Vol.529

しわやたるみの原因「光老化」の仕組みと解消方法とは

しわやたるみはどうしてできる?

紫外線が「しわ」や「たるみ」に深く関わっているのは、よく知られています。

肌の土台となる真皮層には、コラーゲンやエラスチンといった線維が網目状に並び、「弾力性繊維層」を作って、肌のハリと弾力を支えています。

ところが、紫外線は真皮層にまで到達し、活性酸素を発生させます。この活性酸素が線維芽細胞を傷つけ、弾力線維を分断していきます。こうしたダメージが繰り返されると、肌は少しずつ弾力を失い、しわやたるみが現れるのです。

これが、いわゆる「光老化」と呼ばれる現象です。

では、一度できたしわやたるみはよくならないのでしょうか。そんなことはありません。

傷んだコラーゲンやエラスチンなどの繊維は早いもので2~3年、多くは4~5年という長い時間をかけて作り替えられていくのです。

肌の中で起きている“破壊と再生”

真皮層では、毎日新しい線維がつくられ、古い線維と入れ替わっています。目には見えませんが、肌の中では「破壊」と「再生」が同時に起こっているのです。

このとき大切なのは、どちらが優勢かという点です。真皮層を作り替えるスピードと劣化するスピードの差が、しわやたるみの改善や悪化を左右しています。

もし再生のほうが優勢なら、時間はかかりますが、一度できたしわやたるみが目立たなくなる可能性は十分にあります

そのためには、紫外線対策はもちろん、毎日のスキンケアや肌管理が大事です。“肌が育つケア”にはその要素がぎゅっと詰まっています。

しわやたるみは、一晩で変わるものではありません。しかし、日々の小さな積み重ねが、未来の肌を変えていきます

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▼紫外線でしわ・たるみができる仕組みを知れば、対策もわかる

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