化粧品選びの視点…使用経過を見て判断する Stage3.肌は安定、未成熟な肌の現れが気になる肌

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

前回まで、“とても過敏な肌”から、未成熟さが残る不安定な肌、つまり“やや過敏な肌”にとっての化粧品選びの視点でした。

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サッポーのスキンケアモニターにご協力頂いた28万人余りのデータを集計、過敏~過敏なところがある……迄を推定してカウントしますと、なんと60%を超える人が何らかの過敏さにチェックされています。

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過敏さを持つ肌にとって化粧品選択の自由度は低いですが、肌が育つケアをベースに不安定さからの脱出を着実に進めて頂きたく思います。

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さて、今回は安定している肌、“肌の未熟な現れは前回と同じだけど、過敏さの心配がない肌”の場合の化粧品選びの視点となります。

 
 

肌は安定…が、未成熟な肌の現れが気になる肌

 
 
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どのような肌かを想定しやすいように、肌をイメージできる項目を並べてみましょう。

  • 肌の硬さ
  • カサカサ~ザラザラがある
  • 皮脂や汗の過度な分泌
  • オイリードライ肌の傾向
  • 肌理の整合に粗さが…
  • 混合肌の進行
  • 毛穴が目立つ
  • 角栓がでやすい
  • 毛穴が黒ずみやすい
  • 皮脂詰まりがある
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見た目や感触は前回の過敏な肌と変わりありません。
ただし、過敏さを現す項目が無くなっています。
石けん洗顔をしても悲鳴を上げたくなるようなつっぱり感はないし、紫外線や乾燥のダメージを多少受けてしまった時でも、見映えや感触は一時的にさらに悪くなりますが、まもなく元通りに回復する肌です。

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つまり、安定はしているけれど、上に並べたような、肌の未熟化が進行した好ましくない現れが多々ある…というわけです。

この段階の肌では、何も思い煩うことなく『肌が育つケア』に専念できる状態です。
成果が現れるのも比較的早く、化粧品選びに自由度が広がり、毎日のケアが楽しくなります……となるはずなのです。

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ところがどっこい、このような悩みを抱えたまま、何年もこの状態を維持している肌が実に多いのです。
肌は毎日立派に育とうとしているのに、なぜか遠回りをさせたり、寄り道をしてしまうからです。

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化粧品選びやケア方法に自由度が広がると、たくさんの落とし穴に出会う機会が増えるからでしょうか?
それとも、肌の悲鳴が聞こえないからでしょうか?
それとも、肌が育たないケアをする自由も広がるから?

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ちょっと皮肉っぽい言い方でしたか?
でも、思わず言いたくなるのです。

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肌は元気だけど、肌に不満があるから「どうにかならないかしら?」「うん!これなら良さそう!」というわけで、いろいろ試したくなるのかもしれません。

しかし、いろいろ試せば試すほどに、続けていると以前よりひどくなっている。
最初は良かったのに……というパターン、多いですね。

このような経過をたどりながら、肌が育つケアにたどり着けなかった方の多くが不安定な肌に転落していきます……。

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サッポーは悔しいですね。

肌の育ち度を上げていくだけで良くなるのに……。
肌を育てる上で、何も障害がないというのに……。

見ていきましょう。

 
 

未成熟さが残るも、過敏さはなく安定した肌…陥りやすい選択行動

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼1.肌に硬さを感じる……カサカサ~ザラザラが気になる

  • 肌の柔らかさを作る王道は肌が育つこと。
    間違った柔らかさを追うと、肌の未熟化が進行しさらに硬い肌に変わっていきます。
    肌が柔らかくなることを特に強調したものは要注意です。

ところが、過敏さがないものだから、直ぐに効果の出るものに飛びつきやすい(失礼!)のです。
過敏な肌のところでお話しした内容と全く同じなのですが、過敏さに悩まない肌の問題はそのケアを長く続けてしまう傾向があることです。

無理もありません。
なぜなら、過敏さのない肌なら、必ずと言っていいほど、最初の間は素晴らしく思えるのです。
確かに肌は柔らかくなり、見映えの悪い現象は消えてしまうのですから。いいはずだと思い込んでしまうからでしょうね。

もう一度確認しておきましょう。

肌が柔らかくなると聞けば、期待します。
未熟な角質は硬くなるので、その角質を「剥がすケア製品」を使えば一時的な柔らかさを得ることが出来ます。

あるいはまた、角質(タンパク質)を分解していく「尿素や酵素を利用した製品」も肌の一時的な柔らかさを演出してくれます。
しかしこれは、ゆっくりと角質剥がしを促進しているのと同じです。

肌は育ち度を高めると、水分の多い角質が機密性の高い角層を作るので肌そのものが柔らかく、なお柔らかさを維持します。

この表現で選択の視点は大丈夫でしょうか?
読み替えて下さいね。
例えば、「古い角質を取り除く」とか、「不要な角質を取り除く」といった表現が「剥がすケア製品」ということですよ。
ピーリング製品だけではありません。

▼2.皮脂が気になる、汗が気になる、べたつきが気になる

  • 肌の育ち度が高まるにつれ、皮脂や汗は安定します。
    安定した肌なら、しっとりすべすべに仕上がる保湿化粧品、保護化粧品などを容易に探すことが出来ます。
    しかし既にべたつきやすい肌なのに、いきなり、べたつかない化粧品を選ぶのは、その場は良くても逆効果になっています。

過敏さとは、ピリピリを大きく感じたり、直ぐに炎症やかぶれ症状を起こしてしまう肌だけではありません。
脂っぽい~そうでもない……には様々な段階があります。
汗の出やすさもそうです。
……ある程度以上に皮脂や汗が分泌過多になるのは過敏さの始まりなのです。

べたつきは汗(水)と皮脂・油脂の混合物だから、肌表層からこれらを出来るだけ追っ払うとべたつきがなくなります。
最も判りやすいのが、耐水機能を高めた製品です。
汗や水を弾く油の中でもその性能が頭抜けて高いシリコン油が多用されます。
いつもさらりとした肌を作ってくれます。

一方、基本的に水は弾くのだが、少しは保水力もあるという一般のオイル類は敬遠されがち。
べたつきやすいからです。
べたつきが気になる肌は、オイルの感触そのものが嫌いになるのかもしれません。

乾燥からの守りが薄くなり、水を弾く肌の内部は日々乾燥が進み、角質は剥がれやすくなっていき、肌の未熟化が進行するので、ますます汗や皮脂は活発化、べたつきやすい肌が進行していきます。

その他にも、アルコールの配合量が多い化粧水や拭き取り化粧水などの多用も同じような影響を与えます。
この項も読み替えて下さいね。
成分名にシリコン油とは書いてないですから……。
○○コン、○○シロキサン等でしたね。

でも、アルコールやシリコン油が配合されていると必ず良くない、というわけでもありません。
その配合量に関係しているから、表示されている成分だけを見ても判らないのです。
キーワードは、シリコン油なら「耐水機能」、つまり“化粧崩れしない”とか、“べたつかない良さが即効で現れる”製品です。

ここでも、直ぐその場で効果が現れる化粧品は要注意である点、共通していますね。
肌の育ち度を高めて同じ効果を得ることにしましょう。

▼3.毛穴周辺のトラブル(毛穴が目立つ、黒ずむ、角栓が出来やすい)

  • 直ぐに肌を柔らかくしたり、黒ずみや角栓を取り除くケアは明日の美肌を代償に今日の美肌を手に入れるようなケアです。
    肌が育てば、目立つ毛穴は目立たなくなり、黒ずまない肌、角栓の出来ない肌になるのですから、肌が育つケアを可能にする化粧品をこそ選ぶべきなのです。

毛穴にまつわるトラブルを気にされる方はとても多いです。
ところが気になって、ケアに励めば励むほどにますますトラブルが拡大していきます。
角質を取り除いていくケア(製品)が主流だからです。

このようなトラブルが見られる肌の特徴は、必ず角質の未熟化が進行しています。
毛穴周辺は特に硬い未熟な角質に育っています。

するとどうでしょう。
肌を柔らかくする化粧品を選びたくなりますね。
柔らかくなると一時的ですが少しは毛穴も目立たなくなります。
黒ずみが取れる洗浄製品が欲しいです。
見映えや感触を悪くしている角栓は引っこ抜きたい。

このような欲求を満たす化粧品やケア法が存在します。
悩みに応えた製品に違いありません。
求めに応じた手段といえます。
でもその代償に、肌の育ちにブレーキをかけてしまうわけです。

どのような製品か目星はつきましたか?
もう毛穴の汚れ取りパックをする人は余りおられないでしょうが、以前流行りましたね。
スクラブ洗顔や、粘土を使った洗顔とか、形や表現を変えて案内されるので、根本のところを見ることが大切です。
角質を取り除くことが基本になっているケアばかりです。
その場その場は良くなったように見えて、実際のところは、日を追ってトラブルが拡大する仕組みになっているのです。

 
 
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いかがでしたか?
化粧品選びの視点、過敏さのない安定した肌だけど、肌の未熟さが好ましくない姿で現れている肌。

落とし穴の多い原因が、自由に化粧品を選ぶことが出来る自由さにあるのだとしたら、哀しいですね。

  • 肌の硬さ
  • カサカサ~ザラザラがある
  • 皮脂や汗の過度な分泌
  • オイリードライ肌の傾向
  • 肌理の整合に粗さが…
  • 混合肌の進行
  • 毛穴が目立つ
  • 角栓がでやすい
  • 毛穴が黒ずみやすい
  • 皮脂詰まりがある
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もう一度確認しておきましょう。
上の表れは全て、肌を作る細胞が未熟なままに角化するターンオーバーが繰り返されている状態の肌です。
一つひとつの細胞がよく育ちさえすれば、全て解消することばかりです。
でも時間がかかる……これが“肌が育つケア”のキーワードです。

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言い換えますと、これらのトラブルが拡大する原因は、即効性がある、その日その日はよく見える……これがキーワードであり、化粧品選択の避けるべき視点と言えるようです。

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今日の美肌より、明日の美肌です。
肌は育つことによって健康と美しさを作り上げていきます。

 
 
 
 
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化粧品選びの視点、いかがでしたか?
9回にわたる講義になってしまいましたが、最後の、

Stage.4 肌は安定、見映え上、感触上申し分のない肌

よく育ち、そのよく育った状態が維持されている肌

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この項についての講義は省略させて頂きますよ。
今までのケアを続けてゆけばいいのですからね。

“今までのケア”とは、きっと“肌が育つケア”になっていたはずです。

 
 

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