2021.07.29
Vol.425

知っておこう!セラミドの罪なき誤解

セラミドが注目を集めるようになったワケ

セラミド配合の化粧品を好んで使用する人は多いですね。どうしてでしょうか?

それは、ある種のイメージ戦略だと想像します。でも、皆さんは惑わされないで、真実を知ってくださいね。

肌の細胞は、代謝活動(ターンオーバー)を繰り返して様々なものを作りだし、角質になる準備をしています。

そのときに作りだされるものの一つがセラミドという脂質で、角質と角質をつなぐ細胞間脂質の中心的な存在です。

そこに目を付けた一部の業者が、肌のセラミドとほぼ同じ性質や構造をもつセラミド」という成分に着目したのでしょう。それを売りにし始めました。

セラミド配合の化粧品をつければ、不足した肌のセラミドがおぎなえるような演出も……皆さんも一度は、見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

肌のセラミドは肌にしか作れない

でも、皆さんなら見抜けましたよね?

角質層(バリア層)は、水も通さないバリアーの役割をしています。なのに、肌につけたセラミド角質層を通り抜け、内部に侵入するはずがありません

もし、そんなことがあれば、たちまち肌はセラミドを異物とみなし、炎症反応を起こし排除しようとするでしょう。

……このように正しい知識があれば、惑わされないですみます。

肌のセラミドが肌老化や洗い過ぎなどによって減少するのは事実です。でも、それを外部からおぎなうことはできません

セラミドが十分に作られるような、健やかで育った肌にしていかないと!ですね。

成分としてのセラミドは、昔からよく使われている油脂です。乳液やクリームなどに配合され、肌を乾燥から守ってくれますセラミド化粧品は全て、このような目的で作られています。

だから、セラミドをどのように表現していても、いくら間違って伝わっていても肌トラブルに繋がるようなことはありません。これが罪のなき誤解なのですね~。

こちらのサッポー美肌塾にもセラミドについて詳しい解説があります。

サッポー美肌塾講義
▼セラミド成分をつけると、肌のセラミドに?

※ピンク文字のセラミドは成分としてのセラミドを指しています。すみません分かりにくいですね(^^;


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