2022.12.29
Vol.457

パラベンは肌に良くない?悪者扱いされるようになった悲しき過去

「パラベンフリー」「パラベン不使用」で連想するのは?

化粧品の品質が長持ちするのは、防腐剤が配合されているおかげです。

その中でも歴史が古く、世界中で使用されてきた「パラベン」。本日はこのパラベンがテーマです。もちろん、サッポーシリーズにも配合されています。

パラベンとは通称で、正式名称は、

  • パラオキシ安息香酸イソプロピル(イソプロピルパラベン)
  • パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)
  • パラオキシ安息香酸エチル(エチルパラベン)

……等々、化粧品に使用されるものだけで8種類あります。

しかし一方で「パラベンフリー」や「パラベン不使用」を謳い文句にしている化粧品があります。パラベン以外の防腐剤を使用しているのでしょう。

このような化粧品を目の当たりにすると

「パラベンって肌に危険なの?」

「パラベン以外の防腐剤のほうがいいのかしら?」

と不安になる人もいるようです。

さて、どうしてパラベンは悪者扱いされるようになったのでしょうか。その歴史からパラベンを紐解いていきます。

パラベンの歴史 ~過去と現在~

1980年の薬事法(現在の薬機法)において、「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」として102種類の成分が「表示指定成分」とされました。

その代表がパラベンであり、これが悪者扱いされるようになった所以です。少しでも良くない(可能性がある)ものを避けようとするのは、人間の自然な心理ですからね。

さらに当時、化粧品に全成分表示の義務はなく、表示指定成分のみを表示すれば良かったのです。(2001年の薬事法改正で表示が義務化)

そして、この頃日本では技術が発展し、様々な化粧品成分が開発された時代でもありました。

中にはパラベン同様のリスクを抱えるものもあったはずですが、一気に新たな成分が誕生したからか、表示指定成分が102種から増えることはありませんでした。

このようなゴタゴタに巻き込まれ、パラベンは評価を落とした悲しい過去があります。

しかし、今なお多くの化粧品に配合されているところをみると……最も実績があり、信頼のおける防腐剤だとサッポーでは考えます。

ちなみに化粧品にパラベンを配合する場合、量が厳しく制限されていて、それを守らない化粧品が世に出ることはありません。そういった面でも安心ですね。

パラベンについて、さらに詳しくは

サッポー美肌塾講義
▼パラベンは怖くない!「フリー」「不使用」の裏側にあるもの

今年のさっぽーの美肌だよりは、本日が最後です。1年間のご愛読ありがとうございました。


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