ、こんな素晴らしい効果があるのですね。まさに自然の恵み!!

ここは、しっかりスキンケアして、青空の下を謳歌しましょう♪

「サッポー美肌塾」第275号 / 2006年7月19日 発行


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