夏の汗と、夏の乾燥

今回のサッポー美肌塾は、暑い夏の汗と乾燥の関係について、講義します。これからいよいよ暑くなる夏(※配信当時)を肌が育つチャンスにしていただきたく思います。

朝からジャブジャブと蝉が鳴き、目覚めた時は汗がべったり(※1)
汗など一切かまわぬ子供達の声が……夏休みが始まっている

ぬるめのシャワーを浴びて(※2)、朝の化粧をする頃にはすっきり
……も、玄関を出、駅に向かい歩き出すと、汗がじわ・じわ~(※3)

いつものように、ホームの冷房機前に陣取り、電車を待つ
電車が到着、ホッと一息。汗が退いた頃、最寄り駅に到着

ドアが開くと、なま暖か~い空気が全身を包む
駅舎を出、陽を浴びると同時に、額とうなじに汗を感じる(※4)

会社に辿り着いた時はぐっしょり……汗も滴るいい女?(-_-;)
パソコンを起動、予定を確認する頃には汗も退いてきた

さぁー、今日もがんばるぞ! 暑い夏の一日が始まる……

夏の汗と、夏の乾燥

肌は何度も水浸しになり、ふやけて乾くを繰り返している

冒頭の朝の一コマのように、暑い夏の日には、汗が何度も顔を流れ、何度も汗が退き、汗浸しの肌と乾いた肌を繰り返しています。汗浸しの肌と、サラサラと乾いた肌を繰り返すのは、どのような影響を肌に与えているのでしょうか?

上の例だと、朝の仕事を始めるまでに、4度汗(水)浸しになり、4度肌が乾いています(※印)。夜就寝するまでの一日を通算すると、いったい何度繰り返すのでしょうか?人により様々であると想像されますが、平均すると10回はくだらないのではと考えられます。

汗→乾く→汗→乾く、そしてまた汗→乾く……。もちろん洗顔や入浴も似たような状況をつくります。汗浸しではなく水浸しですが、与える影響は同じです。

この水浸し・乾燥の繰り返しが実は夏の大きなダメージとなり、肌の育ちを後退させる現象になっています。言い換えると、角質を剥がれやすくし、日々ターンオーバーを早めていく原因になっているのです。つまり肌が育つブレーキ、もしくは肌の育ちを後退させている大きな原因だと言えるでしょう。

肌の未熟化が進行していても気づかない夏

でも汗を掻いたら肌が育たないなんて余り想像できませんね。そう!ほとんど肌を傷めている実感がないのです。しかし夏も終わる頃に、洗顔後に素肌のままで、冷房された乾いた部屋に入ると、肌がピリピリするような感覚やつっぱる感覚がとても大きくなっていることに気づき、驚く事になります。

この段階で初めて、肌がとても乾きやすくなっていることを実感します。これは言い換えると、表皮細胞の未熟化が進行し、角質も未成熟な痩せた角質に入れ替わってしまったことを示しています。

汗は純粋な水と同じだと考えねばなりません。汗が角質層にある程度吸収されるのは肌を潤す役割として大切な機能なのですが、多過ぎる汗が肌に留まると、角質層は水浸しとなり、ふやけてしまいます。ふやけた状態が乾くたびに、肌が備えていた保湿成分や皮脂の一部が減少していきます。このようなことが毎日繰り返されると、木や草の生えてない土砂崩れを起こしやすい山肌のようになっていくのです。

このように、夏の汗と夏の乾燥により角質の剥がれが促進され、肌の育ちが低下していても、絶えず蒸泄している汗のうるおい力で、肌の変化に気づかないところが盲点です。気がついた時はけっこう未熟化を進行させてしまっている…というわけです。

いかがですか?夏の汗、夏の乾燥に注意しなければいけない背景、納得していただけましたか?

それでは、この夏の汗・夏の乾燥対策に講義を進めてまいります。

べたつかないクリームが、汗の害と夏の乾燥を防ぐ

サッボーは時々、汗の対処法の一つとして、汗はこまめに拭き取るのがよいと説明しています。汗を肌に貯めて、肌をふやけさせるのを防ぐためです。ある時、ご相談者から、拭いても拭いても出てくる汗もやはり拭き続けるのですか?と質問されました。
サッポーの舌足らずな説明を反省致しました。

汗腺はその能力にとても余裕のある器官で、皮脂のように一日全身で1gとか、せいぜい2gなんてみみっちい量ではなく、一日数リットル(数千g)くらい余裕で発汗する機能を持っています。体温調節という生命を守る機能だからでしょう。

中には顔の肌と頭皮で体温調節の中心的な役割を果たさせようとしている方もいます(^_^;) これは冗談ですが、頭皮や顔の汗が過ぎる場合、作られたべたつき肌なので、早く肌の育ちを向上させて、一方運動などを取り入れ、身体全体で公平に分担していくように変えていくことが大切です。

話が逸れ、申し訳ありません。このように、大量に出続けることが仕事になっている汗ですから、汗が出ている時は、拭いてもきりがありません。むしろ拭くことにより、ふやけた肌を傷める可能性があるので、放置した方が無難ですね。思わずしっかり拭き取ろうとして強い力が加わっているケースが多いのです。

そして汗がひき始めた時には早く拭いてあげましょう。こまめに拭いてあげることも良いことです。もちろん優しく押さえて吸い取るのですよ。

前置きが長くなりましたが、そんなどうしようもない汗の害と乾燥を防ぐにはどうしたらよいのか?解説してまいります。

クリームで汗が肌に貯まらないようにする

汗を掻いても、汗がコロコロと肌を転がり、あるいはスルスルと流れ落ち、肌に貯まらないように、保湿して肌を整えたあとのケアを、油性度の高いクリームで保護するようにします。

もちろん汗に比較的なじみやすいクリームもあるので、その選択は重要ですが、クリームの原料であるオイル成分は基本的な機能として、水を弾く性質を持っています。(サッポーのお勧めしているクリームが丁度良いと思います(*^_^*))

今まで水相を持つ成分構成が高い乳液で保護のケアをされていた方は、クリームに変更してみましょう。べたつきが気になっていたら、以前よりさわやかな肌状態、涼やかな肌が演出できます。もちろん、汗の害も少なくなり、肌が育つ夏の環境として、とても良いのです。

また保護のケア前に行う、肌を保湿して整えるケアでは、化粧水はさっぱり系の方が汗を抱え込まないので、肌にも好都合な方が多くなります。もちろん肌状態や生活環境により、普通に保湿したり、しっかり保湿した方が良いケースもあります。しかし、少なくともべたつきがちな肌は保湿を控えめにしましょう。

サッポーがお勧めしているさっぱり系の化粧水は、アルコール量がしっとり系の化粧水より少なく、過敏になりがちな脂性肌も安心して利用できます。

以上が汗の害を防ぎ、尚、夏の冷房による乾燥から肌を守る、一石二鳥のスキンケア法です。

でも一つ注意があります。汗が肌に貯まらない、水に強いというのも行き過ぎると、逆効果になります。水を弾く機能が並はずれて高い様々なシリコン油を主力にしたクリームや下地製品の常用はダメですよ。着実に乾燥する肌に導かれていきます。


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