入浴・洗顔の湯温が高過ぎる、自覚なき角質剥がし

人の体温の平均値が36.5℃辺りで、正常な代謝活動が行われ、皮膚を含めた人体の恒常性が保たれています。しかし、入浴時の湯温は一般的に40℃、41℃くらいが好まれ、一日一度身体を入浴によって暖める習慣の出来たことが、免疫システムを正常化し、健康と長寿に貢献してきたことは素晴らしい成果であり事実です。

しかし、湯温が40℃を超えると、セラミド等の細胞間脂質が溶け始め、41℃、42℃といった高温入浴だと短時間入浴でも、角質の剥がれを促進する傾向がでてきます。乾燥肌に傾き始め、様々な乾燥トラブルの原因となり、さらなる弊害として過敏肌に進行していきます。

長時間入浴する半身浴などは38℃~39℃未満が適し、数分の入浴時間なら、40℃くらいまでが望ましいといわれるのは、このような背景があるからです。乾燥し、過敏さが出てきた肌は38℃台の湯温牙望ましいといえます。38℃あれば十二分に身体は温まります。シャワーや洗顔時の湯温も同様に考えていきましょう。