肌が育つケア・ボトルネック発見…何もつけないのが良い!?

10月31日はアングロサクソン系(英語が公用語の白人)の国々で、ハロウィン(Halloween=カトリックの諸聖人の日〈万聖節〉の前夜)と呼ばれる伝統行事です。

ハロウィンの元は、アイルランドなど古代ケルト人の国々で行われていた祭事(収穫祭)だったそうです。
この日はこの世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、この両方の世界の間で自由な往来が可能となると信じられており、祭典でのかがり火は各家庭の炉に移され、悪霊が入らないようにして新年を迎えたそうなのです。

「肌が育つケア…ボトルネック発見!と関係あるの?」

はい。キリスト教の布教において土着のケルト人の祭事をハロウィンと名付けて飲み込んでしまうことが、布教のボトルネックを解消することだったのだろうな……なんて想像したのです。

仏教だってそうですね。日本のお盆の風習を取り入れてますもの。
迎え火、送り火、そして地獄の釜の蓋が開く日…ほらね、ハロウィンと似てるでしょう。

ということで(?)、今回の「ボトルネック発見」は“匿名”さんのご相談をネタに進めてまいります。
〈※10月最終週の配信でした)

何もつけないのが良いのかもしれない!?…というボトルネック

 
 
サッポーの
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■ “匿名”さんのご質問・ご相談

> はじめまして。「サッポー美肌塾」を拝見させていただき、とても丁
> 寧で鋭い回答に感動して、こうしてつい相談のメールを書いてしま
> いました。相談内容なのですが、洗顔後に何もつけない...という
> ことは、良くないことでしょうか?


■ “スキンケア相談室”からの返信

「肌の育ち度」と「美しさ・健康度・強さ」は相関関係にあります。
何もつけなくても肌の育ち度はそれなりに確保できます。
それで良しとすれば、何もつけない方が気持ちよく過ごせるといった感覚の方も多いのでは……と想像します。

もちろん、何もつけないと言っても、紫外線や乾燥(風)に対して肌を守る工夫や習慣は持ち合わせていることが条件ですよ。
昔の女性は化粧品がなくても、それなりにきれいな肌を維持している方は沢山おられたのですからね。

しかし、もう一段美しい肌を目指す、もう一段健康と強さを備えた肌でいたい……このような思いが心に一度貼り付くと、もう何もつけないで良い……などと思い続けることは出来ません。
何もつけないのは不利ですから、やはりストレスが貯まります。

 
 
S》》
サッポー先生

女性の心は男性と比べると、美しいものに憧れを抱く気持ちは一段強いようです。
男性でも芸術家は美しさを見る目が優れているように思いますが、女性はおしなべて美を愛でる感性が強いのだと思います。
高いかどうかは知りませんが、サッポーは高いと信じています(^_^;)。

S》》

そのような女性が、自分の肌が落ち込んだ時を経験するでしょうし、いつもよりきれいに見える時だって経験します。
さらに同じ女性でありながら、自分より美しい肌を見るとどうでしょうか?
私の肌だって適切なケアをすればもっときれいになる…と思うのが自然です。

S》》

“匿名”さんは、どうして何もつけないのが良いかも…と思われたのでしょう?
その答えは次に続いたご相談にありました。

 
 

先の見えない迷いが、ボトルネックを作る

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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■ “匿名”さんのご質問・ご相談

> 私の場合、洗顔後に化粧水や乳液をつけると、量を調節してみて
> もべたつきがちになってしまうし、頬も赤くくすむ?ようになってしま
> うことがあります。
> 
> しかし何もつけないでいると、ベタつかないし(もちろん乾燥も無
> し)、赤くくすむようなこともなく色が均一です。
> 
> なのでもういっそのこと、洗顔のみにしてみようかと思ったのです
> が、化粧水や乳液をつけはじめてから、「色が白くなった」と言われ
> るようになったので、やめたら白くなくなってしまうんじゃないかと不
> 安になり、結局つけ続けています。
> 
> なので私の想いは「手に入れた色白さを失いたくない…でもベタつ
> きや赤みは嫌…」という感じです。(ちなみに、お化粧はしないです)
> 
> 長文・乱文で申し訳ないですがm(_ _)mお返事よろしくお願いしま
> す。


■ “スキンケア相談室”からの返信

  • 化粧品をつけるとべたつきがちで、赤くくすむ
  • 化粧品をつけ始めて色が白くなったと言われた

……どちらを取るべきか?

手に入れた色白さも、べたつきや赤みの解消も、今お始めになったケアを充実発展する方向で両方の成果が上がります。
ハムレットのような二者択一の悩みではないようですよ。

▼ 化粧水や乳液で、べたつきとくすみが……

まずべたつきの原因は化粧水や乳液ではなく、汗と皮脂分泌の反応に過敏さがあるためです。
特に汗が主役となっているのですが、化粧水や乳液をつけることによって、汗がすぐに蒸発せず、化粧水や乳液に取り込まれ、肌に貯まる現象が起きているのです。
何もつけないと汗は速やかに蒸発します。

それなら、化粧水や乳液などをつけない方がいいかというと、そうではありません。
なぜなら、皮脂や汗の過敏・過剰な分泌は、現在の肌(=バリアー層(角質層))が弱く過敏になっているからです。

弱く過敏になっている理由は細胞一つひとつがよく育っていないことにあります。
つまり、よく育つ前に角化してしまう角質作りが続いているためです。
未熟な角質で作られるバリアー層の下では、肌は自らを守ろうと皮脂や汗を過敏に反応させます。
言い換えると、伝わる刺激を大きく感じるため、反応も大きくなるわけです。

つまり、「肌の育ちが高まる」これが最終的なゴールとなります。
べたついても、化粧水や乳液をつけてあげた方が肌の育ち(改善)が進みます。
そして、肌が育つと過敏な皮脂や汗の分泌反応はなくなります。
このような関係になっています。

▼ 化粧水や乳液で、赤くくすみが強くなる

これは肌色が赤くなったのではなく、くすんだ暗い色が増大しているわけでもありません。
化粧水や乳液により保湿・保護されたことで、バリアー層の透明度が高まり、肌内部(生きた表皮細胞層や真皮層)の色味が透けて見えるようになっているだけです。

磨りガラスに水や油を塗りつけた状態と同じです。
水や油で塗られた部分だけ、透明になってガラスの向こうが見えるようになります。

表皮細胞層にはメラニンが日々生産され、分布しています。
そしてターンオーバーとともに日々排泄もされています。
このメラニンの分布密度が高いと色は黒くなります。
肌の透明度が高まるとこの黒さが強調されます。

表皮細胞層と接する真皮層上層に緻密な毛細血管網があります。
この毛細血管が刺激やダメージを受ける頻度が高いと拡張気味になってきます。
すると血液の流れが遅くなるため、本来より多くの血液が存在することになります。
これが頬の赤みです。

赤みや黒っぽさが増したのではなく、肌の透明度が高まっただけです。
このような関係になっています。

▼ 対策は?

もうおわかりですね。

肌に白さが出て来たのは、メラニンの生産量が減少している現れ。
化粧水や乳液で保護され、肌が受けるストレスが少なくなったためでしょう。
毎日100生産していたメラニンも、70くらいでよいかな…と肌が加減をしているものです。
これは見かけの変化ではなく、本当の変化です。

しかし何と言っても、メラニン生産量を左右するのは紫外線です。
化粧はしなくても紫外線対策はされた方がいいですよ。
紫外線は表皮下層にあるメラノサイトを刺激して肌色を黒くするだけではありません。
真皮層まで届くのが紫外線です。
真皮層の弾力繊維は日々損傷されます。
肌老化の三大要素、紫外線・乾燥・酸化によるダメージは意識して回避するのが基本です。

頬の赤みを作っている最大要因もこの紫外線です。
直接毛細血管を破壊する力を持っています。
また、頬は風を受けやすい部位なので、保湿・保護のケアがされていないと、外部環境の悪影響がストレートに毛細血管に伝わります。
これでは日々毛細血管が修復されていても壊される方が大きい可能性があります。
赤いほっぺがトレードマークになってしまいます。

肌の育ち度を高めていくことがスキンケアの基本です。
その場の変化や現れと、本当に肌が変わろうとする未来の肌とは区別して見てあげる必要があります。

肌は育つと、必ず美しくなっていきます。
強くなっていきます。
肌が育つケア、チャレンジしていきましょう。

 
 
S》》

現実の結果とは、理屈抜きで説得力があるのですね。
相談員の解説と案内を見ると、何だそういうことかと、ハムレットの悩みは生まれません。
相談員は豊富な知識と、ある程度まで予測される未来の結果を知っています。

しかし、一消費者としての私達は、相矛盾するかに見える複数の現実を前にすると、どうしたらよいかわからなくなります。

S》》

肌の育ち度を上げていくにおいて、幾多のボトルネックがあり得ますが、これらの多くは、私達の知識が鍵になっているようです。
正しい知識が増えるほど、ボトルネックは発生しなくなります。

しかし、誤った知識が入るとボトルネックを増やす要因になっていきます。
肌を知る・化粧品を知る・ダメージを知る…この三つの知識は大切です。

 
 

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