BBクリームは大丈夫?!

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サッポーです。
沖縄はとっくに梅雨が明けたそうだし、北海道はとても気持ちがいい季節だそう(※配信当時)。こちらは梅雨本番の日々。ジメジメ、じとじと。湿度計は70%と80%の間を行ったり来たり(-_-;)

腕に手のひらをあてるとサラサラしてる時もあるし、しっとりと気持ちよい感触の時もあるのですが、べたっと汗ばんだ感触の伝わる頻度が増えてきました。

サッポーはほとんど一日中冷房空間にいますが、いつも静かに座して仕事をしているわけではなく、あちこち歩き回ることも多いのです。

意識して自分の肌を観察していると、肌が様々に変化しているのが判ります。歩いたあと、座席に戻りしばらくすると身体が汗ばむのに気付きます。

腕はじっとり!?顔はしっとり!?…化粧崩れの予感とまでは言いませんが、その内にさらっとしてきた頃は、夢中でパソコンで描く文字を追っています。これが湿度の高い梅雨時の肌環境の特徴です。

肌は乾いたり、汗ばんだりすることが多くなっています。このような時に、育ち度の高い肌と、未熟な肌、そして育ち度を上げていく途上にある肌の大きな違いが出ています。

育ち度の高い肌も上のような変化をしていますが、サラサラ~しっとり~べたべたの振幅が小さいため、化粧が1日崩れるようなことはありません。一方、未熟な育ちの肌は、サラサラしっとりがなくカサカサ~べとべとを往復している感じともいえるでしょう。読者の皆様は、当然前者の肌を目指して下さいね。

随分前書きが長くなりました。最近BBクリームについての問い合わせが多く、失敗談も比例して増加しているので、話題として取り上げることに致しました。

BBクリームとは

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BBクリーム、ブラミッシュバーム(Blemish Balm)の略で、欠点を補う便利製品として、ドイツの看護師達の間で、手入れが思うように出来ない患者のケアをするのに、これ一つでOK!ということで広まったようです。1980年代に韓国に伝わったとあります。

元々は基本的な機能をこれ一つでという便利製品的発想のものでした。そういえば、日本でもオールインワンとか、これ一つで……といったクリームが昔から時々話題になっていたと記憶しています。

最近の日本では韓国発の情報に人気が出やすいからでしょうか。とてもたくさんの種類のBBクリームが各社より販売されるようになりました。ところが、これらのオールインワン製品やBBクリームを見ると、基本機能以外の機能、美白系や、耐水機能を強化したもの…などが多くを占めるようになっています。どうせなら、もっと機能を付加して、もっと便利にしようと言うことのようです。

このような事情でかオールインワン製品やBBクリームの中には、本来の便利製品としてだけの安全な物もありますが、美白系、耐水機能強化、紫外線吸収剤併用…といったものが主流となった現在、普段使い(継続使用)にはお勧めできないものが多くなっています。

それぞれの役割・機能を果たすものを、1アイテムずつ環境や肌の個性に合わせて使用していくことが「肌が育つケア」の大原則だと、サッポーは考えています。便利製品には便利製品としての良さがありますが、日常的には、本格的なケアスタイルを維持しておくことが大切です。

耐水機能強化されたBBクリーム

失敗相談の最多は、耐水機能の強化されたBBクリームをそれと気付かずに使用を続けていた人達です。

これ一つで、化粧水・乳液・クリームの役割を果たし、さらにUVケアとファンデーションの機能を備えるというのだから、これは便利ですね。しかも現在の製品は、これにウォータープルーフ(耐水)機能の強化されたものが当たり前になっています。さらにコンシーラーの役割や美白剤を使用したもの等々……、これだけてんこ盛りになると耐水機能強化の一つや二つを見過ごしても不思議ではありません。

今日の講義では、質問の多い耐水機能強化製品の見分け方を再確認しておくことにします。

耐水機能強化製品の見分け方

○○コン、○○シロキサンの表示位置に注目!
  1. ○○コン、○○シロキサンの語尾の付いた成分名、あるいはまた、(○○コン/○○シロキサン)クロスポリマーなどといった成分名が、成分表示の上位に記載されていたら、肌の耐水機能を強化した製品である可能性が高い。但し、これらが中位~下位に記載のあるものは肌の耐水機能強化とは関係なし。
  2. ウォータープルーフ、水や汗に強い、崩れにくい、化粧持ちがよい、……といった主旨を強調した案内やセールストークのある製品は肌の耐水機能が強化されているとみて良い。

上記1・2の二つの面から、判定するとほぼ間違いありません。サッポー美肌塾のカウンセラーも、このような情報から判断しています。

但し、この判断は、「まず間違いない、これはまず心配ありません」といった判断精度の高い判りやすいものがある一方、表示位置や案内情報が微妙だと、「これは怪しいかも知れません、これはたぶん大丈夫でしょう」……といった精度の低い判定にせざるを得ないケースもあります。

耐水機能が強化されていると、化粧が崩れにくいので、紫外線防止能が維持されます。紫外線対策のための化粧直しはしなくて済みます。あるいは頻度が少なくて済みます。これは耐水機能強化製品の価値ある側面です。

しかし、便利だからと日常的に使うようになると、肌の乾燥を着実に進め、肌の未熟化が次第に進行していきます。さらに進行すると、過敏さが出てまいります。このあとは様々なトラブルに見舞われる……というお定まりの過敏肌コースに向かって進んでいきます。

使用しているベースメイク製品や、UVケア製品に上記1・2に該当する製品がないか、一度はチェックしておきましょう。知らずにこのような製品を日常使用していたら、せっかくの毎日のケアが、ブレーキを踏みながらアクセルを噴かす努力をしていることになります。

「サッポー美肌塾」第459号


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