2023.11.02
Vol.477

乾燥、脂性、ニキビ……肌質という考えは捨てよう

○○肌だから、このケア!は危険なことも

私達には生まれつきの体質があり、それが多少肌に影響することもありますが、スキンケアの観点で考えると、ほとんど気にしなくても良い問題です。

ところが、

  • ・脂性肌だから季節に関係なくべたつく
  • ・乾燥肌だからいつもカサついている
  • ・母親がニキビ肌だから、私もニキビができやすい

などのフレーズをよく耳にします。

肌をタイプ別に分けるとスキンケアを構築しやすい面もありますが、かえって混乱し、誤ったケアに繋がることがあるので注意が必要です。

以下は、よく世間で言われるケアの例とサッポーの見解です。

  • ● 脂性肌には、油は必要ない!乳液やクリームは控える、または油分の少ないジェルなどの製品を選ぶ
  • 保護力不足に陥り、肌が乾く。潤いを補おうと汗や皮脂が過剰に分泌され、余計にべたつきが増す。脂性肌であっても乳液やクリームによる保護が必要
  • ● ニキビには、ニキビ用の薬用化粧品が良い
  • →ニキビは一旦解消されるが、殺菌成分によって皮膚常在菌のバランスが崩れて不健康な肌になり、さらにニキビができやすい肌になる。ニキビ用の化粧品は常用せず、短期の使用に留める

肌質ではなく「肌状態」、スキンケアはもっとシンプルに考える

上の例から判るのは、乾燥肌、脂性肌、ニキビ、毛穴…等々は、生まれもった肌質ではなく、肌の管理によって引き起こされた状態である、ということです。

これらの肌トラブルの根底には共通の原因があります。それが「肌の未熟化」です。

肌はダメージを受けると角質が傷み剥がれます。急いで角質をつくろうとターンオーバーを早めます。その結果、未成熟な新しい角質が最表層を守ることになり、またすぐに剥がれます。

この繰り返しで肌の未熟化が進み、トラブル発生に繋がるというわけです。

このようなことなので、肌質にこだわるのではなく、行っているケアが肌の未熟化を解消させるものかどうかを考える視点が常に必要です。

つまり、角質を大切にするケア=“肌が育つケア”ですね。

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サッポー美肌塾講義
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