化粧品選びの視点…使用経過を見て判断する Stage1.肌は未成熟で、過敏な状態

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

「化粧品選びの視点3」はいよいよ応用編。
今使用している化粧品が、肌が育つ上でふさわしいものか、余り役に立たないものか、それともブレーキとなっているものかを見てゆきます。

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しかし、同じ化粧品でも肌状態によって異なった見映え、感触を与え、時には肌に好ましくない反応を引き起こすこともあります。
このようなことに一喜一憂したり、振り回されていては、よく育った美しい肌に近づいていきません。
適切な化粧品の選択とはならないのです。

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その時々の肌において、肌が育つ過程がしっかり担保されているかを正しく評価・判断することが、最も求められることです。
その時々の見映えや感触を目標にしてはけっして成功しません。
肌の育ち度が高まっていけば、必ず美しい肌として完成します。
健康と強さをも備えた肌として完成します。
その地点をゴールにすることにしましょう。

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そこで、前回ご案内したように、肌状態を以下の四つのステージに分けて見ていくことにします。

Stage1. 肌は未成熟で、過敏な状態
肌の育ち度が未成熟で、きわめて不安定な肌(過敏さを持つ肌)
Stage2. 未成熟さが残る不安定な肌
普段は安定しているが、時に過敏となる未成熟さの残る肌
Stage3. 肌は安定、未成熟な肌の現れが気になる肌
過敏さはないが、見映えや感触で不満な点は多々ある肌
Stage4. 肌は安定、見映え上、感触上申し分のない肌
よく育ち、そのよく育った状態が維持されている肌
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それではまず、ステージ1から見ていきましょう。

 
 

Stage1. 肌は未成熟で、過敏な状態

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌が未成熟であるとは、一つひとつの細胞がよく育たぬままに、角質として完成してしまうターンオーバーが繰り返されている肌状態です。
でもこんな見方・言い方は普通しないですね。
お肌の相談室カウンセラーが解っていれば良いことかもしれません。

しかし、美肌を目指す読者の皆様には、是非ともこの視点を身につけて頂きたいとサッポーは強く念願します。
なぜなら「肌が育つケア」をマスターするのに、とても大切で基本となる視点だからです。

未成熟といっても段階があり、ここではかなり育ち度の低い細胞が肌を作っている状態です。
その尺度を示すキーワードは過敏さです。
未成熟な細胞が肌を作っている間、肌は過敏なのです。
逆説的にいいますと、肌が過敏な状態を示す場合、肌も未成熟な段階にある…といってよいのです。

前置きが長くなりましたが、このような状態の肌を想定して、使用している化粧品との関係を見ていきます。

現象面でいうと、以下のような状態のいずれか、または複数の状態が見られます。

  • 炎症を起こしやすい(~赤みが出やすい)
  • 化粧品にかぶれやすい
  • 洗顔後素肌でいることなど、とても耐えられない
  • 使用できる化粧品が少なくなってきた
  • 冷たく乾いた風をまともに受けたりすると、かぶれたりする
  • 紫外線をちょっと浴びただけで、真っ赤になり退かない

これらの肌には、アトピーやアレルギーの症状が肌に現れている場合や、炎症ニキビがたくさんある肌も含まれます。

 
 

“肌は未成熟で、過敏な状態”ステージでの化粧品選びの視点

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

この状態の肌には、洗顔料に限らず、化粧水だって、乳液だって、ベースメイク製品だって、とにかく肌につけるあらゆる化粧品の肌に合わない状態が、頻度多く見られます。
時には肌に合う化粧品が全くないように思える状態もあります。

このような時、化粧品についてはどう考えるでしょうか?

「この化粧品も、やはり肌に合わないのか……(>_<)」

「この化粧品を使っていたから、こうなったに違いない(~o~)」

「何が合わなかったのだろう?きっとあの成分かな?(-_-;)」

「私の肌にはいったいどのような化粧品が合うのだろう?(=_=)」

「前にこうなった時、今の化粧品に出会って上手くいった。(^_^;)」

「敏感肌用でもっといいのを探してみよう。(*^_^*)」

…………

こうして化粧品ジプシーが繰り返されます。
それでもいつかは良い化粧品に巡り会うのでしょうか?
残念ながら、化粧品ジプシーはまだまだ続きます。
イヤイヤ、ジプシーでも続けられるだけ、まだ良い方かもしれません。

実はこのような肌状態の時は、化粧品探しはひとまず諦めるのが正解です。
なぜなら、原因は化粧品にあるのではなく、肌の状態にあるからです。
未成熟な表皮細胞が角化して作られた未熟で痩せ縮んだ角質が作るバリアーですから、どうしても隙間が出来るのです。
これが乾いてさらに縮み硬くなると、さらに隙間が増え風通しが良くなるわけです。
※“隙間”は異物が侵入しやすい状態を表す例えです。実際に隙間が見えるわけではありません。

つまり、角質層のバリアー能力が極端に低下し、外部から、様々なものが侵入しやすい状態です。
化粧品に配合されている様々な成分も侵入しやすくなっています。
水やウイルスさえ通さないはずのバリアー層であるべきなのに、化粧品成分の侵入を許す状態になっているのです。

肌に合う化粧品探しなど、いったん諦めましょう……といったのはこのためです。

「侵入するって、浸透するのと同じことでしょう?」

「それなら、よく浸透する化粧品はよくないの?」

「良い成分だったら、浸透したっていいのでは?」

浸透神話ですね。
「よく浸透し……」といってるのは、角質層によく馴染みという意味で使われているのです。
角質層(バリアー層)を越えて化粧品成分が生きた表皮細胞組織に浸透したら大変なことなんです。
生命活動を行っている表皮細胞層は生体組織の一部です。
生体にとって外部から入ってきたものは全て異物。
不審な侵入者というわけです。

肌にはアラームが鳴り響き、警戒態勢がしかれます。
毛細血管は拡張し、白血球を含む血漿成分が漏出、いつでも戦える臨戦態勢に入ります。
赤みが作られ、戦いが始まれば、赤みだけでは済まなくなるというわけです。
生体としての防御態勢が敷かれるのですね。
つまり免疫反応(炎症反応)を起こす状態が作られるのです。

どんな化粧品を選ぶか、肌に合うものを探す……などがナンセンスであることを納得して頂けたでしょう。
化粧品のどんなに良いといわれる成分も生体にとっては不審な侵入者以外の何者でもないというわけです。

「すると何もつけない方がいいの?」

「洗顔はどうするの?洗わなくていいの?」

「肌が育つのに化粧品は必要ないの?」

「きっと、過敏になった時の化粧品の選び方があるのね!?」

「化粧品選びの視点」についてお話ししているのに、肌に合う化粧品探しはナンセンスなどといえば、叱られるかもしれませんね。
このように肌が極端に過敏な状態になってしまった時、化粧品が必要ではない……と言いたいのではありません。

でも化粧品成分がバリアー層を越えて侵入してしまう状態では、どんな化粧品に対しても過剰な反応が起きたって不思議ではないのですから、こんな時にあれでもない、これでもないと化粧品を探し回るのは、余り意味がありませんね。

このような場合の適切なケア方法について案内し、この節の結論とすることにしましょう。

 
 

化粧品に肌が過剰な反応を起こしやすくなっている時

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼ 過敏肌ケアの3原則

  1. 肌が過剰な反応(赤み・炎症等)を起こさないことを第一とする。
  2. 肌が反応しない範囲で、洗浄・保湿・保護のケアを行う。
  3. 上記2点を守りながらスキンケアレベルをステップアップしていく。

この3原則を徹底したケアが早く安定した肌に至る道です。
合う化粧品探しなどしている間に肌は安定してきます。
さらに強く美しい肌に育てるのはそれからです。
簡単でしょう?

それではどのように取り組むか、具体的に見ていきます。
ここでは、サッポーの製品を例に取り組み方法を解説します。

※注意点1:文中の「純なクリーム」とは、サッポーのクレンジングクリームのことを指しています。
洗浄剤を使用しない洗浄能力のないクリームです。
洗浄力を持つタイプのクレンジングクリームとはけっして混同されないようにご注意下さい。

※注意点2:サッポーは、肌が育つことをテーマに開発された製品ですが、サッポー製品に限らずとも肌の育ちにブレーキとなる製品でなければ、効果的な取り組みとして参考にして頂けます。

※注意点3:炎症が起こりがちな肌には、肌が反応することの少ないワセリンを化粧品の代用品として用意しておくと大変有効です。

ケアを「洗顔」と「スキンケア」とに分け、肌の過敏さを考慮し、ケアのレベルをステップアップするスタイルで取り組みを説明しています。

▼ 洗顔のステップ

▽ レベル1
湯水による洗顔だけにし、洗顔料の持つ刺激、洗顔料の角質剥がしを促進する要素をなくす。
(肌を反応させない大切さ)
▽ レベル2
朝夜の洗顔時に“純なクリーム”を優しく塗り伸ばし、数分後すすぎ洗顔をする。
石けん洗顔はしてはいけません。
他の洗浄剤も使用してはいけません。
▽ レベル3
朝夜の洗顔時に“純なクリーム”を優しく塗り伸ばし2~3分おいたあと、軽く撫でるようなマッサージをし、すすぎ洗いします。
石けん洗顔はしません。
▽ レベル4
朝夜の洗顔時に“純なクリーム”で1~2分マッサージを行いすすぎ洗顔をする。
機会を見て石けん洗顔を試してみる。
刺激や赤みの増大が少しでもあれば、すすぎ洗顔に留める。
問題なければ、夜のみ石けん洗顔を追加する。
次に朝の洗顔にも石けん洗顔を追加する。
▽ レベル5
サッポーの標準的な洗顔を行う。
朝は石けん洗顔のみ。
夜は“純なクリーム”で1~2分マッサージを行い、すすぎ洗顔の後、石けんにて仕上げ洗顔を行う。

▼ スキンケアのステップ

▽ レベル1
何もつけない。
衣類やその他のツール、及び工夫でダメージ防止に努める。
▽ レベル2
ワセリンにて保護のケアを行う。
不足は、衣類やその他のツール、及び工夫でダメージ防止に努める。
▽ レベル3
保湿ケア・保護のケア・紫外線保護のケアについて、いずれのケアにおいても、肌に炎症反応を起こさない限り、使用できるアイテムを増やしていく。
逆に少しでも反応するアイテムは即使用を諦める。
保護のケアにはワセリンを代用する。
▽ レベル4
標準的なケアを施す。

このようにケアのレベルを肌の状態に応じ、ステップアップしながら、肌の改善効率(育ち度向上)もステップアップしていくものです。
でもこれは、「肌が過敏な時はいつもレベル1からステップアップしていく」という意味ではありません。
可能なレベルから始めてよいのです。

改善途上の肌は不安定ですから、思わぬダメージを受けて肌の後退局面を作ることがあります。
その時は迷わず、ケアのレベルもステップダウンして肌に過剰な反応を起こさせないようにすることです。
短い期間で後退局面を脱し、再びケアのステップアップを可能にします。

  • ケアのステップダウンは素早く決断
  • ケアのステップアップは焦らず、慎重にタイミングを計る

炎症反応を起こさせないことはとても大切なのです。

まず病気の部分をなくす。
次に健康を取り戻す。
次に積極的に肌を育てる。
さらに美肌に磨きをかける。
……こんなイメージです。

この方法だと、比較的短期間に過敏肌からサヨナラできます。

確実に山頂に至る術として、尾根を登っていく方法がありますが、肌が育つケアのステップアップとは尾根を歩き登っていくのと似ていますね。
急がば回れでこの方法が一番早くて確実です。
拙速は一気に谷底に肌を突き落とす失敗を招きます。
そうなると、また肌が育つケアを一からやり直し、育つのを待つことになります。

やがて、角質の剥がれが正常化し、ターンオーバーも正常化していきます。
このようにしてしっかり育った角質が送り出されるようになると、肌に強さと美しさが自然に備わってきます。

取り組みの第一歩は、それぞれのケアをどのレベルからスタートするかを判断することから始まります。
これは自分で判断しなければなりません。

 
 
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次回は今回の続き、

Stage2. 未成熟さが残る不安定な肌
普段は安定しているが、時に過敏となる未成熟さの残る肌

となります。
この状態の肌は該当者がたくさん予想されます。
楽しみにお待ち下さいませ。

 
 

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