紫外線対策のキーポイント

やっと梅雨らしくなってきた時に(※配信当時)、紫外線がテーマ?などと不思議に思わないで下さいね。晴れた日の紫外線の強さは一年で一番強い時です。こんな時にシミを作るケースが案外多いのです。

そう、“油断”ですね。

雲が多いと、火傷の紫外線UVB(短波長紫外線)は激減していますが、シミやしわの紫外線UVA(長波長紫外線)は案外多いのです。雲があって直接陽が射していなくても、空が明るければUVAは大量に降り注いでいると判断しなければいけません。

油断ではなく、知識かも知れませんね。
梅雨時といえども、紫外線対策は怠りなく!

いかがですか?「気をつけよう!」って思っていただけましたか?

「梅雨で肌がモチモチならぬべたべたと鬱陶しくなってきた。一日中、素肌で過ごしたい!!」

このように叫びたくなる時だってありますね。

でも、この梅雨時を含めた夏は肌が育つ大きなチャンス!

紫外線と夏の乾燥に上手く対処できたら、チャンスをものにすることが出来ます。今回は、その一つ、紫外線対策について、この時期だからこそ、今一度チェックすることにいたしましょう。

あなたの紫外線対策をチェックする

以下を参考に、ご自分のUVケアに穴がないかチェックしてみましょう。紫外線対策は大丈夫と思っていたが、よく見直すと、不都合なケースがボロボロと出て来ます。

1.とにかく紫外線対策をしていることが大切 (ケア習慣)

紫外線による見えるダメージ・見えないダメージ、共にとても大きな影響力のあるダメージです。雨の日以外の昼間は曇っていても、UVケア対策するのを標準とします。

⇒ 見えるダメージは日焼けや火傷です。見えないダメージとはシミやしわの要因が見えないところで作られていることです。

2.日常使用のUV製品は紫外線散乱剤を基本に

クリームタイプ、リキッドタイプ、固形タイプなど、形状は問いませんが、日常使用するUVケア製品の紫外線防御剤は紫外線散乱剤(酸化チタンや酸化亜鉛)を利用したものに統一します。紫外線吸収剤と散乱剤の混合型もあるので注意しましょう。

紫外線吸収剤使用製品は“いざという時”だけが安心・安全です。但しその場合も使用は一日に留め、連日使用は避けましょう。美白剤と並び、シミを作る一番の原因になっています。でも連用しなければ大丈夫です。(肌が過敏な方、炎症がある方は最初から使用を避けるべきです)

3.耐水機能が強化されたUVケア製品は特別な日だけに

「少々肌の育ちを犠牲にしてもよいから、今日一日化粧崩れさせたくない!」「化粧直しできないが、紫外線対策を外せない!」…といった特別な日のみの使用にしましょう。

連用すると、着実にバリアー層を乾燥させ、過敏な肌に傾いていきます。肌の育ちに大きなブレーキとなります。

⇒ ○○コン、○○シロキサンの付く名前の成分(シリコン油)がトップグループ(上位)に表示されている製品が耐水機能が強化された製品です。

4.SPF値・PA値を気にするより、こまめにUV対策を追加

SPF値・PA値は10以上、+以上で十分。値が高くなっても現実の効用はほとんど変わりません。大切なのは、紫外線から守られた状態を維持すること…メンテナンス(化粧直し)です。

いかがでしたか?あなたの紫外線対策は、合格でしたか?

紫外線ダメージは、シミ・しわに繋がるだけではありません。ニキビやアレルギー、敏感肌、炎症肌、乾燥肌、脂性肌、毛穴、肌理、肌の柔らかさ、弾力…等々あらゆることに悪く影響するダメージです。

UVケアアイテムを揃え、様々な生活場面に備えましょう。備えるだけではダメですよ。無意識にそれらのアイテムを使いこなす習慣が育っていなければいけません。自らを躾けておきましょう。

SPF値と耐水機能(参考)

SPF値・PA値といって、紫外線防御能を示す指標値が化粧品業界で用いられています。私達にもすっかりお馴染みになりました。

でもこれらの値をどう見るか…はとても大切です。何となく、数値や量が明示されると、数値通りの評価をしてしまいがちなのですが、全くそうではないので正しく知っておきましょう。

SPF値を例に見てみましょう。

実際の紫外線遮断率とSPF値の関係を見ると、SPF10位まではほぼ比例して値通り遮断率が上がりますが、10を超え15位までは遮断率の上昇は半減以下、15を過ぎるとさらにその半減以下、20を過ぎるとほとんど上昇しなくなります。

SPF値10と20では、実際の能力も倍増しそうですが、10%も上昇しません。SPF値20と50でも実際の能力は数%向上するだけです。SPF値は10か15もあれば十分といわれているのはこのような理由からです。

《参考》SPF値の算定

SPF値は所定の紫外線を肌に照射して、次のような結果を測定することによって算定されます。

サンプルのSPF値=サンプル塗布部のMED/未塗布部のMED

※MEDとは、「かすかに紅斑が惹起される紫外線量」

よくSPF値に20分を乗じた時間(分)が紫外線防御してくれる時間だよ、といった案内が便宜的にされます。しかし、誤解が多く誤用に繋がるので、サッポーはこの方式の説明は控えるようにしました。

これはあくまで便宜的簡易計算に過ぎず、SPF値10(200分)とか15(300分)程度までは、目安値としてあてはめても良いかとも思いますが、それ以上は当てはまりません。汗も掻かず、肌上のUVケアは健全に維持されていることが前提の数値ですから、実際生活ではほとんどあり得ない目安とも言えるものです。

ところがここに革命(随分前ですが……)が起こりました。

そうです。肌の耐水機能を強化してUVケアが崩れないようにする方法です。シリコン油の極めて高い撥水性が利用されたものです。

UVケア製品を始めベースメイク製品に多用されるようになり、本当にSPF値15程度までなら、実生活においても20分を乗じた300分、5時間は大丈夫だよ…ということが可能になってしまったわけです。

もちろんこれは喜ばしいことですが、前段で説明したように利用のルールを守らないと、とんでもない後悔をすることになるわけです。

崩れやすくても、日常の生活では、耐水機能を強化した製品はUVケア製品にかかわらず、避けるべきですね。メンテナンスは面倒ですが、ここはもう挨拶と同じように、化粧直しを習慣化していくことが大切です。


コメントは受け付けていません。