夏に若返る肌、老化する肌

イメージ画像:夏こそ肌が育つ季節です

サッポー美肌塾では、夏は肌が育つ季節と言ってるが……

夏は肌が育つ季節であることに間違いはありません。しかし、南北に長い日本列島なので夏と言っても季節環境は様々。地域毎にアレンジしながら読んでください。

また、何が何でも夏は肌が育つのではなく、いくつかの条件をクリアする必要があります。まず夏の良い特徴を再確認です。

夏は湿度が高い

2014年の東京の湿度平均を見ると、6月75%、7月74%、8月74%と、とても高いのです。日ごとに見ても湿度が50%を切る日は数えるほどしかありません。肌が老化する三大ダメージの一つ、「乾燥」によるダメージがほぼ無いと言える状態です。

夏は気温が高い

同様に東京の夏の最低気温と最高気温の平均を見ると、6月~8月は20.7℃~31.2℃でした。肌としては、良い代謝が出来る環境です。

夏の良い点を二つ挙げましたが、「肌が育つというのは、ちょっと同意できない……」と感じたのではありませんか。実はその感覚も間違いではありません。同意できなくて当然の理由もたくさんあるからです。

夏は肌が育たなくなる要素が多い!?

実際の生活環境は均質なわけではありません。日別に見た最高気温は35℃を超える猛暑日があり、湿度の高さと重なると、不快指数満点!

冷房すると一気に乾燥するし、一歩外へ出たら、気温30℃でも陽の当たる路面温度は軽く50℃を超えており、汗が吹き出て、不快指数は100を超えます。

おまけに化粧は崩れやすく、UVケアしていたのに、紫外線のダメージを受けてしまった……など、むしろ肌が育たなくなる要素が多いのも事実です。

夏の環境が肌の育ちを妨げる??

夏がもたらすマイナス面は工夫次第で小さくなる

それでも「夏は肌が育つ季節」だと言えます。一体どういうことでしょう?

それは、湿度と気温が高いという良い点は活かし、同じ背景が招くマイナス面を小さくすればよいのです。そして、夏のマイナス面を小さくするのは難しいことではありません。

一年を通じて、四季折々の肌を老化させる危機があります。夏の危機を回避できた肌は、その後に続く、秋・冬・春のそれぞれの危機に耐える肌を作ることができます。つまり、「夏を制する肌は、老化しない肌」に近づいていくのです。

では、夏のマイナス面とは?マイナス面を小さくする方法とは?
夏に若返る肌、老化しない肌のポイントはここですよ!

夏のマイナス面を再確認しておきましょう

夏は肌のバリアーである角質層を想像以上に傷めやすい季節

肌のバリアーとして働き、強さと美しさを作っている角質層が弱体化しやすい季節です。具体的には、角質層に汗が溜まりやすくふやけるので、崩れやすく、角質が剥がれすぎる傾向にあります。しかし、ある程度までは、角質層が崩れたり、剥がれ過ぎていることに気づく人はほとんどいません。

なぜなら、肌が危機を訴えないからです。湿度や気温が高いおかげで、汗や皮脂が多くなり、肌は守られているため、悲鳴をあげないのです。汗が少なくなり、乾いた秋風が吹くようになって、初めて痩せてしまった弱いバリアー層になっていたことに気づきます。

夏の角質層弱体化は、翌夏までマイナス影響を与え続ける

しっかり育った美しく強い角質層に守られた肌は、細胞の育つ時間がしっかり与えられるので、立派な角質を送り続けます。しかし、夏の間に痩せてしまった弱いバリアー(角質層)の下では、新しく誕生した細胞も角質になる前の細胞も育つ時間が与えられないままに、角質として完成、送り出される状態が続きます。

秋になって慌てて、ケアを意識しても、肌は直ぐには育ちません。冬を迎える頃にはそれなりに回復したとしても、厳しい寒さと乾きやすい季節環境を前に、肌の育ち度は現状維持がやっとです。そして春を迎え、ケアを心がけていると、夏になる頃に、ようやく昨年の今頃と同じ肌を取り戻すわけです。

もし、夏のマイナスが回避できていたら、秋・冬・春を経た肌は昨年よりもっと育った肌で次の夏をスタートできます。同じように良い環境が作れたら、その次の夏はもっと美しく強い肌になっているはず!四季を通じて、良い循環が生まれるのです。

今回の美肌塾は、ちょっとセンセーショナルなタイトルですが、けっして大げさに言っているわけではありません。本当のアンチエイジング(老化防止)は、四季を通じた正しいケア、つまり、“肌が育つケア”を継続する下で初めて可能になります。

それでは、夏がもたらすマイナス面を避ける具体的な方法について、重要なポイントを紹介します。

夏がもたらすマイナス面を小さくする方法

夏に角質層を傷めるもっとも大きな原因は汗です。原因を知ると、自然に方策が見つかります。

1.汗を肌に溜めていることが多く、角質浸潤を起こしやすくなって角質剥がれを促進している
汗の対処が肝要!

汗は肌にとってなくてはならない天然の化粧水として働き、肌を潤し、しなやかさを維持する役割をしていますが、多すぎると、肌(角質)をふやかし崩れやすくなります。この弊害を無くすには肌に汗を溜めている時間を短くすることです。

その方法は、汗の拭き方がポイントです。汗が出続けている時に拭いてもダメです。下手をするとふやけた角質層を傷めるリスクが高くなるだけです。

正しくは、

  • 早めに涼しい場所に身体を移し、身体全体を冷ます
  • 顔の汗が引き出したら、優しく押さえるように汗を吸い取る

この2点をこまめに行うことです。これが、夏の肌対策の本質部分になります。

以下、その他の注意を列挙してまいります。

2.冷房による乾燥に注意する

汗をかいたときは、ありがたい冷房ですが、乾いた後も汗で崩れた肌のままでいたら、却って乾燥ダメージをまともに受けてしまいます。化粧直しで保護ケアをしてから、冷房空間で過ごしてください。角質を傷めません。

3.UVケアは汗で崩れやすい、紫外線ダメージに注意

汗でUVケアによる紫外線防御が崩れています。でも、崩れていることに気づかず(気づいていても)、陽射しを浴びていることがあります。角質が傷みます。対策は気づいたらすぐ、早めのUVケアメンテナンスをすることです。

4.熱刺激により肌の敏感さが促進されることに注意

始めにも述べたように、気温が30℃の時、陽を受けている路面温度は軽く50℃を超えています。既に肌が敏感な傾向にある方なら、このような空間を歩くことそのものを極力減らすべきです。

もし、肌に敏感さがなくても注意しましょう。一時的ではありますが、敏感肌に傾いています。ここに何かもう一つダメージが重なると、その日を境に敏感な傾向が増大し始めます。こうなると肌は育ちを停滞させます。

5.洗い過ぎに注意!

暑い夏は洗顔したくなるもので、洗い過ぎる傾向が強くなる方がいます。洗浄剤を使わなければ、角質を傷めたり剥がしたりすることには繋がらないのですが、手指による摩擦で、知らず知らず物理的に剥がしているケースがよく見られます。夏は汗で角質がふやけやすいので、垢すりのように、簡単に必要以上の角質を剥がしてしまうのです。
(他にも、肌に触れる行為は様々あります。肌を掻く、汗を拭く、何気ない動作にもよい習慣が必要です。)

以上、代表的な5点を挙げました。
気になる箇所はありましたか?

このようなことに気をつけながら、夏に若返る肌、目指してくださいね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 今夏の肌の結果が、来夏の肌まで影響を与える
  • 夏の汗対策が、アンチエイジングのポイント
黒板に注目!

「サッポー美肌塾」第591号 / 2015年7月29日 発行


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