洗髪は髪より頭皮!……か?

今回のテーマは前回に続き、髪のお話ですが、その中で洗髪についての議論を紹介します。

前回の内容確認

 
 

▼ 髪を傷める背景

  • パーマ
  • ヘアダイ
  • 洗い過ぎ
  • 擦(こす)りすぎ
  • 乱暴なブラシの使用
  • 下手なドライヤーの扱い
  • 寝相の悪さによる髪同士の摩擦
  • etc...

▼ 髪を傷めると静電気の影響を受けやすくなる

傷んだ髪は、乾燥しやすいため帯電しやすく、毛母細胞(表皮)を傷める機会が多いため、抜け毛、細毛、薄毛・禿げの傾向が現れやすい。
なぜなら、静電気の発生しない空間が珍しいほどに、現代はきわめて特異な環境といえるからです。

とりあえずの対策としては、トリートメントで髪内部を修復し、保水力を持たせることです。
そして、髪外部(キューティクル)を油脂類でコーティングし、良い状態を維持するケアが日々の基本となります。

静電気は、私達現代女性が抱える髪の大きな問題といえます。

 
 
S》》
サッポー先生

乾燥しやすく帯電しやすい髪を作るダメージや間違ったケア……ということで、様々な問題点の中で、全ての人に関係する「洗髪」から、よくされる議論を取り上げました。

「洗髪は髪より頭皮の洗い方がより大切なんだという話でしょ!」

「どうして、前回の話が出てくるの?」

S》》

ごめんなさいね。
これは美髪に育とうとしている髪が様々な障害に出会う事を大雑把にイメージしていただいて、今回のテーマがどのような位置にあるかをはっきりさせておきたかったのです。

S》》

美肌も美髪も、育つ過程において一つでもボトルネックがあると、好ましい状態には育ちません。
二つ、三つとボトルネックがある場合だってあります。
ということは、ネックとなっているものは全て洗い出し、解決しない事には美髪にならないのです。

あなたの髪が育つのに、ボトルネックとなっている障害は一つだと限定して欲しくなかったからです。

 
 

洗髪は髪より頭皮!……か?

 
 
S》》

洗髪もスキンケアと同じで、「これがいい!あれがよい!」はたくさんあります。
その中で、「洗髪の目的は、髪より頭皮がポイントだ!」……というのがあります。

“髪より頭皮”をインターネットで検索してみると、数千件ものページがヒットしました。(※2007年12月当時)
この様な情報がかなり浸透しているのは確かなようです。

S》》

読者の皆さんはどのように思われますか?

  • 髪を育てるのは頭皮なんだから、髪より頭皮をこそ大切にしないとダメなんだ。その基本はまず洗浄から……
  • 頭皮だって顔と同じ、古い角質や汚れはきちんと落とさないと……、なんと言っても髪の畑になるところなんだから……
  • ふけや痒みは頭皮の洗浄とすすぎにポイントが……
  • 髪や頭に臭いが着くのは洗浄に誤りが……
  • 毛穴付近をスコープで拡大してみると、ほら、こんなに皮脂や汚れが付着して!……
S》》

この様に理由らしきものに並んで、洗浄の話を聞き、“清潔”というイメージが頭皮の役割とかみ合うと、もう堪りません!

「そうなんだ!洗髪は髪より頭皮なのね!」

S》》

……と思い込んでも不思議ではありません。
不思議ではないし、「髪より頭皮の洗浄が大切」だと思ったとしても、それを間違いだと決めつけるものでもありません。

S》》

でも、この様に偏った思いこみがあると、いつか小さな問題が現れ、次第に膨らみ、大きな障害に成長していきます。

洗い過ぎによる弊害です。
頭皮にも髪にも、洗い過ぎの弊害が出てくるのです。

 
 

洗髪の正しい視点とは

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点
  • 髪も頭皮も清潔にしておくことは基本です。
    ただし、“清潔”という解釈を“汚れ一つない、菌一つない状態”として、これを実現しようとすれば、肌は壊れてしまいます。
    洗い過ぎは皮脂を活発化させ、ターンオーバーが早くなり未熟な角質の頭皮を作ります。

    適当な汚れをまとって健康が維持出来るというのが、皮膚という存在です。

  • 頭皮の汚れも、髪の汚れも、少なくとも洗浄剤を使用すれば、取れていきます。
    むしろ汚れを取りすぎない事の方が大切なわけです。
    そして顔の肌と同じ、皮脂や汚れが貯まらない、皮脂や汚れが簡単に取れる頭皮・頭髪に育てていくことが本質です。
    (特殊なスタイリング剤、コーティング剤が取れないのは別問題)

  • ふけや痒みは、そのほとんどが洗い過ぎによって、頭皮の角質が未熟な育ちになっていることが原因です。
    よく育っていたら、ふけのように角質の巨大な塊は出来ません。
    見えない大きさが本来のふけです。
    洗い過ぎは頭皮に不健康をもたらしています。

  • 臭いがあると、洗いたくなるのは自然な感情の流れです。
    常識でもあります。
    また、洗うと一時的に臭いが消えるのだから、洗浄することを疑うこともありません。
    しかし、頭皮や髪に臭いが発生するのは、頭皮に住んでいる常在菌が作り出すにおいなのです。
    においが良い匂いとならず、好ましくない臭いになるのは、皮膚に住み着く常在菌の種類構成がおかしくなっているためです。

    そして、常在菌構成を狂わせる主原因は、洗い過ぎです。
    本来の常在菌が洗い過ぎで復活できず、他の(好ましくない臭いを出す)常在菌が入り込み増殖を始めるから、その構成においてバランスが崩れているのです。

簡単にまとめると、髪も頭皮も“適当に”清潔な状態にあるのが一番いいわけです。
ところが、清潔という言葉が一人歩きを始めると、洗顔と同じで、洗い過ぎ現象が起こり、頭皮も髪も傷めてしまい、かえって清潔を維持できない頭皮になっていきます。

シャンプー剤は、洗浄力を如何に抑えるか毎日使用しても洗いすぎないようにするにはどのようなものであるべきか……この辺りが現代のシャンプー剤の完成度(品質)というべきものです。

 
 

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