二の腕・太もものブツブツ、ザラザラ……毛孔性角化症とは?

二の腕のイメージ画像

二の腕や太ももの一部がザラザラしたり、ブツブツと盛り上がり、感触が気になる……小児期に発症し、10代・20代に顕著になるパターンがよく見られます。できる部位は二の腕や太ももなどに多いのですが、おしりや背中、ふくらはぎなどにもできます。

ザラザラ・ブツブツのイメージ

男性より女性に多く現れる皮膚疾患で、痛みや痒みなどの自覚症状は特になく、見えないためか、その存在を忘れていることもあります。ところが、このブツブツに赤みが出ると、気になる存在になってきます。

とにかくいつまでも治らない……いったいどうしたらよいのかと戸惑うばかりです。

これは、毛孔性角化症といわれる症状なのですが、昔は毛孔性苔癬(たいせん)と呼ぶ医師が多かったようです。でも苔(コケ)でも癬(タムシ)でもありませんから、今はこのような呼び方は少なくなっています。4人に1人ぐらいは経験しているありふれた症状です。

原因として、昔はビタミンAが足りないとか、ホルモンバランスの問題だとか、脂質処理が上手くいってない等々が言われておりました。遺伝子の変異が見られることから、そこに原因があるとか、ただの生理現象とみなすべきという意見も多い……要するに原因はよく解らないというのが実態です。

毛孔性角化症の対策方針……サッポーの捉え方は角化異常の一つ

毛孔性角化症の原因は、表皮細胞がターンオーバーの過程(角化過程)において何らかの異常が起きている……つまり角化異常の一つなのだとサッポーはみています。

例えば、衣類との摩擦でターンオーバーが早まり、毛穴周りの角質が未熟化し、硬くなると、そこが盛り上がってブツブツを形成する……これは顔の肌でもよく見られる、角栓と似た現象です。

そして、盛り上がりが顕著になると、衣服との摩擦も大きくなり、ますます未熟化が進み盛り上がりが続くようになります。そして、刺激が一定以上になると、敏感さを司るマスト細胞が危険だと信号を出し、赤みのあるブツブツになっていく……このような悪循環の結果、常時赤いブツブツ(炎症)が居座るようになるのです。

実際に衣類との摩擦だけでなく、あらゆる摩擦(洗浄時等)をなくす配慮と適切なケア(保湿と保護)を続けていたら、数ヶ月できれいに消えてしまうのが普通です。なかなか良くならない人は、どこかで改善にブレーキをかけてしまっているのでしょう。

では、毛孔性角化症のケアはどうすればよいのでしょう?

毛孔性角化症……具体的なケアを解説

洗浄

痒みや赤みがなく、ブツブツ・ザラザラしているだけなら、入浴時は石けんでの洗浄が適切です。但し、泡を手にとり、やさしくナデナデするだけに留めます。もちろんタオルは使いません。

しかし、痒みがあったり、赤くなっている場合は、石けんでの洗浄は厳禁です。炎症を助長し、治りが遅くなります。このような場合は、もったいないとは言わず、浸透しにくく、洗浄機能のないサッポーのクレンジングクリームによるナデナデとすすぎだけにしましょう。

清潔にすべきだが、けっして洗い過ぎてはいけない、ということです。

保湿ケア

しっとりタイプの化粧水が適しています。患部の周りを含め、保湿した方が改善は早くなります。

化粧水は、赤み・痒みのある段階では、それらを悪化させます。化粧水は浸透を通り越して、肌内部に侵入し、炎症を助長しがちだからです。

肌は保湿を求めているのですが、リスクが大きいので、きっぱりと諦め、次の乾燥保護ケアを行うことで良しとします。

乾燥保護ケア
クリームで乾燥からの保護ケア

乳液、あるいはクリームで行います。

炎症のある場合は、サッポーの浸透しにくいエスカバー(敏感肌用クリーム)が安心でしょう。それでも赤みや痒みが増す場合、見た目や感触は悪いですが、さらに浸透しにくいワセリンを利用します。

紫外線保護ケア

直接紫外線を浴びると、大きなダメージとなり、毛孔性角化症の改善を大幅に遅らせます。サッポーのプロテクトベースカラーベールUVのいずれかで、UV防止ケアを施します。

このようなケアを続けることができたら、角化異常は改善していくでしょう。それだけの力を肌は秘めています。

肌は、24時間365日、今日は昨日より一歩でも良くなる努力を続けています。この努力に応えるには、良い環境を維持し続ける、あなたの配慮が必要なのです。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 毛孔性角化症は、角化異常の一つと考える
  • 症状に合わせた良い環境が維持できたら、改善される
黒板に注目!

「サッポー美肌塾」第664号 / 2018年5月16日 発行


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