湿度・汗・気温・乾燥と初夏のケア

さわやかな5月と思っていたら、今年の5月は例年よりちょっぴり暑いように思います(配信当時)。汗を掻くことが多かったように思います。

と言っても、これはサッポーの主観的な観測、気持ちの良い季候・季節であることに変わりありません。湿度が低いので、汗も直ぐ乾き、べたつかないからでしょう。しかし、6月に入り、次第に梅雨が近づくと、汗の乾きが悪くなります。乾燥による化粧崩れは少なくなりますが、汗による化粧崩れが多くなってきます。

今のうちに梅雨へ向かう季節と梅雨入り以降の特徴を予習して、備えておきましょう。

汗を感じ始める季節~汗ばむ季節~大量の汗と冷房の季節

昼過ぎの時間帯の平均気温は、サッポーの住む大阪は、以下の通りでした。(5/11までの平均)

午後2時頃の気温
  2009年 2010年
4月 20.5℃ 18.1℃
5月 24.4℃ 23.9℃※
6月 28.8℃
7月 31.3℃
8月 32.5℃
(※2010/5/11現在)

これは平均ですから、もっと気温の高い日もありましたし、雨などが降るとぐんと低くなっておりました。でも5月が汗を意識し始める季節だというのが何となく納得できますね。そして、6・7・8月とどんどんと上昇していきます。当然汗も多くなるでしょうね。

次に上の気温と同時間帯において、湿度40%未満の日が何日あったかを調べてみました。つまり、乾燥していた日です。

湿度40%未満日数
  2009年 2010年
4月 19日 18日
5月 15日 7日※
6月 11日
7月 1日
8月 8日
(※2010/5/11現在)

実は4月というのが一年で湿度が最も低くなる月です。湿度40%未満の日が約6割を占め、湿度20%台と10%台の超乾燥した日がさらにその6割程度ありますから、3日に一度は超乾燥日となっていたわけです。

さて、この5月はどうでしょうか?何となく昨年より乾燥日が多くなりそうな気が……。仕事場では、そろそろエアコンが冷房に切り替わっています。外も乾燥、室内も乾燥という環境に居ることになります。

今日は触れませんが、雨の日以外は一年でもっとも大量の紫外線が射す時でもあります。

湿度・汗・気温・乾燥

前節で気温と湿度の状態を見ましたが、これは大阪標準、各地域毎にアレンジして見て下さい。そして大切なのは、このような状態で乾燥ダメージを受けないように、いかに過ごすか、いかに肌のケアを行っていくかの判断基準を持つことです。

まず個々の肌環境についての理解を確認します。次に、目指すべきケアの方向性を確認することにします。

湿度

湿度が50%以上あれば、適当な保湿・保護のケアができていたら多少のそよ風などまったく気にしないでよい環境です。しかし、湿度が40%を切ると、乾燥環境といえます。たとえそよ風でも当たりつづけると、大きな乾燥ダメージに繋がります。湿度が10%台、20%台になると、これはもう超乾燥です。じっとしていても乾燥するし、自転車などで風を切っていたら、多少の保護ケアなどは突破されてしまいます。

前節の表では、7月の湿度40%未満は1日だけとなっていましたが、これは梅雨の期間に左右されるので、地域ごとに大きくずれてくることは承知しておいて下さい。

汗の機能・長所

汗の役割は大きく二つ、一つは、皮膚を潤し守り、しなやかなバリアーとしての働きを強化しています。もう一つは体温上昇を防ぎ、低下させる働きで、即、命にかかわる働きです。汗としては同じですが、皮膚を潤す汗はすぐに角質層に吸収されるので、見えない汗、感じない汗です。寒い冬でも暑い夏でも汗腺から蒸泄された汗が絶えず角質層を潤しています。

体温調節の汗は気温が上がり、体温の上昇があると、全身から汗を掻いて体温を下げ、一定の体温を維持するように働きます。この体温調整用の汗は量が多いのが特徴です。これから気温がどんどん上昇していくと、汗の量も汗をかく頻度も多くなります。

汗の弊害・短所

肌の立場から汗の多い状況を見るとどうか?べたつく、気持ちが悪い、化粧が崩れる……いずれも不都合なことではありますが、命を守る働きですから、無碍に文句も言えません。ところが、これが乾燥に繋がり、角質層を崩壊させること(角質剥がれの促進)にも繋がる、肌の健康に重要な弊害をもたらす要因になるなら、これは何とか対処しなければいけません。

汗浸しと乾燥の繰り返しは保湿因子を奪うので肌の乾燥に繋がります。また、汗が肌に溜まりべたついたりしている時間が長い、またそのような状況が日々繰り返されると、角質の層が崩れやすくなります。崩れると肌の未熟化が一気に進み、乾燥・皮脂詰まり・角栓・過敏・炎症がちな肌に導かれていきます。

汗と湿度と気温・乾燥

気温が高いと汗の量が増え、湿度が高いと汗が乾かないので肌に溜まりやすくなります。しかし、乾燥した空間では(湿度が低いと)、汗をかいてもすぐに乾くので、汗が肌に溜まることはありません。しかし汗が乾くスピードよりたくさんでる汗は乾燥空間でも肌に溜まります。

……上のような関係にあるわけですが、とにかく、こと顔の肌の健康や美しさ維持には、余りたくさん汗を掻くのは不都合なことが多いわけです。いずれも乾燥に繋がっていくからです。しかし、汗を掻かないのは命にかかわる危険に繋がっていきます。

これらが与えられた環境・起こりえる環境です。

初夏のケア…目指すべきケアの方向性

1.紫外線・乾燥・酸化によるダメージに注意する
…これは初夏に限らず、一年を通じ大切なケアです。ここでは触れません。
2.汗の弊害を少なくするケア
…これが今日の本旨です。

育った肌であれば、ある程度の汗は肌に溜めず流れていくようになるので、乾燥の弊害や、角質層を崩れやすくする恐れはありません。また育った顔の肌はそんなに汗をかかなくなります。身体で汗を掻く量が増えるからです。

でも、このような育った状態は肌が育つケアのトータルな目標、着地点であります。ここでは育つ途上の肌が行うべき現実的対処の要旨を案内します。そして、対処策は肌が育つ環境を損なわないことが条件となります。

  • 汗をかくことが多く予想される日は、保湿ケアは控えめにしておく。細かく言うと、汗で化粧が崩れやすいところは控えめに、崩れないところは普通に保湿ケアを行う。しかし、アルコールの配合量を増やしさっぱり感を出し、保湿力を控えめにした夏用の製品は、常用すべきではない。
  • 汗の多い時は、乳液でべたつきが多いようなら、サッポーのモイスチュアクリームのように、油性度が高く、ほどよく汗を弾き、しかしシリコン油を使用しないクリームにて乾燥保護のケアをする。
  • 汗や水に強い製品、ウォータープルーフ機能強化製品、化粧崩れしにくいが売りの製品、いわゆる耐水機能強化製品は使用しない。肌の乾燥を誘導し、角質の未熟化を進め、過敏さが次第に強くなるから。ベースメイク製品(日焼け止め下地やファンデーション類)や一部のメイク製品に耐水機能を強化したものが多いので注意すべきである。
  • 汗で化粧崩れが激しく簡易な化粧直しができない場合、洗浄剤無しで化粧落としを行えるようにし、化粧水から下地作り~ベースメイク・メイクを行えるように、時間・空間を確保できるようにしておく。サッポーのクレンジングクリームあるいは同質品が必須のツールとなる。
  • 顔や頭で体温調節の多くを担っているケースが多く見られる。肌の未熟化を進行させ皮脂・汗を過敏・過剰に分泌する状況を作っているからだが、半分居眠りしている身体の汗腺を目覚めさせるため、生活の中に汗をかく運動を取り入れ、顔や頭皮の負担を減らすように努める。

汗で肌が潤う状態が満たされる季節なので、肌の乾燥劣化に気付かない季節ともいえます。乾燥ダメージを繰り返し受けていても、汗のおかげで肌が悲鳴をあげなくなっているからです。

落とし穴がたくさんある夏のケア環境ですが、湿度が高くなり汗をかく夏も、上手く生かせば、肌が育つ絶好の季節です。この汗が多くてもさわやかな乾燥する5月と、汗が鬱陶しいが肌に優しい6・7・8月を上手く乗り越えていけば、一段育ち度の向上した肌で夏を過ごし、爽やかな秋を迎えることができます。

夏のケア、もうスタートしています。


コメントは受け付けていません。