汗のコントロール術を身につける

暑い夏の到来を涼しい顔で迎えましょう!

サッポーです。暑い日が続いています。

一足早く本格的に暑い夏を迎えてしまったようです。汗をかいても、化粧が大崩れするわけでもなく、いつも涼しい顔でいる人が羨ましく見える季節です。

サッポーの肌が育つケアを続けてこられた方にも、暑い今年の夏を、汗による不快さをさほど感じることなく過ごされている方が多くなっていると期待しています。

今年も汗と親しくしながら、汗を上手くコントロールする術を身につけ、ついでに肌も育つ夏にしていくぞ!こんな気持ちになってきましたか?さぁ正面突破です!

汗のコントロールその1…汗をかく機能を訓練する

「汗をかく訓練なんてとんでもない!汗なんてかきたくもないし、化粧が崩れると想像するだけで不快感が高まる……」

うーん、ごもっとも。でも汗をかく機能は高くなっていた方が涼しい顔で居れるようになるのですよ。どうして?と思うでしょう。

顔でかく汗を身体にもかかせる…一日一度は身体に汗をかかせる練習を!

全身で汗をかく習慣を

汗が気にならない冬でも汗は常時分泌されており、私達の肌を潤している大切な機能です。汗は命を守るバリアー(角質層)をいつもしなやかに維持してくれる肌の基本財です。

汗にはもう一つの命を守る重要な機能があります。身体の体温調節です。必要に応じて汗をかくことにより体温を一定に保ってくれています。ところがこの体温調節を顔の肌と頭皮が中心になって行っている人達が多いのです。

暑い夏でも、少しの暑さなら大概は顔と頭皮の汗で体温調節している!!

もしかすると、あなたもそうではありませんか?なぜでしょうか。

  1. 服を着ていない顔や頭皮は暑さを早くキャッチし、汗をかき始める
  2. 顔や頭皮の汗腺が頑張るだけで、体温調節はOKになる

もちろん、気温の高いところにずっといたら、身体中から汗が出て来ます。あるいはまた、運動でもすれば、やはり身体中から汗が出ます。でも、現在は運動とまではいかなくても、汗が出るほど身体を頻繁に動かすことが少なくなっている人達が多いのでしょう。

するとどうなるか?

  1. 居眠りを決め込む汗腺が多くなってくる

どうすればよいかはもうお解りですね。

今の季節なら10分~20分早足散歩をすれば、大汗をかくことができます。なんでもいいから、少し負荷をかけて体を動かすことです。これを継続すると、眠っていた身体の汗腺も、顔に負けず早く反応するようになります。

するとどうなるか?

  • 顔でかく汗の量が減少する

自然な成り行きですね。

いかがですか?「毎日一度の汗をかく機会作り」……できそうでしょうか?
(ホントは毎日でなくても大丈夫です)

もう少し、動機を強めるお話を一つ。

訓練不足の汗腺は、たくさん汗をかいた時に臭いやすくなる

本来の汗の性質は、酸性です。この酸性が適度な静菌作用として働き、皮膚の清潔さを維持しています。ところが訓練不足の汗腺がいきなり汗をかくとアルカリ性に傾いた汗をかきます。これが雑菌の増殖を促し、臭いの元となります。

汗は血液中の水分が利用されたものです。そのため血液中のミネラル成分や重炭酸イオンなどを含んだものになっています。これらが汗の水分と一緒に流出するのかというと、そうではありません。汗が排出される前にまた血液中に回収されるシステムになっているからです。

ところが訓練していない汗腺がいきなり働くと、この回収が上手くいかず、ミネラルだけでなく重炭酸イオンが含まれた汗になり、アルカリ性の汗になるというわけです。

汗をかく訓練をし、休眠している汗腺を目覚めさせ、毎日のように活動させていたら、上のような失敗はなくなります。身体を清める汗だけになるのですね。

いかがですか?汗をかく訓練、少しやる気になってきましたか?

もう一つ、あなたの決意を固めるお話をします。

汗をかいたあとはシャワーを浴びる流れに

汗をかく方法は、早足散歩でもトレーニングジムに通うことでも、なんでもよいのですが、そのあとシャワーを浴びるなり、入浴するなりして汗を流すような一日のスケジュールが習慣になると、三日坊主のあなたでも続けることができるようになります。

※身体を洗浄剤で洗うのは、1日1度までにします。1日に2度以上身体を洗う場合は、必ずすすぎ流すだけにします。それで十分です。

健康に良い、肌に良い、清潔な皮膚が維持できる……汗をかくだけが目的だから辛くない、気軽にできるのです。それに、何と言っても、汗を洗い流したあとは爽快です。これなら、続くでしょう?朝早くか夕方以降なら、紫外線の心配もありません。

いつも、お風呂は就寝前……こんな良くない習慣ともおさらばできます。

「就寝するまでに、また汗をかくから、何か汚れているように感じてしまう……」

このように、思う人もいるでしょう。でもそんなことは気にしなくて良いのです。目を覚ました汗腺のかく汗は、雑菌が増殖しない汗、清浄作用のある汗です。肌についた汗など、何も気にしなくて良いのですよ。

汗にまみれる抵抗感、小さくなってきたのではありませんか?

汗のコントロールその2…クリームで汗を弾く肌を作る

クリームのイメージ

「本来の汗は、肌の潤いを作り、肌を清浄にするもの」という視点ができました。汗まみれになってもかまわないと言う開き直った覚悟もできました(^_^;)

でもサッポーは汗の弊害について、多く語っています。「汗を肌に貯めることが多いと、バリア層がふやけ崩れやすくなる」と。

「崩れると肌の育ちには大きなブレーキだから、これは拙いのでは?」

その通りです。顔に汗をかきやすいのは、多くの人にありがちな“作られた肌質”です。顔の皮膚だけ細胞の育ちが悪くなっている人も多いですね。バリア能力は弱いですから、やはり汗をかきやすくなります。

「夏の汗まみれを覚悟することができても、汗を貯めた顔の肌は、やはり育ち度を上げにくいのでは?」

その通りです。このジレンマを解決するのがクリームです。乳液でもある程度可能なのですが、やはり、クリームの方が断然汗を肌に貯めることが少なくなります。(汗を弾き過ぎるウォータープルーフではダメですよ。オススメはサッポーのモイスチュアクリームです(∗^_^∗))

汗が適度に弾かれ、肌を流れるようになるので、肌に留まりにくくなります。肌が汗でふやけません。これがサッポーの勧める夏の肌が育つ環境です。汗が引く乾燥した冷房空間に移動しても、しっかり乾燥から肌を守ってくれます。

しかし、肌の未熟化がけっこう進行していて、肌が硬くなっており、汗も極端に多い肌の場合、やはり崩れてしまうことが多いでしょうね。そう言う場合は、洗浄力のないサッポーのクレンジングクリームで一度化粧を浮かせ、すすぎ洗いして一から下地を作り直しましょう。すっきり、さっぱりします。

石けんやその他の洗浄剤の使用はダメですよ。洗い過ぎは肌の未熟化に繋がり、汗の出やすい肌を作りますからね。洗浄剤の使用は1日に1~2度に留めます。

夏と上手に付き合えば、夏は本当は肌が育ちやすい季節なのです。でも、ちょっと間違えると、肌の未熟化を進行させる危険と隣り合わせにもなっています。

今日の講義は、間違えやすい汗とのつきあい方、正しい汗のコントロールの仕方についてでした。

いかがでしたか?夏でも涼しい肌、見えてきたでしょうか?

「サッポー美肌塾」第486号


コメントは受け付けていません。