コラーゲン!!コエンザイムQ10!セラミド!! Part-1

イメージ画像:いろんな新成分?が話題に…

TVやネットで何度も目にすると、一度はそれらを使用した化粧品を使ってみたくなります。しかし、一年もすると、過去のものとなり、話題に上ることもなくなります。

「何か、とっても良さそうに思えたのだけど…?」

そうこうしている内に、もっと良さそうに思える新製品(成分)が登場します。

一世を風靡(ふうび)する成分があれば、一瞬のきらめきだけで埋没していく成分もあります。また一方で、忘れた頃に再浮上する成分もあります。

新製品や新成分が話題になる度にそわそわするのは、相談に悩まされるサッポー美肌塾のカウンセラー達だけでしょうか?(^_^;)

今回はそんな相談例をネタに、講義します。

相談ネタ1…コラーゲン

コラーゲンは歴史あるすばらしい保湿成分の一つです。新成分ではありません。でも、未だに、よく質問を受けます。保湿成分としての相談や質問より、しわやたるみの改善を期待しての相談が多いのです。どうしてでしょうね?

弾力線維層の中心的役割を担うコラーゲン線維とは

コラーゲンというタンパク質は身体の至る所で利用されています。身体の全タンパク質量の約1/3を占めるのがコラーゲンです。他のタンパク質と違って、細胞の外に存在し、大切な役割を果たしているのが特徴です。

三本の線維がらせん状により合わさった構造を持ち、骨や血管、目では水晶体に角膜…等々、それぞれにおいて重要な構成要素となっています。そして皮膚では広大な表皮を支える真皮層において弾力線維層を作る中心的な存在です。

この弾力線維層の働きが肌のハリや弾力を保つ秘密です。それだけではなく、毛細血管と細胞とを繋ぐ酸素や栄養素の補給通路、そして貯蔵庫の役割を果たしています。まさに肌を維持している生命線です。

しかし、真皮層を形作っているコラーゲンのことを考える時、忘れてはならないのが、

  • コラーゲン繊維は、真皮層にまばらに存在する繊維芽細胞によって作られる“構造物”である

という点です。

これは表皮細胞が角質という構造物として完成するのに似ています。しかし大きく異なる点があります。寿命というか、耐用年数です。

表皮の場合、28日程度のサイクルで全ての細胞が新陳代謝(ターンオーバー)しており、角質が傷ついたり、剥がれ過ぎたりすると、このサイクルを数日で行うことだってあります。

一方のコラーゲン繊維はというと、一度作られると2~3年、多くは4~5年に渡り、肌を支える役割を担います。表皮と違い、壊れてもすぐに新しいコラーゲン線維が作られるわけではありません。作りかえにも4~5年かかるのです。

「大事に扱いなさい。」ってことですね。

表皮のように外部環境にさらされているわけではありませんから、そんなに傷まないことも事実です。しかし、4年も5年も良い状態で長持ちさせようとすれば、適切に管理している人と、そうでない人では大きな差として現れるのも、よく理解できます。しわやたるみ、ハリや弾力のことですよ。

コラーゲンを使用した化粧品や食品で、肌がきれいになる!…かな?

コラーゲン線維が真皮層で果たしている役割を知れば、何となく、コラーゲンを使用した化粧品でしわが消え、ハリが出てくるような気がします。また、コラーゲンを食品として摂取すれば、新しいコラーゲン線維が新調されるように思えます。

  • コラーゲンは保湿するのが役割で、コラーゲン線維の材料にはなれない

コラーゲンの保湿力が角質層に良い影響を与え、しいては真皮層の良い環境にもなるのは事実ですが、真皮層に侵入してコラーゲン線維になることはありません。真皮層の線維芽細胞が作り出す複雑なコラーゲン線維は肌に塗るコラーゲンとは全く異質なものです。

  • コラーゲンをいくら食べても、肌のコラーゲン線維になるわけではない
イメージ画像:食事でコラーゲンを摂ることに意味はある?

コラーゲンというタンパク質を摂取すると、消化され、複数のアミノ酸に分解されます。その他のタンパク質も同じです。真皮層の線維芽細胞は、これらから必要なアミノ酸を利用してヒト型コラーゲンでできた弾力線維を作りだしています。
大切なのは、様々な動植物のタンパク源から、様々なアミノ酸がバランス良く摂取される食生活です。

相談や質問の背景に、私達の想像力を利用した広告や案内が多いのでしょう。読者の皆様は大丈夫ですね?

コラーゲン線維が壊れていく時~紫外線による破壊

「外部環境にさらされていないので、そんなに傷まない」と説明しましたが、しかし傍若無人に直接触れてくるダメージがあります。紫外線です。

  • 紫外線は直接肌に侵入し、コラーゲン繊維を破壊する
  • コラーゲン繊維は破壊されても気づかない

赤くなる日焼けは容易に自覚できるので、強い紫外線とのつきあいは避けたり防御する心理が働きます。

イメージ画像:窓際の紫外線は侮れない?

一方、「自覚のない紫外線による破壊」があります。朝や夕方の紫外線、窓ガラス越しの紫外線は、赤くもならないし、日焼けを意識することもありません。

しかし、無防備な肌が陽を受けると、紫外線は一瞬のうちに真皮層まで侵入し、コラーゲン線維の酸化破壊をじわじわと進行させています。

構造物であるコラーゲン線維が破壊されても、その日その日の自覚症状は全くないので、「紫外線がしわや老化の最大原因」と知ってはいても、弱い紫外線なら無視している現実があります。

コラーゲンを塗ることや食べることより、紫外線からコラーゲン線維を守ることがしわや老化の最大の予防法なのです。

……というようなところで、コラーゲンネタの講義はひとまず終了します。

ホントは、コラーゲン線維を破壊する酸化破壊の講義に進みたいところですが、これはまたの機会にいたします。

これらのネタは次回以降取り上げます。


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