美肌の秘訣は『人事を尽くして天命を待つ』ことである

人事を尽くして天命を待つ?

「美肌の秘訣は何?」

サッポーの答えは、もちろん「肌が育つケア」です。その「肌が育つケア」を成功させる秘訣は?と尋ねられたら、

『人事を尽くして天命を待つ』

と答えます。
ええ、もちろん肌のお話しです。えっ?少し大げさ!?

たかが肌の如きに…という気もしますが、されど肌なれば…でもあります。そうでしょう。誰だって一生付き合うことになっている肌なのですから、いつも健康できれいであって欲しい!と思います。

「目は口ほどに物を言う」とか、「目は心の鏡」といった表現がありますが、肌だって物を言います。「笑顔が愛らしい」とか「顔色を伺う」etc...。この時の顔の立役者は目鼻立ちだけでなく、背景の役割を果たしているのが肌色です。

肌色といっても、白人・黒人・黄色人種の肌色ではありませんよ。肌が作っている色、景色のことです。美しい肌は健康な肌です。健康な肌とは、元気な肌、丈夫な肌、強い肌です。それは同時に柔らかさであり、弾力性であり、しなやかさでもあります。しっとりもさらりも演出できる肌のことです。これらが良い意味の肌色です。

話があらぬ方向に逸れていきました(^_^;)

肌が育つ秘訣は『 人事を尽くして天命を待つ 』でした。

今日のサッポー美肌塾で特にお伝えしたいのは、この中の「待つ」という部分です。心を騒がせず、おとなしく「待つ」ということです。もちろん、ただ待つのではなく、人事を尽くして待つのですよ。肌が育つ環境を作り、肌が美しく育つのを待つのです。肌は育つと必ず美しくなるのですから。待つことが大切なのです。

ところがどうもこの「待つ」というところが、どうやら一番難しいことのようなのです。

肌は育つのに時間がかかることを知る

肌はおよそ一月かけて全て入れ替わっている!

一度未熟化した肌も、肌の育つ環境が整えば、本来の育ち度を取り戻し、維持できるようになります。月に一度は全ての細胞が新しい細胞に入れ替わり、いつも良い状態を維持する仕組みが作られている…この新陳代謝を肌の場合、ターンオーバーと呼んでいます。

このターンオーバーが健常な肌で約28日、約一ヶ月かけて全ての細胞が新しく誕生した細胞と入れ替わる仕組みのことです。以前の細胞は垢となって排泄されています。

ところが、私達が毎日見たり触れたりする肌はこの垢となって排泄される前後の姿だけです。肌細胞の約1ヶ月の一生のうち、最後の1日の姿を見ているだけなのです。細胞が誕生し、育ち、角化して角質として完成する、そして肌を守りながら押し上げられ最後の日に肌表に現れるわけですが、その時の姿だけを見て肌を判断しているところに「待つ」ことが出来ないというボトルネックの罠が潜んでいるようです。

肌を美しく見せるには、通常は保湿して肌に透明感と柔らかさ、しなやかさを与えます。しかし、そんなケアで満足できない肌は、見映えを悪くしている不要な角質取りを行って、その日の美しさを作ろうとします。中にはもっと強引にピーリングケアを行って美しさを見せようとします。サッポーがけっしてお勧めしない方法です。

角質が予定より早く剥がれている肌は、角化が早まる為、細胞の育つ時間が奪われ、未熟なままに角質として完成するようになります。このように、その日の肌の美しさだけを追求していくと、明日の肌は次第に未熟な細胞(角質)が多くなり、美しさが減じていきます。

大切なのは、今日誕生した表皮細胞がしっかり育つ時間が与えられることです。そのために角質を大切にする化粧浮かし・洗浄が行われ、適切な代謝活動を保証する保湿をし、その状態を維持する為に乾燥や紫外線からの保護のケアが行われます。このようにして育つ時間が与えられた角質が肌最表層に現れるのは28日後(本来なら)というサイクルになっています。

つまり、今日のケアの見かけの成果はその場で現れますが、結果としての成果は約一ヶ月後になっているわけです。肌が育った成果を見るには「待つ」時間が必須なのです。その日、その場の良さも大切ですが、一ヶ月後の成果を犠牲にするケアであってはいけません。

人事を尽くす = 肌が育つ環境を整え続けること

「つまり、一ヶ月待てば良いってこと?」

まずは一ヶ月なのですが、一ヶ月であなたが望む育った肌になるわけではありません。人事を尽くして肌が育つ環境を作っていたとしても、肌を守る現在の角質層の実力と、人事を尽くしたケア環境との相乗効果が、角化を目指し育っている細胞の育つ環境を作っています。その結果、今育っている細胞が、今の角質より、ちょっぴりよく育った角質として完成します。一気に最高度の段階にまでは育たないのです。

肌の育ちはこのような物語になっているので、肌の育ちを評価するのは、一ヶ月単位で数ヶ月~1年の人事を尽くした肌が育つ環境作りの継続と、肌の育ちを評価する長い視点が求められているわけです。

大切なのは「待つ」という視点です。肌が育ち度を高めていくのを長~い目で待つ心です。

ところが、私達はどうしたことか、この「待つ」ということが、なかなか出来ない人達です。なぜ待てないのか?

本当の成果が現れるのは一ヶ月先であること

花を育てるが如く…

ビデオの早回しで花が育っているのを見るように、見た目に解るスピードで肌の育ち度が上昇し続けると、判りやすくていいのですが、残念ながらスピード感などは全くない世界です。毎日同じ肌と向き合っているようにさえ思われます。どんどん良くなっている時でさえ、昨日の肌と今日の肌では全く同じに見えてしまうからです。

一ヶ月前の肌と今日の肌では明らかに育ち度の違いがあります。しかし、明らかな違いがあるはずなのに、実際には毎日肌を見ているから変化を実感することが出来ないわけです。

するとどうなるか、肌が育つ環境作りの継続性に粗雑さが出て来ます。「まあ、こんなものか」の状態で肌の育ち度は停滞します。もっと、もっと肌は育ち度を上げ、より美しく、より強くなることが出来るのに、低いレベルで「まあ、こんなものか」と手を打ってしまうのです。もったいない話ですが、多くの方がこの段階で肌の育ちを停滞させているようです。

上の例のように、さらに良くなる機会を逃し続けているのは残念なことですが、肌はまずまずの状態を維持しているのですから、まだ良しとしましょう。

私達が見ていて「あー、惜しいなぁー」というケースがあります。

肌が育つケア、過渡期の現象

間違ったケアで肌の未熟化をかなり進行させ、未熟化に伴う肌トラブルの表れの顕著な肌が、肌が育つケアを始めた時です。肌が育つケアの「過渡期の現象」として、何度かサッポー美肌塾でも取り上げてまいりましたので、あー、あのことか…と、ご記憶の読者も多いと思います。

肌が育つ成果の最初の表れは、悩みの深い肌ほど、好ましく見えない現象が肌表に現れ、肌がよくなっているようにはとても見えない点です。この過渡期の現象が巻き起こす騒動こそ、肌が育つのを「待つ」大切さを知るチャンスであったわけです。

この時、間もなく肌(角質)として完成する表皮細胞の部分では、以前より育ち度が高くなっているのですが、この部分はまだ表に現れず、見えないわけです。見えるのは肌が育つケアを始める前に完成していた痩せた角質達が以前に増して肌に居残っている姿です。

ここで「待つ」ことが出来るか、「待つ」視点を知っているか、知らないかはこれからの肌の運命を大きく左右する分岐点になっているわけです。過渡期は危機ではなく、チャンスなのですから……。

サッポー美肌塾掲載例

このように見てくると、肌が育つケアを継続することに対して、様々な障害が壁のように用意されているかのように見えます。しかし、肌が育つことを知り、育つ過程でどのようなことが起きるのかを知っていたら、それは障害物ではなく、乗り越えるべき坂道に過ぎません。

ところが、多くの方は、障害物を障害物として捉え、障害を避ける為に肌が育つ方向とは別のケアに逸れていくケアを選択します。結果として、その人達が同じ悩みを引きずり続けているのを見ると、サッポーはとても残念に思います。

肌は育つ過程で様々な障害に出会う

肌が育つのを「待つ」という視点・姿勢・態度を一気に霧散・霧消させるのは、様々な肌トラブルがまず第一に上げられるでしょう。肌が育つケアを続けていく上での大きな障害物です。

顔の肌は毎日見るものだけに、トラブルがあると「悩み」に転化し成長していくからです。この勝手に想像し膨らんでいく悩みという揺さぶりが「待つ」という視点を消し去ってしまうようです(^_^;)

様々な障害一つひとつについて、詳しくはサッポー美肌塾のバックナンバーでご確認ください。ここでは総論として大きな目で出会う障害を分類して紹介します。

障害を障害と思わない障害

既にある程度育った安定した肌なら、サッポーのいう肌が育つケアを始めても、特別な障害などは発生しません。ただただ、健康が増していく、美しさが増していく、強くなっていくだけです。

ところがこのような肌にも障害が発生しています。しかし、この段階にある肌が出会う障害(ダメージ等)は、肌の持ち主にとってさしたる障害ではない為、障害とは思わないところがあります。例えば、風に吹かれて肌を乾燥させてしまった。これはいけないと、保湿ケア、保護のケアを強化し、2~3日風に注意していたらすっかり元通りの肌に回復した。このような肌のアップダウンを一年を通じ繰り返している。このような障害です。

「これの何が障害なの?」

「何が障害なの?」と思うその視点が障害なのです。障害を障害と思わないことが、もっと健康で、強く美しい肌に育つことが出来るのに、そうならない結果に甘んじさせています。

現状に満足して、さらに肌が育つことを「待つ」視点が失せてしまっているのです。サッポーは、70%台の肌の育ち度で満足する人達と呼んでいます。人事を尽くす…のレベルが低いところで満足しているケースです。

トラブルに恐れをなし、肌が育つケアから逃避するケース

過渡期の場合

上の例はある程度育った肌の話でしたが、未熟化が進行し、様々なトラブルとして現れている肌の場合、肌が育つケアを始めると、必ず前段で説明したような好ましく見えない好ましい成果として、「過渡期の現象」が現れます。この時に驚いて、肌が育つケアから逃げないことが成功の秘訣です。つまり、肌が育つのを「待つ」勇気です。

知識があれば、本当は勇気も要らないはずですが、この過渡期の現象発生時が最も多い、肌が育つケアから方向が逸れてしまう時といえます。前段説明の通りです。チャンスを肌の悪化と、まるで逆に見てしまうのですね。

炎症反応が発生するケース

もう一つの逃避ケースとして、同じトラブルでも、肌の未熟化が、かなりの程度まで進行しており、超過敏になっている肌に見られる炎症を伴うケースです。これはサッポーの肌が育つケアと切り離して考える必要があります。

化粧品を変えることでは本質的な解決になりません。サッポー製品だけでなく、どのような化粧品を使用しても、化粧品そのものに肌が炎症反応を起こしやすい状態になっているからです。肌の気分次第で、化粧品のどんな良い成分に対しても免疫反応を起こしてしまうのです。未熟すぎる肌を通し化粧品成分が入り込みやすくなっているからです。生きた生体組織に化粧品は全て異物だからですね。

このような肌こそ、この過敏状態から脱する為に育った肌に変えていく必要がある肌です。化粧品を変えて解決する問題ではありません。サッポーでは、ケアのステップアップ、ステップダウンという手法で、過敏な肌と付き合いながら、肌が育つケアに徐々に重心を移していく解決法を推奨しています。

参考:ケアの方針を立てる…敏感肌

いかがでしたか?

肌は肌が作っている。けっして化粧品や医薬品が作っているのではないということは、誰もが判っているはずなのですが、肌の哀れな姿を見ると、何かに頼りたくなるのが私達の気持ちです。

しかし、それらに流されることなく、肌が育つことを信じ、肌が育つ環境を作り続けることが、「肌が育つケア」成功の秘訣であるように思います。

『人事を尽くして天命を待つ』
肌が育つケアの大意をお掴み頂ければ幸いです。

肌は育つと、必ず美しくなるように創られているのですから……。

この講義はメールマガジン「サッポー美肌塾」第444号を再編集したものです


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