石けんの長所と短所を考察

 
 
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サッポー先生

こんにちは、サッポーです。

よくいただく質問に、
この○○製品は肌が育つケアにマイナスにならないか?
という種類のものがよくあります。

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原則として、サッポー以外の製品の評価はしないようにしております。
とはいっても、スキンケア製品の選択はとても大切。
アドバイス無しというわけにはまいりませんので、判断基準をお伝えするようにしています。

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このようなご質問の一つで、「石けん製法の優劣&石けんカス」について、“komasan”さんより質問をいただきました。
でも今回はこの質問にお答えする前に、「石けんの長所と短所」を先に押さえておくことにします。

石けんを評価する基礎となる視点がここにあるからです。

 
 

石けんの長所と短所 (肌を洗浄するアイテムとして)

 
 
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石けんには様々な製法があり、それらに基づく様々なコピーや、紹介、案内を見ていると、それぞれに良いことが書いてあり納得できるので、かえって大きな視点を見失い、ミクロの視点でああでもない、こうでもないと右往左往している自分を発見することがあります。

これでは「肌が育つケア」から離れていっても不思議ではありません。

S》》

次回テーマの結論を先に言うと、少々拙いのですが、どのような製法であっても、肌を洗浄するものとして、石けんの基本的な良さは同じだとサッポーは考えています。
また基本的な欠点も似たようなものだと思っています。

この判定は、もちろん「肌が育つケア」が視点となっています。
この視点から一歩でも外れると、もう枝葉の議論になってしまうのですね。
まず幹となる議論を押さえておきたいですね。

S》》

……というわけで、ここは一つ、石けんの素晴らしいところと、石けんの抱える問題点を認識することにし、“komasan”さんの質問は次回のテーマにしたいと思います。

 
 
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▼ 大きな視点で「石けんの長所と短所」を知る

サッポーの「肌が育つケア」の視点で、石けんの長所・短所をまとめると、次のように言えます。

  •  石けんの長所:洗浄後の肌に界面活性剤を残さない
  • × 石けんの短所:洗い上がりの肌感覚として優しさに劣る
  • × 石けんの短所:アルカリ性の性質が肌に刺激を与える

この長所・短所が、肌が育つことに対してブレーキになるか、ならないかに最も大きく関係していることです。
ところが、この説明は案外難しいのです。でも大切な幹となる部分なので、要点のみ簡単に説明しておきます。

≪石けんの長所:洗浄後の肌に界面活性剤を残さないこと≫
≪石けんの短所:洗い上がりの肌感覚として優しさに劣る≫

石けんは、使用しすすぐ過程で界面活性剤ではなくなってしまいます。
つまり洗浄能力を失ってしまうのです。
ところが他の全ての界面活性剤はその性質が消えないため、セラミド等の細胞間脂質にピッタリと付き、洗浄後も肌に居座り働き続けます。

なぜ界面活性剤が肌に付いて居座ると良くないか、幹となる問題はただ一点です。
少しずつ角質の剥がれを促進する要素になるという点です。
だからといって、日々界面活性能の消えない洗浄剤を使用したからといって、目に見えて問題が生じるようなものではありません。
しかし、継続していると、着実にターンオーバーの期間が短くなっていき、つまり、表皮細胞の育つ時間が短くなり、あるところで均衡した状態が続くようになります。
本来の育ち度レベルより、一歩・二歩未熟な細胞で肌が作られている状態で均衡するのです。

しかし、石けん以外のこのような界面活性剤(洗浄剤)の性質も、悪い面ばかりではありません。
既に未熟化が進行し、敏感さの出てきた乾きやすい肌には洗い上がりがとても優しいのです。
肌に付いた界面活性剤が水分を補足し、一時的ではありますが、保湿してくれるからです。
つまり、つっぱり感が少なくて済むのです。
肌の過敏さ程度によっては、この優しさは貴重です。
でも「洗い上がりがよいから」と使い続けていたら、肌の育ち度は良くならないというジレンマに陥ります。

いかがでしょう。石けんの場合、長所が同時に短所を作っている面があるのです。
未熟で敏感な肌には向かないのですね。
読者の皆様なら、どちらを取りますか?
サッポーは、長い視点で見るとやはり肌が育つ点を重視し、石けんを選びます。

≪石けんの短所:洗い上がりの肌感覚として優しさに劣る≫
≪石けんの短所;アルカリ性の性質が肌に刺激を与える≫

石けんが洗い上がりの優しさに劣るのは、前段で説明したとおりです。
でもそれに加えて石けんのアルカリ性が肌に刺激を与えるというのです。

多少の刺激位、肌に悪影響さえなければ、良いではないか……と言いたいところです。
でもこれは、健康な肌の持ち主だけが言えることです。
石けん水が目に凍み、飛び上がるほど痛い目をした経験は誰だってあるのではありませんか?

目が真っ赤になって軽い炎症を起こすように、未熟化が一定以上に進行した肌では、アルカリ性が肌に炎症を起こさせるのです。
赤くなるのはその軽い兆候です。
このような反応を洗顔の度に繰り返していたら、肌は育ちません。

つまり、石けんの使用は肌が育つブレーキになることもあるので、同じ肌でも肌状態によって、石けんの使用範囲は限られてくると言うことです。
ある時はいいけど、ある時は使用すべきではない……このような一面が石けんにはあるのです。

 
 
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未熟化が進行した肌だからこそ、界面活性剤の残らない石けんを使用したいのに、そのような肌状態では石けんを使用すべきでない……としたら、いったいどうすればよいのか?
……これは悩みますね。

でもサッポーは、やはり石けん洗顔をお勧めします。
もちろん使用すべきでない時は使用しないのですよ。

 
 

石けんが使用できずに、「肌が育つケア」といえるのか?

 
 
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肌は多少傷ついても、自らの力で、新しい細胞を誕生させ、見る々るうちに傷口を修復していきます。
そしてやがて元通りの姿になって身体を守るようになります。

肌が育つ良い環境を作る石けんを使用しないからといって、肌が育たなくなるわけではありません。
湯水で洗うだけでも立派な洗浄です。
それなりの良い環境が作られるのです。
むしろ刺激になるような石けんを使用すれば、治るものもなかなか治らなくなるだけです。

問題は傷ついた肌の判断にあると思われます。
怪我をして血が流れているような状態だけが傷ついた肌ではありません。
肌が過敏になり、石けんの刺激に悲鳴をあげる状態では、既に傷ついた肌だと見なさなければいけません。

「刺激のない、石けん以外の洗浄剤を使用すればいいのでは?」

いいえ、肌が育つブレーキになるようなものを、このような時に使用する必要はありません。
ある程度の清潔さが維持できたら、肌が育つ邪魔になりそうなものは一切ない方が肌は良く育つのです。
それには湯水ですすぐだけが一番良いというわけです。

「それで化粧はして良いの?また化粧は落とせるの?」

特別な場合を除き、この様な状態にある肌にとって、洗顔以降に使用するスキンケア製品やベースメイク製品に、肌の洗浄が与えるようなマイナス影響はありません。
化粧をして良いのです。
肌を保湿し、保護するケアは、肌の育ちにとってプラス影響の環境を作ります。

でも、化粧を落とすのにすすぎ洗顔だけでは、余り気持ちの良いものではないかもしれません。
このような時には、サッポーの洗浄能力のないクレンジングクリームで化粧を浮かせ、すすぎ洗いすると良いのです。
石けんで仕上げ洗顔した場合に比べ、洗浄の完成度としては60%かもしれませんが、洗顔としては、80%の完成度だと考えて良いでしょう(数値は例えです)。
マイナスに陥っている肌としては、これ位で十分に肌が育つ環境が確保されるのです。
いきなり、100%の洗浄・洗顔を目指すのは、肌にとってけっして好ましいことではありません。

また、石けん洗顔が使用できない状態だからといって、他の洗浄剤を使用すべきではありません。
洗浄方法について、一歩トーンダウンしたやり方に変えることで、肌が育つケアを続行できるのです。
サッポーは、洗顔のステップダウンと呼んでいます。

 
 
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いかがでしたか?
石けんの持つ長所と短所、しっかり踏まえることができたでしょうか?

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それでは、次回は“komasan”さんの「石けん製法の優劣&石けんカス」について講義することにいたしましょう。
今回の知識を次回まで忘れないにして下さいね。
枝葉末節の議論に陥らないようにするためです。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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