警戒心 VS 希望と勇気…そして論理 Part-1

サッポーです。

今回は最近気になる相談室でのトピックについて案内します。

肌が育つケアとは直接関係しないのですが、最近いただくご相談・ご質問に、じわじわと増えてきた気になる傾向がつかめたからです。
結果、肌が育つケアにも大いに関係しているな!の実感です。

気になる傾向とは、ちょっと一言挿入された言葉・フレーズに振り回されたり、縛られたりして、本来のスキンケアから遠ざかり迷路に入り込みそうになっているご相談が多くなっていることです。

警戒心を抱かせる言葉、フレーズです。
巧妙な、新しいネガティブ商法でしょうか?

良い成分と悪い成分がある…という思い込み

サッポー先生:

パラベン・香料・添加物・鉱物油・界面活性剤・アルコール……これらは、長年に渡りネガティブキャンペーン的商法に利用されてきました。
これらを取り上げた商法の特徴は、真っ向から悪い点を上げ、だからいけないというスタイルが主流だったように思います。

サッポー先生:

しかし、このような販売手法は2001年の薬事法改正で、全成分表示の義務化がなされて以来、急速に減少していました。
販売者側の説明につじつまが合わなくなったところもあるでしょうし、消費者においては、何となく大丈夫なのだとの認識も広がったからでしょうか?

それとも、表示される成分の余りの多さに消費者も考えるのを中止したとか?(^_^;)

サッポー先生:

現在も同種の項目について、時々お尋ねはありますが、以前に比較すると、激減した状態にあります。
ところが、最近になって新たな質問が増えてきたのです。
例えば…

  • ミネラルオイルは粒子の小さいものが刺激になると聞いたが……
  • フェノキシエタノールを配合している化粧品は良くないと……
  • 石けんカスが原因だといわれたのですが……
  • 新陳代謝が高まると謳う○油は肌のターンオーバーを乱すの?
  • タール系色素を使うと色素が沈着するから(?)良くないと……
サッポー先生:

このような感じのご相談です。
ここ数日間のご相談からピックアップしたものです。(※配信当時)
いずれも根拠を辿ってみると、他愛のない誤情報から派生したもののようです。

サッポー先生:

消費者から見ると、販売者の説明は専門家の言うことと同等に捉えますから、良くないといわれると気になります。
たいていの場合根拠の説明は無く、あったとしても知識がある人なら、すぐに矛盾が露見するような……良くいえば悪気のない日常会話の中のワンフレーズのような存在で堂々と使われています。

サッポー先生:

悪者成分と決めつけて販売活動に利用されていた時は、けっこう構えて、いかに悪い成分であるかを詳細に説明していました。
おそらくインターネット上の様々なサイトでの案内も同様に、さらりと使われているだけになっているのでは?と想像されます。

サッポー先生:

でも消費者サイドに立って考えるとどうでしょうか。
正誤を考えるよりも先に、素直に『危ない!良くない!避けなければ!』といった警戒心がインプットされるのではないでしょうか?
それとも、納得できないことは判断しない!…などと突っ張れるでしょうか?

たいてい前者でしょうね。
なぜって、きれいになることに関心は強くても、成分についての細かいことにまで論理をもつのは疲れるので、説明されるがままです。

サッポー先生:

しかし、このような雑多な誤った情報が化粧品の選択やスキンケアの判断に影響を与えていくとしたら、ちょっと空恐ろしいものを感じます。

一人ひとりのご相談者にどのような思いこみ、どのような不適切な判断基準が蓄積されているかが、もう百花繚乱ならぬ、百科騒乱状態になるのでは?と、サッポー美肌塾の相談員も戦々恐々です。

悪者成分などない! 全て良い成分だ!

サッポーの視点

悪者成分などない! 全て良い成分だ!

基本的には、このように考えましょう!

日本で製造販売されている化粧品は、薬事法の許す範囲で作られたものばかりです。使用が禁止されている成分、使用範囲が厳密に制限されている成分等が明確に規定されています。製造する化粧品の詳細内容を届けることによって許可される方式になっています。

このようにな観点から、使用されている成分を個々に評価していくと、成分は全て良い成分ばかりということになります。

ところが、ある販売者(人)は「この成分○○は悪者成分だ」といいました。あなたはこの人(販売者)が言うことと、厚生労働省が言うことのどちらを信頼されますか?

もし悪者成分であることが事実であれば、社会的に大問題になります。マスコミは騒ぐでしょうし、厚生労働省は非難され、責任を取らねばなりません。様々に非難されることもある厚生労働省ですが、少なくともこのような隠せない事項については私達の国を信用されるべきと思います。透明度の確保された分野ですから。そうでしょう?

次に、化粧品メーカーや販売者の立場から見てみましょう。彼らは、自分達の提供する製品が多くの人に愛用され、売上が上昇、利益が確保されることを願っています。悪者成分を使うメリットなどありません。また、同じような役割を果たす代替成分は他にいくらでもあるのです。本当に悪者成分なら、他のものを選べば良いだけです。自由に選択できるのですから…。

このように考えを進めると、悪者成分などない!全て良い成分!…ということになります。

でも、果たしてこれで良いのでしょうか?これで済むなら、悪者成分が俎上に載り、話題になることはほとんど無くなるはずです。

実は、以上の筋書きだけでは説明できない問題があります。

使いようによって好ましくない働きをする成分がある

サッポーが注意を呼び掛けている代表的なものは、次の5種類の成分です。

  1. 肌の耐水機能を強化する成分

    様々なシリコン油が利用されますが、水や汗を弾き、さらりとした肌、化粧崩れしない肌作りに貢献する成分です。目的と効果は、素晴らしいのですが、継続的に使用すると、乾燥肌を作っていきます。

    しかし炎天下、汗をよくかく状態で、紫外線対策にも注意したいし、化粧効果はどうしても維持したいなどという時は、涙が出るくらい有難い成分です。製品の使用によって乾燥傾向に陥る心配よりも、紫外線ダメージを受けて肌を傷める方がよほど乾燥肌になるからです。

    上のような使い方に限定するなら、肌はその方が傷まずに済むわけですから、良い成分ということになります。しかし常用すると、これは悪い成分ということになります。

  2. 紫外線吸収剤(成分)を使用したUV対策
  3. 洗顔後の肌に界面活性剤が残るタイプの洗浄剤
  4. ピーリング作用のある成分(or角質を取り除く傾向のある成分)
  5. 肌色を白くする効果のある成分

以上、2~5の説明は省略しましたが、1と同様に、いずれも成分そのものが悪者であるわけではありません。使われ方によっては悪い作用を及ぼす傾向の高いものといえます。特に常用するには向いてない成分達です。一時利用に限定すれば、肌にとって効果的な活用法もあるものです。

サッポー先生:

いかがでしたか?
読者の皆様の成分に対する警戒心は消えたでしょうか?

えっ?まだ安心できない?

巷の声:
  • 「だって、化粧品にかぶれる時があるじゃない!?」
  • 「かぶれたのだから、何かの成分が原因になっているのでしょう?」
  • 「かぶれなくても、ピリピリするのがある…何かの成分でしょう?」
サッポー先生:

……そうですね。

でも、これは成分が関係しなくはないのですが、また別の問題です。
簡単なのですが、この続きはまた次回に致しましょう。


コメントは受け付けていません。