オリーブ・スクワラン・ホホバ……単品オイルでのクレンジングは?

イメージ画像:オイルクレンジング

今回は美肌塾読者“あんず”さんのご質問を紹介しながら、単品オイルによるクレンジングの善し悪しを観ていくことにします。

サッポーが洗浄力のないクレンジングを推奨しているからでしょうか?だったら、オリーブオイルやスクワラン、ホホバオイルなどの単品オイルなら洗浄剤も使っていないので良いだろうと考える人は多いようです。

「クレンジングは洗い過ぎずにメイクを浮かす」の安全原則からは単品オイルもよいでしょう。しかし、クレンジング能の低さ、使い勝手、感触等々から、弊害も生まれるのでは?との懸念があります。今日はこの単品オイルのクレンジングについて、警笛を鳴らす意味で紹介していきます。

単品オイルのクレンジングに興味がなくても、考え方は今後の参考になります。アンテナを立てるくらいの、軽い気持ちで読み進めてください。

“あんず”さんの質問

サッポー美肌塾の「炎症ニキビの原因?アクネ菌はオレイン酸が大好き!?」で指摘されていたとおり、本当にあちこちで目にすることだったので、私もオリーブオイルでのクレンジングを避けていました。一箇所だけならまだしも、あちこちで書かれていると、つい信じてしまいます。

ただ、オレイン酸がダメだというならスイートアーモンドやアプリコットカーネルだってオレイン酸がたくさん含まれているし、どうしたらいいんだろう…と、とりあえず家にあったスクワランオイルでメイクを浮かせていました。

サッポーの製品ではなくて恐縮ですが、できるだけシンプルなものを使いたいので、オイル単品でクレンジングをした場合についてお答えいただけましたら、と思います。

件の美肌塾講義では、ニキビの炎症を作るアクネ菌は、オレイン酸という脂肪酸が好きだが、オレイン酸はオリーブオイルだけでなく、他のオイルにも広く含まれている脂肪酸だと解説。また、アクネ菌が好きな脂肪酸はオレイン酸に限らないとも。

つまり、オレイン酸やオリーブオイルに限った話ではないのです。また、ニキビの根本的な原因はまったく別のところにあり、オレイン酸云々のお話は枝葉の問題です。

しかし、“あんず”さんは、余りに多くのサイトでオレイン酸とアクネ菌の関係ばかりが強調されているので、不安になり、オレイン酸を含まないオイルを探しだし、単品オイルによるクレンジングを続けておられます。

単品オイルのクレンジング、注意点は?

オイルクレンジングで大切なこと

単品オイルによるクレンジングを行う場合、メイクが優しく浮きやすいものなら何でもいいのです。オリーブオイルでも、スクワランでも、ホホバオイルでも、大きな違いはないでしょう。できるだけ気分よく使えるものがいいですね。

ただ、単品オイルや複数のオイルをいくら組み合わせても、クレンジング能力は低いことを知っておいて下さい。

その結果、例えメイクの落ちが今ひとつでも、洗浄剤を配合したクレンジング剤などを使うより、理屈の上では肌にとって良い環境を作ることができます。理屈の上ではといったのは、メイク落ちがよくないと、つい力を入れすぎたり、後の仕上げ洗顔で洗い過ぎてしまい、せっかくのよい状態を台無しにしている人が多いからです。

つまり、単品オイルでクレンジングする時は、ベタベタ感や、少々メイクや汚れが残っていても、これでOKとする寛容さが、肌にとって大切なこととなります。

ここで、サッポーの正直な意見を添えておきます。

単品オイルでのクレンジングは、積極的にお薦めするものではありません。上で言ったように、メイクを落とすのに、そんなに優れたものではないからです。シンプルは好ましい価値の一つですが、肌にとっても好ましいかは全く別問題です。

汚れには油溶性のものと、水溶性のものがあります。単品オイルには、保湿成分等の水性成分を含むことができません。油性成分と水性成分の両方が配合されていなければ、メイクや汚れは効率よく浮き上がってこないのです。

単品オイルは、「手許に何もなくて、それでも化粧は落としたい……」という時の、間に合わせの利用に留めるべきです。生活の知恵として知っておきましょう。

サッポー推奨のクレンジングクリーム、特徴は?

写真/サッポーのクレンジングクリーム

サッポーのクレンジングクリームは、12種類の油性成分と、6種類の水性成分が乳化した状態にあります。油性・水性成分がこれだけ揃うと、洗浄成分が配合されてなくても、様々なメイクや汚れが素早くなじみ、浮き上がってくるのです。

12種類の油性成分の中にミネラルオイルがあります。ミネラルオイルは浮き上がった汚れの保留剤としても働きます。一度浮き上がった汚れが肌に逆流する、つまり、汚れが浸透するのを防いでくれているのです。

だから、敏感肌になってしまった肌でも、たいていは難なく使用出来ます。クレンジング料は浸透・侵入しにくいことが、とてもとても大切な要件なのです。

健康で、そこそこに美しい肌においても、この特性は大切です。毎日の生活環境の中で、それなりのダメージを受け、角質層は傷んでいます。ただ、肌が悲鳴をあげる様な傷み方はしていないだけです。肌が健康だと、すぐに回復するので、傷んだことさえ気づいていない人も多いでしょう。

肌の傷んだ部分に、化粧や汚れの浸透・侵入があると、自覚はなくても肌は危機を感じてターンオーバーを速めているのです。ターンオーバーの速まりは、肌が今以上に育つことができないブレーキになっています。あと一歩美しくなれない、隠れた原因です。

言い方を変えると、ここにもっときれいになれる秘密が隠されていたのです。

いかがでしたか?
“あんず”さんの期待した答えにならなかったかもしれませんが、これが真実です。

一部、手前味噌な講義になりましたが、サッポーのクレンジングは、洗い過ぎずにメイクを浮かす原則を始めとした安全性、使用感や使いやすさ等々、単品オイルと比較すれば、別世界の逸品だと胸を張って推奨できます。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 単品オイルによるクレンジングの利点と欠点を知る
  • 上手なメイク浮かしは、油性・水性成分多種類が必要
黒板に注目!

編集後記

様々な美容法や手作り化粧品を楽ししむのはいいことですが、しっかり肌が良い状態になってからにしましょう!と言いたいです(^^;)

でも、逆の考えをするの方が圧倒的に多いのです。

「サッポー美肌塾」第384号 / 2008年9月17日 発行


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