化粧品選びの視点…使用経過を見て判断する Stage2.未成熟さが残る不安定な肌

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

前回は、“炎症に見舞われることも多い、とても過敏な肌”の化粧品選びの視点でした。
結論は、化粧品選びよりも、ケアの方法でしたね。
慎重なケアのステップアップと、躊躇なくケアのステップダウンを行うことでした。
化粧品選びというよりは、このようなアップ・ダウンのケアが出来て、肌が育つケアの可能な化粧品が求められるというものでした。

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今回テーマとする肌は、そこまでの不安定さはないが、時々、肌が過敏になり、肌の悲鳴が聞こえることがある。
しかし炎症を引き起こすようなことはない……。
言い換えると、肌の未成熟さの作る弱さが、周囲の環境やダメージの影響を受けて悲鳴を上げやすい状態にある肌です。

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このような状態の肌を想定して、使用している化粧品との関係を見ていきます。
過敏肌の多くはこの部類にあるように思います。

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肌に表れている現象面でいうと、以下のような状態のいずれか、または複数の状態が見られます。

  • 肌の硬さ
  • カサカサ~ザラザラがある
  • 皮脂や汗の過度な分泌
  • オイリードライ肌の傾向
  • 肌理の整合に粗さが…
  • 混合肌の進行
  • 毛穴が目立つ
  • 角栓がでやすい
  • 毛穴が黒ずみやすい
  • 皮脂詰まりがある
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肌の育ち度が低いと、必ず上のいずれかの現象として現れています。
でもこれだけの現れなら、肌が育つケアを続けるだけで、無理なくスムースに解消していくことばかりです。
サッポーはほとんど心配などしません。
心配なのは、現れている現象に戸惑われるからか、肌が育つケアが続かないで、ずーっと同じ状態を続けておられる方が多いことです。

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しかし今回テーマにしている肌はこのような見映えと感触上の問題に加え、肌の過敏さを意識する機会の多いことが必要条件です。

  • 石けん洗顔後の素肌に強いつっぱり感を覚える
  • 突然、肌に刺激を感じることがある……ピリピリ・痒み等
  • いつも使っている化粧品に刺激を感じ不安になることがある
  • 炎症ではないが、顔が赤くなりやすい。なかなか退かない
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前段の現象だけだったら、次回のテーマ・ステージ3の肌、「肌は安定、未成熟な肌の現れが気になる肌」ですね。
ところが過敏さが加わることによって、不思議なことにこの状態から脱することがとても難しくなるようなのです。

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きっと不安や迷い・戸惑いが、「肌が育つケア」から逸れたケアに誤った誘導をしているのだ…とサッポーは推定しています。

 
 

未成熟さが残る不安定な肌…陥りやすい選択行動

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼1.肌に硬さを感じる……カサカサ~ザラザラが気になる

肌が柔らかくなると聞けば、期待します。
未熟な角質は硬くなるので、その角質を「剥がすケア製品」を使えば一時的な柔らかさを得ることが出来ます。

あるいはまた、角質(タンパク質)を分解していく「尿素や酵素を利用した製品」も肌の一時的な柔らかさを演出してくれます。
しかし、これはゆっくりと角質剥がしを促進しているのと同じです。

肌は育ち度を高めると、水分の多い角質が機密性の高い角質層を作るので肌そのものが柔らかく、なお柔らかさを維持します。

  • 肌の柔らかさを作る王道は肌が育つこと。
    間違った柔らかさを追うと、肌の未熟化が進行しさらに硬い肌に変わっていきます。
    肌が柔らかくなることを特に強調したものは要注意です

▼2.皮脂が気になる、汗が気になる、べたつきが気になる

べたつきは汗(水)と皮脂・油脂の混合物だから、肌表層からこれらを出来るだけ追っ払うとべたつきがなくなります。
最も判りやすいのが、耐水性を持たせた製品です。
汗や水を弾く油の中でもその性能が頭抜けて高いシリコン油が多用されます。
いつもさらりとした肌を作ってくれます。

一方、基本的に水は弾くのだが、少しは保水力もあるという一般のオイル類は敬遠されがちです。
べたつきが気になる肌は、オイルの感触そのものが嫌いになるのかもしれません。

乾燥からの守りが薄くなり、水を弾く肌内部は日々乾燥が進み、角質は剥がれやすくなっていき、肌の未熟化が進行するので、ますます汗や皮脂は活発化、べたつきやすい肌が進行していきます。

さっぱりした状態を作る化粧品が悪者に見えるわけがありませんから、これは気づくのがなかなか難しいわけです。

  • 肌の育ち度が高まるにつれ、皮脂や汗は安定します。
    安定した肌なら、しっとりすべすべに仕上がる保湿化粧品、保護化粧品なら容易に探すことが出来ます。
    しかし、既にべたつきやすい肌なのに、いきなり「べたつかない」化粧品を選ぶのは、その場は良くても逆効果になっています。

▼3.毛穴周辺のトラブル(毛穴が目立つ、黒ずむ、角栓が出来やすい)

このようなトラブルが見られる肌の特徴は、必ず角質の未熟化が進行しています。
毛穴周辺は特に硬い未熟な角質に育っています。

するとどうでしょう。
肌を柔らかくする化粧品を選びたくなりますね。
柔らかくなると一時的ですが少しは毛穴も目立たなくなります。
黒ずみが取れる洗浄製品が欲しいです。
見映えや感触を悪くしている角栓は引っこ抜きたい。

このような欲求を満たす化粧品やケア法が存在します。
悩みに応えた製品に違いありません。
求めに応じた手段といえます。
でもその代償は、肌の育ちにブレーキがかかってしまうわけです。

  • 直ぐに肌を柔らかくしたり、黒ずみや角栓を取り除くケアは明日の美肌を代償に今日の美肌を手に入れるようなケアです
    肌が育てば、目立つ毛穴は目立たなくなり、黒ずまない肌、角栓の出来ない肌になるのですから、肌が育つケアを、それを可能にする化粧品を選ぶべきなのです。

▼4.肌が過敏になった場合

今回のテーマの肌は、このような傾向が見られる一方で、時々肌の過敏さにおびえる肌です。
サッポーが定期的に行っている「敏感な肌対策として、どのようなことをお考えになりますか?」というアンケートがあります。
その集計を見ると、

  1. 敏感肌用化粧品を探し切り替える
  2. 無香料・無添加・自然派化粧品…等々、配合成分にこだわり、優しい化粧品を探す
  3. メイク落としや洗顔に使用する製品を見直す
  4. 化粧品は一切使用しない

上の4つの選択肢が、ボリュームゾーンになっています。
化粧品が原因だと考えてしまう実態が見られます。

このような場合、スキンケアカウンセラーの常識は、

「肌が過敏になっている時は、十中八、九はバリアー層の状態に原因がある。」

とし、「乾燥ダメージや紫外線ダメージを受けるようなことがなかったか」などを探り当てていくようにしています。
化粧品に原因は求めません。

もちろん、結果として化粧品が原因だったということは良くあります。
「肌が育つケア」など知らず、角質を剥がす傾向の化粧品やケアをしていた場合は、紫外線や乾燥ダメージ以前にバリアー層をいじめていた原因があるわけですから、当然これらのケアは中止して、過敏さを考慮した「肌が育つケア」を目指すことになります。

肌が育ち度を高めると、肌の過敏さはほぼ間違いなく消えていくものです。

  • 角質を剥がす傾向のある化粧品、角質を不自然に柔らかくし角質を剥がれやすくする傾向のある化粧品を排除する。
  • ダメージを見直し、ダメージへの対処を見直すことがまず一番ですが、小さな(炎症の心配がないレベルの)過敏さを示す反応であったとしても、使用することにより直接刺激を感じるアイテムは当面使用を中止するのが基本です。
    サッポーの製品でいえば、バリアー層に一定以上の異変があると、まず石けんに刺激を感じるようになります。
    石けんの使用を中止して、サッポーのクレンジングクリームとすすぎ洗顔だけの洗顔にしばらく切り替えます。
 
 
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いかがでしたか?

敏感肌にとって、化粧品を判断し、選択する視点は定まったでしょうか。
サッポーは最後の敏感肌対処のアンケート結果には、いささかショックを受けました。
サッポーの肌が育つケア、もっと判りやすくお伝えしなければと反省した次第です。

 
 

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