肌に合ったスキンケア・化粧品 Part-3

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

ここのところ、低気圧が居座り、上空に大陸の高気圧があるからか雨があちこちで多くなっています。(配信当時)
肌としては、湿度が高くなっているのでどうってことないのですが、朝晩はめっきり涼しくなってきました。
しかし、日中は少し歩くと汗が衣服を湿らせます。
顔の化粧もゆるみがちです。

困りますね。
こういうお天気は……。
でも、こんな時、肌のケアはどうしたらよいと思いますか?

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肌の乾燥に注意すべし」…なのです。

意外に思われましたか?
どういうことかというと、まだまだ昼間は夏の延長で、汗で肌が水浸しになったり、冷房された空間で肌が乾いたり、水浸し→乾く→水浸し→乾く……の繰り返しは相変わらず続いているのですね。

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夏にこのようにして肌の未熟化を進行させたのと同じことを、この時期でも繰り返していたら、夏痩せ肌の回復がないままに本格的な秋を迎え、冬に向かうことになります。

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この時期に肌の不調を訴える方が増えてくるのは、肌の夏痩せからバリアー能が低下していたのが、乾燥空間(冷房空間)にいることで顕在化するからです。
過敏さを感じるようになったり、皮脂詰まりの一斉発生などに驚いたりする時期です。

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夏のケアとして、

べたつきやすい肌は、肌を夏痩せさせないために、保湿は控えめで、保護のケアは乳液よりクリームにした方が、肌が育つし、爽やかに夏を過ごせますよ

…と推奨しておりました。

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でもね、夏が続いているからと言っても、この時期になると、上の対応は日中だけです。

夜帰宅してからのケアは汗が少なくなりましたから、痩せた肌をたっぷり保湿して肌が育つ手助けをしてあげましょう。
保護のケアは乳液でもべたつかなくなっています。

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……というケアの考え方が、実は、今回のテーマ「肌に合ったスキンケア・化粧品」で皆さんに身につけて欲しい考え方なのです。

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肌は変化している。
環境も変化している。
しかし、肌や環境の変化に応じて化粧品を変えるのではなく、ケアの方法を変える。
またそのように柔軟に対応できるスキンケア製品を備えておく。
これが、サッポーの「肌が育つケア」です。

  • 肌に合う化粧品を捜すのではなく、肌に合わせて化粧品を使え!
  • 肌が育つケア=肌に合わせて使いこなせる化粧品+知識と対応力

これが、常に変化する肌、部位によって性質の異なる肌にとって、肌に合ったスキンケアであり、化粧品のあるべき姿となります。

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今回がこのシリーズ最終章。

世間において「肌に合ったスキンケア」「肌に合った化粧品」の半分常識となっている見方について、その非常識をチェックして終わることに致します。

 
 

私達の半常識 ≒ 肌状態別、目的別化粧品選びで肌に合ったケアは可能?

 
 
  1. 年齢別・年代別に化粧品を選ぶ
  2. 脂性肌用・乾燥肌用で化粧品を選ぶ
  3. 色が白くなりたいから、美白作用のある製品がよい
  4. シミは特別なものだから、やはり特別な対策アイテムが必要
  5. ニキビ肌にはやはりニキビ専用の化粧品がよい
  6. 毛穴の目立ちはやはりそれ目的のものでないと効果がないと思う
  7. 敏感肌には敏感肌用が良いに決まってる
 
 
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以上、7つの半常識をテーマに上げました。
皆様にとっても半分は常識になっていたのではありませんか?
それとも、「常識通りにケアしてるのに、よくならない……これが私の肌質なの!?」と半分諦めモードでしたか?

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さあ、それではどこが非常識なのか、見てまいりましょう。

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼1.年齢別・年代別に化粧品を選ぶ

18才頃をピークに、肌は老化の過程を辿り始めます。
しかしその様は人それぞれで、60代でも40代にしか見えない元気な肌もあれば、40代でも顔の肌だけを見ると60代の肌をしている人がいます。
20歳の差は極端な例ですが、10歳程度の肌年齢の差は多く見られる現象です。

20代はこのタイプの化粧品をつけて、30代になるとこれ、50代になるとこれくらいのものを使うのがよい…と、はたして勝手に決めつけてよいのでしょうか?
よいわけはありませんね。

年齢とは関係なく、肌の状態でスキンケアは考えるべきものです。
何となく、決めつけてくれると安心感がありますが、そのような方向に流れると一律ワンパターンなケアになっていきます。

肌構造や仕組みが年齢で変わるわけではありません。
皮脂機能や汗をかく機能の状態は人それぞれです。
年齢によって使用する成分が異なった働きをするのでしょうか?
そんなことはありません。

ここはやはり、個々の肌に合わせてケアをすることが肌に合ったケアであり、目的にあったケアといえます。
年齢で合わすものではありません。

▼2.脂性肌用・乾燥肌用で化粧品を選ぶ

脂性肌・乾性肌という肌タイプが明確な形で元々あるわけではありません。
肌部位により、脂性になりやすいところと、乾性に傾きやすい部分があり、その程度にわずかな個性差があるだけです。
悩むような脂性肌(オイリー肌)、悩むような乾燥肌は、そのほとんどが作られた脂性・乾性肌です。
いずれも肌が未熟化し痩せているためです。

このような“作られた脂性・乾性肌”を、例えば便宜的に、化粧品の保湿能を高めたり低めたりして、肌に合わせやすく(使いやすく)する範囲のものなら良いのですが、中には行き過ぎた機能を持たせたものがあります。

特に脂性肌向けの製品に「これは……?ちょっと問題!」というものがよく見られます。
オイルフリーのアイテムばかりを並べたシリーズとか、アルコール(エタノール)を必要以上に配合した製品などがその代表です。

行き過ぎた脂性を本来の状態に戻そうというのではなく、その場の状態を何とかするのが大切という目的に重心が移っているものになっています。
肌が育つと、行き過ぎた脂性は本来の脂性に戻るのですが、その日その日を糊塗しても、肌の育ち度が上がらない限り、過剰な皮脂は安定化しないのです。

乾燥肌用に問題は見あたりません。
乾燥が気になる人の気をひくという効果があり、肌にとっての弊害はないからです。
元々全ての肌にとって乾燥対策は必要な備えです。
化粧品は全て乾燥対策用であるべきといって良いものです。

▼3.色が白くなりたいから、美白作用のある製品がよい

▼4.シミは特別なものだから、やはり特別な対策アイテムが必要

美白成分が誤解された状態で伝わっていることが多いように思います。

美白成分は人工的に一時的な白さを作る機能を持つものです。
日々生産されるメラニンの数を人為的に抑制したり、日々作られたメラニンを無色化する作用が白さを実現するのですが、使用をやめると本来の肌色に戻っていきます。

肌がメラニンを作る必要性を少なくしてやることが、安全で健康的な本来の意味での美白といえます
紫外線対策であり、肌が育つケアがその方法です。

現在の所、シミの解消法は肌だけが知る秘密となっています。

シミがある日突然薄くなり始め、消えてしまう例は私達の周囲にいくらでも見られます。
しかし、どうして消えるようになったかは判りません。

現在の医学においても、シミの根本的な解消法はまだ確立されていません。
一時的にシミ部分の色を白くする(シミを消す)治療・ケア方法は様々に行われていますが、それはシミが解消したのではなく、一時的に黒っぽく見えないようにしただけの話です。

サッポーでは肌が健やかに育つ状態を維持することが最高のシミ改善法だと考えています。
このような肌が安泰な状態を続けていると、なぜか肌は続けていたメラニンの大量生産を、ある日より普通生産に戻すのです。

メラニン生産量を強制的に抑制し続けたり、生産されるメラニンの脱色を続けるには、美白成分をメラニンの生産現場である生きた表皮層組織に侵入させる必要があります。
この侵入してきた異物に対する肌の生体反応が大きいと、接触性皮膚炎を起こしているケースがあります。
反応が小さければ肌への悪影響はありません。

悲劇が起こるのは、上記の炎症が軽微な場合で、気づかず使い続けることによってシミを作るケースが多い点です。

一時的に作る白さを頭から否定はしませんが、どうせ取り組むなら、本格的な美白、本格的なシミ対策に取り組んで欲しいものです。

▼5.ニキビ肌にはやはりニキビ専用の化粧品がよい

ニキビにはただ皮脂が詰まるだけのものもあれば、赤みを伴ったり、中には化膿するものまで様々です。
しかしとにかく、見た目が芳しくないので、何とか今をよくしたいと思うのに無理はありません。
また、そのようなニーズを満たしてくれる製品がニキビ専用品として扱われるので、ニキビ肌解消にも良いものだと思い込むのは自然な流れなのかもしれません。

しかしニキビ専用品を、ニキビ肌の改善・解消によいものだと誤解したら、悲劇に繋がっていきます。
使い続けてしまうからです。
肌が育つケアに繋がるものではなく、その場を良くするための一時的な対応策がケアの中心目的であり、ニキビ肌を解消する目的ではないからです。
肌が育たない限り、いつまでもニキビとのつきあいが続くことになります。

ニキビは皮脂が貯まり詰まることが根本の始まりです。
貯まり、詰まりさえしなければニキビはできません。
肌が育つと皮脂は貯まったり詰まったりできなくなります。
だから、根本的なニキビ対策は、「肌が育つケア」であることが基本になければいけません。
これだと本当にニキビとサヨナラできます。

▼6.毛穴の目立ちはやはりそれ目的でないと効果がないと思う

毛穴の目立ちを気にする人はとても多いですね。
だからでしょうか?
毛穴の汚れを取るとか、角栓を取り除くなどという表現が目につけば、そのような製品を使うと毛穴の目立ちも良くなる、と思いたくなるのかもしれません。

確かに、目立つようになった毛穴の汚れを、付近の硬くなった角質共々取り除いたり、硬くなりやすい角栓を取り除いて、しっかり保湿すると、一時的に角質は膨張し、毛穴も目立たなくなります。

しかし、角質の水分が失われるとまた元通りになります。
このようなケアを繰り返すと、次第に角質の未熟化は進行するので、ますます毛穴は目立つようになります。
でも使用する都度は良く見えるから続けてしまうのでしょうね。
しかし、いつかは使えなくなります。
過敏さが次第に強まってくるからです。

毛穴を収斂させる成分や、冷たい水で仕上げ洗顔をすると、毛穴改善に役立つ…と錯覚するケースもよく見られます。
これは一時的な収斂が起きているだけで、肌が変化したわけではありません。
すぐ元通りになります。

毛穴の目立ちを本来の状態に戻すことほど、「肌が育つケア」を判りやすく説明するものはありません。
一つひとつの細胞が育ち太り大きくなるのですから、隙間となっている穴は小さくならざるを得ません。
これが肌の本当の変化です。
毛穴は目立たなくなります。

▼7.敏感肌には敏感肌用が良いに決まってる

「敏感肌用」という言葉が、販売促進のキャッチフレーズとして一人歩きしている傾向があります。
どこがどう敏感肌用なのだろうという不思議な製品もあります。

サッポーの膨大なアンケートデータでも敏感肌の方は40%を超えています。
「敏感なところがある」まで含めると、これは推定ですが、60%を超えてしまうのではないかと思っています。
この辺りは自称敏感肌ですね。乾燥肌、脂性肌と同じノリなのかもしれません。
それだけに市場カテゴリーとして十分なマーケットを構成していると言えます。

このように見てまいりますと「敏感肌とは必要以上に肌が過敏な反応をする肌」…とでも定義しないと、話が前に進みません。
すると敏感肌用とはどのような化粧品を指すのでしょうか。

  1. (敏感な肌が刺激を感じない)低刺激化粧品
  2. 敏感な肌を改善する化粧品

どうも、この両方をイメージして敏感肌用化粧品を見る私達消費者の思いこみがあるように思います。
しかし、スキンケアカウンセラーの立場から見ると、a. の低刺激化粧品を敏感肌用とするのが妥当・公正ではないかと考えています。

とすると、肌が敏感な反応をするのは、バリア層のバリア能が低下しているからですから、バリア能を高めることが大切です。
バリア能を高めるにはバリア層の構成要素である、一つひとつの角質がよく育った角質層(バリアー層)になることが改善策となります。

するとどうでしょうか。
サッポーの「肌が育つケア」は、敏感肌の改善にはどんぴしゃりです。
でも敏感肌用とは言えません。
低刺激とは言えないからです。

しかし、そもそも肌にとっての刺激とはどういうことでしょうか??
肌が過敏な反応をするのは、バリアー層を化粧品成分が通過してしまい、肌が防御反応を示すとか、水分相の少ないバリアー層を通し、外部環境としてのダメージが強い刺激として働く場合です。

化粧品に関係するのは前者の場合ですから、バリアー層を通過してしまっても肌が反応しにくい成分組成の化粧品が敏感肌用となります。
しかし、肌の反応は人それぞれで何に反応するかは判りません。

全ての敏感肌に共通して反応しやすいのは、アルコールや、紫外線吸収剤、アルカリ性成分といったところでしょうか。
その他成分については、どんなに良い成分であっても反応する・しないは人それぞれです。

このように見てくると、敏感肌用化粧品とはどういった位置づけでしょうか。
サッポーの位置づけでは、以下のようなものになります。

  • 肌が過敏で、何をつけても反応しやすい場合、もし使用が可能なら、肌が育つケアに取り組む前に、肌が安定して落ち着くまで繋ぎに使用できる、ありがたい製品。

このようになります。

 
 
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いかがでしたか?
「え!そうだったの?」といったところがたくさんあれば、しめたものです。
これからのスキンケアや化粧品を見る目がぐんと育っています。

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肌に合った化粧品、肌に合ったスキンケア、視点が整理できましたでしょうか?
肌は育つと美しくなります。
強く、健康になっていきます。

 
 

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