2023.12.28
Vol.481

敏感で何も使えない肌の、究極の選択肢

大人の敏感肌とターンオーバー

赤ちゃんの肌は角質層の数が少なく、大人の半分ほどしかない薄さのため、ダメージに弱い状態です。

赤ちゃんの時は誰しも敏感肌ですが、成長に伴って角質は厚くなり、強さを増していきます。

それなのに、大人になると再び敏感肌で悩む人が増えます。サッポーのスキンケア相談室を訪れる方の多くが敏感肌の持ち主です。

肌は敏感に陥る前から、何かしらダメージを受けるとSOSのサインを発していました。たとえば過度なつっぱり感やべたつき、赤みなどです。

しかし、これらを無視したりケアを誤ると、肌は耐えきれなくなり角質が傷み剥がれやすくなります。

すると、傷みや剥がれを補おうと角質細胞は急ピッチで角質を作り出します。通常、約28日周期で行われるターンオーバーがグッと早く短くなるのです。

急いで作られる角質は十分に育っていないため、未熟な状態です。このような未熟な角質で覆われた肌は隙間だらけで、その隙間から異物が侵入しやすくなります。

この時、化粧品も肌にとっては異物となります。

化粧品を使わないという選択

傷口に水が染みるのと同様に、どんなに良い化粧品であっても、角質層を通り越し内部に侵入すれば危険です。

肌はその危険な異物を察知すると、免疫反応を起こして炎症や湿疹などが現れます。それに焦った私達は使えそうな化粧品をアレコレ探します。

ここでサッポーのクレンジングやエスカバーが使えたり、肌に反応しない化粧品が見つけられたらいいのですが、難しい場合もあるでしょう。

人それぞれ敏感さや症状は異なるため、敏感肌用の化粧品といっても、あなたの肌に使えるかどうかは分かりません。昨日使えた化粧品が今日使えなくなる(反応する)のもよくあることです。

化粧品を探しては反応して…を繰り返すくらいなら、いっそのこと化粧品を使わない選択をお勧めします。

洗顔は湯水だけにし、ワセリンを塗り、マスクやマフラーなどで肌を乾燥や紫外線から護ります。加湿器で室内の乾燥を防ぐこともいいでしょう。そして、肌が本来持つ回復力に委ねるのです。

この方法なら、少なくとも化粧品による反応は避けられます。化粧品を使わないという究極の選択ですが、長年敏感肌に悩んできた人にとっては、かえって功を奏するかもしれません。

そうして、肌がある程度落ち着いたら、再度サッポーのクレンジングやエスカバーなどで敏感肌のスキンケアを試してみましょう。

こちらの講義も参考に

サッポー美肌塾講義
▼敏感肌のスキンケアに迷ったら…化粧品をつけないという選択

今年のさっぽーの美肌だよりは、本日が最後です。
1年間のご愛読ありがとうございました。2024年もよろしくお願いします。

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